プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

カレンダー

2017年8月
« 7月   9月 »
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

最近投稿した写真

ホーム > ヘアケア, 医療 > ヘアカラーは止めましょう



ヘアカラーは止めましょう

患者さんで、ヘアカラーのとトラブルが多いから、ちょうどヘアカラーを止めるように書こうと思っていたところ、元SMAPの中居さんが、ヘアカラーのアレルギーでえらい瞼や頭が腫れたそうですね。

 

最近テレビのCMで、「シャンプーしても頭痒~いt!!」って頭の塗り薬のCMやっていますよね。

 

私から言わせたら、そんなん塗らなくても、チャンプ―やらヘアカラーやら止めれば治んのに。

といつも一人でツッコんでいます。

 

女性の薄毛・抜け毛・頭皮のトラブル(かゆい、赤い、フケがたくさん出る、乾燥しているなど)は、体質ではなく、まず刺激を止めること!

 

一番強い刺激は、ヘアカラーです。

 

ヘアカラーでトラブルが起こっているのに、ヘアカラー以外で白髪が染まらないと思っている方がほとんどなのですが、ヘアカラーというのは、毎回染める前にパッチテストが義務付けられているものです。

私の行っている美容院は、昔私がヘアカラー(10年以上前?)をしていた時、毎回トラブルがなくなくても、毎回、パッチテストの希望の有無や頭皮トラブルなどないか、今までもなかったか、などの同意書を取られていました。

 

へ~??っと思われた方も多いかもしれませんが、まず、これが当たり前です。

厚労省からも指導が行っているし、皮膚科学会もヘアカラーへの注意喚起(被害が多く、また被害も結構ひどいから)が今までもなされています。

 

ヘアカラーに入っている「ジアミン」という成分にとてもかぶれるというかアレルギー反応が起こす人が多く、そのためパッチテストが義務付けられるわけで、それくらいひどい、ということです。

 

ヘアカラーでひどいアレルギー症状が出る前に、なんらかの軽めの「お知らせ」が来ていたはずで、体は知らせていてくれていたわけです。

「これ、使わんといな、かぶれで済まへんえ~」と言っていたのを無視するから(し続けるから)、とうとう体のほうが怒って、「まだわからへんのかっ?!止めへんのかっ?!」と症状をきつくひどくさせます。

 

ヘアカラーでなんらかのトラブルが出たら、もうやったらいけません。

次回も同じくらいの程度で済む保証はありません。

 

ヘアカラーがダメなら、ヘアマニキュアにすればいいだけの話で

(ヘアマニキュアもかぶれるなら、カラートリートメントやヘナ(ジアミンが絶対に入っていない100%ヘナのもの)

美容院の担当者は、「前回トラブルなかったですか?」と必ず聞かないといけないですし(それどころかパッチテストの有無の確認をしないといけない)、なにかあれば、お店側が、儲けが下がるというなら、ヘアマニキュアにすれば全部止められるよりも儲かるわけです。

 

ところが、ヘアマニキュアがやっていないという、わけわからん美容院もあるんですよね。これが。

 

お客さんのヘアスタイルを完全に自分の作品と思っていて、中途半端に染まったり、白髪がうまく染まらなというのが許せないらしいです。

そして、なによりも無知過ぎ!

 

はっきりいって、ヘアカラー(ジアミン系)のトラブルが出たお客さんに、ヘアマニキュアや皮膚科受診、もちろんパッチテストすら言いだしももしないような美容院は、今すぐ止めるべきです。

 

自分たちがお金をもらうことしか考えていない。

 

ついでに言うと、ヘアカラーを1~2か月でやるなんて、狂気の沙汰とも思えないわけで、そんなことをず~っとやっていくと、頭皮がどんな状態になるのか、長年やっている美容師さんだと普通に気づきます。

その上で、やるのかやらないのか、お客さんに勧めるのか勧めないのか、などなど決められるんでしょうけど、その頻度はやりすぎですよ、と止めるどころか、何も言わずに(むしり歓迎ムードで。だって、儲かるから)やり続けている美容院がなんと多いことか!!

 

お客の頭皮の健康、はたまた髪の毛のことなんて、何も考えていないわけです。

 

お客さんが副作用など理解した上で、たまに年に1~2回、色落ちしたら困る時とか服についたらどうしようと言う時にやることが絶対ダメとは思いませんが、リスクもなにも聞かされもしないし、他に代替案があるのに、それを知らせようともしない。

 

こういう美容師・美容院は最低です。

なりたての美容師さんなら、知らないこともあるでしょうけど。。

 

ネットニュースの情報ですが、中居さんは、以前にヘアカラーに入っている成分(おそらくジアミン)でひどくかぶれたことがあって、それからヘアマニキュアにしていたそうです。

ヘアメイクさんにいつも?染めてもらっているらしく、アレルギーがあるから、(多分)ジアミンの入っていないもので、と注文はつけていらっしゃったそうです。

 

ただ、「しっかりと染まるもの」という条件付き。

 

これもはっきり言いますが、ジアミン入りのヘアカラーでもないのに、しっかりと色がつくものなんて、ありません。

そういう要求をするから、バカな美容師が確かめもせずにやっちゃうのか、しっかり染まるものなんて、ヘアカラーしかないから、ヘアマニキュアと口では言っておいて、ヘアカラーで実は染めていた、という確信犯パターンなのか、それはわかりません。当事者でないとね。

 

ヘアケアに関わらず、苦労もせずに結果だけ良い結果になる、なんて、なんであってもまああり得ません。

時間が経てば出づらくもなるでしょうし。。

 

美容院のシャンプーとリンス(トリートメント)をセットで使っている、という方もとても多いですが、ヘアカラーが一番悪いです。きついというか。

(だって、パッチテストの義務は、頭関連のものでは、ヘアカラー以外ありません。それくらい、劇薬ということです。)

 

美容院のシャンプーセットとかいうのは、すぐに捨ててもらっています。そちらもろくでもないから。

(市販のものと中身はそう変わりません。もっと悪質なこともあります。

 

先日来られた方も、「サロン限定」のシャンプーをセットで出されると言うことでした。

 

シャンプーも買える必要がありますが、まずはヘアカラーから!!

 

 

 

カテゴリ:

ヘアケア, 医療