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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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他院と当院との医療の違い

他院に今まで通っていました、と言ってご来院していただき、そのまま通っていただいている方が結構いらっしゃいます。今までの治療と当院の治療を比べていただいて、当院を選んでいただいて、本当に光栄に思います。ありがとうございます。

自分で言うのも何ですが、こんなに良心的にやっている美容クリニックはなかろうと自画自賛です。

開業するにあたり、一番に考えたのは、「あやしいことはしない」「医療としておかしなことはしない」ということです。次に考えたのは、「適正価格で医療(自費)を行う」ということです。まあ、何が適正かと言われれば、様々な意見がありますが、業界の中では、良心価格にしていると思います。(今のところ、価格設定は当分変わりません。将来、状況がまた変われば、価格改定はあると思いますが)人件費や広告費に経費をあまりかけていないので、一人の患者さんからぼったくらなくて、いいんですね。(同じ業界でも、飛びぬけて、安いクリニックや処置には、なにか理由がありますから、お気をつけください。)

当院に、今のところ看護師はいません。準備も後片付けも医療のことは、私一人でやります。今のところできます。自分ができるのに(やる時間があるのに)、そのために雇用をすると経費がかかり、患者さんからいただく価格を上げざるを得ません。今までも原価計算を間違えて、原価割れの価格設定をしてしまって、気づかない間はそのままご提供していたことがありました。気づいて、こっそり訂正した分もありますし、原価割れはしてないけど利益もないかな、という分は、そのまま訂正していない分もあります。化粧品・医薬部外品などは、メーカー希望小売価格ってやつです。

どれとは言いませんが、患者さんサービスの一環として、あまり利益は考えていない処置というのも、何個かあります。(そればかりされると困ることになってしまうので、あんまり、それが流行ってしまうと、将来的に値上げもあり得ます。

ちなみに、韓国製ボツリヌストキシンは、在庫がなくなり次第取り扱いません。アラガン社のボトックス®は、今の在庫が無くなると、アラガン社のボトックスビスタ®に眉間以外にも使う予定ですので、値段はおそらく上がります。

他院では、「これぐらいならやってもいいんじゃない?」みたいな感じで、患者さんには知らせずに、処置をしてしまうところというのもあります。処置に対する適応が広いと言ってしまえば、それまでですが、学会で禁止されていることや推奨されていないこと・熟練と慎重を求められる処置を安易にしてしまっているところもあります。処置をしたドクターなりの考えがあって行っている医師もいますが、何も考えていないお金大好きの医師もいると思います。

医療行為において、100%絶対安全ということはあり得ないので、その確率を少しでも減らすことが当たり前ですから、わざわざ学会などで問題になっていることには私は手を出しません。

「○○クリニックではしてくれた」ということも、当院では、医療としておかしければ、どんな遠方から来られようと、処置はお断りします。絶対にしません。(時々、ビックリ!することがあります。)

治療として、できないこともないけど、こんな場合もありますよ、という場合は、全て患者さんにお知らせして、基本勧めていません。それでも、リスクを承知した上でして欲しいとご希望された場合は、リスクにもよりますが、ケースバイケースでしょう。何かあった場合、患者さんと一緒に、そのリスクによるダメージが改善していけるかどうかを自分の中で判断します。改善できない・限界があるリスクは、やはりお断りします。

予約の時にお電話で、受付が細かくお聞きして、電話カウンセリングみたいなことをするのはクリニックにとっても効率はいいでしょう。よく電話カウンセや電話相談をされているクリニックがありますが、当院では行っていません。最低限のことはお聞きして、お伝えしないといけないことはお伝えしていますが、受付は医師でも看護師でもないですし、いくら研修ししたと言っても医療に対してはやはり素人です。電話に出るのが、医師だったとしても、お肌の状態を診察していないのに、お話だけで処置の適応があるかどうかなんてわかりません。やはり、実際にお化粧を落としたお肌の状態を診たり、場合により触ったりしないと、その方にとって本当にいい治療というのは、お伝えできないと思います。

そのため、どんな治療で、何回やって、いくら全部でかかります、みたいなこともお電話では申し上げられません。お肌の状況で、治療法は全く違うことが多々あります。

他院の誇大広告丸出しの、まるで副作用が全くないかのように書かれているHPを見て、同じものだと信じて、お電話をくださる患者さんも結構いらっしゃいます。広告自体に書かれていることは、全くのウソではないんですが、誇張しすぎで、隠されている欠点をお伝えするのも、やはり直接会ってお話しないと、お電話ですることではないと私は思います。誤解を招くこともありますので。

「電話で簡単にすませたい」という患者さんがたくさんいらっしゃるのもわかっていますが、洋服や毛化粧品を買うのとは、訳が違うと私は思います。自分の顔や体に、家族でも友人でもない他人が何か処置をするわけです。やはり、患者さんにも一番に慎重になっていただきたいと思います。

ホクロを取る・レーザーをあてる・注射を顔にする・・どれも処置自体は、熟練したドクターがすれば、簡単な処置です。患者さんも、よくされている方は割と気軽に考えておられます。ですが、万が一の副作用が出てしまった場合、簡単に考えていた以上、ショックはかえってかなり大きいと思います。

説明をちゃんと受けた上なら、必要以上に心配されることはいりませんが、納得されて処置をされたいのであれば、どこかで割り切らないと確かに前に進めません。でも、自分の中で心配がまだまだ大きい時に、けっして無理してやることでもありません。命にかかわりませんから。

美容の医療は、ちゃんと医師の診察を受けて、説明(副作用も含めて)を聞いて、充分納得されてから、受けてくださいね。(説明をしないクリニックでは、絶対受けてはいけません!)

カテゴリ:

医療