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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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新聞みたら(6日)、NHKニュースで、「美容医療でトラブル急増」という見出しがあり、ニュースを見てみると、東京の大手格安チェーン店美容外科渋谷院(だけ?)で、フェイスリフト(切るほうではなく、糸を入れるほうの手術らしい)でのトラブルで、集団訴訟が起こり(これ、だいぶ前ですけどね)、東京地裁で和解が成立した、という報道でした。

 

フェイスリフトの手術が、定価280万円のところを、今日するなら半額にするとか120万円値引きするとか言って、その日に説明もせずに手術をして、術後出来栄えも良くなく、合併症も多発して、またそういう患者さんが大勢いて、集団訴訟を起こされた、という流れをやっていました。

 

こちらのクリニックは、美容医療業界の価格破壊を行った2大大手チェーン美容外科のひとつです。

 

最近はあまり広告を見かけなくなりましたが

(規制が厳しくなってきて。それでもまだフリーペーパー誌やマイナーな雑誌などは貴重な広告収入減なので、広告を載せている。メジャーな雑誌は、出版社の自主規制というか、厚労省の方針に従って、載せない傾向にあるかなと。)

テレビでCMは流れています。

(こちらはテレビで値段は言っていませんが。。

もう一個のクリ二ックは言っている。なんであれが野放しなのかはよくわからない。厚労省の指導を無視しているのか(まだ法的規制がないから、行政指導止まりだから? 民放もスポンサーなので、そのまま流すわけなんでしょう。スポンサーに規制はかけないわけだ。政治家の失言や芸能人の不倫問題は、これでもか!というほど流すのに、この辺は見てみぬふりってやつですか。だって、スポンサーだから。)

 

で、こちらのクリニックは、格安の価格破壊で、企業努力ではどうしようもできないレベルを超えて、もっと値段を下げています。

薄利多売にもほどがある。

そのままの値段で仮に1日100人美容医療をやりにきても、価格のケタがふたつもみっつも違うから、100人来ようが300人来ようが、純利益は。。。?

というくらい安いです。

 

その安さにつられて出かけていくと、いきなり280万ってか。(報道によると)

それが、半額、もしくは120万円値引きって。。。ほんとの定価いくらやねん。。。

 

こういう営業のやり方は、美容医療だけでなく、エステ業界でもよくある話で、国民生活センターに苦情は増加の一方で、厚労省でもかなり問題になっています。

(この12月からさらに美容クリニックのコース料金の返還などいろいろ明文化されました。さらに今後広告規制などもっと法律で強化されていきます。

なので、美容医療業界の一部では、どうする?どうする?!と問題になっております。。

当たり前のことを厚労省はやろうとしているだけですが、どして焦る?となるんですが、焦るクリニックはたくさんあるようで。。。大騒ぎですかね。)

 

今回の裁判で、クリニック側は、ちゃんと文書で説明した、と言ういい分で、患者さん側が聞いていない、聞いていたらやっていない、と双方真向からいい分が食い違っており(手術の結果は置いといたとして)、こればっかりは当事者同士じゃないとわからないわけですが、文書渡して読んでおいてください、はNGです。

どこまで細かいことを言うのかとなると確かにキリがないですが、手術でもなんでもそうですが、最低限絶対先に言って了承を得ておかないといけない副作用合併症があり、これは必ず口答で医師からの説明がいるのとカルテに記載(言った内容と言ったという事実を)が必要となります。

(その辺は報道では触れてません。和解だし、事実確認は言った言わないで平行線、ということは報道されてました。

今回のニュースは、メインは、美容医療で増えるトラブル、ということでした。)

 

もし報道通りだとしたら、一番悪いのは、もちろん説明不十分だろうと思われるクリニックとその医者ですが、値段のことはさておき、安い値段でつっておいて、いきなりケタがみっつもよっつも違う手術を勧められ、今日なら半額、という時点で、患者さん側もおかしいと思わないと。。

裁判でお金は戻ってきても、慰謝料みたいなのをもらったとしても、自分の顔についたキズと痛みやしびれなど、かなり残ることもあるし、消えないこともあるから、お金もらったからって元には戻せないのが手術の怖いところです。

 

副作用も合併症もない、というか説明もされていないのであれば(ウソをつかれたしても)、そんなうまい話があるわけもなく。。。

 

一番困るのは自分ですからね。。

もうちょっとなんとかならなかったのかなと思いますが。。

ならなかったからこうなったんでしょうけど。。。

 

どんなにうまい先生でも、一定の確率で医療事故というのはありますし、なんらかのトラブルは多少なりとも必ずついてきます。医療に限らずなんでもです。

 

なので、少しでもトラブルが未然に防げるように、日々ほとんどの医者が努力しているわけですが、それでもトラブルはゼロにできません。

だから、やる前に考えられる副作用合併症などの説明があるわけです。それ以外に、不測の事態というのもあります。

説明を聴いた上でやるのと、知らないでやるのとでは、天と地ほどの差がありますが。。。

 

 

肉魚卵を普段からたくさん食べていたら、詐欺にはちょっと引っかかりにくくなりますよ。

欲に目が絡んで飛びつくというのも減ります。思いこんで、ガーっといっちゃう、ということも少し減ります。

ある程度冷静になって、客観的に見れることが増えます。

 

手術は必要な方もいるでしょうし、理解された上でやる分には、自己責任も伴います。

後悔を少しでもしないために、美容外科の手術をする前に、もっと肉魚卵を食べてほしいです。

 

手術の一番の難点は、一度やってしまうと、元には戻せないことですから、命のかかわる病気ではないので、じっくり考えてから決断してほしいものです。

#レバーペースト
IMG_20171206_210255
今日、スーパー(イオン)に行ったら、鶏レバー(グリーンバリューの鶏の)が売っていたので、レバーペーストをまた作ってみました。
先日のFacebookで教えていただいた作り方です。
(無茶苦茶美味しかったです!! 
Facebookのクリニックページの投稿で、「レバー」と検索かけると出てきます)
レバーをさばいていて、ずっと勘違いしていたのが、レバーの真ん中に、ぽこんと明らかに肝臓とは違うものがいつもついています。
見た目も違うし、柔らかさも違うし、もちろん味も違う。。
コクがない。。
硬いし、なんか線維っぽい。。
私、ずっとこれが「脊肝」だと思ってました。。。
(ちなみに、背肝は腎臓のことだそうです。。)
ちょっと前に、これが「ハツ(心臓)」だと知りました!!
(肝臓に心臓が付いているとは思いませんでした。。。鶏の内臓って知りませんね~。おまけでハツつけてくれているのかしらん。。心臓と肝臓の位置がとても近いんですかね。)
まさに、心臓の形だし、断面、心臓だわ!!
血管太いし、血もたっぷりだわ~と改めて感心しました。
そりゃあ味違いますよね。
かたや内臓のコクの塊の臓器と、筋肉(ハツは心臓ですから、筋肉の塊です)では!!
血管とかついている脂肪を取って、さばいていたところ
(取らなくてもいいんですが、お店じゃないので。。血管はコラーゲンの塊だし、少々脂肪がついていてもかまいません。
ただ、レバーではないので、細かいことを言えば、味に雑味が出る、ってやつでしょうか。いろんな味がして、いろんなものが混ざることで、家では混ぜてもありだと思います。
捨てちゃうわけですが、よく考えればもったいない。。
つい、いつも取っちゃいますね。
そのまま焼くなら、食感が変わるので、ないほうが「美味しく食べられる」のかもしれませんが、ミキサーにかけて全部ペーストにするので、そのままでもいいかもしれません)
肝臓でもない、心臓でもない、大豆よりは大きく、ソラマメほど大きくない、暗赤色の柔らかくて丸いものがひとつぽろんと出てきました。
ぷよぷよしていて、切ってみると、濃い=い赤です!
レバーよりも濃い!
脾臓?
脾臓には血液がたくさん詰まっています。もちろん赤血球も。(ということは鉄も)
おお!ラッキ~!!
(確認したら、やっぱり脾臓でした)
鶏の脾臓の生、初めて見ました!
(調理中で写真は撮ってません。まな板も指も全て赤いし。。写真だとイヤな方もいるかも。)
う~ん。。心臓とも肝臓とも全然違う。。。(当たり前ですが。。)
やっぱり赤が濃いわ~。
脾臓ばっかり食べたいわ~。
(脾臓はものすごく濃厚な味かも。うわさに聞いたところによると。赤系の内臓は全部そうですけどね)
なかなか内臓って流通しませんからね。
焼き鳥屋さんでも、焼き肉でも焼き豚屋さんでも、ホルモン豊富にそろえているところって、とても少ない。。
そういうお店に行ったら、たくさん内臓の赤いのをたくさん召し上がってくださいね。