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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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フェリチンだけでは全然ダメ!

facebookに載せたものです。

大事な話なので、ブログにアップしなきゃとほったらかしになってしまいましたので、アップします。

結構反響のあった分なので、ブログに上げておきます。

Facebookはすぐに流れてしまいますからね。

 

ネットからの情報は山ほど入ってきますが、取捨選択をしないと、だたのゴミになります。そして、その情報を信じて、ゴミが拡大膨張もします。

取捨選択できるようになれることが一番いいですね!

 

今回は、中途半端は情報に振り回されている人達が信じている「フェリチン信仰」の話です。

信仰心は大事ですが、体調をよくしたいなら、科学の力を借りないとね。

間違った知識を確認もせずに信じ切るのは、どこか信仰宗教に似ている気がします。

 

 

以下、コピペです。

 

先日、フェリチンを測って欲しいという男性から電話がありました。
フェリチンだけ測るなんて、ばかなことはしません。
赤血球数やいわゆる貧血の検査を足しても、フェリチンも追加なんて、男性の場合、保険が切られます。
運良く保険が通っても、いつ切られてもおかしくないです。
なので、クリニックがその分全部自腹で払うわけです。
保険が切られたものだけを患者さんに請求することもいけません。
そんなことをする医者が悪いわけで、自腹です。

 

最初から保険ではなくて自費で全部する分には、何を足してもかまわないわけで、男性でフェリチンも調べたいなら自費です。

 

医者の中には、データの深読みを知らない人が山ほどいて、保険診療では習わないし、深読みしたところで、なかなか処方できる薬もなかったり、基準は満たさないから次の検査ができなかったりと、コストに繋がるようなことにならないことも多いです。
(深読みしたら、食事を変えさせなきゃ!食事が全然ダメ!とわかりますが、食事指導でコストを保険で上げるには条件があり、なかなか条件にはあてはまりません。

結果、コストが取れない→時間取った割に儲からない→誰もやらない)
保険診療には保険診療のルールがありますから(そこに多額の税金も入っているわけで)、
そのルールに従わないと、お金がもらえず、すべてクリニックの持ち出しになります。

 

男性でフェリチンを本当に保険診療でも測らないといけない人はいますが、1個のクリニックに、そんなバンバンいたらおかしいでしょう。
目をつけられるの決まってるんだから、全部保険切られます。
だから、どこも測ってくれないんです。

 

検査(項目も含めて)必要性を判断するのは、そのコストをかぶるかもしれない医者であって、患者さんじゃないです。
だから、必要だと思って出したのに保険切られたら、どうしてかですかと言いますが、やりとりしても認めてもらえないこともあります。
(それも全部医者の自腹です)

 

患者さんが医者の必要性の有無の判断関係なく調べて欲しいというのは、人間ドックなどの検診と同じですから、それを保険でやれと無理難題を言うのはやめましょう。
そんな人の為に自腹を切る医者はいません。

 

保険請求の場合、その時レセプトが通ったとしても、あちらでは不正請求しているなと目をつけていて、時効ぎりぎりまでためておいて監査立ち入り調査あげくのはてに、返還を一度に求められますから、払えなくて、そのクリニックは潰れます。
潰そうと、およがされてるだけです。
(不正請求で5年だか7年だか泳がせて、一気にやられて潰れたクリニックを知っています)

 

親切でフェリチン測ってあげてるだけの医者もいるでしょうけど、自分に返ってくる可能性大で、どこまで必要性を考えてやったのか、審査の医者を説得できないといけないわけです。

 

そして、根本的なことですが、フェリチンだけ測ったって、隠れ貧血かどうか、鉄が足りてるかどうかなんて、全然わからないわけです。
フェリチンだけ測ってもダメなんです。
本当にそのフェリチンが正しい値かどうかは、他の項目がたくさん必要です。

 

そういうことを全くわかっていない医者が勧められたままに、まんまとおどらされた医者が悪い。

勉強不足なのに、保険請求のルール外のことをするから。
自腹になったら自業自得です。

 

患者さんには直接は関係のない話ですが、フェリチンだけ見たってダメなんだから、そんな病院探す暇があるなら、ちゃんとしたクリニックに、で、さっさと栄養解析受けたほうが意味があります。

 

オーソモレキュラーの栄養解析、深読みも含めてわかっておられるドクターが、保険でできる範囲で検査して、確定は出来ないけど読み取れる範囲で目いっぱい読み取って、ちゃんとされているドクターもいます。
わかってもいないのにバンバン不正請求を助長するような言動は、まじめにされてるドクター方の邪魔になるので(同じように目をつけられたり、保険切られたり、戦うのも大変なのです)、止めて欲しいです。

カテゴリ:

医療, 栄養・食事