プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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乾燥肌の患者さんや、肌荒れ・化粧品負けなどになっている患者さんに、クレンジングを止めて、無添加純石けんを使うようによくお勧めするんですが、うちに置いている純石鹸の無添加のヤツをお見せすると、「石鹸、使ってます。」と結構おっしゃいます。ところが、話をよくよくお聞きすると、同じ石鹸でも、無添加シリーズではなく、赤箱・青箱の昔からよくある石鹸を使っておられます。まあ、それが悪いとはいいませんが、私のおススメしているモノとは、中身(成分)が違います。

特に、牛乳石鹸にこだわらないといけない、ということはなく、「石ケン素地100%(カリ石鹸素地)」と表示してある、エコのコーナーとかにある石鹸なら、どこのメーカーでもかまいません。

他には、「MIYOSHI(ミヨシ)」「玉の肌」「シャボン玉石けん」などなど、スーパーやドラッグストアによって、置いているメーカーは違うと思います。

例えば、ヘアケアの無添加トリートメントです。石けんシャンプーやセットのリンスは、たいがいいろんなメーカーが出していますが、トリートメントを出しているところが少なく、アトピーや敏感肌の方のヘアケアのために(椿オイルだけで無理な場合など)、ヘアトリートメント剤を取り扱いたかったので、石鹸と一緒に当院で取り扱うことにしました。→2023年現在、今では(というかかなり前から)取り扱っておりません。この記事は2011年2月7日のものです。

皆さん、お好きなメーカーを使われたらいいと思います。例えば、スーパーやドラッグストア・ロフトなどのエコのコーナーだと、いろんなメーカーのが置いてあると思います。お店によっても、同じ商品でも値段が違ったり、品揃えが違いますから、色々見て、お好きなのをお試しに買ってみる、というのが一番です。一般的な化粧品よりは、たいていが安いはずですので、仮に自分に合わなかったとしても、あきらめのつく値段ではないでしょうか。合わなかったら、洗面所で手洗いに使ってください。お風呂で体ももちろん洗えます。

ただ、普通のクレンジングを使って、その後に、無添加石けんでダブル洗顔をする、というのは、あまりおススメしません。ダブル洗顔しなくて済ますための無添加石けんです。肌の調子の良くない方にはクレンジングそのものを止めてほしいので、石鹸成分100%で洗って化粧を落としてもらうわけですが、普通のクレンジングだと、界面活性剤という洗剤と同じような成分で出来ており、お肌は結構痛みます。その痛んでいるところに、石鹸100%で洗ったら、脂性の方はともかく、乾燥肌の方は、この季節、余計にヒリヒリなど刺激を感じやすいことがあります。いいとこ取りしても構わないことと、するなら全部変えることと、注意しないといけません。

乾燥肌のひどい方で、クレンジングを止めても石鹸100%で洗顔すると、やはり乾燥する、という方は、かなり界面活性剤などで、お肌があれっちゃっているんだと思いますが、しばらく続けていたら、荒れた分も回復してくるので、大丈夫だとは思いますが、その間、やっぱり気になるという方、心配される方、クレンジングを止めるのが恐い方には、例えば、ビオデルマ®やRoc®の界面活性剤の入っていないクレンジングを使って、そのシリーズの洗浄力がマイルドで、保湿成分も入った固形石鹸でダブル洗顔する、というのも一つの方法です(無添加石鹸だけに比べて、値段は上がりますが)。ファンデは塗らない、という方で、こんな石鹸だけで顔を洗う方もいらっしゃいます。細かいことを言えば、やはり人それぞれ合う合わないとか、好みがあります。細かいことは、やはりお肌を診て、好みなどをお聞きしてみないと、その方にとってのオススメ洗顔方法というのは、お伝えできません。

メーカーも、他に探せば、いろいろあるとお思います。ただ、「敏感肌用」とか、「マイルドな洗浄力」と書いてあっても、どうしてそうなのか、本当かどうか、裏の表示を見るなり、お店の人に聞くなり、確認する、ということが大切です。ある程度、名の知れたところだと結構安心、ということもあれば、敏感肌用で有名でも全然良くない、というところもあるので、一概に言えないのが難しいところです。使ってみないと、わからない場合も、ありますしね。

裏の表示も、わからないなりにも色々見ていけば、なんとなくいいのか悪の、それともやっぱりよくわからないかがわかってくることがあります。はっきり言って、成分表示だけズラズラとあっても、各社ともいろんな成分をどんどん入れてきますから、全ての成分を把握するのは無理です。ちゃんとしているメーカーは、どう安全なのか、どうしてお肌に優しいのか、パンフレットなり箱なり本体なりに、解説があると思います。

通販でも、探せばあると思いますが、通販のあやしいのはキリがなく、また店舗がないため、いい加減なところは、本当に悪質です。お客さんが直接文句を言えないことを逆手にとって、商売しているメーカーもあります。いいメーカーは、通販のネットのHPから、全成分が見れるようになっていますし、解説があるはずです。(解説も、うまく書くだけなら書けますから、解説=いいメーカーではありません。)解説が、まず自分なりに納得できるかどうか、次に値段が納得できるか、1回ずつ頼めるか(こちらから止めるまで、延々と送ってくる業者は、いけません。電話で勧誘してくる業者も勧めません)、を確認してから買いましょう。

それだけ確認しても、いいのかどうかわからない、値段も納得がいかない、という時は、決して買わないように。そんなメーカーのモノをわざわざ買わなくても、スーパーやドラッグストアに行けば、無添加石けんなら、150円前後で売っているんですから。

女性にとって、一番身近な化粧品ですから、失敗することも長い人生あります。長く使っていて、調子がいいけど、他のも試したくなって、もっといいのがあるんじゃないかと思って、浮気をして失敗する、ということもあります。最初は気付かなくても、しばらくしたら、アレっていうこともあります。(私もレチノールを色々試していて、しばらくして赤~くなっていることに気付き、ありゃりゃ~とあせったこともあります。つい最近のことですが・・・。この後、もし肝斑やシミになったらどうしよう。。と、ちょっとあせりました。仕事柄、いろんな化粧品や薬を試していくので、気に入ったものだけをず~っと使い続けるわけにもいかず、自分で実験というか、経過を見るために我慢して使うこともあります。実験中は、塗りたいモノがあっても、効果が重なるモノは使わずに様子を見るため、アレ使いたいな~と横目で見ながら、違うことをしていることもあります。幸い、肌は強いほうなので、今のところ化粧品でスゴク困ったことはありません。まあ、何かなったとしても、気付いてすぐに(これポイントです!)対処してやれば、大抵取り返しはできますからね。)

石鹸は、なかなかテスターやサンプルというわけにはいきませんが、テスターやサンプルで試せるなら、その後買うにこしたことありません。それが無理な場合は、割り切りが必要です。せっかく買ったんだから、と調子が悪くなるものを使い続けないように。もったいないと思って顔に使うくらいなら、首やうで・あしに使うとか、スクラブやきつい石鹸を以前に買ってしまって残ってる場合は、カカトに使うとか、人にあげるとかしましょう。まあ、どこに塗ってもダメ!ということも稀にありますが・・。

カカトも、こするのはダメですよ。体の中で、こすっていいとろなんて、どこにもありません。スクラブがどうしても余っていて、もったいないなら、カカトで使い切りましょうか、というくらいです。新しく、カカト用として買わないでくださいね。

洗顔をクレンジングを止めて、無添加石けんにしてしまうと、すっごくラクです。お金もかからないし。私は脂性なので、たまにピーリング石けんを使いますが(それでも、今の時期は使ってません。)

それに、もう洗顔について、悩まされることがない、ということ自体がとてもラクですね~。

こわごわ無添加石けんのみにされた方も、「とってもラク~」と喜んでいらっしゃいますが、この乾燥の季節、さっぱりしすぎる方もいらっしゃいます。無添加石けんを使って、なんか調子悪い、と言う方は、どうぞ診察に来られてください。何が原因なのか、一緒に考えましょう。