プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

カレンダー

2011年7月
« 6月   8月 »
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

最近投稿した写真

ホーム > 2011年07月22日



昨日も書きましたが、シワが浅いと、ヒアルロン酸の粒のほうが大きくて、若干なら浅くできますが、特に眉間の場合は、ヒアルロン酸だけでは、患者さんの満足度は、いまいちだと思います。

目元の小ジワも同様に、はっきりした小ジワなら、ヒアルロン酸もいいですが、目元のチリメンジワには向いていません。

かなり軟らかいヒアルロン酸を、目の下全体に、膨らますように注射する方法で、皮膚を伸ばして、チリメンジワや小ジワを改善させる、という方法もありますが、全体を膨らますということは、人相が変わってしまいます。

目の下がくぼんでいる方が膨らませたい場合は、アリですが、そうでなければ、多分患者さんが思っているのとは、ちょっと違うと思いますよ。

うまくいった方はホントにラッキーでしたね。私は、他院でトラぶって、困っている患者さんをたくさん見てきたので、うちでは、その軟らかいヒアルロン酸は取り扱っていません。(目の下全体に入れる、ということもしません)

どうしても、浅目の小ジワやチリメンジワに、注射でなんとかしたい、とお考えの方なら、PRP療法でしょうか・・。

うちではやっていませんが、患者さんの血液をいただいて、そこから、血小板などを抽出して、それを注射する、という方法です。

(クリニックによって、血小板に、他の薬剤など足しておられると思います。やり方も考え方も、もちろん効果もクリニックによって、全然違いますから、説明をちゃんと聞いてから、お願いしましょう。きちんと説明されないクリニックは、もちろんダメです!お金儲けの道具にされるだけです。)

ものすごく簡単に言うと、注射することによって、その成分により、コラーゲンを作る細胞が刺激されて、コラーゲンを作る、というのが、根本的な原理です。

これは、光・レーザー治療も同じです。

何で、コラーゲンを作る細胞を刺激するのか、の違いです。

光・レーザー治療の特徴は、注射ではないので、腫れ・内出血は、普通ありません。特に内出血ですね。うちのは痛くないです。

PRPとかの注射は、入れたいところに針を刺しますから、腫れ・内出血は、覚悟されたほうがいいです。特に目元は、血管も多いので、内出血がもし出たら、ハンパないこともあります。(大事な用事の前には、やめておきましょう)

たくさん刺されるはずなので、痛いです。でも、普通、麻酔のクリームを塗られると思うんですが。。これもクリニックによって、バラバラかも。

これだけ、聞いていると、PRPしたくないと思いますが、注射のいいところは、光・レーザーでは、照射できないところにも、注射できるところです。主に、目元ですね。

目元のどこまでキワに注射してくれるのかは、クリニックによっても全然違うでしょうが、光・レーザー

の範囲を超えて、注射できると思います。

また、有効な成分を直接届かせることができる、というのがウリでしょうか。

PRPをやったから、1回では済まないと思いますが、その人の細胞と、何が相性がいいのか、やってみないとわかりません。

光がいいのか、レーザーがいいのか、PRPがいいのか、選択肢は多いほうがいいですね。

それぞれの長所と欠点を見比べて、その時の自分にあったものをとりあえずやってみる、というのが一番いいと思います。

ただ、コラーゲンが増えるのにも時間がかかりますし、1回で、目で見えるくらい、シワが減るのは難しいと思います。また、何度やっても、消えるわけではありませんから、やる前の目安として、いくらまで、とか、何回までやって、それぞれの様子を比べる、としておくのもいいかもしれません。

私は、ダウンタイムの出る治療が嫌いで、避ける方法があるのであれば、避けたいほうなので、うちでは、PRPはやっていません。

光やレーザー治療(タイタンやジェネシスなど)で、充分だと思ってます。

ただ、それを結構やっていて、ご自分の中で、効果が頭打ちなのかな?という時に、違う刺激に変えてみる、というのはいいと思います。

PRPは、手術とは違うので、すごいリスクはないと思いますが、いいお値段もしますし、内出血は、出る時は出ますから、しっかりカウンセを受けてくださいね。

なんでもそうですが、美容外科とかの広告を、鵜呑みにされませんように。いいことしか書いてないのは、疑ってかかりましょう。必ず、何かしらリスクなり、欠点が、何にでもありますから。