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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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先日の続きですが、これも毎回書いていて、ご存知の方には、耳にタコかもしれませんが。。

 

大島椿の椿油の、アトピコのほうですが、あらゆるオイルの中で、保湿として勧めているのは、私はこれだけです。

 

何故かと言うと、

油の欠点は、「酸化」です。

 

リンゴが皮を剥いたら、茶色くなるのと同じで、天ぷら油や調理油が、一度火を通すと、茶色くなるのと同じで、全ての油は、空気に触れると酸化します。

それは、皮脂も同です。

 

脂性肌の方は、出過ぎた皮脂が酸化されて、「過酸化脂質」というものに変化し、これが皮膚に悪さをします。炎症を起こします。

 

(乾燥肌の方は、自分の皮脂は気にしなくていいです。)

 

アトピコのオイルは、日本薬局方のオリブ油・椿油よりも、酸化しにくく、皮脂よりも安定しているので、この油だけは、おススメしています。

他の油で、そこまでのデーターを出しているのを見たことがないので、保湿として広範囲や長時間塗るものとしては、これだけをお勧めしています。

 

今流行りの(だいぶ前からですが)、アラガンオイルや月見草オイルは、とても酸化しやすいため、皮膚に塗るのは一切勧めていません。

酸化しにくい工夫がされている場合は、なにか添加物が入っていると思ったほうがいいです。

そこまでして、塗って、一体何の効果を期待されているのか。。。

たかが、「油を皮膚に塗る」ことに、すごい効果をうたっているのであれば、必ず、その企業に、その商品を使ってのデーターを見せてもらってください。

「効果」を言えるほどのデータがあるとは、思えませんが。。。

 

ちなみに、月見草オイルは、私も時々使いますが、使うのは、飲むほうであって、皮膚には塗りません。