プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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ちょっと前のことなんですが、たまたま東洞院通りを、高辻も越えて下がって行っていたところ、猫の看板のお店を見つけました。

これは、ひょっとして、猫カフェ?と思い、その時は、おつかいの途中だったので、そのまま前を通っただけでした。(説明の看板はなく、猫の形の看板と「ねこうあん」という名前だけだったので)

後日、ネットで調べてみると、やはり猫カフェでした。http://www.nekouan.com/

猫カフェは、実はずっと行きたくて、クリニックのそばにないかな~?と思っていたところだったので、ドンピシャです。

先日、クリニックが終わってから、お伺いしました。(最後は、8時入室だったかな?ご確認ください。)

マンションの一室を、猫部屋にしているような感じです。

猫がたくさんいます♪

こちらで飼われている猫は、全部野良猫や捨て猫や保護された猫たちばかりで、お客さんの中で、もらっていってくださる方もいらっしゃるそうです。

人間にひどい目にあわされた猫もいて、おやつを持ってる時は、少し遠巻きによってきますが、近づくと怖がって、逃げていく猫もいます。

無邪気によってきて、おやつをねだったり、足の間でじゃれて遊ぶ子猫たちもいます。

みんないい子たちばかりなんですが、最初1時間居たんですね。その日は半袖でした。

猫をだっこしたりして、ひじ下の皮膚がむき出しのところに猫の毛がついて、しばらくするとちょっとかゆいな、と思ってました。

猫の毛が、きっと首とかにもついているから、家に帰ったら、すぐにシャワーーを浴びたほうがいいな、と思い、帰ってすぐにシャワーを浴びました。

私も猫を飼っていたこともありますし、実家には、犬も猫もいます。猫も多い時で、3~4匹

いたような気がします。

自分ちも実家も、あまり掃除は得意ではないので、家中、猫の毛とホコリだらけだったと思います。

(動物の毛は、毎日たくさん抜けますからね。特に、生え変わりの季節は、おそろしいほど、毛が抜けてます。撫でるだけで、毛だらけになります。)

ホコリとかのアレルギーはありますが、猫のアレルギーは今までなかったんです。

久しぶりに、たくさんの猫に触って、毛がたくさんついたから、汗もかいていたし、刺激したかな、くらいに思ってました。

また、しばらくして、猫カフェに行って、1時間たつ少し前に、くしゃみが出ました。

ちょうどブタクサのアレルギーーを持っているし、最近冷えてきたしな~、と思っていたら、猫番のおばあさんが、「猫アレルギー?」と聞いてこられ、「違います」と言っていたら、お客さんで猫アレルギーの方がいて、ちょうど1時間くらいすると、くしゃみが出だすそうです。

「そういう人がいるの~」とおっしゃっていたので、その方は、1時間くらいで、反応が表に出だすんだな~、と思って聞いていました。

その後すぐくらいから、右手(猫を触るのは、ほとんど右手です)の手の平が痒くなりだし、「あれっ?ちょっとおかしい。。。」と思っていると、赤~くなりだし、ちょっと腫れてきました。

ゲゲゲっ?!アレルギーやん?!!ものの5分もしないうちに、曲げるのもちょっとツライくらい、ギンギンに腫れだし、ヤバイっ!と思い、ちょうど帰る時間(1時間)だったので、すぐに地下鉄のトイレ(駅近です)で、手を洗ったところ、かなり腫れと痒みがおさまりました。

完全に、猫アレルギーですね。。。猫大好きなのに。。

感作されてしまいました。。。

ややこしい話になりますが、かなりおおまかに言いますと、アレルギーというのは、初めて接触したときには出ません。(アレルギーもいろんなタイプがありますが、一般的にみなさんがアレルギーと思われている話をします)

2回目以降に出ます。

初回に、体の中に入った時に、こんな敵(異物)があるんだ、と体を覚えるわけです。体が次の侵入(攻撃)に備えます。

備える準備が整えって、次の侵入があった時に、総攻撃をそれにかけます。(炎症=ひどいと、赤み・熱などが起こります)

この時に、攻撃をやりすぎてしまって、反応が過敏・過剰になるのがアレルギーです。

特に、皮膚の場合、乾燥していたり、バリア機能が破壊されていたりすると、いろんな異物がバリアを突破して、体の中に入りやすくなります。そうすると、異物の侵入は困るので、そこで攻撃が始まるわけです。

敏感肌やアトピーなどがわかりやすいかと思います。

私の場合、もう猫の毛は十分、体の中に入っていますから、準備万端だったわけです。

そこで、久しぶりに猫カフェに行って、猫を触りまくったものだから、(手も乾燥してたんでしょうね)、体が戦闘態勢に入ってしまいました。

体のいろんな反応というのは、「やめとけって!」「やめて!」っていう、体からのメッセージだと思うんです。

アレルギー反応も、最初は大したことなくても、いつも軽いから、となめてかかっていると、ある日突然(ホントに突然です)、えげつない強い反応が出ることがあります。

完全に、体から怒られてる状態ですね~。

「やめとけって、言ってるやん!まだ、言う事聞かへんなら、こうしてやる~!」という体の復讐というか、仕返しだと思うんです。

ただ、いつ、その強い反応が出るか、っていうのはわからないんですね~。

ホントに、ず~っと軽い症状しか出ないこともあるし、体調によって、強いのと弱いのが、その時々によって、バラバラに出ることもあるし、体の中は覗けません。

疲れてると、アレルギー反応は強くでやすいとは思います。

アレルギーって、防御反応のやりすぎた愛情の形みたいなものですから、「避けて!」と強く訴えているわけですね。

私の場合、1回目でちょっと反応が出ていたのに、2回目にまた行って、さらに触りまくったので、体に怒られちゃいました。

洗って、すぐに落ち着いたからよかったものの、(薬は何も使っていません)、人によったり、アレルギーの原因の種類によれば、命に関わるような、強い反応が出てしまいます。

ちょっと前に、ニュースになった「茶のしずく」の石けんもそうですね。

痒みや赤みだけなら、命に関わりませんが、これは、ショック状態になった方が出たので、大問題となりました。

おそばのアレルギーやナッツとか、食品のアレルギーって、ご本人もある程度気を付けるし、初めてアレルギーになったら、わかりやすい(診断しやすい)ことが多いので、以後気を付けることができます。

今回は、誰も(患者さんも医者も)、まさか、石けんで、ショック状態になるとは思っていないので、発見が遅れたのかもしれません。

いきなり、ショック症状を起こした方がいて、アレルギーを疑った内科の先生が、皮膚科に紹介して、発覚したんだったと聞きました。

ただこれも、原因を突き止めるのに、最初の先生は、かなり時間をかけて、何度も問診されたことでしょう。尊敬しますね。

1例、報告があると、実はこれもじゃないか?とどんどん報告が出てきて、検討されて、原因がはっきりした、というのが、今回の経緯だったはずです。

消費者センターのHPや皮膚科学会のHPにも、詳細が載っていたと思います。

今、被害者の会ができて、話合いの途中だったかと思います。(消費者センターのHPに書いてあったと思いましたが)

話がそれましたが、私の体は、もう完全に反応が出てるので、次回行くと、どんな反応がでるのかわかりませんが、かなりきつい反応が出ると予想します。

実験のつもりで行ってみたい気もするんですが、前回以上ひどいのが出ると、薬がすぐに必要かも。。(クリニックにすぐに戻ればいいんでしょうが。。)

たくさんの猫がいて(抜け毛が多いということです。もちろん、きちんと掃除されていますが、動物を飼っていらっしゃる方はご存知でしょうが、追いつきませんよね)、時間が長いと、それだけ、大量に摂取している機会を増やしているので、よけい注意が必要です。

ああ・・・。せっかく猫カフェ見つけたのに。。

猫好きな方がいらっしゃれば、私の代わりに猫カフェに行って、可愛がってあげてください。

動物を保護するのにも、お金がかかりますから、援助もかねて、覗いてみてくださいね。(去勢手術などにもお金がかかります)

一度アレルギーは発症してしまうと、減感作療法と言って、ゆっくり慣らして、アレルギーを出なくしていくとい治療もありますが、かならず減感作専門の医師の元で、指示に従ってください。

恐ろしく気が遠くなるような治療になることもありますし、いきなり摂る、というのは、症状によったら、とても危ないです。自分や医師以外に指導してもらってやるのは止めましょう。

シャレにならんくらい、強い反応が出ると、ホントにステロイドの注射とかがいる時もありますし、息ができなくなることもありますから、医療機関でないと、ホントに危ないです。

ショック状態になるくらい、強い反応が出る方は、入院の上、されることもあるくらいです。

自分に減感作するのも、かなりめんどくさいので、やらないと思いますが、猫カフェには行きたいな~、と秘かに狙ってます。

まあ、当分忙しいので、行けませんけどね。

その間に、体は忘れてくれないかしら。。?

これが忘れないんですよね~、なかなか。

落ち着いたら、体も元気で、手も乾燥してない時にリベンジです!(のつもりです。。)