プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

カレンダー

2016年7月
« 6月   8月 »
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

最近投稿した写真

ホーム > 2016年07月14日



Facebookにも書きましたがhttps://www.facebook.com/aikohifukaclinic/

私が形成外科を勉強していた時の、ひとつ上の先輩の桑原理充先生(私と同い年です。私は2浪して医学部に入っているので)が、このたび、母校の形成外科の病院教授に就任されました。

病院教授なので、扱いは、準教授と同じだそうで、教授の役職手当が出るわけではないそうです。。。

奈良県、ケチですね。予算がつかないのか、ないのか、出ないのか。。。

桑原先生が、どれだけ、奈良県民(特に、南側。北側は、大学関連以外もあるので)の形成外科に貢献されているのか、ご存知ない?

今、桑原先生、倒れると、ヤバいですよ。手術の件数も無茶苦茶増えているそうで。。形成外科が独立してできた当初の5倍とか。。もうちょっと手厚くしてあげてほしいものです。。奈良県の形成外科の発展のために。

美容をやらなくても、悪性腫瘍は今後も増えていきますから、再建外科である形成外科医はとても必要なのです。同じ再建するなら、少しでもキレイな傷跡になるよう、配慮もしたいでしょうし。

 

奈良医大は、美容をしているわけではなく、純粋な形成外科で、主に、悪性腫瘍などを切除した後の再建手術メインでしょうか。

大きな規模の大学病院の形成外科と違って、人数が少ない分、でも、手術は無茶苦茶多いから、若くても手術の勉強、いっぱいさせてもらえると思いますよ!若者よ、来たれ!奈良医大形成外科に!!

 

私は、医者になって、最初の3年くらい形成外科を勉強して、そのあと皮膚科に転科したんですが、この3年間は、大体桑原先生と一緒で、どちらかが、麻酔科研修(半年)に行っている間は仕事一緒にしていなかったり、桑原先生は、途中で、他の施設に研修に出たりとされていたので(病院が代わると、扱っている症例が全然違うことがあります)、まる3年一緒ではないか。。

でも、どんな仕事一緒にしたっけ?となると、なんか面白かったし、楽しかったな~という記憶ばかりです。

 

桑原先生は、少し口下手ですが、裏表のない、患者さんのことを一番に考える、とても信頼のできるドクターです。なので、頼まれると、自分のしんどさも顧みず、悪性腫瘍の手術は待ってくれませんしね、ついつい無理されるので、体のことが心配です。

まあ、そうやって地道に頑張って来られたから、形成外科医センターがまずできて、形成外科の病院教授に就任できたわけなんでしょうけど。

くれぐれもお体気を付けて、頑張ってくださいね! ご無理なさらず、と言ってもするんだろうな~と。。

 

水曜の夜に、橿原神宮そばで、祝賀会が開催されたので、行ってまいりました。

 

白井名誉教授が来ていらして、白井先生は、もう80歳を過ぎておられますが、ほんとに全然お変わりなく、とてもお元気そう。

腰も曲がっていないし、お肌の色つやもよく、とても実年齢には見えません。見た目は、私が大学で皮膚科を教わっていた頃と、あまりお変わりになっていないような。。。(10年以上前の話です)

 

私の中で、皮膚科医と形成外科医の違いというのは、手術するしないもありますが、

(皮膚外科医という皮膚科のドクターもいらっしゃるので、手術自体は違いにはならないかなと)

やはり、病理組織が(ある程度)読めるかどうか、でしょうか。

 

病理組織というのは、その部分を薄く切って、その断面を顕微鏡でアップして診るんです。細胞レベルで、その病巣部で一体何が起こっているのか、というのを診るわけです。

 

形成外科の時も、病理組織を診る(というか、皮膚科の先生に、こういう病理だったから、こういう診断なんですよと聞かされ)機会はなかったわけではありませんが、よくわからないのが本音でした。だから?という感じ。

腫瘍の場合、ややこしいのを診断をつけるのは、皮膚科のドクターで、診断が決まれば、切除範囲が決定します。(最低、これだけ、できものから離して取ってくださいと依頼がきます)

この場合、形成外科医の仕事は手術なので、診断や切除範囲を勝手に狭くはできません。

 

私が皮膚科医として大学にいたころ、まだ白井先生が、医局員に病理を毎週教えてくさっていて、1週間の間に、手術や生研で取られた皮膚の切片を全て診て、診断をつけていくという作業が毎週1回ありました。

 

これは、とても勉強になって、この時に得られた知識は、私は財産です。(もうだいぶ忘れたものもありますが。。)

 

なので、皮膚の状態を診ると、皮膚の中では、こんな病理になっているんじゃないのかな、と想像できるようになった感じです。

そういう想像ができていると、診断と治療に役立ちますし、無駄な薬は使わなくて済むし、と。

 

白井先生は、病理だけでなく、外来診察でも、なんじゃこりゃ?!という、皮膚の病気の患者さんが来られた時に、めったに使わない百科事典みたいなものがあるんですが、そこに載っている、すっごいマイナーな、こんな病気があるのか?!、と聞いたことすらないような病気をしっておられて、診断力はものすごかったです!

診断さえ決まれば、治療法は保険診療の場合、決まっていますから、間違いがないです。

 

今も現役で、週1くらいで(だったと思いますが)、働いていらっしゃるそうです。

 

ちなみに、白井先生があまりにお元気でパワフルなので、「先生、お肉お好きですか?」とお聞きすると、「お肉は結構好きですよ」とのこと。

やっぱり、お元気ですね~。

 

お肉に限らず、動物性蛋白質をしっかり摂らないと、体年年齢がどんどん老けちゃいますよ。

 

 

 

 

 

 

さて、一体どこのクリニックでしょうね。。。

 

手術って、1回したら、基本戻せないので、やる患者さんも慎重にならないといけないし、安易に考えて飛びつくのはダメですが、そこを本来冷静にさせて止めるのも医師の役目だと思います(本来)。

でも、そこを利用する医師もいて、しかも副作用合併症などほとんど説明せずに、お金さえもらえば何でもいい!というクリニックもあるのも、これまた事実です。。。

 

前にも金の糸、ブログで書いたんですけどね。https://www.aiko-hifuka-clinic.net/2013/09/post-728.html

もう一度。トピックなようですから。

 

MRIが可能かどうかで争うようですが。。。

MRIをオーダーするドクターも放射線科医にしても、「金の糸」で実験なんかしていませんからね。

もちろん厚労省も認可していないし、まして学会も認めていないし。。そんなことは、とっくの昔から止めるように言われているわけで。。。

実験がされていない以上、たまたまMRI撮ったけど、火傷もトラブルも何もなかった、という場合もあれば、いつか何かが誰かに起こる可能性はあるわけで。。。だからこそ、大勢の方で実験する必要があるんでしょうけど、誰もそんな実験参加したくないわな。。やる医者だって、いやでしょ。

 

アートメイクにしろ、タトゥーにしろ、MRIを断る病院は多いし、オーダーを出さないドクターも多いでしょう。

でも、例えば、患者さんの病気によったら、絶対にMRIが必要と主治医が判断したら、MRIの撮影の設定を変えて、オーダーされる場合はあると思います。患者さんに、万が一の副作用は説明されて、了承のうえだと思いますが。

 

ただ、通常と違う設定で、正しく撮れている補償って、あるんでしょうか。。。

どうなんでしょうね。。こればっかりは、誰もわからないんじゃないですか。だって、そういう事例が多くないでしょうし、誰かが、そういう症例全部集めて、データ取っているならともかく、そんな人はなかなかいないでしょう。。

(わけわからん金属の異物が入っていて、万が一が起これば、オーダーした医師の責任になりますから、そんな危険を冒してまでするのって、オーダーする医師の側に結構な覚悟がいるのでは。。?今の時代、危ない橋は渡らないご時世でしょうし、。。)

 

ちゃんと撮影されているかどうかは、金の糸で、通常の設定で撮影した場合と、違う設定で撮影した場合の誤差のデータを出してこないとわからないと思います。

 

こういうデータを出すのに、いったい、どれくらいの人数がいると思います?

 

美容医療に限らず、新しい薬や治療ってなんでもそうだと思うんですが、最初はやっている人数も少なくて、大した副作用がなくても、多く広まっていくにつれ、やる人数も増えてくると、やり方もいろいろなやり方も出てきたりして、そうなると、最初はわからなかった問題点が見えてくることがあります。

 

レーザートーニングなんかいい例ですね。

最初は、結構バンバン宣伝されて、学会でもトーニング礼賛でした。

5年もたてば、いろいろな副作用が集まって、データとして整理されて、合併症の学会発表もあったりと、最初のころみたいに、簡単に飛びついていいものでも、宣伝のような魔法みたいなものでも何でもないです。

やり方を間違えたら、むしろ合併症副作用がムチャクチャ多い治療法のひとつです。

 

重篤な合併症が一人でも出たら、医療の場合は、結構な大問題で、因果関係はもちろん必要ですが、こうなると確率だけの問題ではなくなります。

その一人に自分がなったら、最悪ですよね。

医療なので、なんでも副作用合併症はありますが、その程度が問題で、その問題も、ある程度の人数が集まらないと、副作用が出たけど、すぐに治るのか、かなり長引くのか、一生残るのか、なども大勢の方の経過を診ないとわからないと思います。

 

訴えられたクリニックは、金の糸の安全性って、どうやって証明されるんでしょうね。。。

 

ほとんどの美容医療が厚労省未承認ですが、最低、FDAの承認が取れているもので、日本の美容系学会(皮膚科・形成外科の正式な分科会のほうね)は認めているのか、なおかつ、クリニック選びも大事だし、どこでやっても同じではありませんから。。

手術の場合は、最低それくらいは確認しましょう。

世の中には悪い人が大勢いますから、自分の身は自分で守らないと!