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    柴 亜伊子
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自治体で中学生にピロリ除菌

http://news.livedoor.com/article/detail/12289243/

佐賀県で、中3対象にピロリ検査をして、陽性だったら県が全額負担してピロリ除菌してくれるそうです。

全額負担とは! 私が親なら、すっごく嬉しいです。

ヘリコバクター・ピロリ菌(長いのでピロリとしておきます)という菌が、本来菌なんていないはずの胃に住んでいることがありまして、このピロリがいると将来胃がんになるリスクが、いない時にくらべて、5倍(6倍だったかもしれません、また調べておきます。すみません)で、WHOは、ピロリを除菌するように勧告していて、昔はピロリの除菌の保険適応は、「胃潰瘍」のみだったのが、今は胃炎でも通るようになりました。胃カメラは絶対しないと、保険は通りませんが。

 

この佐賀県の場合は、中学生に胃カメラまではしないですよね。全て県負担だから、予算もかかることだし。あくまで症状のない子に、予防としての対策ですものね。

胃不快感など症状のある子には胃カメラするんでしょうね、やっぱり。それは保険適応にもなるし。

佐賀県がここまでするのには、胃がんの死亡率が全国的にみて高いためだそうです。ピロリによるガンを早期に除菌することで、どこまで減らしていけるのかは、何十年と診ていかないといけないので、すぐに結果が出ることではありません。

 

私もピロリがいました。
私は、胃の不快感を自覚したのは小学生の時でした。この時は、内科の先生から食べすぎ!(お菓子をたくさん食べていたので)と注意されて、(ちなみに、検査は何もなしです。聴診器と問診と触診のみです)胃薬(中身不明)を処方されて終わり。胃痛と不快感はしょっちゅうだったので、放置でした。(まだピロリがわかっていない時代の話です)
医者になって、胃カメラした時にピロリが見つかり、自費で除菌しました。(まだ胃潰瘍ですら保険の通っていない時代です。胃潰瘍はありませんでしたが)

1次除菌で成功しました。

それ以降は胃痛はなくなり、忙しい時やストレスの多い時は不快な感じは出ますが、小学生~中学・高校~大学までの時のような頻繁に起こる胃痛はなんだったんだろうとアホらしくなります。胃痛・不快感があるのに、たくさんなんでも食べていたから、胃粘膜へのダメージは相当だったと思います。ピロリ&食べすぎで炎症ひどかったでしょうね。。

胃炎の症状はカメラでもありました。

私は除菌して、本当に良かったと思っています。胃がずっと悪かった時は、自分の死因は絶対に胃がんだと思っていましたから。それくらい、胃の調子が悪かったです。

 

さて、栄養療法をするようになって、栄養解析の血液検査をするのに、ピロリの抗体価とペプシノゲン検査はオプションでしています。

オプションというか、全員にしてほしいのですが、特殊な検査になるので、検査代がちょっとかかるので、オプションにしています。(ちなみに、当院では両方で¥2,160です)

9割以上の方が、説明すると付けておられます。毎回測らないといけないものではありませんから、とにかく1回は、特に最初に測っておきましょう、と言っています。

ペプシノゲンは予算がいけるなら、毎回測るといいです。

簡単に胃粘膜の炎症具合もわかるし、どれくらい胃酸が出ているのか、たんぱく質摂取がどれくらいいきてきているのか、わかる目安になるので。

 

50歳前後になると、もうすでに除菌している方も多いですし、見つかる可能性やはりかなり高いです。

(日本人は欧米人に比べて、先進国のわりにピロリ感染者が多く、50歳で8割前後、年齢が上がるにつれ、増加傾向です。日本人は胃がんが多いのです。

ちなみに、アメリカ人は日本人の3倍以上肉を食べるのに、大腸がんは日本人のほうが多いです。アメリカで一番問題なのは心筋梗塞です。血管病変ですね。肉を食べたから大腸がんになるわけではないです。癌になる最大の原因は慢性炎症です。)

かと思えば、やはり若い方(20代でも)もピロリ(を疑う結果)がチラホラ。

引っかかった時点で、消化器内科で胃カメラ&除菌してもらうようにお願いしています。近くでよければ、うちのすぐ近所の医師会の消化器内科の先生のところにすべてご紹介しています。

 

子供、というか若い方のピロリは、ほとんど親からだそうで、およそ1歳で感染していると発表したドクターがいらっしゃるそうです。

1歳で感染すると、もうずっとその方にとっては常在菌ですから、除菌しない限りずっと一緒です。

 

若い子が今すぐ胃がんになるわけではないですが、ピロリがいると、胃粘膜でずっと炎症を起こしますから、せっかく食べたものが全然消化吸収がうまくいきません。

たんぱく質を食べようものなら、胃がムカムカして食べたくない。;胃もたれ必須!みたいな感じで、食事がおいしくない(特に、たんぱく質)。

私の場合は、これにも負けずとガンガン食べていたから、胃の負担は大変でした。

でも、ここで食べていたからこそ、まだ栄養が、消化吸収が悪いと言っても、マシだったわけです。

ほとんどの方は、やはり気持ち悪くなるたんぱく質(特に動物性)を食べなくなります。

消化吸収の楽ちんな糖質へと逃げていきます。

そうなると、ますます消化酵素も作れなくなり、久しぶりに食べると、余計に胃もたれ。下痢・便秘など不快感この上ないので、また食べなくなる、さらに消化酵素がもっと作れなくなる、そして、さらに糖質に走る、とえげつない悪循環にはまっていきます。

こうなると、栄養は全然摂れません。。

ご本人の食の好き嫌いの問題ではなく、もう自然と体がそうなってしまって、その結果、好き嫌いが成立してしまうことにもなります。

男性もそうですが、特に月経のある女性が、この負の連鎖にはまってしまうと、もう20代ですら、栄養失調で体はボロボロです。。

年齢の割に、肌の色つや・シワたるみ具合がひどすぎるとか、子供の時から肉などのたんぱく質は全然食べられないとか、食べると気持ち悪くなるとか、そういう方にピロリがいたりもします。

(ピロリがいなくても、食べないことで消化酵素が作れていないから、悪循環にはまって、栄養失調の方も大勢います)

 

本来胃の中にいたらおかしい菌がいることで、腸内環境もバランスを崩すのではないでしょうか。

ピロリがいるのに、内科などを受診しても検査を一度もされずに(胃潰瘍もないのに)、胃酸を抑える薬だけ処方され(あるいは、ドラッグストアで自分で買うとか)、症状が落ち着くから、検査もせずにずっと内服を続けている。。

これをしだすと、もちろん胃粘膜も心配ですが、胃酸の分泌を抑えられては、たんぱく質の第一消化ができませんから、ますますたんぱく質が食べるのがイヤになるという悪循環。。

胃潰瘍・逆流性食道炎などで粘膜がただれたり、びらん潰瘍になっているのなら、確かに胃酸を抑える薬は必要です。無茶クチャ痛いから!

処方するなら、せめて胃カメラしろ!と思います。皮膚科医ですが。。

胃カメラしないなら、粘膜保護剤や消化剤など、副作用のほとんどない、しかも胃腸にも体にとってもいい薬があるのに、大昔からある薬なので、流行りじゃないというか、あまり処方されません。こんなにいい薬があるというのに。

 

ピロリの除菌は、大変と言えば大変です。

特に栄養状態の悪い方ほど、副作用に負けやすいというか、体がついていけないというか、特に40代、50代、60代と年齢がいけばいくほど、栄養不足も程度もどんどんひどくなっていますから、後遺症と言うか副作用の影響がしばらく続きます。

(下痢・便秘・胃腸不快感、食欲不振などなど)

それでも私は除菌しないといけないと思います。

だって、全然栄養が消化吸収できないから。

胃がんにすぐなるわけではなし、(今、胃がんがあるのかないのかは胃カメラで診てもらわないといけませんよ)、将来のガンのために今すぐ除菌が必要とは思いませんが、ほんとに栄養が吸収してません。

副作用の影響が、って言ったって、、そんな3か月も半年も続くわけではなし、そこまで心配する方は、除菌前に、胃腸にいい栄養(サプリなどが必要です)をたくさん上げて、そこ上げてしておけば、除菌の副作用もそんなに気づきません。

体が元気だったら、薬の効きがいいだけではなく、副作用も軽くて済むことが多いのです。

 

この佐賀県の場合は、もっと小さい時に除菌してもいいわけですが、まだ子供ですから、症状がないのにどこまで予防で薬をいくのか、でも早いほうがいいし、ということで、15歳前後ということで中3、ということですかね。

私も子どもの時に除菌していれば、人生違ったかも。(さらに食べていたかも?!)

どっちが良かったのかと言われれば、やっぱり早く除菌しておきたかったです。

胃粘膜に起こった慢性炎症を、元気にするのは大変です。

だって、毎日なにか食べたり飲んだり、胃腸というのは断食でもしない限り、なにかが入ってきて、刺激のあるところですから、炎症なんて起こさないにこしたことないです。

私が昔された胃粘膜の生検(一部を切り取って顕微鏡で調べること)結果の細胞が今元気になったのかはわかりません。

あ、先日の人間ドックの胃カメラは、問題なく粘膜綺麗でした。

内科に行っても、何もないのに生検はされませんから(もちろん保険も通りません)、除菌してからは生検されることもないので、その後私の細胞がどうなったのかはわかりません。

でも、細胞レベルではまだ元気がないんだろうなと、血液検査結果から常々思います。

私は消化吸収が悪いです。(食べすぎ・早食いのせいもありますが)

 

ピロリの除菌ですが、こんな中3であれば、おそらくほとんどが1次除菌で成功すると思いますが、大人になってからだと、1次除菌ができなかった方がでてきます。

理由は、今までの人生で抗生物質を飲みすぎてきたせいでの耐性菌です。抗生剤が効かなくなっているんです。

うちの患者さんでも、2次除菌までいった方がやはり何人かいらっしゃって、みなさん抗生剤乱用(って処方した医者が悪いんですが)してたり、頻繁に飲んでいたことがあったりと、耐性菌になるベースがありました。

2次除菌で死ななければ(もっと耐性ということですが)、3次除菌で、これは保険が通りません。

医者歯医者が抗生剤を乱用(必要ないに飲ませている)しているかどうかなんて、患者さんからしたらわかりませんものね。同じ医者同士でも、リアルタイムで一緒に診ていないと、必要なんだ!と言われたら真偽のほどはわかりません。。

そういうことから考えても、除菌するなら早めがいいと思っています。

そういう意味で、中3という年齢はよく考えてあるなと思いました。義務教育だから、全員受けられるわけですよね。

素晴らしい!

 

私は、除菌に賛成です。

カテゴリ:

医療, 栄養・食事