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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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ホーム > 2017年11月07日



昨日の鉄剤の話を続きを今朝のFacebookに少し書いたので、それをコピペしておきます。

 

ついでに、「栄養療法」と一口に言っても、やっている内容はクリニックによっても医者によっても全然違います。

正解は確かにないのですが、

データの深読みをしない限り、お話にならないのと、

(もちろんデータの深読みすらしない医者に診てもらっても意味がないです。問題だらけでも、放置されたりします。せっかく検査したのに。。。)

フェリチン上げることしか頭にない医者に診てもらっても意味がないです。

一体、何がしたいんだか。サプリを売りたいだけだったりして。

 

そして、グルテンとカゼインの害について知った上で、治療を考えていかないと(どこまで制限させるのかは別問題です)、やられた腸を治すのに、莫大な時間とお金がかかることがあります。

(オーソモレキュラ――療法では、牛乳やチーズ、ヨーグルトも積極的には勧めていません。場合により、徹底して抜いてもらうことがあります。)

 

油では、魚は絶対に摂らないといけません。肉の量が魚を超えたらいけません。

リノール酸の問題もあります。

リノール酸を積極的に摂ることは勧めていません。

EPA/AA比にすごく捕らわれる必要はないのかもしれませんが、あまりにひどいのはどうかと思うし、HDLコレステロールとLDLとのバランスは診ておかないと、ほんとにLDL酸化してしまいます。

 

特に、ガンや慢性炎症疾患の患者さんは、リノール酸にはかなり気を付けられたほうがいいです。炎症反応の助長は可能な限り避けたいものです。

植物油脂(大豆油など)は摂らないように。

そして、これ以上なるべく活性酸素を増やさないような食事はサプリに気を付けていただきたいです。

フェリチン上げることばかりに気を取られていると、万が一、おかしなサプリのせいで酸化ストレスが上がってしまっては目も当てられません。

自然と違うことをするのであれば、それなりの安全性が確認されているものでないと、危ないです。

ちなみに、そういう消耗性疾患の患者さんに一番大事なことは、炎症反応の抑制(抗酸化対策)とATPの産生を潤滑にしてあげること、異化亢進を起こさせないことです。

フェリチンが最終目標でも最初の目標でもないです。

フェリチンが上がるのは(マスクされていない値が)、あくまで結果論です。

この上の3つが達成できているのなら、フェリチンは上がらなくてもいいです。他に使われて上がっていないだけですから。

 

糖質制限というか、血糖値の安定化を目指していますが、どこまでの糖質制限をするのかは、かなりの個人差があり、これは検査しないとわかりません。

「糖質制限」にこだわるあまり、人工甘味料の摂りすぎで腸内環境の悪化、チーズをがんがん食べてて魚全然食べていない、質の悪い外食の油ものもガンガン食ってる。。。

 

「木を見て森を見ず」

そこだけピンポイントで見てもダメなんです。

 

本当に体調で悩んでおられる方は、ネットの情報に振り回されるのではなく、やはりちゃんと栄養解析をして、今の状態を把握されることが先決だと思います。

 

病態が重ければ重いほど、食事指導、必要なサプリの量や種類は千差万別で、個人でネットで勉強(勉強ではなく、洗脳では?)したからって、できるものではありません。自己流の限界はすぐにやってきます。

自分だけで頑張れる余力は残っていないんです。。回復を待っている時間がなかなかないと思います。

そここそ医療の力を借りて、引き上げてきたほうが絶対に楽だと思います。

効率も考えないと。

 

お金もかけずに仕入れた情報だけで結構良くなる方というのは、程度の軽い方です。

 

病状によったら、お時間のない方こそ、自己流で、なんちゃって栄養療法をしている場合ではありません。

ちゃんとしたクリニックを受診されてください。

ご本人がしんどくて遠方でいけないというのであれば、ご家族の方が血液検査のデータを持ってとりあえず相談に行かれてください。

情報はある程度お金を出して買わないと、おかしな情報に振り回され、時間の無駄です。

基本を押さえた上で、応用されるのはいいと思いますが、根本から間違っていると、軌道修正をしている時間がなくなります。

病状の悪化は、栄養欠損がひどいと一気にしかも突然来ますから、そういう意味では一刻も早くベースを上げておいてほしいと思います。

 

最初お金がよけいにかかるように思われるかもしれませんが、結果、トータルで見たらお金はかからないんじゃないでしょうか。

ポイントを押さえた効率化です。

 

わらをもつかむ、ではなく、ちゃんとしたロープをつかんでいただきたいです。

 

以下、Facebookのコピペです。

 

 

さて、昨日の鉄剤の続きですが、昨日書きませんでしたが、非ヘム鉄でものすごく吸収が良いのがあったとすると、鉄のくっつく場所DMT-1が鉄で占拠され、他のミネラルが入らなくなります。
競合して、他のミネラルの吸収阻害を起こすので。反って体を悪くします。
何でもバンバン入れればいいと言うものではありません。

そう言ったことがわかっているメーカーが作らないとも本当に飲まないほうがマシです。
そのお金でレバーと肉食べてるほうがよほど体のためです。

市販のヘム鉄を飲んでいる方がたまに来られますが、GMP工場で創られたものでなければ、書いてある成分表示は違ってます。
書いてある量の半分以下、ひどい場合はヘム鉄すら入ってないというひどい商品もあります。

摘発されない限り、誰もお金出して調べませんからね。

今あなたが飲んでいる市販のサプリは、値段の割と比べて、なにか良いことがありましたか?

安物でも何種類も飲んで、平気です一万二万と使っている方もざらにいます。

クリニック用よりも遙かに高いサプリを何個も飲んでいる方もおられました。
(もちろん何も効いてません)

市販のサプリはが「健康補助」としての商品ですから、完成品に入っている量を調べる義務も法律でないし、効かす必要もありません。
儲けるためにやっているところがほとんどなので、GMP工場で造ったらコストパフォーマンスかかってしょうがないので儲けが減ります。
なので、そんなことはしません。

そんなレベルのサプリで、なにか他に良いことがあればいいんですが(プラセボじゃなくて)…。
品質を確認した上で、「健康補助」として使うのであればありだと思いますが、そのお金をいったん食費に回しては?
市販のわけのわからないサプリよりも、まずは肉魚卵をちゃんと食べましょう。