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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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またまたダイエット

内に来られている患者さんは、アラフォー・もしくはそれ以上の方がやはり多いんですが、よくおしゃべりで話題に上がるのが、ダイエットです。

ダイエットも、美肌と同じで、魔法みたいなモノはなく、自分の日々の努力がモノを言います。

例え、脂肪吸引の手術を全身行ったとしても、もちろん出来ないところもありますし、筋肉がついていないと、皮膚も弛んでしまい、ものすごっくカッコ悪い体型で、服を着てもごまかしきれるものではありません。

全身の脂肪吸引ではなく、部分だけするなら、そこまでカッコ悪いことはないと思いますが、筋肉がついていないと、脂肪を減らしても、思ったような体型にはならないと思っておいたほうがいいでしょう。

私も、TVや雑誌で得た情報の中から、今度こそ!と思えるような情報だけを(ここがポイントです)、ピックアップして、調べたり、本を買ったりして、自分のモチベーションを上げよう上げようとしておりますが、ダイエットもスキンケアと同じで、魔法のようなものはありません。結局、自分の努力なんですよね。

(TVや雑誌の情報は、鵜呑みにしないで、うまく活用しましょう!とりあえず、知るきっかけを与えてくれるのは、便利だと思いますが、誇張されすぎなことが多過ぎるので、利用はしても、利用されない、というスタンスが大切です。)

ダイエットの基本は、ちゃんと科学的に、学会でも言われいてますが、食事療法と運動です。

王道ですよね。

問題は、これらをどこまでしていくのか、あるいはどこまで自分でついていけるのか、というほうが正しいのかも。。。

まず、食事ですが、いわゆる「○○だけダイエット!」みたいなのは、絶対ダメです。

極端な食事療法は、必ずリバウンドするし、気が緩んだ瞬間、気が狂ったように、食べ過ぎてしまいます。

それに、飽きますよね。

以前流行ったキャベツダイエット。

これは、キャベツだけ食え!というものではなく、食事の前に、キャベツ(できれば、大き目にザク切りした)を食べましょう、というダイエットです。

食事は、普段通り、制限しなくてもいいし、キャベツだけ先に食べればいいので、キャベツは安いし、栄養価も高いし、これ自体はとてもいいと思います。

私もやってみたことあります。しばらくして、やはり飽きました。。。

ドレッシングもいろいろ変えても、キャベツはキャベツです。

もともと太ってる人はね、最初にキャベツなんか食べたくないんですよ~。(だから太るんですけどね)

青虫やウサギじゃねーっちゅうのっ!と、途中で、濃い~いモノが、ガーっと食べたくなってしまいます。
(キャベツの後に、ちゃんとしたいつもと同じ食事を食べるにもかかわらずです。)

最初にキャベツからちゃんと食べれて、野菜をいっぱい食べてる人はね、ダイエットなんてね、必要ない人種なんです。

やっぱり、バランスよく、いろいろおいしいモノを食べたい、野菜料理にしても、おいしくいろいろ食べたい、と思ってしまうんですよね。食いしん坊の私としては。。。

タニタの食堂の本、皆さん、買われましたか?私は、2冊とも買いましたね。

こういうおかずがとても体にいいのはわかりますし、目の前に出されたら、文句なく私はいただきますが、普段って、これ誰作るん?。。私?。。。自分で?毎日?えええ~っ??

料理は好きですが、毎日夜仕事から帰ってきて、時間のない時には、ホントに簡単なモノしか作りませんし、出来合いのお惣菜をおかずにしてる時もありますし、お惣菜しか食べていない時もあります。

アイデアはいただきますが、毎日作れません。

それでも、またしても、買ってしまった本を2冊ご紹介します。

食べるのも料理するのも、お好きな方であれば、アイデアとしてかなり役立つと思います。

君島十和子さんの「君島十和子の「食べるコスメ」」と、「女子栄養大学のダイエットクリニック」です。

君島十和子さんは、以前に美容皮膚科学会だったか、学会の総会の懇親会で、トークショーがあり、初めて生十和子さんをお見かけしました。

本当にお綺麗でしたね~。

この方は、自分で化粧品のブランドも立ち上げておられますが、トークショーでもおっしゃってましたが、化粧品と医薬品(と医薬部外品)の違いと役割が、きちんとわかっておられます。こちらの化粧品を使ったことはありませんが、そういうことがわかって作られている商品は、多分とてもいいような気がします。

(以前、患者さんからお聞きした話では、こちらのマスカラ!ホントにパンダにならずの優れものらしく、売り出されたら、即完売のヒット商品だそうです。ちょっと使ってみたいですよね。)

以前に、雑誌でコーナーをおもちだったと思うんですが、食がテーマで、ご自分が普段気を付けている食や気に入っているちょっとした料理の一工夫(美容に役立つ)を紹介されていたような感じだったかと思います。(古くて、覚えていないんですが、楽しみにしていたのを覚えてます)

今回のこの本って、そういうことが結構載っていて、もちろん美容がテーマです。

私は、クリーム系のこってり料理も大好きなんですが、いかんせんカロリーが気になるところ。。。

前にためしてガッテン!で、豆乳で作ったホワイトソース「を紹介されて、適当に作ったら、失敗したので、料理本でないかな~、と思っていたところ、こちらの本にも載っていました。

時間がなかったから、本格的なホワイトソースはまだ作っていませんが、ホワイトシチューを、豆乳で作りました(これも、ポイントが載ってます)。とってもおいしかったです。恐らくカロリーも、少しは少ないはず。。。。(S&Bから、シチューのルウで、豆乳仕立てが出てました。もっと他のメーカーも出してほしいな~。)

料理の数は、そんなに多くないですけれど、写真もキレイだし、ちょっといい感じです。美容に役立つアイデアが、まとまってる料理本ですね。

アンチエンジングの料理本って、探せばあると思いますが、これはかなりとっつきやすいと思います。

そして、女子栄養大学のご本です。タニタでも作らないヤツが、またしても、という感じですが、科学的にいろいろとわかりやすく書いてあるので、モチベーションを上げるのに、私には最適かと。

ちゃんとした本は何でもそうですが、栄養のバランスの大切さを必ず言われてます。

炭水化物を確かに抜けば、すぐに痩せますが、脳に栄養は回らないし、極端にすると、筋肉が分解されてエネルギーに回され、筋肉が減ってしまいます。極端に炭水化物抜きダイエットは、絶対ダメで、ホントにリバウンドしますよ。

もちろん、脂肪も摂り過ぎは絶対ダメですが、脂肪分ゼロのダイエットをすると、パサパサのミイラみたいになるし、体のバランスももちろんくずします。

正しい食事とは、ダイエットの食事とは、をわかりやすく教えてくれているので、どんな食事をダイエットの時にしていいかわからない方は、最初に読むことをおススメします。

ダイエットで、食欲を抑える、脳に作用させる薬が、クリニックにいけば処方してもらえる場合があります。

うちでも、一応取扱いはしてますが、めったに出しませんし、大量にはお渡ししません。もちろん、処方を希望されても、お出ししないこともあります。

副作用があり過ぎるからです。

さすがの自称年中ダイエッターの私でも、これはめったに飲みません。最近は、ホントに飲んでないな~。飲んだら気持ち悪いし、体にも悪いし、薬に頼っていたら、結局いつまでたっても、本当に痩せるのは無理なので、やっぱり飲まないですね。(ちょっとは飲んだほうがいいのかも、と思うくらい食べる時がありますが、それでも飲んでいません。)

脳に作用させる薬はね、やっぱり危ないと思います。普通の人が飲むものではありません。

食欲というのは、人間の本能だし、やる気・活力の源です。それを無くすということは、うつ状態にするようなものです。

(かなりの肥満の方は、保険適応がありますが、日本人で、適応のある肥満って、そうそういないと思います。肥満外来専門クリニックだと、処方されることがあると思います。なので、美容クリニックで処方してほしがる方の大半は、適応外です。)

「簡単にダイエットできます!」みたいに、謳っているクリニックでは、こういう薬を簡単に大量に(高いから、儲かるんでしょう)処方してるようですが、本当に体がボロボロになりますから、止めておいてくださいね。場合によったら、命にも関わります。

精神的にも、はまりやすい方は、麻薬みたいにホントに止められなくなりますよ。

そういう薬を大量で出して、ダイエットが簡単、と煽るクリニックの気がしれません。患者さんの体のことは考えていないでしょう。

脳に作用させる薬以外にも、危ない薬を追加されている場合がありますから、「簡単に痩せる」と言われている薬は、本当に手を出したらいけませんよ。私ですら、この薬に手を出したら、絶対いけない、と思っています。医者としての良心の問題でしょうか。もちろん、副作用は命に関わります。

(どんな薬かは、教えませんけどね)

薬には何でも適応条件というのがありますから、ダイエット目的の方の大半は、sこまでの条件を満たしません。安易に買うのは止めましょう。

運動療法についての本は、次回にご紹介します。

 

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