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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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紫外線をどこまでカットするか

今日の「ホンマでっか!?TV」でも、言っておられましたね。シミがイヤなら、直射日光は、3分、日傘をしても6分、SPF50を塗って2時間、と。

ようは、日焼け止めをちゃんと塗っていればいいんですが、その方のいる環境によって、どれくらいで塗りなおすのかが違います。

時々、宇宙人みたいな、銀行強盗みたいな、あやしい恰好をして、全身紫外線カットをされてる方、いらっしゃいますね。昔より、増えてきましたか。。。

まあ、誰に迷惑をかけておられる訳じゃなし、その方のご自由なんですが、いきなり、そんな恰好の方と、バッタリ会うと、ビックリしますよね。心臓に悪いです。

また、そんな恰好で、南の島とかに遊びに来ている日本人女性を見ると、何しにきたのかなと、興ざめですね。現地の方もさぞ、ビックリされることでしょう。

はっきり言って、そこまでの恰好は、私はいらないと思ってます。TPOって、大事ですよね。

農業や庭仕事される時なら、仕方ないと思います。庭仕事なら、自分ちだけのことですし、農業は、ずっとお仕事でされるので、周りの方々も、皆さん似たような恰好をされてます。(紫外線をよくご存知の方は、日焼け止めもちゃんと塗って、帽子・タオルをつけておられます)

街中でするのは、大変浮いてますよね。

一番最悪なのが、サンバイザーやものすごくツバの広い帽子をかぶって、サングラスして、マスクして、

首まである長袖の服とズボン、みたいな、人目を引く恰好をしているのに、日焼け止めは全く塗っていない方です。

マスクは、紫外線を通します。(濃いめの色のマスクなら、通さないと思いますが、普通、ないですよね)また、隙間も紫外線入りまくりです。どんな広いツバでも、下からも横からも紫外線は入ってくるので、それぞれの隙間が日焼けしまくりです。明るい色の服も、バンバン通します。裸よりは、マシと思いますが。

よくある、銀行強盗の真っ黒の目だけ開いたマスクなら、大丈夫でしょうが、上まぶたは、日焼けしますね。

それだけ、変なかっこして、暑いの我慢して、白い目でみられるのも我慢して、結果紫外線カットはできずに日焼けしてる、という最悪の事態です。

ちゃんと日焼け止めは、服で隠せないところは塗って、上着やストールや日傘・帽子を、オシャレにTPO に合わせて、組み合わせる、というのが理想ですね。

肌を出すなら、日焼け止めは、塗る、また、塗り直しをする、ということです。

塗りなおす回数は、その方のいる環境によって違うので、それはご自分で工夫されてください。

番組でも言っておられましたが、全く紫外線を浴びないと、ホントに体はおかしくなります。脳が光を認識しないので、体内時計が狂ってしまいます。

ちゃんと、朝・昼・夜と、体にわからせてやらないといけません。

紫外線の弱い冬のほうが、うつ病になるのが多い、と言われてるくらいですから。

朝、起きるのがつらい方は、寝室のカーテンを、少しだけ開けておいて、日が出たら、脳が認識するようにしておくと、朝すんなり起きやすいです。

くれぐれも、直射日光は、お肌のために止めておいてくださいね。

私も、最近はずっとカーテンを少し開けてますが、5月ころからは、カーテンの向きと、開ける幅を変えました。日に当たりすぎかな、と思ったので。

逆に、休みの日とかぐっすり寝たい日は、朝になっても暗いように、わざとカーテンをしっかり閉めておきます。暗いと、ずっと夜と思って、ぐっすり寝られますね。

そうしても、勝手に目が覚めるようになると、「もう若くないのかな。。」と思うようになりました。10代20代

 30代って、いくらでも眠れましたよね。

体のためには、光を認識させてやることが必要です。

また、紫外線で、ビタミンDを作ることができますが、これは干物とか紫外線に当てておいた食べ物を食べることでも得られますし、日焼け止めを塗りなおすという方ても、全ての露出しているところを2時間毎に塗り直ししてるわけでもないでしょう?

顔はすごく頑張ってる方でも、首・デコルテ・手・足など、結構皆さん無防備です。

(そこにシミが出るのがイヤなら、顔ほどでなくても、服で隠すか、日焼け止めを塗らないといけません)

髪の毛の隙間からも地肌に紫外線は届きますし、手・首・足・うなじなど、いくらでも紫外線は当たってます。明るい色の服も、紫外線はバンバン通しますので、服を着てるからって、防ぎ切れてるわけではありません。

蛍光灯の中にも紫外線の成分は、入っているので、全てを除去するのは無理でしょう。

その無理な分で、十分ビタミンDは作られていますので、安心されてください。

ただし、宇宙服みたいに完全防備で、日焼け止めもガンガン塗り直している方は、ちょっと防ぎすぎかと思います。ビタミンD、作れないかもしれませんね。

最近、服でも、UVカット効果のあるTシャツやブラウスって、売ってますが、ちゃんとしたところのは、洗濯何回まで、とか表示があります。(紫外線を吸収する特殊な薬剤みたいなのが、染み込ませてあったりします)

黒とか、、濃いめの服なら、それだけで紫外線を吸収してくれますが、明るい色で、UVカット効果と書いてあっても、消費者センターで調べたら、全然効果なかった例とかも発表されてますので、万能、とは思わないほうがいいです。普通のよりはマシかな、というくらいに思ってくださいね。

太陽と友達になる、というか、紫外線は、シミやシワから言えば、百害あって一利なし、ですが、完全な敵ではなく、仲よく、うまく共存していく、というのがいいんですけどね。お天気がいい日って、気持ちいいですよね。そういう気分って、とても大切です。

うま~く、付き合っていきましょう。

カテゴリ:

医療