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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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告知が遅くなり、申し訳ありません。

さて、9月のキャンペーンですが、夏の紫外線ダメージで、お肌もかなり疲れてきたり、シミが増えたのを実感されている方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?

まだ、9月は、夏と同じくらいの紫外線対策が必要ですから、気を抜かずに、頑張ってくださいね。

今回のキャンペーンは、ほとんど、光・レーザー治療をされている方が対象となります。

クリニックでも、おうちでも、ケアを頑張っていただく趣向です。

 

それでも、一旦、美白や肌荒れを何とかしたい、と思っていらっしゃる頃ですので、やはりトラネキサム酸を含めたキャンペーンは、はずせないでしょう。

そこで、ナビジョンのTA(W)のシリーズですね。

まだまだ、暑い日は続いていますが、朝晩、涼しい日もあったりして、少し空気が乾燥してきて、お肌の乾燥が気になる頃でしょうか。

ひと夏、クーラーにさらされたお肌も、結構乾燥していたり、合わない日焼け止めを塗って、お肌がガサガサになった方もいらっしゃると思います。

おうちで、しっかり、保湿と炎症(ダメージ)回復に頑張っていただくキャンペーンです。

 

また、今の季節、目元のシワも気になってくる頃です。

紫外線と乾燥の影響が強いですね。

いつもの、目元のシワ乾燥対策のキャンペーンセットです。

乾燥ジワが気になる方には、即効性のある、ヒアルロン酸が浸み込むHAフィルパッチがおススメです。

持続させようと思ったら、ちょっと続けないといけないので、少し(かなり?)お金がかかります。

時々ヒアルロン酸で、目元をふっくらさせておく、というのは、とてもいいと思います。もちろん、普段の保湿も、目元はたっぷり、少し濃い目がポイントです。

 

本当の小じわには、やはりエラスチダームですね。

ある程度の小じわがないと、エラスチダームをしたからと言って、シワがなくなるわけではないですから、ビフォーアフターがわかりにくいと思います。

まあ、市販のアイクリームを買うくらいなら、断然エラスチダームのほうが、効果も値段も、おススメですけど。

 

全体の乾燥ジワに、たまに、レチノールのマスクを足してあげるのもいいと思います。

(ナビジョンのRTマスクですね。お肌の状態により、レチノールをおススメしないこともありますので、ご了承ください。ナビジョンのレチノールは、医薬部外品なので、安全性は、市販の類似品と比べても、かなり安心していただけると思いますが、レチノールはレチノールなので、合わない方もらっしゃいます。まあ、実際やってみないと、レチノール自身に、合うかどうかは、わからないんですけどね。)

 

そして、お待たせしました!

エラスチダームのシリーズの、体バージョン、デコルタージュシステムの、キャンペーン(初でしたっけ?)です。

入荷した時に、短い期間だけ、キャンペーンしましたっけ?

今回のキャンペーンは、2万円以上の処置されている方限定です。

これだけ、安いからと、買いに来られると、困りますので、こういうキャンペーンは、うちで治療されている方のみとさせていただきます。

デコルタージュシステムは、「デコルタージュ」という名前通り、デコルテ専用に発売されたものですが、顔以外であれば、体中、どこ塗ってもいいですよ。(粘膜以外)

腕や脚の、日焼け後の気になるシミや黒ずみ、おなかや脇の、シワやタルミの気になるところ、背中の日焼け跡など。

美白剤とシワ用のクリームの2本セットなので、若い方は、シワ用がいらないかもしれませんが、バラ売りは、今のところ、していません。

そういう意味では、ある程度の年齢の方用の、ホームケア用ですね。なんせ、出しているのが、オバジですから。

若い方で、美白剤だけ欲しい、という方は、キャンペーンではありませんが、ナビジョンの体用の美白クリームを購入されてください。

 

そして、ご好評いただいている点滴ですね。

夏のお疲れは、まだまだ引きずっていらっしゃるのではないでしょうか。

お疲れには、点滴で、濃い~いビタミンを入れるのは、とてもいいですよ。私も好きですけど、なんか体、やっぱり楽ですね。点滴の中身は、疲れた体にもお肌にも、いいものばかりですから、まだされたことのない方は、一度、処置と同じ日にどうぞ。はまる方は、はまります。

 

9月のキャンペーンのお菓子は、福知山市の「足立音衛門」さんの焼き菓子です。

先日、患者さんが、本店で買ってきてくださり、秋と言えば、栗ですよね。足立音衛門さんの栗のお菓子は、絶品ですから、これだ!と思いました。

ネットで、お取り寄せもできます。(種類が限られていますが)

他に買えるのは、この辺だと、梅田阪急百貨店ですね。お近くの方は、一度どうぞ。

10月は、ハロウィーンですね。かぼちゃのお菓子が見つかるといいな~。

まだ日焼け止めの話の続きです。

もう夏が終わると思って、安心している貴女!甘いです!

9月は、まだ夏と同じだけの紫外線と思って過ごしてください。

10月は、少しマシになりますが、気候が良くなって、外にいるのが気持ちいいので、気が付いたら、長時間外にいたのに、日焼け止めを塗っていない!なんてことになって春と秋は、油断焼けが増えますから、気を付けてくださいね。

紫外線対策は、年中です。

その季節によって、使う日焼け止めも変わることもありますが。

 

さて、日焼け止めの話です。

患者さんで、よく資生堂のアネッサ ゴールド(海用やハードなアウトドア用ですね、基本)を使う方って、結構いらっしゃいます。

私も、もし明日、海に行くとなったら、アネッサゴールドを使うと思います。

資生堂のアネッサゴールドは、耐水テスト80分と、ちゃんと表示があります。

そういう表示のある、ウォータープルーフは、そうそうないです。

(逆に言えば、アネッサゴールドであっても、80分しか持たない、ということです。)

 

炎天下のゴルフで、汗もかなりかく時に、アネッサゴールドを塗って、しかもちゃんと塗り直しをする、というのは、確かに正しい、と思います。

ただし、貴女のお肌にあっていれば、ということです。

 

市販の日焼け止めは、大半のものが、サラサラして塗りやすくなっています。

ベタベタしたら、イヤ、という方が多いので、市販の化粧品の場合、やはろ質感が一番大事なんですね。あちらも、商売ですから、売れる商品を、売る、というのが、資本主義の姿でしょう。

日本の湿度の高い夏、外で、サラサラタイプの日焼け止めを塗る、というのなら、それほど乾燥せずにいけるかもしれませんし、一度塗ったくらいなら、平気かもしれません。

でも、乾燥肌の方や50代、60代、それ以上の方が、何度も塗り直ししたら、ガサガサになるかもしれません。

大丈夫な方もいらっしゃいますが、合っていない方もいらっしゃいますから、やっぱり自分に合った化粧品を使わないと、TPOさえ合っていればいいというものではありません

 

先日来られた60歳の患者さんが、ゴルフをした時に、アネッサゴールドを2時間におきに塗られたそうで。。。。

確かに、正しい行動で、ホントなら、素晴らしいことなんですが。。。

皮脂がそれほど出る方ではなかったので、案の定、お肌がガサガサになったそうです。

 

乾燥肌の方は、ウォータープルーフでも、しっとりタイプを選ばないと、塗り重ねた時に、なんか調子が悪くなりますし、手持ちの日焼け止めで、なんとかしたいなら、塗りい直しする前に、乳液とか保湿を追加してから、日焼け止めを塗るか、ですね。

 

ちょっと前の、美STに載っていましたが、「日焼け止めは、SPF値よりもPA値に注意しましょう」みたいな、記事が載っていました。

確か、「SPF50 PA++」と、「SPF30 PA+++」だったら、「SPF30 PA+++」を選びましょう、みたいな記事でした。

(要は、PA値の高いものを選べ、ということがいいたいようです。)

今、日本で売っている日焼け止めで、私は、一度も、「SPF50 PA++」なんて、商品は見たことがないです。

SPF50を使う時点で、かなりの紫外線を浴びることが想定されているわけで、その場合、PA値は、+++でしょう。

(日本の表示は、PA値は、+++が最高表示となります。)

SPF30で、+++というのは、ひとつだけ見たことがありますが、これもそうそう売っていません。

SPFが15や20で、PA値が高いものは、私の知っている限り、存在しません。

 

同じSPF30を買うのに、++か、+++か、迷ったら、できれば+++のほうがいいと思いますが、まあ、スリー+のSPF30なんて、そうそう売っていませんから、悩むことはほとんどないと思います。

同じように塗っているのに、色黒になりやすい、という方には、特に、PA値の高いものを勧めますが、普通の方は、SPFを目安にしていいと思いますよ。数値は、大半の商品が、連動していますからね。

(ただし、質の悪い日焼け止めを塗っていて、すぐに黒くなる、とか日焼けした、というのは当たり前なので、質のいい日焼け止めを塗る、というのが、一番大切です。)

 

 

で、いつも私が言っている日焼け止めの話は、あくまでも、お肌が健康な方の話です。たまに肌荒れするとか、お肌が乾燥している、と言う方は、健康な方に含みます。

(敏感肌状態の方で、どんな日焼け止めを塗っても合わないという方は、ピーリングやクレンジング、市販の高機能化粧品(たいてい、ピーリングに似た成分が入っています)を止めれば、しばらくしたら、日焼け止めがかゆくなったり、しみることは、かなり減るはずです。

特定のものが合わないのは、貴女にそれが合っていないだけで、日焼け止めとい化粧品が合っていない、と判断するのは、止めておきましょう。

クリニック用の日焼け止めとか、質のいいものを試してから、判断しましょう。

質の悪いもの、あるいは、外資系のモノのきついヤツとかしか塗ったことがないくせに、「日焼け止めが合わない」という方って、結構いらっしゃって、どんな日焼け止めが合わなかったのか、話を聞いていると、そりゃ、かぶれるでしょ!みたいな、日焼け止めだったりすることがあります。

誰でも、かゆくなりますよ~、みたいな日焼け止めです。)

 

アトピーや慢性湿疹のある方は、これは、健康ではないので、全然話が違います。

さきに、湿疹を治すなり、アトピーの場合、完治させることは難しいので、少しでもいい状態にすることを目指していきます。

お肌が落ち着いていない時は、私も、一切の化粧品は止めてもらっています。治療の邪魔になりますからね。

でも、ちょっと落ち着いて来たら、赤い湿疹や湿疹後って、紫外線で、黒くシミ(色素沈着)に変わりやすいんですよね。

だから、紫外線カットって、シミになってほしくないところは、大事なんですが、なかなか合う日焼け止めが見つからないことが多いです。

(お肌のバリア機能が破壊されているので、化粧品の害を、直接受けやすいわけで、しみたり、かゆくなったり、刺激が出ることがあります。)

 

そういう方の場合、日焼け止めが塗れるようになるまでは、そりゃ、日傘や帽子、ストールとかで、紫外線をカットするしかありません。

他に、方法がありませんからね。

後は、なるべく日に当たらないように、暮らすくらいしか、ないですね。

歩く時は、あんるべく日陰を歩いて、直射日光に当たらないようにするか。。

それくらいしか、仕方ないんです。

こんなことで、紫外線カットはできないし、もちろん、紫外線は防ぎきれないので、シミになりやすいです。

当たり前です。

 

でも、仕方ないです。

肌が落ち着くまで、そのほうが肌のためにいいわけですから。状況を診て、どちらがメリット・デメリットがあるか、を考えないと。

 

私の一番のおススメは、日焼け止めをちゃんと塗って(塗り直しをして)、体はある程度、服で隠して、お日様に当たる、というのが、一番のおススメです。

明るいところで、日常生活を過ごす、というのが一番いいです。できるなら。

 

でも、肌の状況で、日焼け止めが塗れないなら、できることをする、しかないです。

悩んでも仕方ないので、早く、ちょっとでも良くして、それから、シミの治療も、日焼け止めの合うのも探すのも含めて、やったらいいです。

人生、長いですから。できることをしましょう。工夫したら、いいんです。完璧を目指さなくても。

アトピーの方でも、できる美肌治療(メインに、ジェネシスを使いますが)もありますから、アトピーだから何もできないわけではないですよ。

イオン導入(成分にもよります。ビタミンCは、お勧めしませんけど。)も、アトピーの方でもやります、というか、おススメの成分もあります。

お肌が落ち着かないと、合う日焼け止めは、なかなか見つからないと思いますが、美白クリームは使ってもらえるものがあるので、なんらかの対処はできるわけです。

人間、あきらめなければ、なんとでもなりますから、アトピーで美白・美肌治療を考えていらっしゃる方は、一度ご相談ください。

 

お肌が健康な方は、せっかく日焼け止めが塗れるお肌があるんですから、日焼け止めをちゃんと塗らないと、ホント、もったいないですよ。

 

すみません、ブログの調子が悪くて、せっかく書いたものが消えてしまったので、昨日は、もう疲れて寝てしまいました。

 

さて、続きです。

 

色黒で、(色黒じゃなくても)日焼け止めを塗ることを放棄した方の、肌の汚いことと言ったら!

シミがわからなくなるまで、焼いてしまう!という方、ごくまれにいらっしゃいますが、所詮、アジア人は、黒人ほど黒くすることはできません。

どんなに黒くなったところで、インド人やアラブ人くらいでしょうか。

褐色の肌に、人によったら、グレイがかっているような。。。

アジア人にしたら濃いので、遠目に見る分には、ただの「色黒」ですが、そばで見ると、いろんな肌色といろんなシミがさまざまな濃さで、混じっていて、と~っても汚いです。

おまけに、シワも深くて、肌も硬そうで(実際、硬いです)、キメもなく、乾燥していて、チリメンジワももちろん多くて、漁師さんの皮膚を想像していただくと、わかりやすいかな、と。

 

一昔前は、鈴木その子さんのように、真っ白がいい、みたいな時代がありましたが、今は、白でも黄色でもピンクでも褐色でも黒でも、何でもいいんです、肌色なんて。まだら感のない、均一な肌色、というのが、キレイに、若々しく見せるコツです。

だって、黒人のモデルさんなんて、とても肌がきれいでしょう~?ブラックダイヤモンドのように。

黒くても、ツヤがあって、キメも整っていて、均一な黒さ、です。

 

以前に、インド人の高齢の方の肝斑を診たことがあります。

息子さんが気にして、シミを治してほしい、と一緒に受診されました。

もちろん、インド人ほど肌が黒ければ、シミ治療はできません。

火傷するか、反って、色素が抜けて、水玉みたいに、光を当てたところが白くなってしまいますので、シミ治療はお断りしました。

その時も、遠目で見る分には、全くわかりません。

でもそばで、じ~っと診ると、わかるし、ご本人と息子さんは気にしておられるわけなので、やっぱりわかるわけです。

まだら感が汚く見せるってことを。

 

紫外線に対する皮膚の感受性というのは、人それぞれで、これだけは、その人の、ある程度の持って生まれた体質(肌質)なので、まあ、変えられません。

紫外線に当たったら、すぐ赤くなる人(黒くはならない)、赤くなってから黒くなる人、赤くもならずに黒くなる人、さまざまです。

長い人生生きていくと、環境に順応して、赤くなっていたのが(あまり黒くならなかったのが)、ちょっとずつトーンダウンするようになった(黒くまではならなくても)、という変化は起こりえますが、黒くなっていた人が、黒くならずに赤みだけが出る、という逆に肌質が変わることは、ないでしょう。

 

黒くなる方の場合、同じ日焼け止めを塗って、同じ環境にいてても、一人だけ黒くなる、ということになります。

でも、ここで腐らずに、ちゃんと日焼け止めさえ塗っていれば、ピンポイントで出てくる水玉みたいなシミくらいなら、防げるわけです。

あと、シワもマシだし、キメもツヤも保たれるわけで、全然、肌の質感が変わってくる、運命の分かれ道なんですね~。

日焼け止めを塗っていても、全体が黒くなった分は、しばらくしたら、どうせ色覚めてきますから、大丈夫です。

 

実際、日に当たれば黒くなる、という肌質の患者さんで、日常生活すっごい頑張って、紫外線カットをして、ライムライトもマメにあてて、私よりも白くなっている患者さんというのを、数人知っています。いわゆる、色白、と言う方です。

(多くはないですが。。。それだけ、患者さんの努力がモノを言うので。。)

色白まで行かなくても、ご自分の努力で、色黒からは、ワントーン、明るくできるわけですよ。

どこまでしたいのかも、患者さん次第だし、色黒はいいけど、まだら感がイヤ、で、日焼け止めを頑張って塗るのも、患者さん次第です。

 

もう日焼け止めは塗りたくないし、一生、光・レーザー治療をしない!と決心された方、そういう方は、プチ整形と手術しか頼るしかなくなるわけですが。。。世の中、そんなに甘くないです。

 

ちなみに、光・レーザーではない、サーマクールとかのRF系もそうですが、日焼け止めを塗らずに、光老化が進んでしまった皮膚は、RFも効きません。もう光とかRFとか、刺激に慣れちゃって、コラーゲン、そうそう出ないんですよね~。全体の老化も早いし。。

70代の方でも、タイタンはしますが、そりゃ、60代・50代と、ちょっとでも若いほうが、細胞が元気なので、老化のスピードも、増えるコラーゲン量も、違うでしょう~。

RFで、フォトのような、シミ治療はできません。

 

話が飛びましたね。

光老化した肌のプチ整形と手術ですが、これまた、成績が悪いです。

だって、老化がそれだけ進んでいるんですもの。

手術で切って、引っ張ったら、いいだけやん、と思うかもしれませんが、皮膚がね、硬いんですよ。思うように引っ張れません。都合のいいようには、伸びてくれないんですよね。

ホントのフェイスリフトみたいに、がバッと、切り取って、上げる、ということができないんですね。

それに、手術したって、老化は、その切った瞬間からも進んでいて、止まっているわけではないので、他の方よりも、また手術の持ちも悪いわけです。

(手術の持ちは、その方の老化のスピードで決まります。)

 

そうなると、もうプチ整形(ボトックスや、ヒアルロン酸・レディエッセなどの注入系)しかなくなるんですが、皮膚も硬いから、思うようにはボリュームアップしにくいし、たくさんの量がいったりするし、(シワが深いから)、ボトックスだけでは、シワを目立たなくさせるのは、かなり難しいかと。。。(老化が進んでいるから。)

 

日焼け止めを塗らないせいで、光・レーザー治療をしなかったとしても、アンチエイジングや美肌にとっては、ホントに、ろくでもないことばかりで、お金は1億あっても、足りませんよ~。費用対効果は、ムチャクチャ悪いです。

 

特に、日焼け止めを塗らずに、しかもタバコを吸う人というのは、老化して!して!と言ってるようなものです。

普通の老化に、光老化と活性酸素の増加、という二重苦が追加されるわけです。

タバコをすぐに止めるというのは、なかなか難しいので、日焼け止めくらいは、せめて頑張って、塗りましょうよ。

 

悪いことは言いません。

日焼け止めを毎日塗る(365日、当たり前です)、環境に合わせて、塗り直しをする、TPOに合った日焼け止めを選。

これだけで、とりあえずいいので、(ホントは、もっといろいろ必要ですが)、とりあえず、頑張ってください、老化が嫌なら。

一番、お金をかけずに、済む方法です。

 

 

「ホンマでっか?!TV」の紫外線の話、言い忘れていたことがあったので、付けたしです。

 

途中で、日焼けサロンの話が出たと思いますが、皮膚科医・アンチエイジングをしているドクターで、日サロを、「大丈夫」というものは、誰ひとりいません。

日サロには、絶対行ってはいけません!!

 

番組の中で、池田先生でしたか、日サロのライトは、有害な紫外線をカットしてあるから大丈夫、とおっしゃってましたが、これは、紫外線C波のことです。

このC波というのは、殺菌ランプとかに使われている紫外線のことです。

これは、皮膚ガンを引き起こします。

殺菌するわけですからね、ばい菌だけを殺すなんて、そんな器用はことはできません。

なんでも破壊していくわけです。そりゃ、皮膚ガンにもなるわな~。

 

まともな日サロであれば、当たり前ですが、C波をカットしている紫外線ランプを使っているはずですが、これまた、そんなまともなことをしている日サロばかりではないんですよね~。

私が大学にいた頃、ちょっと紫外線の研究をしていたましたが、研究するのに、紫外線ランプが絶対必要です。

また、大学には、紫外線ランプがあり、一部の治療で、紫外線を使う治療があります。

 

研究に使うランプはA波とB波です。

もちろん、実験用のちゃんとしたメーカーのランプですが、それでも、わずかにながら、C波が混ざってきます。絶対C波のみカットするというのは、もっと高い装置ならできるのかもしれませんが、その時、研究室にはありませんでした。

治療で使われるのは、もちろんA波です。これは、A波だけだったと思いますが。

 

全部の日サロが、ちゃんとしたメーカーを使っているなんて、保障はどこにもありません。

だって、そういうちゃんとした機器は、お金がかかりますからね~。

どんな紫外線が出ているのかなんて、まあ、ムチャクチャです。

質の悪い日サロだと、目の保護もさせずに、注意もせずに、そのまま顔を焼かすサロンもあり、ホントにムチャクチャでした(この当時ですら、目の保護は、A波であっても、絶対保護でした。)。

当時、ニュースとかにもなっていたと思いますが、日サロで、この一番有害なC波が混ざっているので、注意喚起されていたこともあったし、皮膚科医は、患者さんが日サロに行っていると言われれば、普通は、止めておけ、と言います。

A波だけ、という保障が何もないですからね。

 

私の記憶では、大学で、研究していた時も、A波もガンになる可能性がある、ともうデーターが出ていたはず、と思うんですが、違ったかな。。?

ずっと全ての紫外線は、当たった量が増えるにつれ、A波であっても、ガンになると私は認識していました。そう習ったはず。。

 

大学で研究していた時、微量の放射線もガンになるから、微量でもダメ、というデーターを勉強会とかで見せられて、ラドン温泉とか行ってはいけない、というふうに習いましたが、この15年以上の間に、微量な放射線被曝は、かえって健康にいい、というデーターが出てきて、だから、昔からあるラドン温泉とかいいんだろう、という風に変わってきました。もちろん、微量と言っても、年齢とか妊娠とか被曝量によっても全然違いますけどね。

医学も進歩したら、全く逆のことが出てくるわけです。

 

でも、紫外線に関しては、悪いことだらけ、という印象です。

今でも、といういうか、前からずっとA波もダメです。

(治療で使われる場合は、ちゃんと主治医が計算して、メリットデメリットをわかった上で、治療に使っていますから、それは安心されてください。

一定の期間やっても、全然効果がない場合は、紫外線治療は中断されるはずですので、その辺は、しっかり説明を聞いてくださいね。)

だから、C波を混ぜていない質のいい日サロだったとしても、日サロはダメなわけです。皮膚ガンを考えておかないと、見た目と命と、どっちが大事か、ということです。

 

先日のセミナーだか学会でも、どなたかおっしゃってましたが、白人というのは、褐色の肌に憧れるらしく、特に、アメリカの若い方は、日サロに行くのが流行っているそうで、でも、日サロに行かないように、と注意喚起していても、若者は行きたがるので、問題になっているとかいないとかの話をされていました。

白人は、皮膚の色がないので、紫外線の害が、皮膚の奥に、バンバン行っちゃうから、我々有色人種であるアジア人よりも、もっと紫外線に注意しないと、ホントはいけないんです。

アジア人でも、白人のように、色白(オークル系の色白の方はまだマシかもしれませんが、ピンク系の方は特に注意です。)の方は、紫外線に注意です。

 

私の肌は、化粧品会社のカウンターで色をみてもらうと、黄色くて、明るい(オークル系の色白目、というヤツです。)です。

そこまで色白でもないですけどね、昔に比べたら。

10代の時は、日焼けすると、赤くなることが多かったので、それで18~19歳頃より、自主的に日焼け止めを塗っていました。塗り直しは、今ほどはしてなかったかと思いますが、まだ日焼け止めを塗ろうと言われていた時代ではなかったので、同世代の子から比べたら、日焼け止めを塗っていたほうでした。

それが幸いしたと思います。

日焼け止めを塗り続けて20年以上ですか、そのおかげで、、同世代の方よりも、肌年齢は若いと思います。

そりゃ、ライムライトやジェネシスやタイタンを定期的にしていますが、日焼け止めを塗らずにやっても、ホントの効果が出ませんからね、ちゃんとした効果が出てくれるのは、日焼け止めを塗っているおかげだと思うし、そういう治療を、ちょっとお休みしても、効果が、ある程度、「持つ」のも、日焼け止めを塗っているおかげだと思います。

 

紫外線に当たったから、すぐにガンになるわけではないですが、要は蓄積した結果なので、どこで、ガンになるかなんて、ずっと測っているわけではないので、誰にもわかりません。

街中で、暮らしていく分くらいなら(紫外線に積極的にあたる機会がなければ)、ガンになる方は、かなり確率としたら、少ないとは思いますが、ガンにならなかったとしても、皮膚障害は、遅かれ早かれ来るわけです。

老化のスピードが変わりますからね。

 

時々、患者さんで、もうすでに、テニスやゴルフで、真っ黒に日焼けしている50代前後~もっと年上の患者さんにお会いすることがあります。

紫外線の害を説明して、心を入れ替えて、美容・美肌治療に頑張る、と言う方が大半ですが、(私は、70代の方にも、今からでも遅くないから、日焼け止めを塗るように申し上げます。手遅れ、なんて、ないわけです。気づいた時から、やり直せばいいわけで、そこから人生は変わってきますよ。)

 

そういう方の肌をワントーン明るくするくらいであれば、患者さんも日焼け止めを塗るのを頑張ってくだされば、時間と回数をかければ、そんな難しいことではありません。

でも、色黒の中に、いろんなトーンのシミがたくさんあって、そのシミを取ってほしい、あるいは、かなり目立たなくしてほしい、というのは、至難の業で、患者さんが日焼け止めを頑張っても、時間とお金がかかりすぎて、患者さん側があきらめることもあります。

そういう肌って、ちょっとでも強い治療をすると、地肌の色が火傷してしまいますからね。下手すると、水玉みたいに、色が抜けてしまいます。

日焼け止めを塗らずに治療するというのは、理論上、できるわけないんですよ。→続く

 

 

日焼け止めの話の続きをするところですが、先週、「ホンマでっか?!TV」を観ていて、気になったので、一言申し上げておきます。

ちょうど紫外線の話だったので。

 

紫外線がらみで、ビタミンDの話になって、ビタミンDは、皮膚で作られるから、紫外線にあたって、ビタミンDを作りましょう、適度に紫外線にあたったほうがいい、というような内容だったかと思います。

紫外線の話をするなら、皮膚科医と紫外線の第一人者の先生を、あの場に呼べ!と思いますが、あの番組自体がそういう番組ではなく、みんなして好き勝手なことを言う番組なので、専門家を呼んでくるわけありません。

番組の最後に、いつもテロップが出ますよね。あくまでも、あれはバラエティですからね~。

でも、TVを観ているほうは、あんなにはっきり毎回毎回言い切られると、何でも本当と思っちゃいますよね。

 

ビタミンDの研究をしていらっしゃる先生方は、紫外線にあたれ、あたれ、とおっしゃいますが、皮膚科医はそんなこと言いません。

あの時、TVでも言われてましたが、「皮膚科の先生は、紫外線にあたらないように、って言いますね」って、その通りです。

 

確かに、紫外線にあたったら、皮膚でビタミンDが作られますが、紫外線にあたらなくても、バランスよく食事を摂っていたら、それで十分です。

食事だけで、完全にビタミンDをホントに摂れているのか、となると、食生活によっても差があるかもしれませんが、全身紫外線カットして、生活している人って、そうそういないでしょう?

 

顔に、しょっちゅう日焼け止めを塗り直ししていたとしても、顔以外のところって、そこまで日焼け止め塗っていないでしょうし、服で隠すとはいっても、薄い色の服だと、紫外線は皮膚に、届いています。頭だって、分け目のところとか、耳とか、紫外線は普通に当たっています。

年中、帽子をずっとかぶっている方も少ないし、建物の中にいる時は、帽子も脱ぐことも多いでしょう?

建物の中にいても、窓から、カーテンやブラインドをしていても、紫外線って、入ってきてます。

なんやかんやで、紫外線って、ちょっとずつですが、浴びているわけです。全く浴びていない人なんて、いないんです、普通だったら。

 

その浴びた分と、食生活で、充分だと思います。わざわざ浴びなくても。

北欧とかの紫外線の少ない地域に暮らしているなら、いざしらず、日本で、日光浴はいらないと思いますよ。

 

そんなに、ビタミンDが気になるなら、ビタミンDのサプリを飲めば、済むことです。日光浴しなくても。

 

どうして、皮膚科医が、そんなに紫外線を嫌うかと言うと、皮膚ガンになるからです。

皮膚ガンを通常見るのは、皮膚科医と、形成外科医くらいのもので、ビタミンDを研究している先生は、見ないでしょう。

皮膚ガン見たら、紫外線に、バンバン浴びろ、なんて、言いませんよ~。

 

ご存知の方も多いと思いますが、今の母子手帳には、赤ちゃんの日光浴の項目は、無くなっています。

昔は、ビタミンDのために、赤ちゃんや子供に、日光浴をしましょう、と勧められていました。

オゾン層が破壊され、昔よりも、紫外線が、きつくなり、皮膚ガンが増えています。

また、紫外線の研究が進んで、紫外線の有害さ、というのが、どんどんわかってきているんです。

 

紫外線が、いかに有害か、ということを知らない人は、そりゃ、紫外線にあたれ、というでしょう。

必要なビタミンDを作るのに、紫外線に当たる時間は、日陰で15分くらいと言われています(データーによって、多少の差はあります。環境の条件とかで変わります。)。

でも、それくらいの時間だったら、普通、充分、浴びていますよ、トータルで。

 

黒い新興宗教みたいに、全身黒づくめで、家にいる時も、遮光カーテンや雨戸をして暮らしていて、あらゆる露出しているところは、日焼け止めを塗りまくって、塗り直ししていたら、これは、ちょっと問題です。

紫外線は、皮膚ガンのことを考えたら、有害ですが、そこまでカットするものではなく、そんなことしてたら、いつが朝で、昼で、夜か、脳がわからなくなって、体内時計がおかしくなります。うつ病にもかかりやすくなるんですよ。

紫外線は敵ではなく、どうしても付き合っていかないといけない、友達(いや、知り合い程度かな?)と思って、うまく付き合っていってください。

 

私も、朝起きたら、まずカーテンを開けて、朝日を全身に浴びます。

寝室も洗面所もお風呂場も、うちは全部南向きなので、紫外線入りまくりです。

シャワーを浴びて、洗顔した後は、保湿の後に、必ず日焼け止めを、顔と、手と、他露出するところ(その日の服によって、首~デコルテ、うで全部にも塗ります。脚は、ストッキングを履くので、脚には、塗りません。海とかリゾートに行く、とかなったら、脚にも塗りますけどね。)に、日焼け止めを塗ります。

朝、シャワーを浴びるまで(日焼け止めを塗るまで)、家の中を、うろうろすることがありますが(窓から紫外線は入っています)、10分もしていないし、シャワー中も、紫外線は浴びていますが、それくらいはヨシとしています。

 

みなさんの日常生活では、もっと紫外線を浴びていると思いますが、どうですか?

顔には日焼け止めを塗っていても、首や手・腕には塗っていなかったりするでしょう?

それで、充分です、ビタミンDのことから考えたら。

むしろ、首や手や腕の、老化(シミやシワやイボとか)のほうが、私は心配ですけれど。

 

閉経された女性は、骨粗鬆症になりやすくなりますから、閉経後は、日光浴よりも、ビタミンDのサプリをおススメします。

骨粗鬆症と診断されたら、ちゃんと保険で、薬(ビタミンDも)がもらえますから、更年期前後は、定期的に、人間ドッグとかで、骨密度を調べておくことをおススメします。

 

例えば、関西の都会で暮らしていて、あまり直射日光にあたる生活をしていない方だと、皮膚ガンにかかるリスクがそれほど高いとは思いませんが、紫外線にあたると、細胞に傷ができます。

それで、受けたキズは、修復されて、治るんですが、繰り返していくと、キズが治らなくて、そのままになると、ガンになっていくわけです。

いきなりガンになるわけではないかもしれませんが、紫外線に当たれば当たるほど、どんどんキズをつけていくので、ガンになる確率を上げていくわけです。

だから、年をとればとるほど、たくさん紫外線を浴びていますから、皮膚ガンが増えていくわけです。

若い方にも、ごくまれに、皮膚ガンができますから、全部が全部紫外線が原因というわけではありませんが、レアケースというのは、予防というのがなかなかできませんから、レアケースのことまで、なったらどうしよう?と心配するのは止めましょう。

とりあえず、紫外線をカットして(しすぎるのではなく)、皮膚ガンの確率を下げよう、と皮膚科医は思うわけです。

 

皮膚ガンにならなかったとしても、紫外線は老化を早めるんです。

これは、困りませんか?女性として。男性も。

 

抗加齢医学会という、学会があって、皮膚だけでなく、内臓や眼・耳・生殖器・歯など全身のアンチエイジングを考える学会です。

アンチエイジングというと、イコール美容みたいに思われるかもしれませんが、老化を抗うというより、遅らせて、いつまでも健康に若々しく、というのを目指す学会です。

長寿といっても、ぼけずに、健康に元気でないと意味ないですよね?

ぽっくり死にたい、長生きはしなくてもいい、と思っているかもしれませんが、いわゆるぽっくり死のうと思ったら、健康でないと、これ、ダメなんですよね~。

いわゆる、寿命がつきる、というヤツですか。

 

この学会で言われている、老化を遅らせる方法は、①紫外線カット ②抗酸化  ③抗糖化 です。大きく分ければ、この3つです。

もちろん、バランスのいい食事と、適度な運動、というのは、とても大事なことは、言うまでもありません。

 

紫外線が、体に及ぼす、老化に対する影響、という項目は、毎年発表されていて、紫外線カットは、ものすごく言われています。

去年の学会では、紫外線の研究の第一人者である市橋先生が、10歳未満の子供に、大量の紫外線を浴びさせるのは良くない、ということで、夏のプールの時間の前に、学校がちゃんと日焼け止めを塗って塗らせないといけないくらいなのに、保健婦さんとかが、「日焼け止めは、肌に悪いから」と言って、塗らせない学校がある、といって、怒っていらっしゃいました。

日焼け止めの害と紫外線の害と、どっちが、ひどいねんっ?って話ですよね。

10歳までの子供は、まだまだ細胞が目まぐるしく生まれてきているので、細胞に紫外線でキズを付けられても、修復している暇がないそうです。

キズが治らないまま、どんどん行っちゃうので、ガンになりやすくなるわけです。

 

日焼け止めでかぶれることはあっても、皮膚ガンにはなりませんからね。

それに、ちゃんと質のいい、肌に合った日焼け止めを塗れば済む話で、質の悪い安物を使うから、ダメなんですよ。

 

市橋先生が発表された内容を、以前にもブログに書きましたが、シミを作らないでおこうと思っているなら、SPF50を塗っても、直射日光にあたって、効果が持っているのは、2時間です。

日焼け止めを塗らずに、直射日光にあったっていい時間は、1日3分です。

それ以上あたったら、シミができてくるのは、当たり前なわけです。

だから、シミが嫌なら、紫外線カット(日焼け止めの塗り直し)が必要なわけです。

 

紫外線は、普通の老化に加えて、「光老化」という余分な老化を足していきますから、シミだけでなく、シワ・たるみ・毛細血管などの赤みを増やし、キメを荒らして、ツヤがなくなり、お肌が乾燥して、皮膚も硬くなり、と、美肌と逆のことを、どんどんしていくわけです。

 

美容医療を、ちゃんと考えてやっているドクターは、絶対紫外線カットを、うるさく言います。

当たり前ですね。

どこまで紫外線カットをしていくか、というのは、多少ドクターによっても差がありますが、日焼け止めの具体的な塗り直しの話まで、してくれないクリニックは、真剣に、美容医療をやっているとは、まあ、言えないんじゃないでしょうか。

ごく一部のドクターで、そこまで塗り直ししなくてもいい、と信念を持って、治療をしているドクターもいらっしゃるかもしれませんが、まあ、めったにはいらっしゃいませんし、アンチエイジングを取り扱っているドクターの中では、ものすごい少数派、と思っておいてください。

 

皮膚ガンにならないとしても、気になっているシミやシワを誰に治療してもらうのか、治療しないにしても、マシにする方法、予防法はないのか?

皮膚科医に相談したら、紫外線カットと言うのは当たりまえです。

そんなに日光浴して、ビタミンDも作りたい!と言うなら、ビタミンDを研究しているドクターに、一緒にシミの治療をしてもらってください。

(できませんけどね、シミ治療。。。)

日焼け止めをあまり塗らなくても、こう工夫しませんか?と具体的に指導してくれる先生は、日本中探せば、いると思います。

(どうやって、シミの治療をされているのか、私には想像ができませんが。。。)

でも、日光浴を勧める美容皮膚科医・美容外科医は、普通いません。

 

私が朝、朝日を浴びるくらいの時間、紫外線にあたるくらいなら、問題ないですが、TVでああいう風に言われると、それを言い訳に、紫外線カットをしない人が増えるので、それが困りますね。

日焼け止めを塗らない方というのは、なんやかや言い訳を作って、塗りませんからね。自分が楽なほうに、逃げますからね~。逃げたって、困るのは、自分なんですけどね。

どうして、わからないですかね。

美容医療に、お金と時間を費やしても、ドブにお金を捨てるようなもので、クリニックが儲かるだけです。

まあ、そんな方がうちに来られても、心を入れ替えてくれない限り、うちで治療はやりませんけどね。

 

 

 

 

 

 

今日の学会も、なかなかいっぱいで、講演もオシオシで、まだ聴いていたいのに、途中抜け出して、他の会場を聴きに行く、と大忙しでした。

全部聴けたのかな~。ちょっと残念。。。。

学会も、全部終わったのは、午後3時で、もう少し遅くなってもいいから、全部の講演を少しでも聴けるように、プログラムを組んでほしかったです。

 

さて、学会が終わって、ミッドランドスクエアへ。

名古屋に行ったら、絶対行こう!と思っていたのが、ピエールマルコリーニ!関西にはないんですよね~。

特に、イートインは、銀座本店と、名古屋のこちらのみでしょうか?

銀座本店は行ったことがありますが、アイスを始め、カカオの味がとても濃く、お持ち帰りのお菓子もいいですが、やっぱりイートインで、パフェをいただきたい!

金曜日に行こうと思って、すっかり忘れていたので、最終日の今日が勝負!

 

私の前に2組待っておられます。まだマシなほうでしょうね~。

 

ちなみに、このフロア、あのモンシュシュ(堂島ロールの。今は名前が、「モンシェール」に変わったんでしたね。)が入っていて、テイクアウトとイートインとかなりのスペースで入っていました。ちょっと並んでいらっしゃいましたね。

ちょうど、私の前に中学生の女の子がいて、どうも名古屋ではなくて、岐阜かどっかの子みたいでした。

その子達が、「やっぱり名古屋と言えば、モンシェール」と言っていたので、「なんでやねん!大阪やんか!」と、思いっきり突っ込みたくなりました。

 

頼んだのは、期間限定のオレンジパフェ!

オレンジパフェ.JPG

おいしかったです~。

 

帰りに、1階で、エクレアを買いたかったんですが、生ですからね、なんせ。オネエサンに、アイスノン、3時間くらい入れていただけますか?とお聞きすると、5時間持てば大丈夫ですか?とおっきなアイスノンを入れてくださいました。感謝です。

すみません、エクレアの写真、撮るの忘れて、全部食べちゃいました。。。

(ところで、名古屋の方って、みなさん、にこやかで親切ですね。どこのお店も、タクシーの運転手さんも。京都・大阪・東京と全然違う。無愛想な店員さんに、今回一人もあたりませんでした。すごくないですか?名古屋人の気質ですか?いいところですね、名古屋。)

 

名古屋に行って、なんで、ピエールマルコリーニにお土産なのか、よくわかりませんが、まあ、いいか。

(すやのクリのお菓子と、ういろうも駅で買いましたよ。あと、味噌煮込みうどんと、エビフライね。)

 

すみあせん、食べ物ネタばかりで。。。日焼け止めの話は、ちょっと疲れを取ってから。

今日は、美容皮膚科学会1日目です。

 

名古屋のウェスティンホテルで開催されていますが、案の定、主催の大学が予想していたよりも多い人数が参加しているようで、全然座席数が足りません。

次の講演を、座ってちゃんと聞こうと思ったら、前の別の会場の講演の途中で、中座して、次の席取りのために移動する、という感じです。

なんとか希望の講演は、全部座って聴くことができましたが、そのために、聴きたい講演を全て中座です。。。ううう。。。。

美容皮膚科医にとって、この学会は、私は一番大事だと思っているんですが、朝から晩までみっちり、美容医療オンリーです。

皮膚科学会とか形成外科学会なら、全部美容ではないので、間に、企業展示に行ったり、途中抜け出して、観光や買い物に行ったりとできますが、ホントにみっちりなので、企業展示を見にいく暇もありません。

もう少し、プログラムを考えてほしいな。。聴きたい演題も、重なりまくりで、明日もどうなることやら。。。

先日の、抗加齢医学会も見た目のアンチエイジング研究会もそうでしたが、今、美容医療やアンチエイジングと言うと、ドクター側も需要が高まっているようで、あまり美容をしていないドクターも、続々と参加されるようで、予想を軽く上回る人数のようです。

明日も、座って聴きたいな。。。

 

今日は、懇親会にちょこっと出て、その後、食事に連れていっていただく予定が、懇親会も準備に手間取っているのか、時間になっても始まりません。

ちょこっとお酒だけいただいて、高島屋の上のレストラン街の「なだ万」さんへ、連れて行っていただきました。

 

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どのお料理も、とってもキレイ~♡

松茸と鱧会席です。この季節限定だそうです。

写真を撮り忘れましたが、土瓶蒸しとお刺身があと、ありました。どれにも、鱧と松茸がたっぷり入っています。

パスタのように見えるのは、稲庭うどんで、梅肉和えです。

(名古屋だからと言って、きしめんではないんですね。なだ万だから、その都市独自のメニューというのではないようです。ある程度、なだ万全国共通でしょうか。ところで、京都になだ万ってありましたっけ?)

 

いいお食事会でした。

とっても楽しかったです。

 

 

 

今日は、クリニックが終わってから、名古屋に来ています。

明日から名古屋で開催される日本美容皮膚科学会があるからです。

美容皮膚科医にとっては、一番大事な学会というところでしょうか。。

でも、聴きたい講演などが大概重なるので、困ってしまいますね。もう少し、分散させてほしいな~。全部聞けるように。

どこまでが初心者のための講演で、どこまでが今施術をしているドクター向けなのかが、抄録をちょっと見ただけではわかりにくくて、迷ってしまいますね。

 

名古屋と京都って、新幹線に乗ると、ホントに近いですね。

40分です。

あっ!と言う間に、着いてしまいました。

当日の朝、名古屋に向かえば、間に合いますが、私は、朝は少しでもゆっくりしたいので、可能である限り、前泊します。

そのほうが、時間にも余裕があるし、朝もゆっくりご飯を食べて、ぎりぎりまで寝てていられるから。

というわけで、名古屋前泊です。今回は、2泊します。

 

8時までには、ホテルに着いちゃいました。超ラッキ~!!

せっかくなので、名古屋で晩御飯です。

ミッドランドスクエアの蕎麦屋さんで、ちょこっとお酒飲んで、ちょこっと食べて、おそばをいただくつもりが、行きの新幹線で、ひつまぶしに変更~♡

ネットで見つけてしまいました、「まるや本店」。

名古屋では、すっごい有名そうですね。

いくつ支店があるのに、デパートに入っているお店のも、味は落ちていなさそう。。。

 

実は、うなぎ大好きなんです~。

今回は、土用の丑の日も、炭水化物制限ダイエットなので、うなぎは我慢しました。(正確には、うな丼。うなぎは、ちょこちょこ白焼きをわさびとかで食べてます。。)

うなぎとタレのかかったご飯が大好きなのに、グッと我慢してたんですね~、これでも。

これは、名古屋で食べるしかないっ!!!

せっかく名古屋に来たんだから、ザ・名古屋!というものをいただきたい。

そこで、見つけたのが、名鉄百貨店の「まるや本店」。

 

へ実の8時前だというのに、行列です。他のお店は、ガラガラなのに。。。ビックリしました。

でも、回転の速いようで、20分も待っていないかな。。途中で、お茶もくださいました。

こちらは、バイトらしき子もで、接客サービス、教育が徹底されているんですね。素晴らしい!!とても、感じがいいですね、みなさん。勉強になります。

上ひつまぶし.JPG

頼んだのは、上ひつまぶしです。特上は、ちょっと量が多いらしいので。

それに、サラダと胡麻豆腐田楽を付けました。

 

田楽の味噌はとてもおいしいけど、これに合わせるなら、胡麻豆腐よりも、普通のお豆腐のほうが、私は合うと思いました。

胡麻豆腐は、わさび醤油がいいな。。。私は。。

 

さあ、ひつまぶしです!

いきなり、ご飯とうなぎをかっ込みたいのを、必死に押さえて、サラダを食べて、いざ、ひつまぶしへ!!

 

。。。。うまうすぎる。。。外は、ほどよくぱりっとしていて、食欲をそそりますね。。

うまいっ!おいしいっ!!

私が、土用の丑の日を我慢していたのは、すべて、今日、このまるや本店のひつまぶしを食べるためだったのね!!

 

いいですね~、名古屋の方は、いつでも、こんなおいしいものが食べられて。。しかも駅前!便利すぎる~。

京都って、飲食店多いわりに、うなぎ屋さんは少ない気がします。。気のせい?

 

お持ち帰りのひつまぶしがあったので、買って帰ろうと、思いましたが、要冷蔵でした。。残念。

うな丼よりも、ひつまぶしのほうが、断然好きだな~。京都の老舗のうなぎ屋さんに、ひつまぶしって、ありましたっけ?

名古屋まで、食べにくるしかない??

 

何故か、まるやさんのお店の前に、京都の伊織のカフェ「イオリカフェ」が。。。こんなところにまで出店しているんですか、笹谷伊織。。スゴイ。。。

 

食べ終わって、出てきたら、「矢場とん」の看板がっ!!

いいですね~。味噌カツ。名古屋に来たら、ぜひいただきたいものです。

 

あと、本場のエビフライと、煮込みうどんときしめんと名古屋コーチンと、手羽先(やっぱり、山ちゃんですか?)、そうそう、小倉トーストも。

小倉トーストは、朝にいただくつもりです。

全部食べきれるかしら。。。

(消化剤を持ってきたので、大丈夫です!!。。。。なにが大丈夫やねん。。ダイエットは、どこにいってん?炭水化物だらけやないか~?)

 

明日の学会で、居眠りしてしまわないように、今日は早く寝ますね。

日焼け止めの話の続きは、少しお待ちください。

それでは、お休みなさい。

 

 

 

日焼け止めの話の続きです。

 

これまた、患者さんから、よく聞かれるのが、「SPFの高い日焼け止めって、肌に悪いんでしょ?」「SPFの高いのは、肌に悪いって、販売員(か誰かに)に言われた」と言うものです。

 

都会に住んでいて、それほど外に出る機会が少ない方であれば、日焼け止めでも、SPF50ではなくても、SPF30を塗ってもいいと思うんですが、患者さんのいる環境によったら、30だと、50よりも、もっと塗り直しの回数が増えますよ。効果、持ちませんから。

また、私の知る限り、SPF30で、汗に強い、もしくはウォータープルーフの日焼け止めって、ほとんど売っていません。皆無ではないですが。。。

患者さんが使ってる日焼け止めのSPF30が、私の知っているそれではないですし、30を使っている方から、名前を聞いて確認しても、もちろん汗にも強くないです。

汗を全くかかない時に、それを使う分には、全く問題ありませんが、日本の夏、特に京都は、えげつない蒸し暑さで、5分も外にいたら、汗だくにはならなくても、最低でも、汗ばみます。

ちょっと移動して、立ち止まったら、汗、どんどん出てきませんか?

汗が出た瞬間に、そんな日焼け止めって、なんの役にも立っていませんよ。

汗も拭きますし、拭く時に、ハンカチでぬぐったら、これはさすがのウォータープルーフでも、取れますし、押さえ拭きしても、取れてるかもしれません。

汗に強くないものだったら、なおさらです。

 

みなさん、あまりご存知ないですが、SPF値の測定とかしている時は、メーカー側は、みなさんがびっくりするほどの量をつけて、実験がされています。

それくらいつけないと、その表示通りのSPF値なんて、出てないんです。

普通に塗っている、皆さんのされているような薄付きであれば、一体どこまで紫外線をカットしてくれているのかなんて、信じちゃいけません。

だから、塗り直しが必要なんですよ。そんなことは、日焼け止めの研究をしている研究者の方々であれば、皆さんわかっていることで、常識です。その常識を、多くの化粧品会社が、表で出していないだけで。。。

 

「紫外線吸収剤って、悪いんですよね?だから、SPF値の低いのをつけてるんですけど。。」というのも、時々聞かれます。

日焼け止めには、紫外線吸収剤という成分と、紫外線反射剤(散乱剤)という成分で、成り立っています。

この吸収剤が入っていないと、ほとんどの日焼け止めは、とても塗りにくく、また白くなり、ベタベタする、という、誰もがあまり使いたくない日焼け止めになるわけです。

で、この吸収剤なしで、SPTI値(PA値も)を高くするのは、かなり難しいようで、以前に、SPF40というのまでは見たことありますが、もう発売中止になりました。

この商品は、一般で売られていて、一応敏感肌用として、悪い商品でもなく、「アリ」な商品だと私は思っていたんですが、あまりの真っ白になるのと、硬くて、伸びず、ベタベタする、というので、全然売れなかったり、評判が悪かったせいで、製造中止となりました。

うちにも、SPF30(PA値 ++)の、紫外線吸収剤が入っていない日焼け止めは、2種類おいていますが、どちらも、汗をかいたら、流れます。

SPF50には、全部吸収剤が入っているし、汗に強いウォータープルーフのものにも全て、吸収剤が入っています。

 

吸収剤でかぶれる方がいらっしゃるんです。全員ではありません。

吸収剤がかぶれる方は、入っていないものを、もちろん使わないといけませんが、かぶれない方が使う分には、私は、使えばいいと思いますし、もちろん私も使っています。

でないと、汗をかく時に困りますし、SPF30では弱すぎる時、あるいは、塗り直しできない時(SPF50だったら、まだ塗りなおさなくても良かったのに、という時)に、困るのはジ自分ですからね。

 

そりゃ、紫外線吸収剤て、余分な添加物と言えば添加物でしょう。

でも、そんなこと言い出したら、化粧品すべてに、いろんな添加物が入っていて、どうして、吸収剤だけ、そんなに目の仇にされるのかが、わかりません。

完全にエコな生活をしていて、化学薬品一切排除、みたいな生活をされている方が、真っ白になるような日焼け止め(アフリカの方が、自然の材料を使って、塗っておられるような、白いやつ)を塗っていて、日焼け止めどころか、化粧品すべてが悪い!という生活をされているなら、理解できます。

(エコすぎるヤツって、SPFとかの表示が全くないのがあり、これは、実験すらしていないか、SPF値が低すぎて、表示したくないかのどちらかです。SPF値も書かないくせいに、「日焼け止め」として売るな!と言いたい。そんな日焼け止めでも必要、と言うなら、ちゃんとSPF値を測って、ちゃんと消費者が買う時に、見えるように、表示しろ!と思います。)

化粧品をバンバン使っているのに、どうして、日焼け止めだけ、悪モノにしますかね~。

はっきり言って、いわゆる基礎化粧品なんて、自分に合った保湿剤(なんでもいいです。自分の皮脂で間に合うというなら、塗る必要もありませんが)と日焼け止めさえあれば、それでいいんですよ。

(それ以上の効果を期待するなら、クリニック用の化粧品や一部の医薬部外品、医薬品を使わないと、いわゆる一般の方が思っている効果なんて、ありませんよ。だって、パッケージに、そんな表示はないでしょ?表示がない、ということは、効かない、ということです。販売員なんて、口からでまかせをいくらでも言いますからね。口から言ったことなんて、証拠が残りませんから、内部資料として、極秘に、「こう、お客様に言って、営業しなさい。」というのがあります。流出したら、エライことでしょうけど。。市販の化粧品で、シミを消すとも、シワを消すとも、どこにも、書いていないでしょ?書いていないんだから、効くわけないんですよ。効くんだったら、パッケージに書いています。(その時点で、化粧品ではないですけどね。医薬品しか、そんなことは書けないはずです。化粧品の限界を超えていますからね~。)

 

SPF30で、その方が、年中、自分のいる環境を乗り切れるなら、また環境に合わせて、30で、塗り直しをしていくなら、そこまでして30を使いたいなら(50を使わずに)、好きにされたらいいですよ。

でも、汗をかいたら、終わりだし、何回も何回も余分に塗り直して(50だったら、もう少し、塗り直しの回数が少なくても済んだかもしれないのに)、それこそ、お肌に負担にはなっていいないんですかね?

化粧品の科学が進歩して、以前のものに比べたら、SPF30の紫外線吸収剤が入っていないものも、かなり塗りやすくはなりましたが、吸収剤の入っているものに比べたら、、やっぱり負けてしまいます。特に、塗り直しの回数を増やした時に、その差がわかりやすいかも。。。

乾燥肌の方は、塗り直しを、マメにした時に、ぼてぼてになりやすいと思いますから、塗り直しをする前に、乳液を大目に塗って、肌に残っている化粧品になじませてやった後に、ティッシュオフ(こすったら、ダメですよ)してから、日焼け止めを重ねてあげると、塗りやすくなると思います。

乾燥肌の方は、しっとりタイプで、伸びがいいものを選ばないと、難しいことがありますよね。脂性の方は、脂さえ取ってしまえば、簡単なんですけど。

 

SPF30の、汗をかいたら、流れるヤツを、外にしょっちゅう出る方が、これまた真面目に、一生懸命何度も塗り直しをしたところで、それは、TPOを間違えていますから、選んだ日焼け止めが間違っているわけです。せっかくに努力が水の泡ですよ。

 

どういう環境で使うのか、TPOは合っているのか、その中から、自分の肌に合ったものを選ぶ、というのは、かなり大変なことです。

汗かいたら流れるものは、いくらでもデパートに行ったら、塗りやすいモノが売られています。

汗をかかないなら、そういう環境なら、その中から探せばいいと思いますよ。SPF50でも、かなり塗りやすい便利なものが出てきましたね。

肌にいいか悪いかは別として。。。

 

でも、汗に強い、とかウォータープルーフで、SPF50で、質のいいもの、あるいは、敏感肌の方でも、お試ししていいもの、乾燥肌の方でも安心して使えるものって、あまり売っていません。デパートにはまずないでしょう。

売っている商品の数自体も、とても少ないですからね。選ぶ種類すら、ないはずです。

そういう方は、やはりクリニック専用化粧品の日焼け止めから選ぶほうが、まだ無難だと思います。

→③へ続く

よく患者さんから、「日焼け止めは、肌に悪いんでしょ?だから塗らないほうがいいんでしょう?」「だから、塗っていないんですけど」ということを聞かれます。

 

患者さんの言うところの、「肌に悪い」という言い方をするなら、肌の塗るものの大半は、何でも肌に悪い可能性があります。

「肌に悪い」というなら、化粧品のほとんどは、肌に悪いでしょう。界面活性剤が入っていますからね。

病院でもらう塗り薬でも、界面活性剤の代わりに、乳化剤というものが入っていて、合成界面活性剤よりはマシですが、「肌に悪い」というなら、「悪い」でしょう。

 

そんなことを言いだすと、それこそ、石けんで顔を洗って、ワセリンだけ塗っとけ!って話です。

化粧品でかぶれて皮膚科を受診された方であれば、一度は経験がおありでしょう。

特に、年配の男の先生の皮膚科に受診したりすると、ホントに、ワセリン以外塗るな!と言われたことないですか?

いまどきの女性で、まあ、そのまま言うことをきく方は、ほとんどいません。数日くらいなら、我慢する方もいらっしゃいますけどね。ずっと続ける方は、皆無とは言いませんが、圧倒的な少数派でしょうね~。

 

私も、アトピーのひどい方は、化粧品かぶれのひどい方には、しばらく化粧品は一切止めて、ワセリン系の軟膏基剤のものくらいしか勧めないことがあります。

クリーム系は、極力さけて、たいていワセリン基剤のベタベタするヤツです。

だって、一番肌への刺激が少ないからです。

それは、界面活性剤(あるいは乳化剤)が入っていないから。

 

皮膚科医で、ちょっと考えれば、そんなことは当たり前の話で、女性の肌が、化粧品で、実はとても荒れている、というのはわかっていることです。

あまり化粧品を使っていない男性の肌のほうが、界面活性に荒らされていない分、お肌がキレイだったりするんです。

(子供のお肌がそうですね。だから、子供に早いうちから、化粧品なんて、使わせるものじゃないんですよ。せいぜいお子様リップクリームくらいで。)

 

でも、女性に、全部化粧品止めなさい、と言ったところで、誰も聞きません。

でも、クレンジングだけ止めさせるっていうのは簡単なんですね。

基礎化粧品やファンーションは、そのまま使っていていいので、クレンジングの代わりに、純石けんを使ってもらう、という話です。

(クレンジングの話で、何度もお話しましたよね。)

 

患者さんご本人が、「前に、日焼け止めを使って、お肌にぶつぶつができたから」とか「ガサガサになった」とか、そういう経験があるなら、まだ「日焼け止めは肌に悪いんでしょ?」と言われる気持ちもわかります。

ただこれは、ご自分に合っていない日焼け止めを使われるからです。

 

「何塗っても、合わないんです~。」と言われるので、よくよく聞いてみると、使ったのは、レブロンとかクリニークとか、外資系のものばかりで、それは、日本人用のメーカーと比べたら、中身違うんじゃないですか?という話です。

もちろん、レブロンでもクリニークでも外資系でも、ホントに合っているなら、どこのを使ってもいいんですが、そういう外資系のを使って合わない、という方に限って、アトピーだったり、超敏感肌だったり、なんでやねんっ?!と突っ込みどころ満載だったりします。

 

また、国産である、資生堂であっても、海用の、ゴールドのアネッサを、冷房の効いた屋内で、これまた乾燥肌の方が使っていたり、60代の方が、ゴルフで、2時間毎に塗り直しして、ガサガサになっていたり、とTPOがムチャクチャです。

外資であろうと、国産であろうと、TPOが間違っていれば、仮に、それが1万2万しようが、全くムダなわけで、肌にも負担になるのは当たり前なんです。

 

患者さんは、確かに素人ですから、正しい日焼け止めが選べなかったり、日焼け止めなら、何を塗っても同じで(質が)、SPFがきついほうがいいと思って、ついつい、アネッサのゴールドを、50代や60代でも使いたくなるのは、仕方ないです。

だって、ドラッグストアに、そうそうSPF50で、ウォータープルーフって、売っていませんし、デパートで売っている日焼け止めの90%以上がウォータープルーフではありませんから、クリニックにこないと、そうそう質のいい、汗に強い日焼け止めは、見かけないと思います。

 

まず、使う環境とTPOに合っているのか、(汗をかくかもしれないのか、SPF/PA値は、低すぎないか)

自分に合っている(気持ち悪くない、かゆくならない、カサカサしない、ぶつぶつがでない、乾燥しない・乾燥肌の人は、しっとりタイプを使わないと、ダメでしょう~)というのが、大事ですが、それと同時に、日焼け止め自体の「質」ですね。

高いからいい質、安いから中身も安物、と絶対言えるわけではありませんが、ある程度、化粧品ていうのは、質と価格が相関していると思ったほうがいいです。

そりゃ、ドラッグストア店頭山盛りの、298円のものが、デパートで売っているのと、質が同じわけないでしょう。

塗った時の、気持ちよさ、というか、不快感がまるで違います。

 

だからと言って、6千円も8千円もするもの、まして、1万円以上超える日焼け止めはいらないと思います。

そうなってくると、合っていれば、絶対ダメ!とは言いませんが、ケチって、少量を無理やり伸ばして使う方もいらっしゃいますし、(擦っちゃうので、よくないです)、擦らず、たっぷり使ったとしても、いらん成分(アンチエイジングや美白の)が入っているおかげで、かぶれたり、赤くなったり、しみたりする方が多いです。

せっかく高いお金を払って、お肌に負担をかけるわけです。

 

また、そういうことを、化粧品の販売員が煽って、売っていることがあり(向こうも商売ですからね)、またこれがタチが悪い。

 

先日来られた患者さん、いつも使っている化粧品の販売員から、「日焼け止めは、肌に負担になるけど、これなら大丈夫」と言われて、買ったそうです。

サンプルのミニチューブを持ってきてくださったんですが、「なんとかかんとか デイプロテクト」と書いてあるから、、まあ、日焼け止めではあるんでしょうが、どこにも、SPF/PA値が書いていないんです。

いくらサンプルとはいえ、日本の企業では考えられないことで、「表示がない」といことは、「SPFを測定していないから書けない」、あるいは、「数値が低すぎて、書けない」のどちらかになるはずなんですが。。。。

そういう数値も書いていないのに、「日焼け止め」と言って、売るな!と思いますが、まあ、サンプルだからかな、と患者さんと話して、家に帰って、表示を見てみます、とおっしゃってました。

ちなみに、こちらは、フランス製の、超=お高いブランドです。

おかしいな、と思って、ネットで、そこのHPを確認しました。

「サン プロテクト」のページを見ても、SPF50やSPF30とちゃんと表示がありますが、患者さんが持っていたものと、パッケージも名前も違います。

(店員が、「日焼け止めは肌に負担になるから、」と言って、自分のとこも売ってるやん!と、おかしな話です。じゃあ、それを買いたい、というお客さんに、この店員は、「これは、肌に負担になりますから」と売るんですかね?)

あれっ?違うな~、と思って、他のページに、日焼け止めらしきものがあるようには、HP上、わからなかったんですが、どう考えても、基礎化粧品のページでしょうから、「アンチエイジング」のページを見てみると、ありました!!

なんど、1本¥38,325円(50ml)!!!

外資系のアンチエイジング系は、ホントムチャクチャですね。

こんなのに、こんな大金払うなら、肝斑セット1回するほうが、よっぽどいいでしょう~。(当たり前ですが。。)

しかも、この会社の最悪なのは、これまた、どこにもSPF PA値の表示がHPになく、(本体見本にも)、そのくせ、「8時間効果持続」と、ムチャクチャぼかして書いてあって、何が一体、8時間やねんっ!!と突っ込みまくりです。

どうやって、「8時間」という数値をはじき出したのか、根拠もデーターも書いていないし、これらが全部英語、あるいはフランス語で書いてある本社のHPなら、勝手にすればいいと思いますが、(フランスやアメリカでは、化粧品に関する考え方も違うし、日本の厚生労働省の管轄外ですからね。他国のことまで、知りません。)

日本語で、日本支社のページに、書いちゃいかんでしょう~。これ、消費者庁、OKなんですかね?紛らわい表現は、今、かなり規制対象になっていて、(消費者が損をするので、詐欺まがいの表現は止めろ、ということです)、なんで、これ、通りますか、っていうか、普通、こういう一応大手は、自分たちで、日本のルールに沿って、広告(HPも)を作るはずなんですけどね。

この企業、ダメですね。わざとかしら。。。?

しかも、これ、(当たり前と言えば当たり前なんですが)、ウォータープルーフではありません。汗をかいたら、流れるわけです。

 

可哀想な患者さんは、ジムによくいかれるそうで、(ジムは、明るくて、紫外線入りまくりです。しかも、汗だくで、頑張っておられます。)、この店員のおかげで、汗をかいたら、流れる、このバカ高い日焼け止めもどきを、一生懸命塗っておられました。。。

この苦労は、水の泡かな、と。。。時間もお肌もお金ももったいない、という3重苦です。

 

ホントに、店員というのはいい加減で、このお客さんなら、高いこちらを買うだろうと、踏んで、普通の日焼け止めを勧めずに(肌に負担になる、と言って)結局売っているのも、自称日焼け止めで、中身は、もどきで、最低ですね。

 

化粧品を売っている方は、わかっておられる思いますが、ウソついて売ったりしたら、もう二度とそのお客さんは戻ってこないですよ。そこのメーカーごと、信用は地に落ちます。貴女の心無い営業のせいで、そのブランドそのものがイヤになるわけです。

ちゃんと営業していたら、日焼け止めはよそで買っても、保湿はここのを続けえるわ、となったかもしれないのに、バカだな~と思います。

まして、もともとがバカ高い基礎化粧品なわけですから、医者からからくりを明かされて、その後も、そんな高い化粧品を使い続ける方は、ごく少数派です。

だって、保湿と日焼け止めなら、そんなにお金かかりませんからね、その分、光やレーザー治療に回すほうが、よほど費用対効果がいいですからね。

因果応報ですね。

 

「汗に強い」「ウォータープルーフ」と、パッケージに表示がなければ、汗をかいたら、流れて、効果はありません。

店員は、いくらでもウソつきますからね、「以外に強いんですよ」とわけわからんことを言います。

どこに、その証拠があるのか。そんなものはないです。だって、本社が言っていないだから(表示がない、ということは、そういうことです)。

今の季節、「汗かいたら、流れて効果がないから塗り直ししてくださいね。」「汗かく時には、向いていませんよ」と言って、売ってくれる店員が、一体日本に何人いるんでしょう。

(こんなこと言ったら、売れませんからね。誰も言いません。ウソばかり言って、1本でも多く買わせようとします。)

汗かかない環境で過ごす、なら構いませんけどね、この猛暑、屋内だけで過ごす、移動は車にすぐ乗るから、ホントに汗をかかない、という生活ならありでしょうけど、ちょっと、四条通り歩くだけでも、止まったら、汗ふきだしてきませんか?

いつ流れてもいいように、私は、真冬以外は、ウォータープルーフや汗に強いタイプです。

(わざと、というよりも、塗りやすいものを使っているので、真冬でもよほどのことがない限り、気にならないので、そのまま、夏を同じものを使っています。)

 

 

 

次回は、もう少し、日焼け止めの話をさらに突っ込んで、お話します。