プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

カレンダー

2012年1月
« 12月   2月 »
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

最近投稿した写真

ホーム > 医療 > 小さな胸を大きく見せる方法



小さな胸を大きく見せる方法

以前に、大きな胸を小さく見せるブラのお話をしたら、患者さんから、逆が知りたいと言われましたので、今回のテーマは、「胸を大きく見せる方法」です。

日常生活に簡単にできる方法から、まずご紹介しますね。

ちまたで、バストアップに、筋肉(大胸筋など)を鍛える体操(胸の前で、手を合わせるとか、腕立てを壁に向かってするとか、いろいろです)とか言われてますが、あれは何度も言ってますが、真っ赤なウソです。

確かに大胸筋の上にオッパイはのっていますから、大胸筋がしたに垂れれば、オッパイも下側に移動することになるでしょうが、そこまで大胸筋は下がらないし、土台が下に行くのと、オッパイ自体が、垂れ下がるのとは、何の関係もありません。

オッパイは、筋肉ではなく、脂肪と乳腺とでできていて、その上に皮膚が被さっています。

それらをつなげて、支えているのが、靭帯という線維です。

(オッパイマッサージしたら、オッパイが大きくなる、というのも、ウソで、ぶるぶる、むちゃぶりすると、靭帯の線維がブチブチ切れて、よけいに早く垂れ下がってしまいます。血行を良くすることは大切ですが、むちゃブリして、靭帯を切るようなマネはやめておきましょう。

靭帯を大事にするという観点から、ワコールでは、運動の時とか、どれだけ、オッパイが揺れて、靭帯が切れやすくなるか、というのを、映像で見せてくださって、スポーツブラやお休みブラ、家にいる時もそうですが、それぞれの場面に適したブラジャーの大切さ、というのがよくわかりました。

ワイヤー入りが絶対しないといけないことはないので、その時自分がしんどくないのを選べばいいと思います。アンダーがきつすぎるのも、血行を悪くする原因になりますから、絶対ダメですね。

ワコールの所長さんがおっしゃってたのが、ブラジャーは必ず試着して買いましょう(ブラに限りませんが)、ということでした。

毎回試着して買われるお客さんがおっしゃってたそうですが、(いいブラは高いので)せっかく買うんだから、自分にあったサイズでないと、もったいないでしょ?とのことでした。

ごもっともです。スタイリストの方も、服を買う時に、絶対試着を言われますよね。)

話が逸れましたが、何でしたっけ?

そうそう、胸の筋肉を鍛えても厚い胸板の上に、おっぱいがちょこんとのってしまいますから、そういう体型に合ったブラは作っておられないようで、すごく困る、とワコールの所長さんがおっしゃってました。

体のラインをキレイに保つために、筋トレ・ストレッチなど、必要で、大胸筋ももちろん他の筋肉と同様、鍛えるのはいいと思いますが、ボディビルみたいな体を、皆さん目指してるわけではないですよね?

大半の女性は、できればほっそりした、キレイなラインの体に、ふくよかなオッパイがのっている、というのが理想かろ思うんですが、それは、筋トレとは全く関係ありませんので。

オッパイを垂れないようにするお手入れは、靭帯が切れないようにと、その上の皮膚のお手入れが大切です。(オッパイを大きくする話ではありませんが)

それは、次の機会にでも。

さて、オッパイを大きくするお手入れですが、私は、そんなものはない!と思います。

まあ、太るしかないでしょうか。。

元々痩せている方には、これがとても難しいことなので、非現実的なことはわかっていますし、オッパイが大きくなるほど太ったら、多分、今までの服が、上だけでなく、下も着られなくなるでしょうし、いろいろ弊害がでますよね。。

よくあやしい通販とかで、オッパイを大きくするクリームとかサプリとか売ってますが、そんなの効くわけありません。

もし、ホントに、サプリで大きくなったら、ホルモン剤が入っている可能性があるので、かなり危険です。

昔、牛乳を飲んで、オッパイが大きくなった、という、伝説がありましたが、あれは、乳牛が食べた餌の中に、オッパイの出を良くさせるために、ホルモン剤を混ぜていて、そのホルモン剤が乳から出て、牛乳に混ざって、牛乳を飲んだ人のオッパイが大きくなった、と聞いています。

今は、そんなことないと思いますけどね。かなり昔の、そういうことが適当にされていた時代の話だと思います。

食べ物とかサプリでは、ちょっと無理でしょう。

自然に、手術とかもせず、自分のオッパイ自体を大きくする方法は、私はないと思います。

でも、とりあえず見た目だけ変える、というのであれば、ブラのサイズは、同じままでも、ブラのとこだけ開いたボディシェイパーが、売ってますよね。

ウエストからおなかのラインをキレイに見せてくれる下着です。

私も実際着けてみて、わかりましたが、アレは、ブラ周りを押さえて、ブラだけ押し出すような形になるので、オッパイがかなり強調されるような気がします。

ワキやウエスト・背中・おなかと、締めてくれるので、より細くみせて、なおかつオッパイも少し大きく見せると、一石二鳥ではないかしら。。?

ワコール・グンゼ(神田うのさんのブランドのヤツ)・トリンプと、いろいろ試しましたが、私の一番のお気に入りは、やっぱりワコールですね。

よく計算されつくしてあるな~、と感心します。これは、他のメーカーのを着たから初めてわかったことですが。。。

やっぱり、ワコールは、いいですね~。(お値段も一番高いですが。。。だから、やっぱり試着しないともったいないですね。)

で、小さいオッパイの方は、やっぱり必ずワイヤー入りのほうが、強調されると思いますよ。

パッド入りのブラもありますが、ヌーブラを中に入れて、オッパイ自体を寄せる、というのもいいらしいです。パッド入りとは違って、ヌーブラだと自分の好きな場所に入れれるのがいいらしいです。

まあ、見た目だけだと、ブラと取った時のギャップが気になる、という方が多い、というのもわかってます。

でも、ホントに大きくしたかったら、豊胸術しかありません。

豊胸は、本格的に、シリコンバッグを入れる方法がメインですが、その他なら、ヒアルロン酸や自分の脂肪を取ってきて、注入する、という方法くらいしかないですね。

(ニューハーフの方が、女性ホルモン注射で、オッパイを大きくする、ということをされてましたが、巨乳にはなれません。(のはずです)

今でもしてるクリニックあるのかな。。裏メニューとかではあるのかもしれませんね。あやしいところとか。。?普通の美容クリニックでは、もうやっていないところのほうが多いかも。

女性ホルモン剤の投与というのは、いろいろリスク(乳がんとか)があって、専門の医師とちゃんと相談しながらでないと、ホントに勧めません。)

豊胸のバッグで、年末フランスで逮捕された事件がありましたね。

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012012600898 

今の豊胸バッグは、ほtんどが、外側がシリコンでできていて、中身がシリコンジェルでできています。

(液体のシリコンは、絶対にダメです。ホントに大変なことになるし、戦後とか昔は使われていましたが、今は、人体に使うのは、世界的にも禁止されていたと思うんですが。。)

シリコンの固体(塊り)は一応いいんです、今のところ。(ごくまれに、固体のシリコンでのアレルギーの報告がありますが、ホントに、ものすごく稀です)

この逮捕された会社は、「PIP」っていう会社なんですが、中身のシリコンジェルを、医療用ではなく、工業用を使っていたらしいです。

もう倒産したそうでが、私が、以前に勤めたいた美容クリニックでも豊胸術をやっていて、私は、外科にはノータッチでしたが、確かに、PIPの豊胸バッグは、すっごい卸値が安かったです。

私がいた頃(5~6年前でしょうか)には、もうPIPのバッグは危ないと聞いていたので、仕入れはされてなかったですが。

豊胸術が格安のクリニックだと、使用するバッグが、悪質の格安のモノを使用している可能性があります。

今日、お昼、たかじんさんの番組を見ていたら、格安の話が出て、高いところと同じ品質のわけないやん、という話をされてました。

当たり前ですよね。

豊胸術にしても、医者の品質は、ちょっと置いておいたとして(実は、これが一番大事なことですが)、豊胸にかかる時間・手間暇を考えると、どこのクリニックも、その辺はあまり変わりないかと。。

そうなってくると、原価というかかかる経費を抑えられるところは、入れるバッグのコストになってきます。

そりゃ安いほうが、原価を抑えられるのに決まってますよね。

後は、手術の時の麻酔をどうするか、麻酔科医をわざわざお願いして、手術するのか、(これが、また余分な経費がかかります)、麻酔科医に頼まず、自分たち(美容外科医の医者たちだけで)で、麻酔をかけて手術するのか、で、大きく変わってきます。

もちろん、麻酔科医なしの手術は、むちゃくちゃ危険です。死んでもおかしくないですし、今までも麻酔科医がいなくての死亡事故は、大変多いです。

ひどい悪徳美容クリニックだと、麻酔科医を雇うのもイヤだし、自分も麻酔はかけられないから、局所麻酔でするクリニックもあって、もう無茶苦茶です。

(普通、豊胸術は、全身麻酔でしょう。しかも日帰りです。下半身麻酔にして、胸のところまで、麻酔を効かせてやっているクリニックもありますが、下半身麻酔も、かなり危険です。まあ、麻酔科の先生の腕にもよりますが、いい麻酔科医というのは、またコストも高いものです。)

手術、しかも豊胸手術が格安って、やっぱりなんかあるでしょう。

でないと、どっから利益が出ているのか、と考えたら、あまりにおかしいと思いませんか?

豊胸術って、ちゃんとするのであれば(ちゃんとした麻酔科医がいて、全身麻酔で、ちゃんとしたバッグを使って、アフターケアも含めてスタッフがみんなちゃんとしている)、クリニック側は、かなりの手間暇でリスクも高いわけです。

流れ作業で行うようなモノでは決してありません。

それだけのことをクリニックはするわけですから、そりゃ~高い値段をいただかないと、割が合わないと思います。

格安って、おかしいでしょう。。他のプチ整形なら、いざしらず、豊胸術を薄利多売するわけにもいかないだろうし、薄利多売をホントにしているようなクリニックで、手術を受ける、って、命賭けますか。。。。

豊胸術は、患者さんの術後の痛みも大概かと思います。

私は、経験したことがないからわかりませんが、された患者さんの術後を見ていたら、ホントに大変です。

また、術後の痛みが落ち着いたら、次は、マッサージ(バッグが固まって、コチコチの胸にならないように)が始まりますから、これがまた地獄のようだったと聞きます。毎日、泣きながらする方もいらっしゃるそうで、痛いからとやらないと、カチンカチンになってしまうそうで、オッパイの柔らかさが出るどころか、すごく不自然なオッパイもどきになってしまいます。

でも、コンプレックスのある方は、そういうことも覚悟して、オッパイが大きくなった自分を夢に見ながら、頑張って、チャレンジされるわけです。

そういう覚悟なく、豊胸術って、するものじゃないと思いますよ。

そんな簡単で都合のいい魔法はありませんから。

ちゃんとしたクリニックでは、そういう術後のことも含めて、説明があるはずです。

副作用もほとんど言わず、アフターケアもほったらかしで、いいことだけ言うクリニックは、何であっても絶対ダメですけどね。

ちなみに、豊胸術でオッパイが大きくなっても、本物みたいにはなりません。

元々、C~Dカップくらいの大き目のオッパイがあって、わりとぽっちゃりしていて、乳腺下とかにバッグを入れたらかなり本物に近いかもしれませんが、所詮、バッグはバッグです。

今のバッグは、昔に比べたら、すごく性能が良くなっていると思いますが、本物の大きなオッパイのフルフル感というか、あのふにゃふにゃの柔らかさは出なさあにいでしょうし、出るわけがないでしょう。

だって、シリコンの膜で覆ってますし、大胸筋の下に入れた場合、バッグの上にまだ筋肉がのりますから、さらに違う感触になります。

本物と全く同じ、と思って、手術を受けると、あとでショックを受けますよ。

比較的うまくいって、柔らか目になっても、本物とは違います。

(そういうことも言ってくれるクリニックで、受けましょうね。)

ちゃんとしたクリニックだと、触感はともかく、見た目は本物そっくりのいい形のオッパイにはしてくれると思います。

(横になった時に、ワキに流れるのか、というのは、かなり難しいですが。。手術方法によっても違うかもしれませんけどね。少なくとも、大胸筋下に入れて、ワキに流れるのは、普通無理でしょう。)

豊胸の場合、若い時はいいんですが、年をとって、おしりも太もももしわくちゃなのに、オッパイだけは、バンっ!としてる場合があり、あれは、温泉とか銭湯とかで、バレちゃいますし、ちょっと(いや、かなり)変です。ぽっちゃりされている方は、かなり誤魔化せると思いますが、豊胸する方の大半が、痩せている方のことが多いので、50~60代過ぎたら、人前で、裸になるのに、勇気がいると思います。

手術って、何でもそうですが、無理やりしていることなので、どこかに無理が出てきますし、手術の時のリスクだけでなく、その後、人生かけてしょい込むことがいろいろあると思います。

美容手術自体を否定するつもりはありませんが、悪徳美容クリニックのHPや広告には、そういったリスクも何も書いてなくて、患者さんをお金をくれる財布くらいしか思っていないので、患者さん側が賢くならないと、ひどい目にあってからでは、特に手術は取り返しがつきません。

入れたバッグは取り出すことはできますが、また麻酔して、もちろん手術して取り出すわけです。

体の負担は、相当なものです。

それだけの覚悟して臨まないといけないものだと思います。簡単になんて、あるわけないんです。

バッグは、やめてヒアルロン酸や脂肪注入で、と思っている方、どちらも同じことです。

バッグを入れることを思えば、お手軽はお手軽でしょうけど。。。

バッグとは違う副作用があり、悪徳美容外科に、お金を巻き上げれるだけです。

これも、ちゃんとしたクリニックなら、副作用などきちんと経過のことも含めて説明があります。

その上で、了承されてヒアルロン酸をどうしても入れたい、というのであれば、まあ、その方の人生です。

でも、魔法はありませんから、いいことだけ、っていうのは、有り得ません。顔のヒアルロン酸とは、オッパイは全然違います。

(入れる量は、50~100倍以上ですから。顔では出ないようなトラブルがあるわけです。)

ちなみに、左右それぞれに、50ccずつヒアルロン酸入れても、ブラのカップは、そんな変わらないと思います。

50ccって、コップ半分もないんですよ。(コップ1杯200~250ccくらいだと思ってください。)

カップまで変えようと思うなら、最低100ずつ(両方で、200cc)入れたら、結構なお値段になるでしょう。しかも無くなるわけです。

吸収のスピードも場所によって違いますから、減っていくのに、全体に小さく縮むのではなく、差が出ます。早いところも遅いところもあるわけです。(ボコボコになることがあります)

しこりになることも多いし、ひどいクリニックだと入れた瞬間の出来上がりから、ボコボコです。

ヒアルロン酸だからと言って、オッパイの場合、広告で書かれているほど、簡単ではないんです。

注入とバッグだったら、どっちがマシかな~。

(ちなみに、どちらも乳がん検診のマンモグラフィーは、受けられません。特に、注入系は、触診やエコーでも、ガン疑いとかでひっかかる可能性大です。細胞診(直接針を刺して、ガンかどうか、細胞を直に確かめる検査です)をすれば、疑いは晴れると思いますが、わざわざその検査までさせられるわけです。(普通、誰でも受けたくないと思います)

もし、自分だったら、バッグを選びますかね、どちらか絶対選ばないといけないんだったら。。

絶対選ばなくていいなら、豊胸術は、受けません。下着とかで工夫しますね。

ホントに、後が大変だから。

コンプレックスが強くて、覚悟のある方は、その方の人生ですから、エンジョイされたらいいと思いますが、必ず、ちゃんとしたクリニックでカウンセを受けること!1つのクリニックだけではなくて、2つでも3つでも、納得がいくまで、クリニックを回りましょう。絶対に、妥協はダメです。(格安クリニックもね)

豊胸術は、一生の問題です。マイホームを買うより、重要です。

 

 

 

カテゴリ:

医療