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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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キレート鉄は今すぐ止めて!

かなり問題になっているキレート鉄ですが、一部の人からは、無知ゆえに、魔法のサプリみたいにあがめられています。

無知は恐ろしいですね。。。

 

患者さんで、いろいろと栄養欠損もひどいのですが、そのせいもあって、いろいろ病気もあって、接骨院やら鍼灸院やら通っておられる方です。

病院に行くのは仕方ないとしても、効いてもいない接骨院や鍼灸院に行くのに忙しすぎて、食事を摂る時間もない、という本末転倒なことにもなっていて。。

 

鍼灸が悪いとは思いませんが、めったにお目にかかれない、素晴らしい先生に出会えたのならともかく(東洋医学では、たしかに神がかり的な先生って、いらっしゃると思います。そんな人はほんとにめったにおられないので、まあそう簡単には出会えないでしょう。それでなければ、食事を犠牲にしてまで通わないといけないのか?と思います。

 

実際、何も効いていないそうなので、効いていないことにそれだけ犠牲を払うのは止めたら?と言いましたが、鍼灸院では栄養が足りなくて自律神経が乱れているから効かない、みたいなことを言われたそうです。

 

じゃあ、したんなよ!と思いますし、自律神経の乱れを鍼灸でなんとかしてやれ、と思いますが、それができないとわかっていて、栄養が足りていないせい、と言うなら、この方がまずすべきことは、栄養開演=オーソモレキュラー療法ではないのでしょうか?

(そう患者さんには言いましたが)

 

さて、この方、通っていた接骨院で、栄養が足りないからと、iHerbのサプリを買うように言われ、もちろんフェロケル®に、B-100、E400 ナイアシン 亜鉛、ホエイプロテインなどを買って飲んでいました。

 

飲み始めてしばらくしてから、ずっと気持ち悪さや腹痛があったようですが、そういうもので仕方ないかと我慢して飲んでいたそうです。

 

そのうち、突発性難聴になり(B-1ooもナイアシンも効いてないやん?!と思いますが、まあ効くわけないから)、そしたら、その接骨院で、栄養がまだ足りないから(足りるわけがなかろう)、もっと増やすようにと、さらに、D+に、ビタミンAと、ほんとにわかって勧めているのかな~と思うような勧め方で、それぞれのサプリを1日結構な量飲んでいて、それだけ飲むだけでもひと月、結構な出費でしょう。

(効いていないどころか、健康被害がすでに出ているというのに)

 

ちなみに、フェロケル®いかれると、小腸の粘膜上皮のDMT1が全部フェロケルのキレート鉄に占拠されますから、亜鉛をはじめとした他のミネラルが吸収されません。

吸収阻害を起こします。

もうそれだけでも、十分な健康被害ですが。。

 

もともと通っていた病院で、たまたま腫瘍マーカーを測定され、それが基準値よりも高く、引っかかりました。

他にもエコーなどあまり侵襲性のないものを検査されて、腫瘍マーカーも完全にアウトなほど高かったわけではないから、しばらくしてまた再検して様子を診ましょうとなったそうです。

 

でも、心配になった患者さんは、他に気になることもあったから(胃腸はずっと悪いわけで)、総合病院の内科を受診し、腫瘍マーカーが高かった話をされました。

 

そしたら、血液検査で、フェリチン、測りますよね。

 

フェリチンが230!

 

これ、普通の病院だったら、危惧する通り、癌を疑われて(そりゃあそうでしょう)、全身検索です。

 

で、もちろん何も見つかっていません。

 

それは今後出てくるのか、そんなことを言いだしたらキリはないし、そのまま放置していいわけではないので、確かに検査は必要でしょう。

 

でも、今回検査されているものの中には、結構侵襲性の高いものもあり、もちろん費用も保険で3割負担と言えども、これだけ検査されたら、無茶苦茶お金かかります。

いらん被爆(CTももちろん撮ってる)もして、また病院行って、あちこち忙しいから、と食事摂れず。

摂れても、ろくなもの食べてませんでした。

 

腫瘍マーカーがちょっと引っかかったくらいで、侵襲性のある検査がんがんするってなかなかないです。

一般的には様子を診て、再検査となることも多いでしょうし、もちろん一番簡単な血液検査はしますから、それでなにか引っかかったら、そこを重点的に調べるでしょうし。もちろん必要な検査もあると思います。

 

でも、フェリチンがここまで高くなかったら、果たしてここまで本当に検査したかな、という疑問に思います。

今までのデータ遡ってかなり診ましたが、まあガンを疑うでしょう、っていうデータでした。

 

その後もフェロケル®はじめ、ほかのサプリも飲み続け、とうとう夜に腹痛で起きて、動けなくなったり、胃のむかつきがずっと続いたり。。。

 

4か月以上だったか飲んで、さすがに中止されてました。

 

飲んでいる最中の血液検査の結果診ましたけど、あれらのサプリの、一体どこがどう効いているんだろう。。という代物でした。

 

その接骨院で断食まで勧められて、でも、ホエイプロテインは飲ませる。

 

断食勧めた理由が、胃腸を休ませるため、と言われたそうで、確かにそうですが、その間のアミノ酸補充、どうするつもりですかね?

断食させておいて、こんな安物のサプリ飲ませて、何が効くわけ?と思います。

 

こんな方に、食事させずにミネラル飲ますだけでも、胃腸の不快感は言われるのに、もっと活性酸素増えるようなことを助長して。。

 

全身検索をした内科では、フェリチン高いから、下がるまで再検査すると言われているそうで。。。

(こんなの全然下がりません。

担当医の先生は、フェロケル®なんて知らないでしょうから、癌だったら、ととても心配は知れおらえるかと思います)

 

この接骨院に、かなり問題が。。。

 

フェリチン高くなって、ちょっと気持ち悪くなったくらいだったら、まだマシなほうで、とうとうガンと間違えられる人が実際に出ました。

 

データの読み取りももできないのに、その接骨院のやつは、こういう事実わかって勧めているんですかね。

(いえ、わかっていないからこそ、こういうご無体なことができる。

ほんと、無知って恐ろしい。。

自分だけにしとけよ。人を巻き込むな。)

 

フェロケル®をはじめとして、胃腸に負担もかかったようで、データは完全に脂肪肝で(iHerb

のB-100もナイアシンも効くわけがないでしょう。そういう風にできていないから)、かなり肝臓に負担もかかっていて、フェリチン230もあっても、全然良質の赤血球も作ってないし、肝臓まともに働いてない。。

血液検査はひどいものでした。(他院でされたものが直近のものでしたから、まあ今の現状と同じと考えます)

 

消化管もボロボロで、ここから抜け出すには、食事も大事ですが、医療用の高品質高吸収で、無添加のさぷりの力が要りますが、iHerbので、えらい目に遭いましたから(こんなのも、すべて自己責任です。だって、個人輸入だから。まあ接骨院に責任取ってもらうかですけど)、サプリは当分怖いから飲みたくないと言われ。。。

 

ちょっとレベルが違いますから、ちゃんとしたサプリ飲まないと、自力で、食事でどうこうなるレベルでは。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリ:

医療, 栄養・食事