プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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ご紹介したように、私が患者さんから言われる「クマ」は、これら①~⑤まであります。どれか1種類が気になるという方もいれば、いくつか・いくつも重なっている方もいらっしゃいます。

だから、お電話での判断は無理なんですね。実際の「クマ」の状態を診せていただいて、他のお肌の状態とかに合わせて、治療法をご提案していきます。(もちろん、肝斑があれば、ライムライトやアキュチップだけあてる、ということはできません。まず、肝斑セットからしていただきます。目元の色グマの場合は、肝斑があるからといって、目の下の設定自体は、それほど変わらないと思いますし、むしろ、色グマの方には、肝斑セットのほうが、早く良くなるかもしれません。中からと外からの治療になりますから。)

いろんな状況が重なっていて、全部治療していくのは大変という方、まずは、一番気になっていることから治療をオススメします。一番、気になっていることが、少しでも改善するだけで、結構マシに見えたり、お化粧でカバーしやすくなります。相乗効果というか、結果として、他の状態にもいいほうに影響が出ることも多いです。もちろん、ほとんどの患者さんが、どれに当てはまるのかわからないことが多いと思います。そのための美容皮膚科医ですので、どうぞお気軽にご相談を。

でも、どのクマでも、一番大切なのは、①マッサージをしない・こすらない・すりこまない②日焼け止めをきちんと塗る(老化予防に役立ちます)③保湿はしっかり(乾燥ジワ予防に役立ちます) この3つです。他には、ちゃんと寝るとか、なるべく体にいいような生活にこしたことない、とかくらいで、おうちでできることって、それほどありません。まず、この3つを少しずつでもいいので、やってみましょう!

この3つもちゃんと出来ていると言う方であれば、おうちで使う医薬部外品であったり、クリニック専用の化粧品であったり、医薬品などのご紹介をさせていただきます。そういうことをしながら、クリニックでの治療を受けられると、やはり早く良くなると思います。(さっきの3つができていないと、クリニックの治療をいくら受けても、全然効かないですよ。)

「クマ」を今以上に悪化させないために、おうちでできる方法をしても良くならないときは、クリニックでの診察をオススメします。

「クマ」と呼ばれるもう1種類が、⑤脂肪の膨らみです。目の下に、前にも言いましたが、小沢一郎さんのように、ぷっくりと脂肪が膨らんでいるの、わかりますか?他にも、野村監督とか、石原慎太郎さんとか、年齢とともに目立ってこられる方が多いです。女優さんでは、あまりいらっしゃいませんが、一般の女性で、50代前後くらいからでも、いらっしゃいます。60代・70代とどんどん増えてくる傾向です。

骨の凹みと、この脂肪の膨らみの両方が段違いに出て、余計にそれぞれが目立ってしまうという方も、いらっしゃいます。

眼球の奥に、脂肪の塊があって、年々、目の下の皮膚や筋肉が弱ってくるので、支えきれなくなって、脂肪が飛び出してきちゃうんですね。(おなかと同じです。腹筋がしっかりしている方は、内臓がぽっこり出てきませんよね。)目の下や周りのマッサージは、皮膚も筋肉も伸ばしてたるませてしまうので、この脂肪の膨らみが早く出てきやすくなります。だから、絶対、目の周りはマッサージをしてはいけません!

この膨らみは、脂肪ですから、手術で切り取ってしまうしか、方法がありません。

手術したくないから、タイタンでなんとかして欲しい、という方、結構いらっしゃいます。奥から飛び出してくる脂肪を支えきれるほど、タイタンで引き締める、というのは、私は約束できません。

タイタン・ジェネシスで、皮膚をしっかりさせると言っても、20歳や30歳も若返らせるわけではありませんから、目の下のシワが浅くなったり、ツヤやハリが出たり、というのは、有り得ますが、このクマ(脂肪)は、基本無理と思ってください。

顔のシワ・タルミの治療も兼ねて、目元も少しでも良くなれば・・ということで、お引き受けすることはあります。そういう方の中に、時々、脂肪の膨らみが少しマシになる方もいらっしゃいますが、手術ほどの効果は、期待されないでください。また、マシにするのにも、かなりの回数が要ります。

タイタンを、メンテナンスとして、ずっと続けておられる方々の中に、こちらが思っている以上の効果を出す方というのが出てこられます。そこまで変化するには、「続ける」ということが大切で、どれくらい、というのはわかりません。理論上、私はそこまで無理と思っていますから。また、患者さんも、そこまで良くなると思っていらっしゃらなかったからこそ、余計に効いたように思われて、満足される場合も、もちろんあります。

いくら、うちのタイタンがむくみを取るとは言っても、目の下の脂肪は、1回では、本当に期待されないでください。改善方法の第一選択は、やはり手術だと思います。   続く

他のクマの種類として、④シワや皮膚のタルミ・ハリのなさ を「クマ」と呼ぶ方がいらっしゃいます。

例えば、若くてもマッサージのしすぎで、目の下の皮膚が伸びてしまって、皮膚が段々気味になっていたり、なりかけていたり、チリメンジワや小ジワが重なりすぎて、目の下が悪い方に目立っている方がいらっしゃいます。

こうなると、伸びてたるんでしまった皮膚を引き締めるか、手術で切り取るか、ということになってきます。

皮膚を引き締めるなら、目の際のどこまで光が届くのかは実際やってみないとわかりませんが、当院のタイタンはオススメです。特に、目元がかなり気になるという方は、通常のタイタンにさらにオプションで組み合わされてもいいかもしれません。タイタンやジェネシスで、コラーゲンを増やして、目元の皮膚をしっかりさせていく、というのもオススメです。ですが、所詮光やレーザーでは、完全に無くすことはできません。続けることで、かなり自然に若返りはしますが。

手術で、切り取って縫い合わせれば、かなりタルミは無くなりますが、小ジワ・チリメンジワまで全部無くなるとは思われないほうがいいかと思います。手術の最大の欠点は、術後の腫れと内出血です。目元の場合は、下手すると、かなり長引きます。抜糸が済むまで、お化粧を禁止しているクリニックもありますから、余程長いお休みが取れないと、眼鏡・眼帯でごまかすと言っても、人の目が気になる方もいらっしゃるかと思います。手術は、してしまったら、もう元には戻せませんから、する時は慎重に。最悪の事態になっても、自分が乗り切れるかどうかも、ちゃんと考えられたほうがいいです。どうやって、他人にバレないようにごまかすかとか・・。周りの方に言ってる方はいいかもしれませんが・・。また、手術をしても、老化を止めている訳ではないので、そのままの状態が一生続くわけではありません。もちろん、またたるんできます。一生そのままで保持できることなんて、ないんですね。

手術は絶対嫌!という方や、今は手術したくてもできないという方が、タイタンやジェネシスをされます。シワ・タルミはメンテナンスですから、自然な感じで、少しでも良くなれば、という方には大変オススメです。(回数はいりますよ。)   続く