プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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だいぶ暖かくなりましたね。日によっては、ちょっと外を長く歩いていると、汗ばむような時も出て来ました。

朝晩は、冷え込むし、乾燥もするし、とお肌にとっては、トラブルの多い季節でもあります。

特に、花粉症などアレルギーをお持ちの方で、肌荒れが出やすいこともありますね。まだまだご注意ください。保湿は、自分に合うものをしっかり。日焼け止めもお忘れなく。

さて、暖かくなってくると、Tゾーンを中心に、皮脂が気になってきた、という方も出てこられたのではないでしょうか。

真冬でも、鼻のあたりの皮脂が気になる方も、もちろんいらっしゃったと思いますが、冬に皮脂を取ったり、毛穴掃除をするのは、乾燥をひどくさせることがあるので、慎重にしないといけません。

まだピーリングは、やめておきましょう、と患者さんにもお断りした方、結構いらっしゃいます。

脂性の私でも、今回の冬は、ピーリング石けんを使う回数がとても減っていました。すっごく乾燥したんですね~。ピーリングは止めて、無添加石けんだけにしても、まだ乾燥したので、とうとう!乾燥肌用のしっとり石けんを使うハメに!(年をとった、というのも、もちろんあります。今まで、そんなことなかったですから。お肌は、毎日、年々、変化しますね。いや~、40をいくつか過ぎてくると、いろいろ起こってきますね。。)。

お断りした方々でも、鼻周りの皮脂詰まり・汚れ・角栓が詰まっている感じなど、最近特に気になってこられたと思います。

でも、そろそろ解禁ですね♪

毛穴の汚れは、ケミカルピーリングに限ります!

ケミカルピーリングとは、ある薬を使って、毛穴の汚れや溜まった角質を溶かして、取り除いて(洗い流すことがほとんどです)、スッキリするような感じです。古い角質を取ることで、新しい皮膚を作らせる働きがあります。(よく雑誌などで、「生まれ変わる」ように言われますね。ちょっと言い過ぎかな。。確かに、新しい皮膚を作りますが、生まれ変わるまではいかないかと。。)

うちでも、毛穴の汚れに使う化粧品(クリニック専用)や治療は、いくつかあります。

その中から、その方のお肌の状態に遭合うモノを選んで、使い方の説明をさせていただいています。

家で使う石けんは、他のクリニックでもそうですが、結構誰にでも買わせているんですが、これが落とし穴です。

乾燥肌の方は、基本ピーリングをしてはいけません。よけいに乾燥するからです。どんどんやっていると、ますます敏感肌にしてしまいます。似アトピー状態ですね。

どうしても、ピーリングをしたい場合、鼻だけなのか、全体か、ケミカル以外のピーリングでも適応があるのか、ピーリングに何を期待しているのか、などなどお聞きして、乾燥肌の方でも、使えるモノ・使い方のご紹介をすることもあります。

うちのピーリングは、軽い順番でいくと、まず、サンソリットのピールバーです。これも、4種類あります。

その中から、肌に合うモノを選びます。

合うからと言って、顔全体にしていい方と、ダメな方がいらっしゃいます。鼻とアゴだけとか、ニキビだけとか。。

また、全体してもいい方でも、頻繁にしていいのか、月に数回なのか、生理前だけなのか、していい回数も違います。

最初、弱めからして、強くしていく方法(買い直さなくても)などもあり、使い方は、ホントに様々です。

ただ、これ1個、家にあると便利なんですよね~。カカトやひじにも使えるし、胸や背中にニキビが出る方も、お風呂で好きな時に使えますから。

胸や背中を、クリニックの本格的なピーリングをすると、範囲が広いから、結構な料金しますしね。

私は、体のニキビは、ピーリングの石けんをススメています。

顔にしろ、体にしろ、石けんが効きにくい、あるいは、もっと1度にちゃんと汚れを取りたい、というのであれば、クリニックでするしかないです。

ピールバーを強く使っても、1回ですっきりさせたい方の場合は、サリチル酸マクロゴールのピーリングをおススメしています。

これは、クリニックでないとできません。

これも、鼻だけなのか、全体か、肌質・状態によります。大体月に1回です。(ボコボコのニキビの方の場合、早めることがあります。それも状態によります)

ニキビの場合は、グリコール酸の30%まで、強くすることもありますが、ほとんどはサリチル酸で十分です。一応、うちでも用意はしていますが、毛穴掃除には、もちろんいりません。

ピールバーの石けんを使った後い、保湿をしっかりすることは言うまでもありませんが、クリニックのピーリングをする場合、保湿だけでなく、日焼け止めをちゃんと塗る方(塗り直しも含めて)でないと、私はおススメしていません。

クリニックのピーリングは、角質はほとんど取ってしまうため、やはり日焼け止めを塗るクセのない方だと、日焼けによるシミができる可能性がとても上がります。(角質を取って、敏感になっているので、防御反応でできるシミが増えてしまうんです)

ドラッグストアや一般の化粧品でも、ピーリング系って、たくさん出ていると思いますが、毎日はダメですね~。ふき取りもススメません。

大丈夫な方もいらっしゃいますが、大丈夫かどうか、荒れてみてからでないと、気づかないことも多いんです。毎日することで、キメがすごく荒れてる方、いっぱいいらっしゃいます。

TVで、CMがバンバン流れているピーリング剤ですが、かなりきついです。私は、一般の方が、ホイホイと使う類のモノではないと思います。何故かというと、被害者をたくさん診ているからです。

合わない方というのは、何でも多少ありますが、多すぎですね~。

普通なら、おかしい?と思ったら、止めて、なんとか元に戻った、ビックリした、とかで済むんですが、どうもアレを使う方の中には、CMのせいもあるのかもしれませんが、私が診た患者さんの中には、やめたら、またニキビが出るんじゃないかと、恐くて止めれない、という方が多かったです。

他には、どこで止めたらいいのかわからなかった、という方も多かったです。

毎日使わないといけない、と思ってしまうそうです。(CMの影響もあると思います)

実際の商品パッケージを見ていないので、患者さんの使用方法がマズイのか、業者が悪いのか

わかりませんが、少々間違った使い方をしても、大した副作用が起こらないモノでないと、家で誰でも簡単に使えませんよね。消費者センターで、問題になっていないのかな?といつも思います。

最近は、コールセンターみたいな相談センターがあるから安心、みたいなCMが流れてますが、そこまでして使うって、ちょっとおかしくないですか?

ニキビも殺すけど、お肌も殺す、ニキビもお肌もミイラにしていく、みたいな経過を患者さん全員とってます。元に戻しながら、ニキビケアもするのは、スッゴイ大変です。(治療のメインは、ジェネシスで、赤みと肌アレを抑えていきます。同時にニキビ治療もできますが、ご本人のショックから立ち直るのと、またそれにお金も時間もかかるので、安易な広告に乗らない注意が必要です。)

簡単に良くなる方法なんて、そうそうないんですね。アレで、うまく副作用の出る手前で止めれて、ニキビも落ち着いた、という方もたくさんいることとは思います。

自販機まで見たことがあり、小学生・中学生でも勝手に親に内緒で買えますよね。ショッピングセンターなどにおいてあって、ビックリしました。

自分でどうしていいか、どこで止めたらわからない、という方は、やはり美容皮膚科に受診するのが一番です。(何でもかんでも、誰にでもピーリングを勧めるところは要注意ですよ。適応があるかどうか、必ず言ってくれるところで、しましょう)

ニキビでお悩みの方は、どうぞご相談ください。ニキビ治療は、自費ですが、ピーリングも薬も必要という方には、「ニキビセット」(ピーリングと家で塗る薬と飲む薬1か月分のセット)があります。

これは、かなりお得です。

AGAの爆笑問題さんのCMではないですが、「一人で悩んでいないで、お医者さんに相談しましょう~。」

一番、安全で、確実です。

 

ニキビ跡と一口で言っても、凹みなのか、赤みなのか、シミ(色素沈着)なのか、いろいろあります。

それぞれが混ざってる方もいらっしゃいます。

その中でも、一番深刻だと思うのが、ニキビ跡の凹みです。

ニキビ跡の患者さんが多く、みなさん悩まれてること・疑問に思っておられることが似ているので、ちょっとご紹介させていただきます。ネットとか、情報が多すぎて、よくわからない、とご相談に来られるます。

患者さんがよく言われるのは、赤みやシミは、なんとかお化粧で隠せても(隠すことに疲れました、と来院される方も多いですが)、凹みは隠せないどころか、化粧することで、余計目立つ気がする、と。

キズ跡とかもそうなんですが、確かに、お化粧で、光の反射具合が変わるのかして、余計に少し目立つことがあります。スゴク目立つわけではないんですが、治療中の方のスッピンを診た時に、アレ?こんな深さだったかな。。?ということが時々あります。

使っている化粧品のせいなのか、そこはわかりませんが、凹凸の陰影が強調されてることがあります。

ホクロやイボもそうですが、膨らんでいるモノ・凹んでいるモノって、なかなか市販のファンデや下地では難しいことがありますね。

さて、治療についてですが、凹みを少しでも浅くする、という治療は、どこのクリニックでも目的は同じです。何事もなかったかのように、全く平らに消してしまう、というのは、基本無理、と思われたほうがいいです。ものすごくお金と時間をかければ、近づくことはできるかもしれませんが、普通に考えて、非現実的かと思います。

悲しいことですが、一度ついてしまったキズ跡(ニキビ跡にしても、ケガにしても)を、今の医療で、目立ちにくくさせることはできても、消し去ることはできません。

ただ、少しでも、凹みの角が取れて、なだらかになるだけで、目立ち具合が違うと思いますよ。

できる範囲で、あきらめずに、治療をしていきましょう。ちょっとでも良くなれば、化粧ノリも全然違いますから、下地やファンデに凝るのも楽しくなると思います。

当院で、ニキビ跡(凹み)治療に使うのは、タイタンとジェネシスです。

タイタンは、元々がシワ・タルミ用ですから、若い人には、ちょっとするのは早いかな?と思います。

むくみも取れるし、毛穴の開いたのも引きしめてくれますから、やってダメではないですが、せめて20代後半で、老化が気になってきたという頃なら、ありかもしれませんが、それでもまだ早いかも、と思います。30歳になったら、ご希望されて、適応があれば、やりますが。

例えば、うちで、タイタン1回¥52.500です。ジェネシスだと、1回¥21.000です。タイタン1回するなら、ジェネシス2回半できますね。ニキビ跡の治療の場合、回数は多いにこしたことありませんから、1同じお金を出すなら、たくさんできるジェネシスのほうが、若い人には向いていると思います。

ジェネシスをずっとやって、改善度が頭打ちなのかな?となれば、タイタンもあり(経済的に余裕があるなら)かもしれませんが、シワ・タルミを気にしてない若い人には、基本勧めてません。

ジェネシスをされている方が一番多いのは、凹みだけでなく、赤みにも良く効いて、くすみもとれて(シミは無理ですが)、産毛のお手入れも出来て、ニキビも出来にくくなって、肌アレも落ち着いて、などなど、美肌治療としても大変良く、すぐにお化粧もして帰れて、温かい治療なので、苦痛が無い(苦手という方も時々いらっしゃいます。)というのがメリットです。

ただ、ダウンタイム(した後に、赤くなったり、カサブタが出来たり、腫れたり、など患者さんの困ること)が出ない治療ということは、マイルドな治療ということで、その分、回数・時間がかかります。

当院にはありませんが、例えば、パールやパールフラクショナルやCO2フラクショナル・eCO2など結構なダウンタイムが出るモノは、回数も1~2回や数回と少なくてもある程度の変化が期待できます。

どこまでのダウンタイムが出るのかは、選ぶ機器だけでなく、そこのクリニックのやり方や考え方で色々ですが、1週間は、赤みやカサブタを我慢しなくてはいけない(人前には、ちょっと出られない)モノも多く、ガーゼやテープを貼るモノもあります。

1週間で済めばいいんですが、赤みは消えるのに数カ月かかるモノなどもあるでしょう。

そこまで強い治療は、恐らく数カ月に1回とか、半年に1回とか、機種や方法によって様々です。

ダウンタイムの出る治療を、そんなしょっちゅう、やってられませんよね。

お肌もビックリするでしょう。

ダウンタイムが出る治療は、赤みだけでなく、炎症後色素沈着(茶色くシミになる)にも、モノによっては気をつけなくてはいけません。

強い治療は、それだけ、患者さんも我慢だけでなく、頑張らないと、良い結果が出ないかもしれません。

フラクショナルⅡとか、他のもあると思いますが、強いのと、ジェネシスのようなマイルドの治療の中間くらい、と言いますか、機種や設定・やり方で、より強いほうか、よりマイルドなほうかに分かれてくると思います。

どの治療も、一長一短で、患者さんがどうしたいのか、どこまでのダウンタイムなら我慢できるのか、などが選ぶポイントです。

あと、重要なポイントが、料金ですが、もちろんパールやCO2フラクショナルなど、結構な料金すると思います。(リスクの大きい治療を安くして、誰でも気軽に受けることができるというのは、安全面からも良くないと考えるクリニックも多いと思うので、安くしていないところが多いでしょう)

フラクショナルレーザーなど、すごく強い治療でもないのに、結構な料金を設けてるところもあって、これは数回では無理なので、6回とか、9回とか、多めのコースを勧めているクリニックが多く、そうしたら、トータルすごい料金になるのではないでしょうか。。

また、このフラクセルがクリニックによって、かなり効果と副作用の差があるようで、値段の割りに、それなら、ジェネシスやタイタンでいいんじゃない?と、私はよく患者さんの話を聞いていて思います。

1回のフラクセルで、ジェネシスが何回できるのか、それぞれを置き換えてやると、一つの目安になると思います。

強い治療は、どちらかというと、やる間隔を空けていくことが多いですが、ジェネシス・タイタン・フラクセルなど、1~1.5か月くらいでしていくように、通常指示があると思います。

例えば、1回で、効果に満足されたら、いくらでも間を空けたらいいと思いますが、まだ満足していないのに、間をどんどん空けちゃうと(例えば、半年に1回とか)、1回で増えているコラーゲンは、微々たるものだと思うので(満足していない場合)、いつまで経っても、本当の効果はわかりにくいと思います。

微々たるものでも、一段一段積み重ねないと、何も確かに始まりませんが、半年1回だと、1年で2回しかできないわけで、6回するのに、3年かかる計算になります。

3年で6回するなら、1か月に1回を続けて6回して、2年半そのまま置いておくほうが、よほど効果はわかると思います。

それなりの効果を出すのに、それなりのルールがあり、それを守る必要もあるわけです。

患者さんに効かなくても、そんなの関係なく、半年に1回でもとにかくしてくれたら、そのクリニックは儲かるので、そういう説明なく、いいことだけ言って、させるところもありますkら、ご注意ください。

半年1回しか、ホントにできないなら、ニキビ跡の凹みには、強い治療がいいでしょう。

でも、ニキビ跡は二の次で、美肌治療もかねてとか、小じわ対策のアンチエイジングとかなら、気になった時にするとか、できる時だけする・自分の好きなペースでする、というのでいいと思いますが。

老化は止まりませんから、長~い目でみていかないと、定期的な、ある程度の継続したメンテナンスはいりますものね。

強い治療をされる場合、必ず副作用とダウンタイムは聞いてください(特に、フラクセル。クリニックに

よって、かなりダウンタイムを軽く言います。ホントにそこが軽いなら、いいんですが)。

ネットで、ちょっと調べたら、一般的なダウンタイムは検討がつくと思いますが、それを言わないクリニックはダメですよ。もし、ホントにない、と言われるなら、その根拠を説明してもらいましょう。

1回もしたことがないのに、いきなりコースを契約するのも、おススメしません。

確かに回数がいる、コースのほうが得というクリニックの言い分もわかりますが、やってみて、自分にとって、まず処置やダウンタイムなどが不快でないのか、ということがわかってから、コースとか考えてもいいと思いますよ。

普通のクリニックだと、コースを組んでも、返金してくれるとは思いますが、クリニックによっては、返金率が悪かったり、もめたり、イヤな気分を味わったり、といろいろあると思いますので。

まずは、1回して、様子を見る、というのが、とても大切です。

 

 

3月終わりの土曜日に、資生堂ナビジョンの新商品の発表会がありました。

下まぶたに貼る乾燥ジワ用のパックみたいなものなんですが、「HAフィルパッチ」といいます。

これがなんと!ヒアルロン酸100%で出来ている針(トゲ)がシートにたくさんついていて、シートを目元(下まぶた)に貼ると、プチプチプチ・・・と刺さっている感があります。

しばらくすると、針が溶けて、角質の奥までヒアルロン酸が浸透していくという変わり技です。

ヒアルロン酸100%なので、アレルギーは普通ないでしょう。

あるとしたら、シートの周りに、貼るための接着剤(医療用)が少しついているんですが、それによるかぶれくらいでしょうか。医療用の接着剤なので、かなりお肌に優しい成分です。

ヒアルロン酸が溶けるまで、数時間かかりますから、夜寝る前に貼って、翌朝ふっくら小ジワが減っている、というシンデレラ効果(劇的に変わるという意味です。少し言い過ぎでしょうか。。)が期待できます。

下まぶた全体に、ヒアルロン酸を注射したい!と思う方も多いと思いますが、下まぶた全体に入れるというのは、デコボコになりやすかったり、腫れ・内出血がきつく出たり、といろいろトラブルの多いところですね。でも、これなら、おうちでのスキンケアなので、そこまでの副作用もなく、お手軽です。

はっきり言って、エラスチダームを続けたような根本的な効果(エラスチンが増えるとか)・増えたことによる効果の持続性みたいなのは、ありません。

即効性は、ホントに出るみたいです。評判良かったみたいですよ~。

私も試してみました。元々、下まぶたの小ジワがそれほど多くない方なので、ちょっとわかりにくかったんですが、確かにふっくらしていて、元々こんなんだったっけ?と何が何だかわからなくなりました。最近は、昼間乾燥していると、乾燥ジワが目立っていたのが、後から考えると、結構マシでした。

一見気付かなかったんですが、「ああ、この差か~」と思いました。

目立っている方のほうがわかりやすいらしいです。(何でもそうですが、ビフォーがひどいほうが、ビフォーアフターがわかりやすいです。元が軽いと、ビフォーの状態を忘れてしまいますから。)

このシート、貼り直しがききません(ヒアルロン酸が刺さった瞬間から、溶けるのが始まります)。瞬きした時の、目元の違和感を抑えるため、目の際から3ミリほど離して貼るのがポイントです。

私は、少しキワよりに貼ってしまって、起きてる間、気になってしまいました。そういう時は、さっさと寝るに限ります。

貼ってから、しっかりヒアルロン酸が刺さるように、指で押さえるんですが、「ああ~、刺さってる~」というのは、わかりますね。チクチクというよりも、サクサクというか、ザリザリのモノがあたってる感じというか、ああ=、うまい表現方法が見つかりません。これは経験しないとわからない感覚です。

全く痛くないわけではないんですが、イヤな痛さというよりも、おもしろい痛さというか、なんというか、不思議な体験です。この感覚を単純に表現するなら、確かに痛さというしかないんですが。

これが、マイクロニードルというヤツか~。(肉眼では、よくわかりませんでした)

貼り方が、やり直しがきかないため、もしネットで見れる方は、ナビジョンのところに、動画で見れるようになっていますから、そちらは見れたら見た方がいいです。http://www.shiseido.co.jp/navision/products/ha_patch.html

翌朝、ゆっくりはがして、ゼリーが残っていたら、優しく洗い流して、普段通りの基礎化粧です。

貼る時に、油分があると、シートがつかないそうなので、貼ってから、クリームとかは塗ってくださいね。くれぐれも貼る前に塗らないように。

エラスチダームが、ひと瓶¥15.750で3カ月、HAフィルパッチが3回分で¥6.090。

長い目で見たら、効果としても断然エラスチダームがおススメですが、最初に払う金額は、フィルパッチのほうが安いですね。

何か大事な用事の前にエステに行くくらいなら、HAフィルパッチのほうがいいのかもしれません。簡単ですからね。

もちろん、目元がスゴク気になる方は、エラスチダームを普段使って、ここぞ!という時に、フィルパッチを足しても、全然OKです。

フィルパッチは、連続使用すると、それなりの効果も報告されているので、可能な方は、連続使用もOKです。(スゴイお金になるから、ちょっと非現実的ですね。。)

科学って、どんどん進歩してるんですね~。それを目の前で体験できますから、ちょっとあまりないおもしろい商品です。

目元にコンプレックスのある方は、一度お試しください。ホントにおもしろいですから!話のネタにもおススメです。

途中から見たので全部ではないんですが、この番組、時間があったら、つい見てしまいますね~。

学者の中では、澤口先生(鶏みたいな、落ち着きのない脳科学者の方です)・武田先生(環境問題専門のメガネの先生です)・池田先生(アンパンマンのジャムオジサンからひげを取ったような、ちょっと禿げた先生です)・尾木先生(教育評論家の尾木ママです)、好きですね~♪

皆さん、とても個性があって、変わっておられるので、それぞれの学会(業界)で、どこまで異端児かわかりませんが、あのまま、ご自分が思われるまま、どんどん行っていただきたいものです。

まあ、この番組、娯楽番組として観ないといけませんが、科学者の方だと、いろんな考え方やデータを教えてくださるので、「ああ、そんなデータもあるんだ」と興味深く拝見してます。きっと、自分と全然専門が違うから、楽しめるのかもしれません。同じ分野だと、「はあ~?」ということが多々あるので、私と専門の違う科学者の方々も、その業界では、「はあ~?」と思われているのか、いないのか。。

人によりますか。。

さて、今日の話題で、私の知る限りの真偽をお伝えしますね。

ストレス発散の方法だったかと思うんですけど、テレンス・リーさんが、炭酸飲んだら、ゲップが出るから、ストレス発散できる、だから何でも出したほうがいい、みたいなことを言われてました。戦争中、米軍の兵士のストレス発散のために配ったとか。

テレンス・リーさんのお話を、真面目に受け取っている方は少ないと思います。(言い切っておられても、決して真に受けないで下さいね、念のため。)お酒の席での、面白話みたいな感じですか?

ゲップがストレス発散に効くかどうか、聞いたことがないので知りませんが、炭酸ガスというのは、自律神経の中の副交感神経を優位にする(リラックスさせます)というデータを、かなり昔に論文か何かを読んだ記憶があって、患者さんのおうちでの生活指導にも炭酸飲料を使うことがあります。

例えば、皮膚科医としては、アトピーとかひどい湿疹・じんましんの方など、かゆみで悩んでいる方には、炭酸飲料をあまり飲まないように、指導します。どうしても飲みたい時は、かゆくなるのは覚悟していただきます。

リラックスさせてくれるのでだと思いますが、アトピーの子供たちって、ホントに炭酸が好きだったりするんですね(アトピーだけでなく、若い子は好きですけどね)。ストレスも多いんでしょう。でも、よけいに、痒くさせますから、ホドホドに炭酸を減らしていって(ストレスがかかりすぎないくらい)、皮膚を落ち着かせるのを、優先させることも大切なんですね。湿疹の程度にもよりますが。

それを利用して、ストレスのある時やちょっと元気のない時とかに、炭酸飲料を飲むというのはおススメです。リラックスできますよ。

ちょっとイヤなことがあったら、シャンパンやスパークリングワイン、炭酸の入った色のキレイなカクテルなど、見ているだけで、気分が上がりませんか?泡って、見ていて飽きませんね。

お祝い事に飲むのもいいですが、イヤなことがあった時に、炭酸で気分を上げてもらいましょう!

ガス入りのミネラルウォーターやペリエとかなら、ダイエット中でもいいですね。食事の時にも車でもいけますから。

炭酸で副交感神経優位ということは、消化管の動きも良くしてくれます。だから、食事の時に摂るのは、理にかなっているんですね~。

消化管の動きを良くしてくれるので、便秘の方にもおススメです。

便秘の方の場合、まず朝起きて、コップ1杯の水を飲みます。体を冷やさないほうが、ホントはいいんですが、常温や白湯を飲んでも腸が動かない方は、冷たいほうが、腸はビックリして動きやすいです。(冷たいモノ、飲んだら、おなか壊したりしますよね。同じことです)

それでも、ダメなら、水の代わりに炭酸を飲むんです。(ホントは、朝起きて軽い脱水になっているので、ジュースとかよりも何も入っていない水や白湯のほうがいいんですが。ガス入りミネラルウォーターなら、水と同様に扱っていいと思いますよ。まあ、ぬるい炭酸って、のみにくいですけど。。)

炭酸飲料は、腸を活発にしてくれるんですね~。

(ちなみに、他の科学者の方同士だと、言い合いになることもあるのに、テレンス・リーさんには、誰も意見しませんね。。言い切ったら、とりあえず番組はいいんでしょう。)

もひとつ、ちなみに、ハリウッドで流行っているとかいうコーヒーをおしりから入れる方法、痩せません。。。

腸内洗浄って、おぼえてらっしゃいませんか?7・8年ほど前に、結構日本でも流行りましたよね。

美容外科やエステサロンみたいなところでも、いっぱいやっていて、ワイドショーとか、雑誌とかにも良く出てました。

ものすごい便秘の方が、たまにするというのは、まあ、一つの選択肢にはなると思います。好きな方、というのは、確かにいらっしゃると思います。

ですが、しょっちゅうすると、腸内の大事な菌やビタミン(ビオチンってヤツです。美肌に効く、と美容サプリ好きの方の中では有名です。これも一昔前、結構流行ったんですが。。私は、今でも飲んでますけど。うちでも扱ってます。)を、どんどん流してしまうので、かえって腸内環境を悪くするという意見もあるくらいです。やるにしても、頻繁はダメです。おススメしません。

クリニックでする一応本格的なヤツは、ちゃんとできれば、宿便が結構とれるので、その分の体重が軽くなる、といのはあります。(ウンコの体重分ですね)。すぐに戻りますけど。。

脂肪が減るわけではありません。当たり前ですね。

ひどい便秘というのは、体のバランスが確かに乱れてますから、便秘を改善して、体調が良くなり、結果痩せた、という方もいるかもしれませんが、そこまでの効果はほとんど出ないので、廃れていった、という感じでしょうか。。痩せる!と謳い文句に商売しておいて、痩せないから、お客さんが離れて行って、サロンも激減しました。今では、やっているクリニックも、激減してると思います。

あと、腸内洗浄をもし、やり過ぎたら、栄養も吸収される前に、流してしまうので、栄養失調で痩せるかもしれませんね。モノすごく不健康な痩せ方ですけど。。肌は、カサカサで、ツヤも元気もないでしょう。。

なんでコーヒーが流行ったのか、もう古すぎて忘れてしまいましたが、ネットのいい加減な情報というか、コーヒーで!となると、インパクトがあるので、情報だけ一人歩きしてしまったようだった気がします。クリニックで、コーヒーでしていたところは、無かったと思いますよ。医学的根拠は、まったくありませんでしたから。新しい論文でも出てたら知りませんが、もともと腸内洗浄についての効能・効果の医療論文自体も、あの全盛のころにもなかったですからね~。

あの当時ですら、コーヒーは刺激があって、腸の粘膜に良くない、とかだったと記憶してます。

おうちでするのは、ホントの腸内洗浄できませんから、いろいろ入れて、簡単に手に入るコーヒーーにたどり着いたのかもしれませんね。

便秘は良くないですが、出すほうがいくらマシと言っても、まあ、ススメません。

便秘なら、薬や、生活改善など、普通のことから始めて、それでも無理だったら、、、

腸内洗浄の前に、病院で検査を先にしたほうがいいのかもしれませんね。

新まつ毛育毛剤エラスティラッシュ®の価格が決まりましたので、お知らせいたします。

1本 ¥8.925(税込) です。(税抜き¥8.500です)

今、うちのルミガンが¥7.350なので、新商品のほうが少しお高めです。

これはなんと言っても、塗りやすい!アイライナータイプというのは、便利ですね~。

副作用がほとんどないので、下まつ毛にも、これは塗れるんですね~。

(ルミガンは、色沈が来やすいので、下まつ毛はNGです。下まつ毛に赤茶色い色がつくと、ものすごく疲れて見えますから、ホントにススめません。業界でも認めてません)。

下まつ毛も伸ばしたい方には、ファーストチョイスですね。

これは、充血も来ませんから、夜でも朝でも、昼でも好きな時に塗れるし、クリニック専用とは言え、化粧品ですから、持ち運びがしやすいです。

今、アメリカから運んでいますので、今しばらくお待ちください。

入荷次第、すぐにお知らせしますね。

本日、京都府医師会からかねてよりお知らせしておりました、義援金の募金箱が届きました。

厚紙で折りたたんで作る箱なので、そんなに豪華なモノではなく、まあ、ちゃっちい箱なんですが、馬琴箱にお金をかけてももったいないので、見た目ちゃっちくても、笑わないでくださいね。

私も、想像していた箱とは、少し違いましたが。。。

受付設置は、本日より6月14日(火)までとさせていただいております。

お預かりした義援金を、まず私が京都府医師会義援金係に振り込んで、京都府医師会から日本医師会の義援金係に行きます。

日本医師会を通じた災害救援・被災地への活動支援などに使われるそうです。

私の普段の募金先は、日本赤十字に全額が行くものを選んでます。(募集しているところによると、全額赤十字に送金します、と言っていないところがあって、言わないということは、一部そこの何かしら経費に使われているかもしれないので。たまたま、わざわざ言っていないだけかもしれませんが、言っていないところに募金しなくてもいいかなと。イオンやデパートとかは、「全額」とちゃんと書いてましたね)

日本赤十字は、義援金配分委員会(都道府県が主体)のメンバーだそうで、その委員会に送金され、同委員会で決定した配分方法によって、被災者の方々に届けられるそうです。

赤十字に、かなりの額の義援金が集まっていると、ニュースなどで報道されていますが、すべて医療関係だけに使われるの?と思って、調べましたら、こういうことだったんですね。

ただ、もちろん被災地の現場では、まだまだ医療は野戦病院同様で、薬もない、検査も大してできない、医師を始めあらゆるスタッフが足りない、スタッフの食事・水すら足りない、入院患者さんの新しい収容先などなど、問題は山積みで、今回で病気になったのではなく、以前か持病をお持ちの方も、被災地では薬が足りないから、3日分だけ、とかしか処方もできない状態で、薬だけでなく、赤ちゃん・寝たきりの方のおむつ・ガーゼなども全然足りないそうです。

それらを手配するためにも、お金はまだまだ必要ですね。医師会を通じた義援金は、メインは医療に使われると思います。

私にできることはそれほどありませんが、今回募金箱の設置と当院の売上の一部を義援金として寄付させていただくことにしました。

もし、ご協力をしていただける方がいらっしゃれば、当院で義援金の受付を行っておりますので、よろしくお願い申し上げます。

被災地の一日でも早い復興をお祈りいたします。

 

 

まつ毛育毛剤として、人気のラティース・ルミガン(どちらも、中身の成分は同じです)ですが、きちんと使っても、やはり合わない方というのは、いらっしゃいます。

かぶれやすいというか、赤くなりやすいというか、色がつきやすいというか、食べ物や化粧品と同じで、薬も合う・合わない、というのは、誰でもありますね。

間違った使い方をして、合わない、というのは、全然別の話なので、そういう方は、まず使い方を見直しましょう。聞いた説明通り使っているのか、もらった説明書通りに使っているのか。。

合わないという方の中に、結構使い方がおかしい方というのが、いらっしゃいます。

ラティース・ルミガンは、正しく使えば、結構長くうまく使える薬なので、患者さんの使い方が重要ポイントです。

正しく使えば、まつ毛が長いまま、休んでは使い、としながら、一生長いままいけるはずんんですが。。

さて、今回は、根本的に使えない、合わない方へ、朗報です。

ラティース・ルミガンと全く違う成分のまつ毛育毛剤が出ます。

当院でも、別のを希望される方が多く、仕入れることにしました。

この商品は、アメリカからの個人輸入(医師でないと、できません)になりますので、今手配中です。

うまくいけば、2週間くらいで入荷されますので、今しばらくお待ちください♪

この新しいのは、クリニック専用化粧品になります。大豆から抽出した成分になりますから、大豆アレルギーの方は使えません。

色素沈着が起こりませんので、色がついて悩んでいた方には、いいと思います。

この商品は、リキッドアイライナーみたいになっていますので、綿棒やアプリケーターを用意する必要がありません。塗りやすそうです。

効果は結構いいらしいです。ラティース・ルミガンと効果を比較したデータがないので、何とも言えませんが、選択肢が多いのはいいことです。

ラティース・ルミガンがダメだった方にはおススメなのは言うまでもなく、初めての方で、副作用や使い方に不安のある方、ラティース・ルミガンが合ってたけど色々試してみたい方(成分との相性もありますものね)にも、もちろんおススメです。

詳しいことが決まり次第、お知らせしますね。

患者さんが、よく、「シミにレーザーをあてて、消してください」と言われますが、私たち美容皮膚科医にとっての、シミのレーザー治療というのは、主にQスイッチレーザーのことを指します。

Qスイッチレーザーにも、いろいろ種類がありまして、Qスイッチルビーレーザーが一番有名ですが、QスイッチヤグレーザーやQスイッチアレキサンドライトレーザーなどがあります。

いわゆるフォトフィエシャルや、当院のライムライトというのは、光治療という分類で、「レーザー」という治療とは全く違うモノになります。

それを知っていて、レーザー治療をしてほしいと希望される方と、知らずに、「シミを取るモノ」「顔に何かをあてるモノ」という総称を「レーザー」と呼ばれることがあるため、混同される方も結構いらっしゃって、カウンセリングにお時間のかかることもあります。

「肝斑には、レーザーあてたら、ダメなんですよね?」と当院の肝斑セットはフォトであるライムライトを使った治療なんですが、いいのかな?とビックリされる方もいらっしゃいます。

肝斑にフォトを使った治療をするクリニックが非常に少ないのと、「フォトはレーザーではないから、大丈夫なんですよ。でも、フォトだけを肝斑にあてるということはしませんよ」という話をしても、すっかり抜けてしまわれている場合などに、?になられるようです。

まあ、ご理解されてからしか処置はしませんから、普通は心配いりませんが。

患者さんから、他院での治療されたこられたお話とか聞いていると、あまり詳しい話(副作用やアフターケア・日焼け止めの必要性など)をされずに、Qスイッチレーザーをされていることが多くて、ビックリします。

Qスイッチレーザーの治療経過をちゃんと説明を受けて、処置される分には、患者さんがご自分で選択したことですから、いいと思います。

確かに、1回でもとてもよく効く方もいらっしゃいます。昔からある治療で、今も廃れずに、生き残ってる治療ですから。

これはこの治療でいいんですが、全員の方がうまくいくかというと違うんですね~。

 悪質な美容外科とかで、「すぐに消せます」とか騙されてくれぐれもされませんように。ホントにエラいことになりますから!そんなうまい話は、ありません。

Qスイッチレーザーの適応のあるシミであっても、一旦落ち着くまで、1週間前後はみておくほうがいいので、大事な用事のある直前にそんな危険な賭けは止めておかれるほうがいいです。しかもその間、テープを貼らせるクリニックが圧倒的に多いはずです。(テープの代わりに、薬に色のついた塗り薬?化粧品みたいなのを塗らせるクリニックもあります。クリニックによって、いろいろですが、私はできればテープを貼って湿潤させたほうが早く良くなるのでいいと思います。かさぶたがついた後は、そういうのを人前に出る時は、使って、家に帰ってきたら、薬を塗ってテープを貼って、湿らせてあげると、早くカサブタが取れます。

(当院でも、資生堂ナビジョンのスポッツカバーと言って、カサブタの上から塗って、隠して上から自分のファンデを塗る、という商品を置いています。さすがに、資生堂だけあって、カバー力はモノスゴイです。)

また、Qスイッチレーザーは、データによっても様々ですが、一旦キレイに取れたとしても、その後に炎症後色素沈着と言って、茶色くシミになってきます。こうなる方が約3割。

これが出たら、落ち着くのに、2~6か月以上、ひどい時で1年と、かなりの個人差があります。

Qスイッチレーザーは、あまり考えずに、気楽にやるものではない、と私は思っています。

ゆっくり、よく考えてからされるほうがいいです。簡単に取れるように言うクリニックが、まだあることに愕然とします。ちゃんとしたところは、副作用や経過を処置前に必ず言ってくれますから、そういうことを教えずに、処置させるクリニックは、おススメしません。

(何も教えずに、最初から、たくさんあてて、お金だけ巻き上げて、後は知らんぷり、みたいなクリニックもあります)

もちろん、肝斑の方・可能性のある方は絶対にやってはいけません。

何かあっても大丈夫な時に、わかりやすいところ(経過が見やすいところ)、もしくは、ホントに何かあっても(かえってシミになっても)気にならないところに、まず1個あててみて(たくさんしたい方であっても、初回は、せめて数個以内で我慢されては?)、経過がわかって、自分も安心したら、たくさんする、というのが私のおススメです。

もし、たくさんあてたところ全部、炎症後色素沈着になったら、とても困ると思うんですが・・・。

「安かったから」という理由でされる方も、結構いらっしゃいます。確かに、安いというのは、とても魅力的ですね。ただ、その場合は、大きな副作用のないことならいいと思うんですが、ダメ元で、仕方ないと思えますよね。大きな副作用(かえって、濃いシミになった、肝斑が悪化した、赤みが引かなくなった、凹んだまま戻らない、などなど)が出てしまうと、それを戻すまでの時間と早く落ち着かせるための治療の金額のことを思うと、途方にくれてしまうのではないでしょうか。。

他院で、処置されて、ひどくなって、「なんとかしてほしい」という方が、結構うちにいらっしゃいます。

その中には、説明されたけど患者さんが指示を守らなかった、という場合も少しありますが、ほとんどは、やったクリニックが説明をしてない、適当に看護師だけでやっている、ひどいのになると、肝斑かもと言いつつ、Qスイッチレーザーをしている、などなど。。そういう場面に出会うと、悲しくなりますね。

皮膚科医・形成外科医から診て、炎症後色素沈着を起こしやすい方というのもいらっしゃって、そういう方には私はQスイッチレーザーはススめません。それ以外の方なら大丈夫か?というと、これが必ずしもそうでないんですね~。肌質から大丈夫だろうと診断した方でも、その後のお手入れのせいなのか、何かわかりませんが、色沈を起こすことがあります。

確率の問題ですから、ある意味、患者さんからしたら、「賭け」ですよね。3割という確率は医療の副作用においては、かなりの高確率です。

また、説明を受けた患者さん側も、色沈の話をすっかり忘れて、なってからビックリされる方もいらっしゃいます。きっと自分は大丈夫と思っておられたのか、副作用も人ごとのように思い込んでいらっしゃったのかは、わかりませんが。

そのため、当院には、今のところ、Qスイッチレーザーを置く予定はありません。

私は、あまり副作用の出ない治療が好きです。

何にでも、二面性というのがあって、長所でもあり、欠点にもなりえます。

副作用が出る、ということはそれだけ強い、よく効く治療とも言えます(そうでないこともありますが)。

そういう治療の場合、ダウンタイムと言って、患者さんが我慢を一定の期間しなければいけないことも多いです。

逆に、ダウンタイムもなくて、すぐにお化粧が出来て、人からもばれなくて、キレイにしていく・・という治療、例えばフォトとかですが、そういう治療は、マイルドなため、キレイになるのに回数と時間がいります(ホントに1~数回で、良くなる方もいらっしゃいますが、全員ではありません)。

強い治療をピンポイントにする分には、それほど困りませんが、顔全体にしたら、その後は落ち着くまで、かなり大変だと思います。

フォトなどは、マイルドな治療なので、一度に顔全体できます(というか、普通顔全体します)。

目的が、似ているようで、全然方向性が違うんですね~。

ですから、ご自分で、どうしたいのか、ピンポイントなのか、全体なのか、ダウンタイムはあってもいいのか、あったら困るのか、副作用は?価格は?通えるのか?肝斑はないのか、肌質は?シミの種類は?などなど、個人個人、合っている治療というのは、違います。

だから、診察とカウンセリングが必要なわけで、当院では受診していただかないと、ご提案はできません。

私が、今でもQスイッチレーザーを勧める場合というのは、患者さんが経過・副作用など納得された方で、ものすごく濃いシミです(10円玉みたいな)。これなら、色沈が出ても、もとよりはまだ薄いでしょう。(これは、場合によったら、Qスイッチでは無理で、炭酸ガスレーザーで削ることがあります)。

他には、アザ(遅発性太田母斑様色素斑など)のみがあって、肝斑のない場合です。

そういう方で、Qスイッチレーザーをご希望された場合は、他院での治療をお勧めしております。

あと、一番大事なことですが、必ず治療を受ける上での注意事項は、ちゃんと聞きましょう。聞いただけでなく、守っていくことが、副作用を少なくさせて、うまく早く良くなるコツです。