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    柴 亜伊子
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保険診療は仕方ないです

Facebookで反響が大きかったので、こちらにもこぴぺしておきます。

以下、コピペです。

 

保険診療で当たり前と思われている治療や薬、食事指導と、オーソモレキュラー療法を勉強してから知った事実と、相反することって、実は結構あります。

 

糖尿病の糖質制限は典型的ですね。
これは、オーソモレキュラー療法関係なく、アメリカ、ヨーロッパでもすでに推奨されたり、実施されたり、どこまでさせるのかは、いろいろ見解がありますが。

 

高脂血症(脂質異常)の薬なんて、アメリカと考え方が全然違う。
まあ、訴訟社会というのもあるでしょうけど。

 

日本以外の国で、「国民皆保険」なんてのはありません。
誰でも医療が受けられる(保険料はもちろんいりますが、レベルから見て、保険料は安いと思いますよ)という、世界の誇る素晴らしい制度ですが、実際は、本人負担や保険料が安いのもあって、日本人は薬や検査大好き。
世界的に見ても。
特に、お薬だ~いすき!!
珍しい国民です。世界中でそんな国民いません。

 

薬大好き国民ですから、世界中の製薬会社からしたら、日本は素晴らしいお得意さんです。

 

アメリカでは訴訟もあり、副作用もあり、必要性も吟味され、もう今では全然使われなくなった薬を、日本では、ガイドラインという名の下に、保険(と言っても投入されているのは税金)をバンバン使って、何も知らない医者が、さらに何も知らない患者さんにバンバン出す、という、恐ろしい構図があります。

 

近藤誠先生のような医者が出るのもある意味仕方ないかもしれませんが、極端な例を全部の方に当てはめるのも、乱暴な話で、個々の患者さんによって、不要必要は、全然違います。

 

厚労省も実はその辺はわかっていて、あまり知られていないだけで、こういう薬あまり使わないようにとか、気をつけて使うようになどの注意喚起は結構されてるそうです。

 

でも、学会からの反対?があって、たくさん使えるような抜け道が用意されていたり、規制までではないから結局医師の裁量権という名の下に、薬は使われ放題です。

 

薬出せば出すほど、昔の医療は儲かりましたから、皆儲けたいから、バンバン出す。

 

それもだいぶ規制がかかってきましたが、本当に必要な薬が出せなくなったり、その規制内で出せるだけ出すバカ医者もいます。

 

日本の保険診療は、製薬会社が結構な(莫大な?)力を持っていて、学会のお偉い先生方は薬屋さんとすごく仲良しだったり、それでガイドラインが決まったりすることも…。

 

一般の医師にしても、薬の情報は製薬会社からもらうしかなく(ホントはそうでもないんでしょうけど)、もうそういう情報社会でずっと来てますから(薬を使う前提もあるし)、製薬会社の一方的に自分たちに都合のいい情報だけが入るシステムになっています。

 

製薬会社からしたら都合の悪い情報は、お金を出すなり、わざわざ時間も割かないと得られないようになってしまっています。

 

私もそういう世界にいましたから、ガイドラインそのまま、製薬会社の提供する情報社会内で働いている医師を、一方的に責めるのもひどい話ですよね。

 

でも、そういう社会の中でも保険診療しかしてない先生でも、考えて診療されてる先生はちゃんとおられます。

 

ガイドライン通りってなんかおかしいとか、この人これいらないんじゃない…?とか。
患者さんの経過を診てたら、気づくことってたくさんあります。

 

そういう時に、ちょっと調べる時間があればいいんですが、特に勤務医は結構な激務でそこまでの時間すらないことも…。

 

開業医でも勤務医でも、わかった上で処方している先生と何も考えていない処方と、同じ薬でもやってることは全然違います。

薬は、なくても困るし、飲まなくてもいいものは飲みたくないし、飲ませたくない。

薬と医療とうまく付き合いたいものですね。

カテゴリ:

医療