プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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アイメイクのやりすぎで、まつ毛が抜ける方が、若い方で多いようです。

診察の結果、原因はアイメイク、となったら、アイメイクを当分止めるしか方法はありません。

いくらまつ毛育毛剤を塗ろうと、原因のメイクを続けていると、育つまつ毛も育ちません。

ダメージが大きくて、本当にまつ毛の毛根までやられてしまったら、もうどうしようもないかもしれません。

まつ毛がどんどん抜けて、生えてこなくなるくらいのメイクって、私には想像できませんが、恐らく患者さんの話から推測するに、アイシャドウ・アイライン・マスカラなど、際も含めてグリングリンに書いてるようです。真っ黒って、言うんでしょか?

そういうメイクが必ずしも悪いわけではありませんが(いえ、やっぱり医学的には悪いでしょう)、どこまで塗るか、によっても違うみたいですが、眼にとっては、かなり悪いです。最近、粘膜のところまで、アイラインを埋める方が多く、涙が出る腺もメイクでつぶされて、涙が極端に出なくなり、眼に障害が起きていることが問題になっています。皮膚側に少々アイラインを書いても眼はあまり関係ないですが、眼側というか粘膜まで触っちゃ、アウトでしょう。

さて、皮膚のほうですが、きつくペンシルでこすって何度も書いたり、アイシャドウもブラシや指でこすって伸ばしたり、メイクを取るのにゴシゴシこすったり、そういうことを毎日とか頻繁にしていると、やはり色素沈着(シミ)になったり、まぶたの筋肉が弱ってまぶたが下がってきたり、赤くなったり、腫れたり、といいこと一つもありません。

どうしてもアイメイクをしっかりしたい方は、こすらずに塗れる方法を考えましょう。

例えば、アイラインは、リキッドのアイライナーを使うとか、シャドウは、優しい刺激のあまりないブラシでサッと塗るとか、クレンジングは必ず専用のリムーバーを使ってください。

専用のリムーバーーも、安いものだと、あまり落ちなかったり、眼に刺激があったり、と負担になりやすいので、ちょっと高いヤツのほうが、まだ眼と肌への刺激はマシだと思います。

化粧を落とす洗浄力の強さと眼・肌へは刺激がない、となると、安いモノでは、なかなか難しいのではないでしょうか。

石けん洗顔を勧めている私ですが、目元は専用のリムーバーでないと落ちません、と患者さんにお伝えしています。

軽いアイメイクの方なら、石けん洗顔だけでもいいかもしれませんが(私は、石けんのみです。こすらずに洗って、それで目元に化粧品が残っている場合は、放置してます。そんな大した汚れではないので。たまに、マスカラとか塗っても、そのまま石けんのみの時もありますが、そのうち落ちてます)、ちゃんと落としたい方は、専用のリムーバーを使ってください。

その方のメイクがどれくらい普段濃いのか、私にはわかりませんからね~。

専用のリムーバーで、おススメなのは、ビオデルマのクレンジングウォーターです。これは界面活性剤が入っていません。洗い流さなくてもOKという優れモノです。マスカラも取れますし、敏感肌用に開発されたモノなので、目元の普段のメイク落としには、ドラッグストアやソニプラ・ロフトなどで売っていますから(当院でも売ってます)、簡単に手に入ると思います。

使い方は、これは液体なので、コットンにたっぷり取って(目に入らないようにしてください)、目元にしばらく貼り付けて溶かすようになじませます。その後、コットンでトントン優しくなじませます。それでも落ちない時は、先細綿棒にクレンジングをつけて、ゆっくり溶かしていくようにするかです。

濃い~いメイクをしちゃうと、これくらいめんどくさい丁寧なことをしないいと、いけないと思います。大変です~。

自分にとって、何が一番大事か?流行のアイメイク?まつ毛?

若い時に、流行や勢いでやってしまったことって、その時は楽しくていいかもしれませんが、後になって、必ずツケが回ってきますね。大人だったら、誰でも何かしら経験ありますよね~。

若い子たちが、どこで気付くのか?

誰も教えてくれなかったら、本人が気付くまで時間もかかることが多いですが、知らされて気づいた後、止めるかどうか。

私は、診察とアドバイスしかできません。そのアドバイスを受け入れてみるかどうかは、その方の意思ですものね。

せめて、まつ毛が落ち着くまでは、濃いアイメイクを止めてほしいものです。