プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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さて、私のピアスの経過ですが、よそのクリニックに、値段も種類も確かめずに行きました。まあ、ぼられたら、「ここは、こういうところだったんだ」と勉強しましょう、というつもりで行きました。

結果は、全部込みのお値段でした。塗り薬付きです。

位置も、する前に確認されて、ドクターが直接されました(多分、私が医師だとは気付いておられません。問診表の職業欄には、医師と書きましたが、恐らく、見てはいらっしゃらないのでしょう。。。同業者というのは、後で知ると、お互い嫌なものなので、最初に伝えられる時は伝えるんですが、問診表見られないようなので、もう黙っておきました。)

種類は、18Kのシンプルなボールのタイプか、ダイヤ(屑ダイヤですが)付きのか、2種類です。(選ぶときに、値段の説明はありませんでした)ダイヤ付きにしました。

帰りに、薬と説明書をいただきました。そこには、1ヶ月間ファーストピアスをずっとつけておいて、その後、好きなセカンドピアスにして2ヶ月(3ヶ月だったかな?)そのまま、その後からはホントに好きなデザインで。夜ははずして寝ましょう、みたいなことが書いてました。

1ヶ月で、好きなピアスにしていいと思ってました・・。知りませんでした。。。まあ、それができる方と、できない方がいるな~、くらいの認識でした。周りには、1ヶ月もしないうちに、割と穴が落ち着いている方ばかりだったので、そういうものと思ってました。

3週間くらいして、どうしてもイヤリングがしたくなり、5時間ほどはずすことを企みました。

ところが、はずれないんですね~!ファーストピアスだから、当たり前なんでしょうが、ウンともスンとも言わない。なんじゃ、こりゃ?状態です。結局、眉毛用の細いハサミをキャッチャーの輪っかに差し込んで、拡げて、はずしました。(ここで、無理やり、手やペンチではずそうとすると、穴を傷めてしまいます。無理はやめましょう。周りに、詳しいと友達がいない場合は、あけてもらったクリニックで、はずしてもらうかです。)

当日、ギリギリまでピアスをしておいて、イヤリングに替えて、用事が済んでから、ピアスに替えました。なんとか、ピアス再装着できましたが、穴はまだ落ち着いていない感じがしました。ピアスの先が、スッとは入っていかず、耳たぶの中で、少しウロウロします。いかんな~と思いました。思ったより、自分の体は、穴あけてくれないんだ、と思いました。1ヶ月が過ぎて、もう一度イヤリングをしたくて、変えたんですが、ピアス再装着の時も、やっぱりまだ落ち着いていませんでした。

これは、そうそうにセカンドピアスにして、もう触らないでおこう、と思い(ファーストピアスのデザインが気に入っていないため)、いろいろ探してましたが、なかなか見つからずにそのままにしてました。

だって、セカンドピアスって、軸が太めで、金属はできれば、プラチナや18K以上のゴールドか、チタンや樹脂か、アレルギーの起こしにくいモノを選ばないといけなくて、そんなのどうやって、探すのかわかりません。1個ずつお店で確認するしかないのかな~、と思ってました。

そしたら、ある日!夜家で片方のピアスがないことに気付き、ゲゲゲ!!いつから無くなってるん?まだ、セカンドピアス買ってないよ=!!ちょっと片方をはめてみて、穴の確認しなくちゃ!と思いつつ、明日大丸に買いにいかなきゃ!と思いながら、そのまま寝てしまいました。。(てっきり、クリニックからの帰りに落としたと思い込んでました)。キャッチャーの穴を拡げたから、はずれやすくなっていたんですね~。ああ~、やっぱり触っちゃいけなかったか~、と朝になり、片割れのピアスをはめてみると、完全に穴が塞がってます!半分しか通りません。。。昨晩にちゃんとはめておけば、塞がらなかったかもしれないのに・・・あああ==と思って、布団をめくたっら、ピアスが出てきました。キャッチャーは、ベッドの横に転がってました。。。じゃあ、丸1日(以上?)はずれてたわけ?そりゃ、穴も塞がるわな。。。

クリニックに着いて、空いてる時間に、いろいろ穴にピアスが通らないかやってみましたが、通りません。また、よそのクリニックに行くのかな~、と悩んだところ、最後の手段です。医療用の針で、18ゲージというぶっとい針があります。献血で刺される針が同じ大きさです。太いので、点滴とかで薬を吸うのにもよく使うヤツです。もう、諦めて、これで刺すしかありません。。。

18ゲージがあまりにも太くて怖かったので(自分で自分に太い針を刺すのは、結構勇気がいります)、もっと細いのでやったんですが、穴はあきますが、ピアスがやはり通らなくて。。すぐに塞がるのか、ピアスが半分しか刺さりません。麻酔もなしで、鏡を見ながらのため、手元が逆なので、うまくいきません。カテラン針という、長~い針があるんですが、これを耳に突き刺して、裏の位置を確認したところ(鏡で見たら、スゴイ光景でした。。スタッフは、とっくに恐い~と言って、逃げてました。。)完全に位置ずれてます。。。結構、もうすでに血まみれです。。耳たぶも、こんなに血が出るとは思いませんでした。(痛みは、それほどないです。痛みよりも、恐さがつきまといます・・)位置がずれているので、細い針だと、ピアスは通らないんですね~。ずれてなかったら、多分いけると思いますが、鏡ではちょっともう無理ですね。。

もう時間もないので、あきらめて18ゲージを刺しました(痛くはないです。しつこいですが、恐いだけです)。そしたら、ピアスはスッ!入りました!なんだ~、最初から18ゲージにしておけば、よかった~。

患者さんには、こんなことできませんけどね。患者さんなら、穴を針で、もう一度あけないといけない場合は、ちゃんと麻酔します。鏡見て、じゃないので、もっと細い針でいけると思いますますよ~。裏からも、いけますしね。

帰りに大丸でピアスを探していたら、「TAKE UP」http://www.take-up.jp/っていうお店、ご存知ですか?小さなアクセサリーを売っていて、百貨店なら大体どこでも見かけるお店です。そこで、「セカンドピアス」のコーナーがちゃんとありました。軸が太めで、プラチナか18Kです。いろんな色石が入っているタイプやシンプルなものまで、素敵です。プラチナなのに、お値段も安めで、お手ごろです。

私が買ったのは、プラチナ台で、小さなアクアマリンがついて(うちのクリニックカラーが水色なので)、お値段¥18.900です。スゴイ!安いです!これなら、当分変えなくてもいいかな。

家に帰って、付け替えたら、ちゃんとはまりました(ホントは、その日に散々いじっておいて、またいじるなんて、するのはよくないんですが)。良かったです~。もう、ホントにいじりません。誓います!

こちらのお店、店員さんも親切で、セカンドピアス用の丁寧なパンフレットもくださいました。セカンドピアスでなくても、シンプルなだけじゃなく、可愛らしいモノも、比較的お手ごろに売っているので、オススメです。よければ、一度ご覧になってくださいね。

ピアッサーだと、あける瞬間って、ほんの一瞬です。針だと、一瞬というわけにはいきません。やはり、ピアスは落ち着くまで、触らないほうがいいと身をもって体験しました。

幸い、今のところ、ピアスホールもトラブルなく、ご機嫌なようです。いじってる最中に、これで、ピアスケロイドになったら、洒落にならんな~、と冷や汗かきました。。。反省です。。

皆さんは、真似されませんように。。

 

去年の12月に思い立って、ピアスを人生初めてしました。41年以上生きて、今更のピアスデビューです。(ちなみに、当院ではピアスは今は取り扱っていません。よそのクリニックに行って、あけていただきました。)結構、50代、60代の方もファーストピアスをあけに来られます。やっと、ダンナさまのお許しが出た、と嬉しそうにおっしゃいます。

昔から、デザイン的には、ピアスの小さなデザインが好きで、イヤリングをよく落として無くすこともあり、お店で可愛いな~と思っても、ピアスしかありませんと言われたりと、早くピアスホールを作りたかったんですが、まあいろいろあって、あけてなかったんですね~。

以前に勤めていたクリニックでは、患者さんのピアスは医療用のピアッサーで御希望があればあけてました。ですが、皮膚科という立場上、ピアストラブルのほうによく遭遇して、金属アレルギーとか、ピアスケロイドとか、そちらの対処のほうがピアスに接する機会は多かったです。まあ、へそピーは、トラブルも最悪腹膜炎と半端ないので、あまりススメマセンが、耳のピアスであれば、日本以外の多くの国々では、ピアスを民族衣装の一部としてつけるくらい、人類と深いつながりがありますから、比較的簡単で、そんな大変なトラブルは少ないことなので、いいと思います。

皮膚科・耳鼻科・美容クリニックなどで、ピアスをあけるのが、安心なんですが、クリニックであければ、どこでも同じように考えがちですが、これがまた違うんです。

ピアスをしない医師がするくらいなら(ピアスの全部を理解しているわけではないので)、ピアスをしている看護士さんにしてもらっても全然いいと思いますが、クリニックによって、考え方がいろいろです。

まず、ファーストピアスの種類です。チタンや医療用ステンレス・18金以上の金(最近は樹脂もありますね)が一般的ですが、ただの金の小さなボールのシンプルなものから、誕生石などの入ったシンプルなデザインのピアスと様々です。石やパールの入ったものがいい方は、そのクリニックに問い合わせをしましょう。

それと、値段です。ピアス代・穴あけ代・初診料など全部込みのところもあれば、ピアス代だけ伝えておいて、実際受診すると、追加料金がボロボロ出てくるクリニックがあります。伝えるのを忘れているだけで悪意はないのかもしれませんが、なんか気い悪いですよね。消毒剤などもお金を別に取られるところもあるので、最初に、トータルでいくらかかるのか、必ずお問い合わせください。

次に、これは行ってからでないとわからないかもしれませんが、ちゃんとどこに穴をつくるのか、確認させてくれるクリニックです。今まで私は、まず患者さんに、自分であけたいところに印をつけてもらって、その場所が。医療上、危なくないか、を診て、あけてました。もちろん、よくないな~という場合は、ご本人に伝えて、この辺のほうがいいですよ、と位置の再確認をします。

医療上、オススメの位置は、やはり軟骨にはかけないほうが、トラブルは少ないです。

できれば、耳たぶの真ん中。例えば、顔からも、下からも1対1くらいの位置とか。耳たぶや顔とのバランスにもよりますが。

それと、耳たぶの端のほうにするのが流行ってますが、ちゃんとはまっている時はいいんですが、この位置、すごくちぎれ易いんです。ちぎれると、耳たぶは、パックマンの口のようい、△の切れ込みが入ります。こうなったら、形成外科で、手術して治してもらうしかなくなります。

医療用のピアッサーの先が、かなりデカイ(耳たぶに比べて)、最初から、同じ耳たぶに、2つ続けてあけるというのが、場所によったら、難しいです。ファーストピアスが邪魔になって、うまくピアッサーがあてられないんですよね~。穴が落ち着いてから2つ目をあけるなら、あけてもらうときに、1個目をはずせますから、大丈夫なんですけど。何個かつけるつもりなら、ファーストピアスの位置も大事ですから、最初にそれを伝えておく方がいいと思います。

あけたクリニックで、説明書きみたいなものをくれると思いますが、一応ちゃんと読みましょう。

それで、トラブルが出たら、あけたところでも皮膚科でもいいので、早めに受診してください。

大したトラブルでなければ、そのまますぐにはめれることもありますし、ちょっとしたトラブルなら、一旦穴を塞いで、落ち着いてからまたあけることもできます。ですが、エラいトラブルなら、今後ピアスをするのができなくなることもあります。何回しても、トラブる方は、体が嫌がっている証拠です(ファーストピアスがメッキのピアスとかは、論外ですよ。トラブルは当たり前です。)。ちゃんとしたピアスやちゃんとした医療機関でしているのに、トラブル場合は、その方の体自体に合っていないと考えるほうがいいかな、と思います。どうしてもしたかったら、数年くらい間を空けてみましょう。体質が変わっているかもしれません。その時の体のご機嫌具合もあります。

自分で、ピアスの穴をあける方、結構いらっしゃいますね。ピアッサーも売ってますから、ダメではないんですが、まち針とかは、論外ですよ。小さな穴だと、塞がりやすいので、また自分で、ピアスの先や針で、あけようとする方もいらっしゃいます。大丈夫な時もあると思いますが、そうやって、皮膚を刺激することで、体の防御反応が働きすぎて、ケロイドのように、穴が盛り上がってくるのかもしれません。ピアスケロイドのはっきりした原因は、わかっていませんが、いらん刺激は、やはりよくない、と思います。

さて、私のピアスはどうなったでしょう。→続く