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ろくでもないオーガニック?化粧品②

お待たせしました。

なんちゃってオーガニック化粧品のろくでもない話パート2です。

 

以前にも書きましたけど、地球にやさしいからって、人間の皮膚にやさしいかどうかっていうのは全然別の話で、野菜でも草でも植物って、「アク」がありますよね。そのアクの中に、実はいい栄養分があったりするので、食べ物として体に食べるのはとてもいいことも多いのは事実です。

 

でも、皮膚に塗るのは、全然別です。

 

口~食道~胃腸の粘膜に、そういう成分が付着するのと、皮膚に付着するのは、免疫の働き方が全然別で、口~肛門までというのは、基本、外と繋がっていますから、住んでいる細菌にしたって、口の中というのは、とても汚いし、大腸にもいろいろな菌がいます。

口から入ってくるものって、全て全部が滅菌されたものばかり食べているわけでもないですし、口から入ってくるものに、いちいち気にしていたら、人間、石器時代から生き残ってきていないでしょう。

口から入ってきて、腸にまで到達して、吸収されていって、栄養になるので、よりごのみなんか、している場合ではないんですね。

生野菜なんて、ちゃんと洗われていない場合もあるでしょうし(実は、土や虫よりも農薬のほうが怖かったりしますが。。)、野菜以外にも、加熱していないものも食べるでしょうし、だから、胃酸で殺菌もしてくれるわけですが、全てが胃酸で万事OKというわけでもないでしょうし、でも栄養があるなら、せっかくだから吸収しないと、食べた意味がないですよね。

腸での免疫は、「免疫寛容」というのがあって、とてもおおらかだそうです。(腸の粘膜の調子が良ければ、の話ですが)

 

でも、皮膚は違います。

皮膚は、体の中での、最前線のバリアであり、外界のものと超~戦っている場所です。

免疫部隊が、絶えず見張っているわけで、まして、皮膚って、食べ物をつける場所ではもともとないですから、皮膚もびっくり!ですわな。

 

もし、皮膚に塗って、免疫部隊に見つかって、一度攻撃されたら、たぶん、ず~っと目をつけられます。

皮膚だけの話であれば、皮膚にまた塗る→なんか反応が出る→次から塗るのをやめておく、また塗ったところで、また反応(赤くなったり、かゆくなったり、ひりひりしたり、など)が出る、反応は止めてくれるまで、どんどん強くなっていく場合もあります。

それでも、皮膚だけであれば、皮膚だけの反応で済むからまあいいんですが。。

 

目をつけているものが、今度皮膚からでなくても、口から食べて、腸の中に入って、吸収された時に、同じ免疫部隊が出てきて、攻撃します。

いわゆる、アレルギー反応ですね。食物アレルギーですね。

程度にもよりますが、なにに食物アレルギーが出るかで、外食は不可能、自炊するにしても、むっちゃ大変!となっていまうこともあるわけです。。

大人になってから出してしまった食物アレルギーって、治るんかな。。?と思います。

(IgEの即時型の分です。アレルギーにもいろいろあるそうで。

ただ、このIgEの分は、中には、アナフィラキシーショックといって、血圧が下がったり、呼吸が止まったりと、命にかかわるくらいの大きな反応が出ることがあるので、なんだ、アレルギーか、で済ませられるものではありません。)

治るのかもしれませんが、治ったかどうか、最終的には、食べてみるしかないので、自分の体を使って実験するわけです。

アレルギー反応が重篤であれば、試す人もいないでしょうし、試すのを勧める医者もいないかと。。

重篤な方のアレルギー反応を、わざと体内に入れて確認する場合は、どうしてもそれが必要であれば、入院の上、医師が横について、点滴もしながら(いつでもすぐに薬が投与できるように)、試す、ということは、一応あります。。

患者さんも医者も大変です。。で、もし本当に反応が起こったら、もっと大変です。。

まあ、あまり一般的にやるものではないかと。。

 

「茶のしずく」のせっけんの話に戻します。

事件をお忘れの方・ご存知ない方のために、日本アレルギー学会のHPより参照です。

http://jsall-web.sharepoint.com/Pages/default.aspx

 

もちろん、使った方全部が絶対にアレルギーになるわけではないんですが、たくさんある化粧品の成分の中で、わざわざ、そういうのを使わなくてもいいんじゃない?そういうのを入った化粧品を買わなくてもいいんじゃない?と思います。

そこまでして、その成分、必要ですかね。

 

何度も言いますが、皮膚がかぶれるだけ(ただの刺激で)だったり、皮膚だけのアレルギー反応だったらいいんですが(皮膚だけのアレルギー反応っていうのはなくて、アレルギーというのは、基本全身で起こります。ただ、その目で見えるような反応の症状が、見つけやすいかどうかで、皮膚にだけ反応が出ているように見えることがあります。皮膚だけだし、と思って軽く考えて、繰り返し反応を起こしていると、いきなり全身に、わっ!と出ることもあり、どの時点で、どんな反応が出るのかは、神様しかわかりません。予測不可能です。

ただ、確率としては、ある、ということです。)

全身の反応になると、口からは入れられません。食事が不便どころの話ではなく、栄養摂取に障害も出てくるかもしれないし、重症な反応を引き起こす可能性が大きくなります。

 

ほんとにむか~しからある、ヨーロッパとかの老舗のオーガニック化粧品メーカーとかありますよね。

全部の成分ではないでしょうけど、もう長年使われているので、アレルギーを起こすようなものは入っておらず、大した反応が出た方もいなかった、という証明になっているのかもしれません。

長年使われてきて、なにか問題のあった成分は、商品として消えていった歴史があるのかもしれません。

あるいは、気づかれていないだけで、実は、そういう症状の方もいるのかもしれません。

そのへんは、メーカーの研究の歴史にもよるんでしょうし、問題のあった方の人数が少なくて、公けになっていないだけかもしれませんし、仕方ないくらいにしか思っていなくて、日本のように問題にされなかったのかもしれません。

 

アレルギーだけでなく、いろんな病気が、医学の進歩にともなって、当時はわからなかったこと・気づいていなかったこと・関係しているとは思われていなかったことなどが、あとからわかることもあって、「茶のしずく」の場合、最初にきづいて、調べていった先生がすごいなと思いましたが、そういう方が、一人ではなかったということと、ちょうど情報化社会で、使っていた方も多かったし、問題も大きく取り上げられましたね。

また日本人の場合、便乗と言いますか、全然関係ない方も心配になって、皮膚科を受診したり、心配されたりして、大問題になりましたね。

 

今、ほんとに、ナチュラルブームというのか、なんちゃってオーガニックブームで、昔から使っているハーブエキス混ぜるだけでなく、アレルギーを起こしやすい食べ物(たんぱく質含有)を混ぜているものがどんどん出てきて、バカのひとつおぼえみたいに、「口に入れるものだから安心」と決まって書かれていると、もう反吐が出ます。

誰か、止めてくれ、と願います。

消費者庁・厚労省の官僚の方々、止めてください。

 

口から入れるものすべてがアレルギーを起こすわけでも、もちろんないんですが、そういうことをわかって作られている化粧品が一体どれだけありますかね。

調べた上で、安全を確認した上で、混ぜている分には、好みみたいなものですから、好きにすればいいと思いますが。

(でも、混ぜたほうがいい、というデーターすら、もっていないはずですよ。そういうデータ取るのも、お金かかりますからね。)

そういうことも知らずに作っている、ポッと出のベンチャー企業の作っている化粧品、動物実験すらせずに、研究開発費をケチっているのに、一体どうやって調べているというんでしょう。

そもそも、そういうことも知らないから、いろいろ変なものを混ぜるし、もっともらしい宣伝文句でごまかします。

 

例えば、また資生堂の話になりますが、以前、研究員の方とお話した時に、オーガニック流行りの話を私がやばいみたいなことをその時も言っていたですが、私の知る限り(って、資生堂全部の化粧品の全成分を調べたわけではないですが)、資生堂の化粧品の中には、そういう刺激のある食べ物系が入っている、ヤバいものはないはずです。

研究員の方もおっしゃってましたが、実際、調べてみると、そういうほうが刺激になっているから、成分に混ぜない(使わない)とおっしゃってました。

 

大手化粧品会社全部が、その辺を徹底して調べているかどうかは知りません。

でも、ちゃんとしているところは、使っていないか、昔使っていても、どんどん切り替えていると思いすよ。

混ぜているよな植物エキス(というか、口から入れるものだった場合)は、ちゃんと安全性を調べていると思います。それだけの知識と資金と施設もお持ちなので。

だって、「茶のしずく」問題もあったし、あれでビビらずに、放置しているような会社はやばいでしょ。

 

だから、素人がちょっと勉強したくらいで、化粧品開発製造販売なんて、できるものではありません。

薬学的知識に加え、医学的な知識も最低必要で、薬と化粧品で、全然別ものですからね。

なので、私にはそこまでの知識も資金も施設もないので(一番大事なのは知識だと思います)、化粧品開発はしません。

将来はわかりませんが、今の時点で、私の欲しい化粧品は、もうどなたかが作ってくれているので、餅は餅屋で、勝てるわけもありません。相手は、ホントのプロですから。

それだったら、親しい化粧開発の方々に、好き勝手、こんな化粧品がいい、ここはいい、あそこはこう変えてほしい、と言っているほうがよほど気楽でいいです。

 

口から食べる場合、なるべく天然に近いものを精製度合いの低いものを口に入れるようにしていますが、逆に化粧品は、精製度合いの高いものを使うようにしています。

天然のものであれば、せいぜいアロマオイルの一部くらいで(私は、皮膚が強いので、あまりかぶれませんが)、あるいは安全性が検査されて、なおかつ信用できる企業のものを使っています。

使いやすとかの便利さや値段・使いここち(皮膚に乗せた時の触感なども)も大事ですが、一番は、安全性ですね。

だって、ほぼ毎日ですから。

 

香りづけは、好きな香りの場合、リラクゼーション効果があるので、理解できますが、そのなんかわけわからん植物エキス、一体何がどういいんでしょう。

そこのHP見ても、入れたことのメリットを示す、ちゃんとしたデーターが載っている企業は、ほとんどありません。

イメージのみです。

それだったら、かぶれたり、アレルギーの可能性のあるものをわざわざいれなくても、最初から入れなくてもいいんじゃない?

ていうか、そんなもの、買わなくて、他の入っていないものを買えばいいと思います。

→続く

 

 

 

 

 

 

カテゴリ:

スキンケア, 化粧品, 医療