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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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ニキビ跡の凹み治療

ニキビ跡と一口で言っても、凹みなのか、赤みなのか、シミ(色素沈着)なのか、いろいろあります。

それぞれが混ざってる方もいらっしゃいます。

その中でも、一番深刻だと思うのが、ニキビ跡の凹みです。

ニキビ跡の患者さんが多く、みなさん悩まれてること・疑問に思っておられることが似ているので、ちょっとご紹介させていただきます。ネットとか、情報が多すぎて、よくわからない、とご相談に来られるます。

患者さんがよく言われるのは、赤みやシミは、なんとかお化粧で隠せても(隠すことに疲れました、と来院される方も多いですが)、凹みは隠せないどころか、化粧することで、余計目立つ気がする、と。

キズ跡とかもそうなんですが、確かに、お化粧で、光の反射具合が変わるのかして、余計に少し目立つことがあります。スゴク目立つわけではないんですが、治療中の方のスッピンを診た時に、アレ?こんな深さだったかな。。?ということが時々あります。

使っている化粧品のせいなのか、そこはわかりませんが、凹凸の陰影が強調されてることがあります。

ホクロやイボもそうですが、膨らんでいるモノ・凹んでいるモノって、なかなか市販のファンデや下地では難しいことがありますね。

さて、治療についてですが、凹みを少しでも浅くする、という治療は、どこのクリニックでも目的は同じです。何事もなかったかのように、全く平らに消してしまう、というのは、基本無理、と思われたほうがいいです。ものすごくお金と時間をかければ、近づくことはできるかもしれませんが、普通に考えて、非現実的かと思います。

悲しいことですが、一度ついてしまったキズ跡(ニキビ跡にしても、ケガにしても)を、今の医療で、目立ちにくくさせることはできても、消し去ることはできません。

ただ、少しでも、凹みの角が取れて、なだらかになるだけで、目立ち具合が違うと思いますよ。

できる範囲で、あきらめずに、治療をしていきましょう。ちょっとでも良くなれば、化粧ノリも全然違いますから、下地やファンデに凝るのも楽しくなると思います。

当院で、ニキビ跡(凹み)治療に使うのは、タイタンとジェネシスです。

タイタンは、元々がシワ・タルミ用ですから、若い人には、ちょっとするのは早いかな?と思います。

むくみも取れるし、毛穴の開いたのも引きしめてくれますから、やってダメではないですが、せめて20代後半で、老化が気になってきたという頃なら、ありかもしれませんが、それでもまだ早いかも、と思います。30歳になったら、ご希望されて、適応があれば、やりますが。

例えば、うちで、タイタン1回¥52.500です。ジェネシスだと、1回¥21.000です。タイタン1回するなら、ジェネシス2回半できますね。ニキビ跡の治療の場合、回数は多いにこしたことありませんから、1同じお金を出すなら、たくさんできるジェネシスのほうが、若い人には向いていると思います。

ジェネシスをずっとやって、改善度が頭打ちなのかな?となれば、タイタンもあり(経済的に余裕があるなら)かもしれませんが、シワ・タルミを気にしてない若い人には、基本勧めてません。

ジェネシスをされている方が一番多いのは、凹みだけでなく、赤みにも良く効いて、くすみもとれて(シミは無理ですが)、産毛のお手入れも出来て、ニキビも出来にくくなって、肌アレも落ち着いて、などなど、美肌治療としても大変良く、すぐにお化粧もして帰れて、温かい治療なので、苦痛が無い(苦手という方も時々いらっしゃいます。)というのがメリットです。

ただ、ダウンタイム(した後に、赤くなったり、カサブタが出来たり、腫れたり、など患者さんの困ること)が出ない治療ということは、マイルドな治療ということで、その分、回数・時間がかかります。

当院にはありませんが、例えば、パールやパールフラクショナルやCO2フラクショナル・eCO2など結構なダウンタイムが出るモノは、回数も1~2回や数回と少なくてもある程度の変化が期待できます。

どこまでのダウンタイムが出るのかは、選ぶ機器だけでなく、そこのクリニックのやり方や考え方で色々ですが、1週間は、赤みやカサブタを我慢しなくてはいけない(人前には、ちょっと出られない)モノも多く、ガーゼやテープを貼るモノもあります。

1週間で済めばいいんですが、赤みは消えるのに数カ月かかるモノなどもあるでしょう。

そこまで強い治療は、恐らく数カ月に1回とか、半年に1回とか、機種や方法によって様々です。

ダウンタイムの出る治療を、そんなしょっちゅう、やってられませんよね。

お肌もビックリするでしょう。

ダウンタイムが出る治療は、赤みだけでなく、炎症後色素沈着(茶色くシミになる)にも、モノによっては気をつけなくてはいけません。

強い治療は、それだけ、患者さんも我慢だけでなく、頑張らないと、良い結果が出ないかもしれません。

フラクショナルⅡとか、他のもあると思いますが、強いのと、ジェネシスのようなマイルドの治療の中間くらい、と言いますか、機種や設定・やり方で、より強いほうか、よりマイルドなほうかに分かれてくると思います。

どの治療も、一長一短で、患者さんがどうしたいのか、どこまでのダウンタイムなら我慢できるのか、などが選ぶポイントです。

あと、重要なポイントが、料金ですが、もちろんパールやCO2フラクショナルなど、結構な料金すると思います。(リスクの大きい治療を安くして、誰でも気軽に受けることができるというのは、安全面からも良くないと考えるクリニックも多いと思うので、安くしていないところが多いでしょう)

フラクショナルレーザーなど、すごく強い治療でもないのに、結構な料金を設けてるところもあって、これは数回では無理なので、6回とか、9回とか、多めのコースを勧めているクリニックが多く、そうしたら、トータルすごい料金になるのではないでしょうか。。

また、このフラクセルがクリニックによって、かなり効果と副作用の差があるようで、値段の割りに、それなら、ジェネシスやタイタンでいいんじゃない?と、私はよく患者さんの話を聞いていて思います。

1回のフラクセルで、ジェネシスが何回できるのか、それぞれを置き換えてやると、一つの目安になると思います。

強い治療は、どちらかというと、やる間隔を空けていくことが多いですが、ジェネシス・タイタン・フラクセルなど、1~1.5か月くらいでしていくように、通常指示があると思います。

例えば、1回で、効果に満足されたら、いくらでも間を空けたらいいと思いますが、まだ満足していないのに、間をどんどん空けちゃうと(例えば、半年に1回とか)、1回で増えているコラーゲンは、微々たるものだと思うので(満足していない場合)、いつまで経っても、本当の効果はわかりにくいと思います。

微々たるものでも、一段一段積み重ねないと、何も確かに始まりませんが、半年1回だと、1年で2回しかできないわけで、6回するのに、3年かかる計算になります。

3年で6回するなら、1か月に1回を続けて6回して、2年半そのまま置いておくほうが、よほど効果はわかると思います。

それなりの効果を出すのに、それなりのルールがあり、それを守る必要もあるわけです。

患者さんに効かなくても、そんなの関係なく、半年に1回でもとにかくしてくれたら、そのクリニックは儲かるので、そういう説明なく、いいことだけ言って、させるところもありますkら、ご注意ください。

半年1回しか、ホントにできないなら、ニキビ跡の凹みには、強い治療がいいでしょう。

でも、ニキビ跡は二の次で、美肌治療もかねてとか、小じわ対策のアンチエイジングとかなら、気になった時にするとか、できる時だけする・自分の好きなペースでする、というのでいいと思いますが。

老化は止まりませんから、長~い目でみていかないと、定期的な、ある程度の継続したメンテナンスはいりますものね。

強い治療をされる場合、必ず副作用とダウンタイムは聞いてください(特に、フラクセル。クリニックに

よって、かなりダウンタイムを軽く言います。ホントにそこが軽いなら、いいんですが)。

ネットで、ちょっと調べたら、一般的なダウンタイムは検討がつくと思いますが、それを言わないクリニックはダメですよ。もし、ホントにない、と言われるなら、その根拠を説明してもらいましょう。

1回もしたことがないのに、いきなりコースを契約するのも、おススメしません。

確かに回数がいる、コースのほうが得というクリニックの言い分もわかりますが、やってみて、自分にとって、まず処置やダウンタイムなどが不快でないのか、ということがわかってから、コースとか考えてもいいと思いますよ。

普通のクリニックだと、コースを組んでも、返金してくれるとは思いますが、クリニックによっては、返金率が悪かったり、もめたり、イヤな気分を味わったり、といろいろあると思いますので。

まずは、1回して、様子を見る、というのが、とても大切です。

 

 

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