プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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花粉症

今日は、休みで家にいて掃除とかする予定だったんですが、朝起きてからずっとえげつない花粉症です。

もちろん薬は予防的にも飲んでいて、1日1錠でいけるヤツで最初はいけてたんですが、本格的になってきて、1錠では効かず、少し前から2錠朝晩飲んでいます。それでも、最近キテるな~と思っていたんですが、今朝ビックリしました。

薬飲んでいるのに、全くダメ!という感じで、何これ?と少し恐ろしくなりました。

眼の症状も早々と出ていて、アレルギー用の目薬もしているんですが、寝ている間に眼をくちゅくちゅと掻いて、起きてしまい、イカンイカンと思いながらまた寝るんですが、またこするのを繰り返すので、今はステロイドの弱いヤツを寝る前にだけ使っています。

ちなみに、花粉症で目が痒いのを何とかするのは、基本眼科でもらう目薬です。飲み薬だけでは、絶対痒みは止まりません。本当に、早く眼科を受診することをおススメします。

花粉症で、どこまでステロイドを使うのかは、医師によっても考え方はバラバラで、できれば使わないにこしたことないです、特に飲み薬は。

目薬や鼻用のスプレーにも、ステロイドはありますが、飲むよりは体への影響は少ないです。影響が少ないからと言って、目にステロイドを使うのは、眼科の先生も慎重だと思います。

そういう意味では、皮膚に塗る薬には、たくさんの種類のステロイドがあり、皮膚科医がステロイドには慣れてしまっていて、ちょっとしたことにも使うのかもしれません(非ステロイドのいい薬が少ない、ということも原因ですが)。

内科の医師も、内服や点滴で結構な量を使う時は使うので(花粉症に、ではなく、重症の病気の時です)、皮膚に塗るステロイドや鼻用のステロイドになると、吸収量や使用量が全然違いますから、気軽に考えやすいこともあるかもしれません。

アレルギーでよく使われる内服に、「セレスタミン」という薬があります。これは、ステロイドが入っています。ただ、内科で使われるステロイドにしたら、量がかなり少ないので、よく処方されることがあります。

もちろん、ひどい時のステロイドというのは、悪化させないないためにも、ある程度必要なんですが(ひとたび悪化すると、もっとエライことになって、同じステロイドもきつくて、しかもたくさんいくハメになることが多いです)、よく皮膚科で目にするのが、患者さんはステロイドと知らずに処方されていて、ただのアレルギーの薬だと思って、1年以上(場合により何年も)ずっとこのセレスタミンを飲んでいたり、1日3回ずっと飲んでいたり、ということがあります(こういう処方するのは、内科・耳鼻科・皮膚科とか科には、あまり関係ないかもしれません)。

ここまでステロイドを飲んでしまうと、いくら1錠に入っている量が少ないと言っても、何かしら体に影響が出ますので、切っていくのも大変です(いきなり止めるわけにはいかないんです)。

花粉症でも、スギだけとかヒノキだけ、となると、限られた期間なので、もしステロイドを使うにしても、そういう意味で言えば、短期間なので、全然問題ない、という医師もいます。

この短期間の中で、ひどい時だけ、使ってもらうなら、さらに使うのを短くできるので、それほど問題はないのかもしれませんが、患者さんの中には、精神的に頼ってしまって、ステロイド依存みたいになってしまう方がいるので、処方も慎重にしないと、そういう患者さんを医師が作ってしまうんですね。

今日、あまりにひどくて、ステロイドを飲もうか一瞬迷いましたが、休みの日にそこまでして抑えなくても、明日クリニックで、違う薬(ステロイド以外)を追加すればいいので、グッと我慢しました。

でも、買い物に行くのに、なんとかしてくれ~!と心の中で叫びながら、ドラッグストアで、エーザイという製薬メーカーが出している鼻の周りにぬって、イオンバリアで花粉をブロックするという「クリスタルヴェール」というのを買って、その場ですぐに鼻周りに塗りました。

一昨年とかも確か塗ったはずで、効いているのかどうかもよくわかりませんが、かぶれなければ、とにかく害がないはずなので、わらにもすがる気持ちで塗りました。

今まで花粉症でマスクをしようと思ったことはなかったんですが(そこまで困らなかったので)、今年は無理なようです。去年が楽だっただっけに、さすがに今年はスゴイ量が飛んでいるんでしょうね。

眼の周りに、、ステロイドの塗り薬が使えるかどうかは、診察しないとわかりません。誰にでも使えるわけではありませんから、ご注意ください。

目薬は、基本眼科で診察してもらってからになります。こすったりして、炎症で腫れたり、キズがいっていることもありますから、それは眼科の診察でないとわかりません。

夕方、節電しているので、暖房もつけずにいたら、結構寒くて、被災地はもっとつらいだろうな、と考えました。

明かりも今は、最低限度にしているので(いつもは明るいのが好きなので、割と電気を付けるほうです)、寒くて暗いと、なんか暗い気持ちにさせてしまいますね。

被災地も、せめて暖房と明かりが十分にあれば、もう少し精神的に楽でしょうに。

花粉症で悩める私は、本当に幸せです。贅沢を言っては、バチが当たりますね。