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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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キャンセル料について

当院は、ホームページでもお電話のご予約の時にもお伝えしていますように、完全予約制です。

うちだけではなく、ほとんどの美容皮膚科・美容外科が、完全予約制だと思います。

美容に定期的にお金をかけておられる方のほとんどは、同じ日に歯医者さんに行ったり、美容院やネイル・エステに行ったりと予定が決まっているわけです。

そういう予定でなくても、その後買い物やランチ・お茶をしたりと、のんびり優雅に皆さん、お時間使われます。

予約制でない、美容クリニックが、ごくたまにありますが、時間の読めないクリニックでの待ち時間、イヤなことないですか?

私だったら、イヤですね~。

たまの病気(病気の時ほど、待つのはしんどいし、イヤですけどね)や検査・検診だから、待つと思って、本とか持っていきますが、毎月定期的に通うなら、アテもない待ち時間って、苦痛でしかないと思います。時間、読めませんよね。

また、予約制でないところは、多少流れ作業的になっていて、ゆっくり時間も取ってもらえず、忙しいそうにされているから(大勢の方が待合にいて、待っておられるわけなので)、聞きたいことも聞きにくい状態で、安売りクリニックだと、ホントに適当にチャチャっとされて、おしまい、みたいな。

予約制とは名ばかりで、予約していないよりは、待ち時間がマシ、みたいなクリニックは、キャンセルが出たところで、予約なしでずっと待っている方が、大勢いらっしゃるから、結局順番に診るだけ、みたいなところは、キャンセルがあっても気にされていないでしょう。

ひどいところだと、キャンセルされたことにすら、気付いていないんじゃないでしょうか。

でも、私は、そういうの、絶対にイヤだったんです。

まず、診察・カウンセにちゃんと時間を取りたかったのと、焦って、せわしないバタバタした外来もできれば避けたいし、早くしなくちゃ、という待たす時間というのが落ち着かないし、そういうセカセカは、必ず患者さんに伝わります。

ちゃんとした医療を提供したかったら、どうしても時間をその方ためだけに確保する、ということが必ず必要だと思いました。

まして、保険ではなく、全額自費で支払われるわけですから、充分な説明と医療を受けるという、当然の権利だと思います。

保険診療だと、完全予約制というのは、ほとんどないと思います。(「完全」ではない、予約制はありますよ。)

お一人の時間が、全然読めませんからね~。

昔勤めていた皮膚科の病院もそうですが、患者さんは、2~3時間待ちは当たり前で、やっと診察と思ったら、1~2分もしないうちに、終了、みたいな。

皮膚科に限らず、ほとんどの科がそうだと思います。

皆さんも、経験されたことがあると思います。

大勢の方が何時間も待たれているわけなので、ややこしくない病気だと時間をゆっくり割くことができないんですね。ややこしい検査や説明に時間が絶対必要な病気の方というのは、外来に何人もいらっしゃって、そういう方の順番になると、外来がしばらくストップしますから、それ以外の方のところで、早く回さないと、外来がいつまでたっても終わらないわけです。

昔勤めていた美容クリニックは、一応予約制なんですが、流れ作業の典型的なところで、でも、いい加減な医療はイヤだったので、イヤでも早く的確に処置する、というのに慣れていきますが、どうしても患者さんとのお話(新しく聞かれたことや他愛もないおしゃべり)に割く時間がありません。処置中しか、話す時間はないわけです。

患者さんが急にカウンセ希望となった場合は、今日は時間がないから今度予約を別にとってください、ということになります。

患者さんからしたら、がっかりですよね。せっかく来たのに。

(予約の時に、カウンセ希望と言っておかれたら良かったんですが、言わないとダメとも思っていらっしゃらなかったんでしょうね。急に、聞きたくなられたのかもしれないし。

処置中に話してはいけない、と思っておられる方もいらっしゃったみたいです。処置中は、話しかけても、あまり話されず、終わってから急にいろいろたくさん聞きたい!感じで、お話を始められたりされました。)

そこは、キャンセル料も取らなかったので、いい加減な方は、気が変わったからとかでその場でキャンセルされたり、無断キャンセルされる方というのも、とても多かったです。

予約が一杯のせいで、いつも通っておられる方の予約が入らなかったりしたのに、直前キャンセルは、ご連絡をしても来ていただくこともできません。

給料制だったので、忙しくても暇でも、私の給料は変わらないわけですが、その時間は、全部私の休憩時間になるわけです。

それでも、直前キャンセルした方・予約一杯でお断りした方のことを思うと、イヤなモノでした。

保険の病院で、完全予約制のところが、ほとんどないため、保険診療しか行かれたことのない方は、「キャンセル料」にあまりご縁がないかもしれませんね。

ご存知ないかもしれませんが、ほとんどの美容皮膚科・美容外科が、キャンセル料は設けておられると思います。

保険診療の場合は、キャンセル料を取るというのが難しく、やっているところがあるかもしれませんが、まあ、あまりないでしょう。

(うちも、保険診療のみの方は、キャンセル料はいただいていません。)

その場合、病院にもよりますが、次回の予約をとってくれない、とか、予約なしでずっと待っててくださいとか、キャンセル後の対応は、いろいろでしょうが、保険でもなんらかのペナルティはあると思います。

キャンセル料にしろ、ペナルティにしろ、要は、少しでも早くご連絡がいただけるように、直前や無断キャンセルをされないための、抑止力なわけですから。

美容院や歯医者さんは、キャンセル料を取られないことがほとんどだと思いますが、高級エステやマンツーマンで人材と時間(と場所)を取るような習い事(英会話や教習所とか)・旅行・ホテルなど、全てキャンセル料がかかってきます。

いつキャンセルしたかによっても、値段もまちまちでしょう。

もちろん、飲食店でも予約した時点で、仕入れがありますから、キャンセル料を取るところもありますね。飲食店だと気軽に無断キャンセルしたり、変更したりされやすいので、超人気店で、高級な食材も入れておいて、座席数も少ないとなると、キャンセル料が出るのは当たり前だと思います。

マンツーマンで対応するところ全てそうですが、その時間を、その方のためだけにあてているわけです。

(その点、美容院・歯医者さんは、予約を結構かぶせてるところもあるし、飛び込みの方も途中で入れたりするので、キャンセル料もとらないでしょう。

でも、超高級カリスマ美容師にしてもらうとか、審美歯科や特殊な治療になると、キャンセル料、発生するんじゃないですか?)

予約が入ると、その時点で、他の方が同じ時間を希望されても、お断りしているわけです。

座席にしろ、部屋の数にしろ、対応するスタッフにしろ、余っていないわけですから、予約をかぶせることはできません。

当院も、私一人で、診療・カウンセ・処置にあたります。

医療関係の後片付けは、全て私一人でやりますし、また初診のカウンセにはかなりの時間を割きますから、1日で診れる・処置できる人数に限りがあります。

(それは、ハンドを使った高級エステも同じだと思います。だから、ホントにいいエステって、かなりのお値段しますよね?同じことです。技術だけを買っておられるわけではなく、エステティシャンを拘束している時間も買っているわけです。)

私がカウンセしている間は、レーザーの機械が空いていても、やる人間がいないので、予約は受けられません。

予約直前になればなるほど、キャンセルされた後に、どなたかが都合よく入ることは難しくなり、キャンセル待ちの方が運よく、時間があえば良いですが、そうはなかなか難しいところでしょう。

初診の方は、まず適応があるかどうかがわかりませんから、キャンセル料は、発生しませんが、無断キャンセルをされた場合、もう二度とご予約はお取りしません。

直前で、キャンセルされる初診の方も、稀にいらっしゃいますが、(理由はわかりません。ご本人が言われない限り、こちらからはお聞きしませんから)お仕事が終わらなくて、とか、ホントに体調が急にくずして、とかの方は、お時間ができたら、またご予約を取られて、ちゃんと来られます。

理由はどうあれ、ご連絡をくださっても、何度も直前キャンセルされる方は、ちょっとこちらもさすがに予約は慎重になります。予約制限を設けさせていただくこともあります。

初診で、適応があれば処置もご希望となると、何をされたいかにも依りますが、かなりの時間を割きますから、直前キャンセルは、困るわけです。

その初診の方に取った時間内で、再診の方が何人も処置できるわけで、それを全部お断りしていますから、変更・キャンセルはお早めにご連絡いただきたいわけです。

再診の方の場合、ご予約内容がはっきりしているわけなので、お取りする時間枠もはっきりしてますから、初診の方ほど長時間お取りするわけではないので、ご予約は取られやすいかと思います。

(でないと、定期的にやれませんからね)

でも、直前でキャンセルされますと、その処置で使う薬剤とかあった場合、それも無駄になってしまうわけです。

例えば注射・点滴系、麻酔薬・ボトックスもそうですし、脂肪溶解注射もそうです。イオン導入も、お時間までに準備しておきます。

高額な薬剤は、直前でないと開けませんが、その手前まで準備しているので、キャンセルされたら、その分全て廃棄です。都合よくその日のどなたかに、使えればいいですが、点滴なんて、皆さん内容違いますから、まあ、使えません。

そういう準備を、来られてお支払いが済むまで、やらなければいいのかもしれませんが、完全予約制なのに、その準備の時間、お待たせするわけです。

完全予約制の意味ないですよね。

いつキャンセルされるかにもよりますが、理由の如何に関わらず、他業種同様、抑止力も兼ねて、キャンセル料は頂戴いたします。

とりあえず、予定変更などあれば、早目にお電話くださるのが一番です。

キャンセル料を払いたくないから予約を取らない、という方がたまにおられて(キャンセルすることを前提とされておられるわけです)、それでも処置してほしいと言われるので、それだったら、当日予約されるしか仕方ないんじゃないですか、とお伝えしました。

お電話の時点で、予約が空いていても、「予約」されない限り、その枠をその方のために、空けておくことはいたしません。

来られるかどうかすら、わからないわけですから。

ただ、当日予約でも、それからキャンセルされますと、キャンセル料はかかりますし、当日のいきなりで、自分と都合のいい時間が空いている保障はないわけで、その方は、結局全然当日予約が取れず、処置ができないから、予約を前もって取られました。

(一度突然来られて、他の方の予約にもろかぶりで、お帰り願いました。)

こういう方は、定期的にする美容医療は、向いていないと思いますし、どうしてもやりたかったら、キャンセル料も取らない、詰め込み過ぎの流れ作業のクリニックで、処置されるのが一番です。

もし再診の方が、2か月待ちとかになってしまって、初診の方にいきなり長い時間割くことが難しいとなったら、(初診の方でも、処置を希望されたけれど適応がなくて、処置ができずに、時間が空いてしまった、ということはあるので)、初診の方は、初回はカウンセのみ、予約がもし当日あいていたら処置できます、みたいにすることも将来あるかもしれません。

もし、そうなったら、突然キャンセルが出ても、その方をそこで処置しますから、キャンセル料はいただきません、となるかもしれません。

でも、できれば、それはあんまりやりたくないんですね~。

遠方から来られている方も多いですし、適応がないのは仕方ないですが(診察しないとわかりませんから)、やはり皆さん、適応があるなら、やって帰りたいと言ってくださるし、できれば避けたい予約方法です。

それに、初診の方も何時間待ったらいいのかわかりませんし、待ったとしても、キャンセルが出るかどうかなんて、わからないわけですから。(出ないことのほうが圧倒的に多いわけです)

全ての患者さんのご予約が、円滑にお取りできるために、ご協力をお願いいたします。

 

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