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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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お肌に優しいクレンジング・石けん

うちに来られる患者さんのほとんどが、クレンジングやピーリング・強い洗顔により、お肌が荒れていらっしゃいます。

ひどい方で、赤~くなって、ヒリヒリ・痒くて掻いてしまう、などなど、やりすぎると、本当の敏感肌から、アトピーと同じようなことになってしまいます。

慢性湿疹のひどい方にも、乾燥のひどい方にも申し上げていますが、クレンジング(普通、一般で売られている)を止めて、ただの石けん(無添加。成分は、石けん成分のみ)だけで、顔を洗ってください、とアドバイスをしてます。(目元をしっかりメイクされる方は、目元だけは専用のリムーバーを使ってくださいね)

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一番どこにでも売っていて、手に入りやすいのが牛乳石鹸から出ているシリーズなんですが、うちでも仕入れることができたので、この写真の白と水色の石けんです。無添加であれば、どこのメーカーでもいいんですが、上の写真が、「MIYOSHI(ミヨシ)」と「シャボン玉」です。

どちらも、イオンの化粧品コーナーで買いました。

裏の表示の成分のところに、「石けん素地」(牛乳石鹸)、「水、カリ石けん素地」(ミヨシ)、と表示があるのがわかりますか?(写真をダブルクリックすると、大きくなるかも)

本当の無添加、というのは、これが大事なんです。

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全ての添加物がもちろん悪いわけではありませんが、化粧品によったら、「無添加」と強調して宣伝しているわりに、成分表にはたくさんの添加物が入っていて、消費者に誤解を招く商品というのもたくさんありますう。

たいていの「無添加」とうたっているモノは、「防腐剤・香料・無着色」くらいで、他のは入っているんです。(商品によりますよ)

だから、やみくもに、「無添加」の表示があれば、何でもいい、というわけではありません。

患者さんに説明して、「無添加」という言葉を忘れてしまって、「牛乳石鹸」とだけ憶えてしまっている方が、昔からよくある、赤箱・青箱の石けんを買ってしまわれます。

あれは、全く内容が違います。あれは、ただの「化粧せっけん」というヤツで、「無添加」ではありません。

赤箱・青箱で、洗顔して、とは、一度も言ったことはありません。

成分表をちゃんと自分で確認しないと、そのまま騙されてしまいますよ。

何度も言いますが、添加物の全てが悪いわけではありません。

日常生活を潤滑に暮らしていくには、ある程度必要です。

(だって、薬にだって入っていますから)

ただ、「無添加」表示を鵜呑みにしたら、ダメ、ということです。

何が無添加なのか、本当に何も入っていないのか、成分表の数を見るだけでも、違いがわかると思います。

石けん洗顔を私はススメてはいますが、あくまで「無添加」のヤツです。でないと、メイクは落ちないと思います。

普通の化粧せっけんは、中途半端な洗浄力(しかも質が悪い商品も世の中にはたくさんあります)に、保湿成分だけ足していたりして、クレンジングとセットで使ってもらうために作られていますから、それだけでは落ちません。

私も、この4・5年、ずっと無添加石けんで洗顔(脂性なので、たまにピーリング石けん)で、クレンジングは使っていませんが、ファンデや日焼け止めの種類によったら、落ちてないかも、と思う時があります。

(無添加石けんを泡立てネットで泡立てて、顔になじませて、なでるように洗ったら、もうすすいでいます。多分、1分も顔にのせていません。力をいれなければ、手と顔の肌は、接触したって、構いませんよ。無添加石けんで、化粧品が溶けていくわけではないので、ある程度のお肌との接触がないと、化粧は落ちにくいと思います。

触る以上、どうしても力を入れてしまう、という方は、石けんの種類を変えるしかありませんが、何を使おうが、結局力をいれるんだったら、根本的に止める努力をしないと、何を使っても同じです。)

私の場合、洗顔時間が短いから、残ってるのかもしれませんが、気にしてません。そんなに悪いモノも肌に元々つけていないし。

残ってるかも、と強いのを使ったり、何度も洗うほうが、余程お肌にはダメージなので、洗って残ってる分は、放っています。

どうせ、朝の洗顔で、ちゃんと落ちてますしね。

でも、乾燥肌の方や、こんな石けん洗顔が恐い、抵抗がある、という方も、もちろんいらっしゃいます。

なるべく顔を触らなくていいように、クリニック専用化粧品で、「クレンジングソープ」(100g ¥2.940)

http://www.jmec.co.jp/homecare/cosmetics_01_01.php も、ご用意してます。

普段のメイク落とし・朝の洗顔、これ一つで、1回でOKです。

でも、無添加石けんなら、1個150円ですから、私は、150円でいいと思うんですけどね。

これで洗って、乾燥が気になるというのであれば、夜だけ使って、朝はぬるま湯だけ、にすればいいと思います。朝晩、必ず石けんを使わないといけない、なんてことはありません。

使っておられる化粧品との相性もあるでしょうから、選択肢は広いほうがいいですよね。

患者さんの中には、やっぱりクレンジングもしたい、という方、クリニックに買いに来れない時(クレンジングソープが)などに、近くのお店でちょっと買いたい、ということ、ありますよね。

探せば、どこにでも、メーカーは違うけど、同じ考え方のメーカーって、あると思います。

写真の一番下の段、松山油脂というメーカーが作っている化粧品シリーズです。

http://www.matsuyama.co.jp/index.php

ハーブ油の入った、いい香りがするボタニカシリーズと、ハーブ油でかぶれる方もいらっしゃいますから、入っていないシリーズです。他にも、うちには置いていませんが、まだ違うシリーズもあります。

これも、イオンのコスメコーナーで見つけました。

(HPに、取り扱い店舗が検索できるようになっています。コンビニやドラッグストアでも売っています)

ただ、どれも優しく洗浄しますから、メイクによっては、残っている感じがするかもしれません。

(残ってて、構いません。残って、何かトラブルは出るようであれば、その石けん自体が合っていない可能性もあるので、診察にお越しください。)

ちゃんと落とすというなら、「クレンジングソープ」のほうかも。(ちゃんとデータがあるわけではないです)

クレンジングソープや無添加石けんで、クリニックでも洗顔してもらえばいいわけですが、さすがに、患者さんに、固形の石鹸を使い回してもらうわけにいかないので、固形ではない、クレンジング・洗顔フォームをいつも探しているわけです。

牛乳石鹸の無添加シリーズ(ピンク色のヤツ)で、クレンジングオイル・クレンジングミルクなどなど試しましたが、今使っている松山油脂のほうが、お肌には優しい感じです。

どちらも、もちろん無添加ではありません。

添加物は、ちゃんと表示されていますが、たくさん入っています。

ただ、どれも、お肌になるべく負担をかけずに、メイクや汚れが取れるように選ばれたモノです。

そういうのを、乳化剤と呼びます。界面活性剤の仲間ではありますが、モノによれば、かなりお肌に優しい洗浄剤です。

(値段も違いますけどね。牛乳石鹸より、松山油脂のほうが、当たり前ですが、高いです。

でも、高いと言っても、デパートで買うクレンジングのことを思えば、全然安いですよ。

牛乳石鹸は、1000円以下だし、松山油脂ので、1000~1200円前後だったと思います)

それでも高いという方には、無添加石けん(150円)で、いいでしょう?

メーカーや小売店によって、110~130円のもあるかもしれません。

うちは、正規料金の150円で取り扱っています。

メイクをする以上、お化粧を落として寝ることにこしたことはありません。

でも、せめて優しいモノを使いましょう。

優しいモノでも、高額なモノでなくても、考え方を変えるだけで、いろいろ見つかりますから。

乾燥・赤み・かゆみ・刺激感でお悩みの方は、診察に来られるのが一番ですが、まずは、クレンジングを見直されてみてください。

一番、簡単で、お金がかかりません。

 

 

 

 

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