プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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前回の美ストーリー(雑誌です)に、肝斑治療の特集が載っていましたね。

雑誌をわざわざお持ちいただいて、お問い合わせをされる方もいらっしゃったりして、結構患者さんからも多く話題になりましたので、ここで触れておきます。

特集で、取材をされていらっしゃった先生方は、学会でも有名で、もちろん良心的に患者さんのことを考えておらえる先生方です(価格は、それぞれクリニックの方針がありますので、良心的価格とは言いにくいモノももちろんあります。)どの先生も、これで良くする!と信念を持って、治療にあたってらっしゃいますから、おかしなことはされないと思います。

個々の医師との相性や考え方もありますから、誰でもどこのクリニックに行っても、絶対良くなる!とまでは断言できませんが、東京方面の方で、どこに受診していいのかわからない時に、まず行って相談するのも一つの方法です。

さて、紹介されていた治療のほとんどが、少し前から話題のレーザートーニングです。トーニングの機械がそれぞれのクリニックで違うんですね。雑誌としては、いろんな機械を載せた方が、こんなに治療ってあるんですよ。と言いたかったのかもしれませんが、基本的にトーニングする、という考え方は同じです。

一般的なレーザートーニングというのが、プレトリートメントと言って、数か月薬を飲んでもらったり、塗ってもらったり、スキンケアやイオン導入に通ってもらったり、などクリニックによって様々です。

クリニックによっては、ここで脱落するかどうかを、まず振るいにかけられます。できない方は、あとのレーザートーニングをしても、うまくいかないことが多いからだと思います。

プレトリートメントなしのクリニックもあります。信念をもって、なくても大丈夫として治療をされているところもあれば、患者さんが嫌がるから(儲からないから)という理由だけで、やっていないクリニックもありますから、ここが大事なところです。

さて、トーニングですが、基本1週間に1回の処置のところが多いです(プロトコールがそうなっているから)。宮田先生のところは、月2~3回みたいですね。

回数は、5・6回が目安というところもあれば、8回くらいというところもあり、様々です。コースを組んでおられるところも多いと思います。1週間毎にそれだけやった後に、2か月に1回くらいを勧めるところもあり、様々です。

他に載っていたのは、飲み薬・塗り薬(クリニックオリジナル化粧品含む)とトラネキサム酸の導入ですね。イオン導入が一般的ですが、超音波や電気系など色々です。宮田先生は、直接注射されてましたね。

ライムライトが載っていましたが、アベニュークリニックでは、トーニングと併用されているのかな?雑誌には詳しいことは書いていませんでしたね。

もうひとつ、アベニュークリニックでされている1か月最大6回まで受けられるというレーザーは、簡単に言えば、レーザーピーリングの1種かな、と思いましたが、機種や設定・出力の違いで変わってきますから、何とも言えません。エステ感覚というのは、当たってると思います。

いろいろ載っていても、結局は、トーニング+トラネキサム酸(その部分にだけ入れる)+トラネキサム酸の飲み薬という感じでしょうか。

うちとの違いですが、まずイオン導入は同じだと思います。器械が変わっても、それほど差はないと思います。導入する種類ですが、資生堂のトラネキサム酸の導入剤でないと、ダメかと思います。

資生堂の研究で、トラネキサム酸とうのは、とても皮膚の奥に入りにくく、導入するのも、化粧品みたいに塗るのも、簡単にはいかないらしく、それを色々調べて、研究を重ね、特許を取ったそうなので、資生堂のモノ(クリニック専用ナビジョンのことですが)でないと、効果は違うと思います。

もし、トラネキサム酸の導入やクリニックオリジナル化粧品などで、トラネキサム酸配合と言われたら、どこのモノか、資生堂以外なら、どうして効くのかなど、聞かれるほうがいいと思います。

導入方法ですが、確かに、イオン導入よりも超音波やアクシダームのような器械のほうが、たくさん導入されることができます。うちでは、普通のいいオン導入です。開業するときに、導入の器械をどうしようかと悩みましたが、擦らなくていいイオン導入にしました。

特に超音波は、ジェルを塗ったりはしますが、どうしても摩擦が起こる(やや力を入れて押さなければいけません)のが気になりました。

アクシダームなどは、基本電気の力なので、そこまでの押すことは必要とはしませんが、超音波も含めて、一体何を導入したいかを考えた時、例えばコラーゲンやヒアルロン酸を導入したところで、効果が持続するわけでも、自分のコラーゲンが増えるわけでもないので、それなら普通のイオン導入でいいかな、と思いました。

ちゃんとしたクリニックだと、超音波でゴシゴシ擦るようなことはないでしょうが、私はマッサージは必要ないと今のところは思っているので、私は超音波を使いません。

他院で、トラネキサム酸やビタミンC以外のモノを導入される場合、エステ感覚と思って受けられると期待しすぎなくていいかもしれません。

宮田先生のところでは、トラネキサム酸を直接皮膚に注射されていましたね。他院でも、直に注射されているクリニックはあると思います。

確かに、直に注射するのは確実です。でも、うちでは、しません。

だって、痛いじゃないですか?腫れ・内出血の問題もあります。そのあと、いつから化粧をしていいのかも。

プラセンタを顔中に注射しているクリニックもあります。たま~に、突然予約なしで来られた患者さん(おそらくうちのHPを見ていない)で頼まれることがありますが、お断りしています。

シミの治療(基本何の治療でもそうですが)で、ダウンタイムが出る治療は、私はしたくありません。

患者さんが治療後、そのすぐあとも次の日も、日常生活に困らない、人に気づかれない治療というのが、私が主にしている治療です。

クリニックによって、考え方は様々ですからね~。

もちろん、宮田先生は、きちんと工夫されていらっしゃると思いますよ。もし仮に、患者さんにとって困るようなことが起こるのであれば、事前に説明されて、同意できる方だけ治療されているはずですのえ、ご安心ください。

(逆に、大丈夫大丈夫と、軽く言っておいて、処置したら大変なことになった、という悪徳美容クリニックもありますから、してほしい処置のことは、ある程度事前に調べてから受診されて、あまり副作用を軽く言われたら、要注意です。医療ですから、100%絶対安全というのは、無理ですし、不測の事態というのは、人間の体なので、起こり得るでしょうが、よくある困る経過(腫れ・内出血など)を説明しないというのは、やはりダメでしょう。)

だいぶ、話が長くなりました。

次回に、なぜ、当院では、レーザートーニングをしないか、という話をします。これも、よく患者さんから聞かれますので。