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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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おうちでするホームエステのスキンケア②

私が思ってた以上に、レチノール・トレチノイン・ビタミンA誘導体の入った化粧品や薬を使っておられる方が多いようです。それぞれの表示の仕方は、商品によって違いますが、まあ、副作用・合併症(というかある程度必要な過程)に関してはどれも似たようなモノだと思ってください。ピーリングの1種と思ってください。主な症状は、ヒリヒリとかの刺激感や赤み・カサカサの皮向けなどです。一般の化粧品に入っているレチノールは、かなり濃度が薄いので(商品にもよりますが)、濃い目の保湿成分くらいに思っていただいていいんですが、合わない方ももちろんいらっしゃいます。市販のモノで合わない方は、エステやクリニックのモノに手を出すのは勧めません。かなりの赤みなどが出ると思われます。

本来、クリニックで使うトレチノインやレチノールは、使う前にそういう経過をたどって、その後シワやシミ・ニキビの症状が改善します、という説明があるかと思います。皮膚の代謝をものすごく早くしているので、そのおかげでシワやシミ・ニキビが良くなるんですが、多少は、我慢しないと効果も出ないんですが、我慢しすぎると、その後に出やすい色素沈着がもっと出たり、消えにくかったり、とトラブルが出てきます。聞いていた以上に赤みやヒリヒリが出てる気がする、あるいはこんな赤みや刺激感があって、いいのかな?と悩んだ時は、必ず処方されたクリニックに受診して、そのまま使い続けたほうがいいのか、一旦お休みするのか、診て貰ってください。

医師によっても考え方は違いますが、クリニックのレチノール・トレチノインなどは、1日1回夜だけでいいと私は思います。紫外線に敏感になっているため、朝まで使わなくてもいいと思います。1日1回で、充分効果は出るはずです。また、日中は普段以上に紫外線に注意して、日焼け止めをしっかり塗ってください。塗りなおしもお忘れなく。角質がかなり薄くなるため、紫外線はバンバン奥に届きやすく、紫外線のダメージ(シミ・シワなど)がモロに来てしまいます。

濃度によって、塗っていい範囲も違いますが、通常、クリニックで処方される濃度であれば、気になっているモノから、はみ出さずに塗ることが大事です。きついものを全体に塗るのは、絶対ダメです。赤みが出た後、色素沈着(シミ)になりやすいので、トレチノインを塗った範囲よりも一回り大きく、別の美白剤を重ねて塗る、というのが、基本です。

また、カサカサになって、乾燥もしやすくなるため、普段以上に保湿をしっかりしないと、さらにトラブルの元になります。

こういうことができていないと、元々の気になっていた症状の改善どころか、副作用としか思えないことが強調されて出てしまうんです。

こういう説明をせずに、レチノール・トレチノイン・ディフェリンゲルなど処方するクリニックが大変多く、患者さんからしたら、「合わない、副作用が出た。」となってしまうのも当たり前です。そういう方が困って、当院に来られることがすっごく多いので、知ることとなりました。(ピーリングも同様ですけどね。)

また、トレチノインは耐性が出やすいので、始めて1~2週間目くらいに受診して、耐性が出ていたら、相談しながら濃度を上げてもらう、というのが効果を出す方法ですが、赤みが出ない低い濃度をず~っと処方して、耐性が出きているのに、濃度も上げずに、「続けて使っていたら、そのうち効くから」と、ずーっと買わせるクリニックもあります。

皆さんが、クリニックで処方された時、そういった説明がありましたか?そんな説明もしてくれないトレチノインは、使うのを止めましょう。低い濃度で耐性が出てしまったような、なんの役にも立たない高い薬を使う必要はありません。本当の副作用だけで終わってしまうかもしれません。

エステの中途半端な濃度なら大丈夫か、というとそうでもなく、大きなトラブルがない分、ずーっと使ってしまう方が多いようです。エステもどんどん買わせます。儲かりますから。

その結果、どんどん、角質は薄く、バリア機能は破壊され、敏感肌(アトピーみたいに)になり、角質が減る分、保湿機能もなくなり、乾燥が益々ひどくなり、ずーっと赤ら顔が続く、という気付いたら、なにこれ?みたいになってしまうんです。ビタミンA誘導体のことを、どこまで理解して売っているのか?私はそういうエステは、わかっているはずがないと思ってます。あまりにもトラブルが多すぎるので。

例えば、Roc®のレチノールの一番濃い「OX セラム」という商品は、「4週間集中」となっており、4週間まで、と表示があります。もちろん、それまでに赤みやヒリヒリがしたら、止めてくださいとなっています。この商品は、市販のモノにしては、かなり濃く、その割に買いやすいお値段になっていて、レチノールがどんなものか試すのにはひとつの方法ですが、これは本当に濃いので、Roc®の他のレチノールを試されてからの方がいいです。あるいは、サンプルを使ってからにされるか。人によっては、かなりの赤みと刺激感です。必ず、使用方法は読まれて、必ず守ること!(このサンプルでしたら、当院にも今若干ありますので、受診の時にお気軽にお申し付けください。)

中々クリニックに来れない方、光・レーザー治療が恐いから薬でやってみたいという方、お値段控えめでなんとかならないかと思っている方にとって、トレチノインやレチノールは、確かに選択肢の一つですが、使う時は、事前にちゃんと説明してくれる医師に、診て貰いながら必ず使う、というのが、トラブルを少なくして、効果を出す方法です。それ以外の使い方をするなら、市販のモノくらいで、充分じゃないでしょうか?わざわざ、高いお金を出さなくても。

ちなみに、私は、トレチノインは、あまり好きではありません。光・レーザー治療のほうが、トラブルが少なく、効果が出るからです。クリニックに通えるなら、それに越したことはありません。確実です。

おうちやエステでキレイになるというのは、必ず限界があります。また、もし効き過ぎたら、何を使っているだろう?ということにもなります。勝手に医療用を手に入れて、黙って使っている化粧品会社やエステもあります。今までも時々、捕まってますよね、医師法違反で。

個人輸入の薬とかなんて、あれほど危険なモノはないので、絶対手は出されませんように。

医師でも専門がはずれると、使う薬や行う治療というのは全然違うので、全く知らないこともあります。なので、専門にしている医師以外から、特殊な薬をもらう、というのは、お薦めしません。皮膚科・形成外科と看板をあげておきながら、説明をするどころか、わかっていない医師もいます。まあ、ヤル気といえばそうなんですが、医師でもそうですから、医師以外が医療用を医師同様にちゃんと理解して使う、というのは、普通は知識・経験がないので無理だと思います。専門の医師と同じだけ勉強されたら、可能だと思いますが(時々、こちらが同業者かと思うくらいの方は確かにいらっしゃいますが)。

薬学専門の方は、医師以上に薬のことは詳しいですが、実践といいますか、臨床症状と言いますが、実際の人間で、どんな反応が出るか、どういう経過になるのかという一番大事なことを経験されていません、知識はあっても。仕事の分担化ですね。私達医師も、薬のことでわからないことは、薬剤師さんや製薬会社にお聞きして、教えてもらいます。

医師にだけ、許される薬・治療というのは、それなりの理由があるんです。だからこそ、医師や医療は、効能・効果を言ってもいいんです。一般の化粧品・エステでは、効能・効果を言うことは許されていません。医薬部外品は、ある程度許可されていますが、エステはダメです。何故ダメかと言うと、効かないからです。気持ちいいから、というリラクゼーションはエステでこそ!なので、どんどんされたらいいですが、何かを治そうと思って、エステに通っておられる方は、もう一度よくお考えになってください。本当に、その価格に見合うだけの、何かメリットがあるのかどうかを。エステで契約前に言われたような、「効果」が出ているのかを。

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化粧品