プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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はっきり言って、こんなことは無駄です。

悪徳クリニックの金儲けでしかありません。

(塗らなかったら、効果が悪かったり、すぐに再発するので、こういうクリニックは、ドンドンやらせようとします。)

たまに学会発表で、シミ治療を発表されて、会場から「日焼け止めなどの指導は、どうされていますか?」と質問が来たら、「特に、してません」とか、「僕は男なので、わかりません」と平気で言った医師がいて、「じゃあ、シミ治療すんなっ!!」と、私は憤慨してしまいます。

有名な大学病院の医師ですら、こういうこと言うんですよ~。信じられますか?!

大学病院とか、大勢でシミ治療をする場合、日焼け止めの指導するよう、医局で決めていても、徹底しないヤツがいて、患者さんの統計を取る時に、データーの条件が揃えられない時って、あるんですよね。確認も不十分とか。。そういう場合に、ホントは、してるけど、データー上揃ってないから、「特にしてません」と言われることはあると思います。それはそれで、いい加減であることには変わりありませんが。。

要は、日焼け止めを塗っていない人も混じっているデーターですよ、ということです。それを考慮して、数値や結果を判断されてください、という発表なんですね。

(私も、昔大学にいた時に経験あります。日焼け止めではありませんが。絶対、ちゃんとしないヤツいるんですよ~。いくら言っても、ダメなんですね。そういう人って。いい加減でしない場合と、わけわからん信念でもって、あえて指導しない、という医師もいました。みんなで、決めたでしょう?!と言っても、されません。そうしてる間に、日にちはドンドン過ぎて、学会発表は迫ってくるし、データーの収集がつかないんですね。もう、じゃあ、その先生の分は、省け!となっても、学会は数が多いほうがインパクトがありますから、上から省くな、と言われ、そのままとかね。また、そういう先生でも、たまに信念を曲げて(?)、使っていたりするから、もうわけわからん経過なんですよね。)

でも、「男なので、わかりません」というのは、ふざけてますね~。

男性医師でも、女性医師でも、患者さんは支払う料金は一緒です。男性医師だから、安くなる、とかありません。

私は、こんな医師に治療してほしくないです。「男」を理由にしたら、許されると思っているんでしょうか。。。意味わかりません。

男性の泌尿器科の病気や、女性の婦人科の病気で、自分は性別が違うから、その痛みは経験できないので、わからない、とか、そんな話ではありません。

男性でも、産婦人科の先生は、男性がまだまだ多いし、「男性だから」なんて、言い訳されませんよね。「性別が違うからこそ、かえってわかるんですよ」と逆に売りにされている先生もいらっしゃるくらいなのに。

性別に関係なく、日焼け止めがいるなんて、形成外科医・皮膚科医ならわかっているでしょう~。確信犯ですね。

皆さんご存知のように、、男性の医師でも、ちゃんと説明してくださる方はいらっしゃいます。逆に、女性医師でも、全然言わない方もいらっしゃいます。

性別ではなくて、その人の資質というか、医師としての姿勢ですよね。ちょっとでも早く効果を出してあげたい、そのための指導ですから。

東京にある、アベニュー表参道クリニックの辻先生(今は、外来にどれだけ出ておられるか存知ません。ご多忙な方なので。)は、知識も経験も臨床も素晴らしい先生ですが(セミナーや講演は、何度も拝聴させていただいていますが、直接の知り合いではありませんので、学会などで受けた印象でしかないんですが)、患者さんに塗らせるモノは、全てご自分も塗られるそうです。(試される程度なのか、毎日使われているのかは、知りませんが)もちろん、化粧品も含めてです。

「自分で、使わないと、わからないでしょう?」とおっしゃってました。

最初聞いた時に、ちょっと感動しました。確かに、男性の医師で、そういうことまでされてる方というのは、かなり少ないと思います。この先生は、信頼していい、と思いました。

まさにそうなんですよね~。化粧品とか、直接肌に塗るものって、好みもありますが、塗らないとわからないんですよね!!

こないだの、抗加齢学会の紫外線のセクションでも、「日焼け止めを塗らさずにシミ治療をしても、無駄です」と結論が出されていて、何を今更、こんな大きな学会で言っているんだろう、と思いました。

14年ほど前、私が学会でシミ治療の効果を発表する時に、いろいろ文献を読んで勉強しましたが、そんなことは、とっくの昔からの常識で、「最大の原因である、紫外線をカットする」というのは、当たり前です。その時、読んだ文献にしても、シミのメカニズムの分にしても、その当時最新でわかったものではなく、何年も前の文献でした(中には、さらに、10年以上前のモノもあったかもしれません)。

今更、学会で言う必要があったのは、日焼け止めを塗らさずに光・レーザー治療をする、いい加減な医師が増えたからかもしれません。

皮膚科・形成外科を専門としない、医師の参入が、美容業界は目立ってきてます。

(専門の科に関わらず、言わない人は言わないんでしょうが)

根本的な知識不足・圧倒的な経験不足で、トラブルも増えているせいかもしれません。

日焼け止めを塗らずに治療して、一瞬良くなったとしても、どうせすぐにまた出て来ます。

高いお金も時間もすべて無駄ですよね。数週間~数か月だけ(うまくいけば)、シミが薄くなったり、取れたのに支払うにしては、高すぎませんか?

それでも、しないよりは、その短い間、良かったんだから構わない、という方は、それで構いませんが、お金と時間、いくらあっても、足りませんよ。例え、1億払っても、消えませんよ。

シミの最大の原因が、紫外線です。紫外線に当たると、アウトドアしてなかろうが、家の中にいようが、シミが出来ます。今、見えなくても、シミの予備軍をせっせと作ってるんです。

シミは、防御反応の結果なので、いろんな攻撃(日常の紫外線も含めて)を止めてやるなり、減らしてやらないと、体は、どんどん防御態勢に入ってしまいます。戦闘態勢ですね。シミで、応戦です。

だから、紫外線カットをして、「攻撃してませんよ~」と、体に教えてやらないと、光やレーザーだけ当てても、意味ないんです。戦闘態勢を止めさせないと。

そんな話を、肝斑・シミのカウンセに来られた方には、説明して、どれだけ日焼け止めが大切か、毎日塗るのは、当たりまえで、1日の中での塗り直おしをしないと、塗っていることにはなりませんよ、という話を、すごい時間を取って、全員の方にします。

ほとんどの方は、少しでも、自分のできる範囲で、塗り直しなり、種類の見直しなり、始められます。

だって、日焼け止めを頑張ったほうが、シミの種類に関わらず、早く良くなって、お金も時間も、予定よりも少なくて済むし、今後の老化予防にもなるので、皆さん、頑張られます。

ところが、何回言っても、されない方も中には、いらっしゃいます。

どれだけ、お金持ちなんやろ~と思います。

(お金だけでなく、時間も無駄使いでし。ジャブジャブ、使う方なんですかね。)

あれだけ時間をかけて説明したのに、何にも伝わっていないのか。。。と凹むこともあります。

カウンセにかけた時間が、お互いに無駄なだけだった?と考えてしまうこともあります。

そういう方は、説明しても、全く自分には関係ないと思っていらっしゃるのか、人の話を全く聞いていないのか、それは、わかりません。

ちゃんとケアしない方は、仕事はしていない主婦の方や、仕事はしているけれど、自分で時間の融通が利く方々が多い気がします。

(もちろん、専業主婦の方でも、融通の利く仕事をされている方でも、塗っている方のほうが圧倒的に多いです。塗っていない方に限っていえば、ということです)

仕事をしていて、自分では塗りたいのに塗れない、ということはありますよね。

一部の方を除いて、自分だけのペースで、仕事はなかなかできませんよね。

相手方がいて、成り立っている仕事もあるし、職場の中で、皆がてんてこ舞いの中、自分一人日焼け止めを呑気に塗っていることが知られたら、陰口言われるかも、と心配される方もいらっしゃることでしょう。(こういう場合は、トイレに行った時に、1分以内で、塗れるように、サッと塗り直せるワザを身につけると、できますよ。自分で、塗り直しをするぞ!という気合いも要りますけどね。)

私も、患者さんの診察中や処置中に、日焼け止めを塗り直すわけではありません。

予約が途切れて、手の空いた時間です。

日によったら、塗り直しできない時もあります。(逆に、カウンセ中に、お手本として、お見せして、塗り直す時もありますが)

一人で、仕事をしているわけではないので、当たり前ですよね。

でも、主婦の仕事って、自分のペースでできると思うんですけどね。

私も主婦なので、わかりますが、本当に主婦の仕事(家事)って、終わりがないですね。

掃除・洗濯・料理・整理整頓などなど。いくらでも時間をかけて、徹底的にやることもできますし、逆に手を抜くことも可能です。

でも、どうやるにしろ、自分のペースでできるところが、救いかな、と思います。

小さな子供さんがいらっしゃると、自分のペースだけで進める、というのは、仕事と一緒で難しいこともあると思います。

でも、もう手が離れている方で、お稽古ごとはたくさんされますが、日焼け止めは塗られません。

まあ、こういう方は、時間がどうとかよりも、もう塗る意志がありませんね。

こういう方に、ライムライトをあてて、シミや肝斑治療をしても、ほんの少し良くなりますが、何回かすると、効果に頭打ちが来ます。まあ、当たり前なんですけどね。

な~んにもやらないよりは、マシかな。。とりあえず、シミの予備軍を減らしたり、薄くなるヤツ・取れるヤツもないことはないので。。

でも、場合により、悪化します。

悪化と言っても、ライムライトをあてたせいで、というよりは、日焼け止めを塗っていないんだから、その分の溜まっていたシミがまとめて出てきた・防御反応が一斉に始まった結果ですね。副作用という意味ではなく。紫外線による増殖って、ヤツですね。当たり前ですが。こんなのは、いつ出てくるのか、わかりません。

もし、それをライムライトのせいにされたら、こちらはたまったものではありません。

ちゃんと塗っていたら、もうとっくにキレイなのに。。。ということがたくさんあります。

頭打ちが来た時点で、もうこれ以上はやめておいてください、とライムライトの治療をお断りすることもあります。

何度説明しても塗らない、という指示を守らない方(自分の意思で)は、私は、治療をしません。

(理由はどうあれ、仕事上、ホントに塗り直おしが全然できない方って、時々いらっしゃいます。

自分は、塗りたいけど、諸事情により、塗れないという方です。

専業主婦の塗らない方と、事情は違っても、「塗り直ししてない」という事実は変わりませんよね。

でもね、効果や経過って、全然違うんですよね。

仕事中は、塗れなくても、そういう方は、休みの日だけは頑張る、とか、仕事中でも、できることはやってみるとか、なにか工夫をされます。少しでも、早く良くなるように。根本的な姿勢が違うんですよね。そしたら、効果って、変わるんですよね。)

うちは、コース割り引きがない代わりに、4回目か6回目に、お値引きします。その方が、何回目でお値引き使う、と言われたところまでは、その程度の効果でいいなら、お付き合いしますが、それが終わったら、もう治療は勧めません、日焼け止めを塗るクセが付くようになるまで。

もちろん、それまでに止める、と言われたら、止めません。

だって、最初のカウンセで、散々、そんなことしたら、効きませんよ、効かすためには、こうしてくださいね、と言っているんだから、効きませんって。

以前の話ですが、そういう他力本願の方は、日焼け止めを塗り直ししていないという事実は、棚上げして、何回もしたのに、効かない、と言われる方も、たまにいて、処置の度に、毎回毎回日焼け止めの回数を確認して、それじゃあ効きませんよ、と申し上げるのも、こっちもイヤになります。

日焼け止めを塗ったり、塗り直しなんて、自分に無理!と思った時点で、シミ治療はあきらめてください。医学は、万能ではないし、自分で努力されない人には、冷たいんです。

いつも言いますが、ダイエットと同じですね。

他力本願の人が、できる美容治療は、手術か、注射・注入系だと私は思います。

(手術や注射など否定はしませんが、そればっかりやっていると、ドンドン不自然な人工的な顔になっていきます。かなり恐いし、むっちゃ変です)

そういう方は、光・レーサー治療は、向いてないでしょう。されてもいいですが、満足度は低いと思いますよ。

効くわけないだろうし、効いても、わずかですから、お金と時間をかけたわりには、こんなもん?と思われるでしょう。

ご自分も努力される方の、治療の手助けを私はやりたいですね。