法令線のヒアルロン酸注入とおでこのボトックスのモニターの方の写真ができたので、公開いたします。 それぞれの左側がビフォーで、右側がアフターです。
まず、額ですが、眉毛を表情に合わせて、上下に動かす方は、おでこのところに、おサルさんみたいに横ジワが入りますね。
なかなか、普段の自分の表情を鏡で確認するのは、難しく、動画を撮って見たりすると、自分の普段って、こんな表情をしてるんだ、
とショックを受けることって、ないですか?
自分のことって、気付きませんよね。
でも、眉毛の上下運動ばかり、繰り返していると、皮膚が同じところばかりで、折りたたまれるので、シワは溝になってしまい、どんどん深く、取れなくなってしまう、というわけです。
若いころから、表情が豊かな方のほうが、シワが多いのは、そのためなんです。
だから、顔筋体操なんて、顔の筋肉をどんどん動かすなんてしたら、顔中、しわだらけになっていくわけです。
シワがイヤなら、必要以上に、自分からわざわざ動かさなことです。
笑ったり、泣いたり、怒ったり、と自然な表情で、顔が動くのは構わないんですが、体操してシワを増やすほど、一体顔の何を鍛えようとされてるのでしょう。
俳優さん・女優さん・顔芸をされる方は、自分で好きなように、顔の筋肉を動かさないといけませんから、ある程度筋肉を鍛えるために、体操するのも大事でしょうが、よく動かす方ほど、肌質にもよりますが、シワはその分、多くなります。
あるいは、サービス業で、自然な笑顔がパッと作る必要のある方も、(同様に困った時の顔も必要ですから)顔の体操をして、顔の筋肉を鍛える、というのは、大切だと思います。
体操の目的が全然違うわけです。
筋肉を鍛えて、すぐに表情をコントロールしよう、というのが目的で、シワを無くすためにやっているのではありません。
表情ジワを無くすには、顔の筋肉の動きを止める必要があり、そのために、ボトックスを注射します。
ボトックスで、動きを止めて、皮膚が折りたたまれて溝を作らないように、するわけです。
体操とは全く逆のことをするわけです。
そんな医学的には、当たり前のことなんですが、TVや雑誌で、いまだに平気で、顔筋体操とか勧めている、訳わからん肩書の人が紹介されるので、ホントに、ひどい話です。
さて、このモニターの方も、眉毛をよく上下に動かされるので、ボトックスを打ちました。今回は、少なめに打ちました。4か所しか針は刺していないんですが(量も少ないです)、結構よく効きましたね。
眉毛を動かしても、おでこにシワが寄りません。
アップで見ると、アフターの写真で、おでこに細かいチリメンジワが出ていますが、これも取ろうと思ったら、もう少しボトックスの量もいるかな、ボトックスだけでは難しく、光・レーザー治療を追加していくことになります。(完全には、消えませんよ。)このチリメンジワは、細か過ぎてヒアルロン酸では、難しいかと。
(ヒアルロン酸の粒のほうが大きすぎて、ボコボコするかもしれません。
ただ、クリニックによっては、それ用のヒアルロン酸を置いているところもあるので、絶対無理、とは言いませんが、同じお金をかけるなら、私なら、顔全体する光・レーザー治療にお金を使いますね。)
法令線は、よく口を動かす方は、口角横を中心に、タルミの法令線だけでなく、シワも刻まれてしまいます。
口周りには、ボトックスは、かなりの注意が必要で、私は、口周りは、やりません。
口角だけ上げるクセのある方は、そのクセを自分でどこまで止めていけるか、でしょうが、口角を上げるクセは、きっと10年以上続けてこられたので、もう無意識でされているので、まあ、クセは止められないでしょうね。
法令線は、ヒアルロン酸・レディエッセの注入剤(充填剤)か、タイタン・ジェネシスなどの光・レーザー治療が、うちでおススメしている治療となります。
この方も、口をよく動かすので、38歳という年齢の割に、少し、法令線のタルミ・シワが目立ちます。
レディエッセのほうが、持ちがいいので(吸収が遅いから)、法令線には、ダントツにおススメですが、ヒアルロン酸のいいところは、余った分(うちは1本買取方式なので)は、他の場所にも注射できることです。
法令線に、テオシアルのグローバルアクション®(1本1.0cc)を注射して、少し余ったので、眉間のシワとシワの間の、凹み(写真ではわかりにくいくらいの、わずかな凹みです)に、残りを入れました。
ヒアルロン酸のいいところは、お値段もレディエッセよりは安いので、とりあえず初めてで、どんな感じになるのか、試してみたいし、他の小ジワも気になる、という時には、いろいろ使えるのでいいと思います。
レディエッセは、小ジワには入れることができませんから、あくまでボリュームアップ(法令線・ゴルゴライン・鼻・アゴなど)用です。
ただ、ヒアルロン酸を入れてしまうと、レディエッセと混ぜることはできませんから、半年は空けてからでないと、レディエッセは入れません。
(ヒアルロン酸の吸収が早い人は早いですから、明らかにない、と診断すれば、半年以内でも入れることがあるかもしれませんが、普通は、半年は空けます。)
法令線の写真は、少し角度も違うし、アフターの写真は、少し笑ってしまわれたので、(お化粧もされたままなので)印象がよく見えてしまうのは、仕方ないかもしれませんが、ご本人は満足しています。
特に、右の口角から口角下のシワのラインがマシになって、全体の法令線も自然な状態かと思います。
もっと入れたい、という方であれば、まだ法令線に入れるのは、可能ですが、入れ過ぎは、おかしな顔になりますから、ご注意ください。
ヒアルロン酸は、少々入れ過ぎても、すぐに吸収してしまいますから、まあ、構いませんが、レディエッセは、ホントに、適量~やや少なめにしておかないと、ホントに吸収しませんから、入れる種類によっても、どこまでオーバーに入れるか、という判断も違ってきます。
(ドクターの好み・患者さんの好みも、もちろんありますけどね。)
注入剤のいいところは、量の調節がしやすいところなので、2週間くらいしてから、足りないと思ったら、追加する、というのが、一番患者さんの満足度が上がる、と一般的に言われています。
(満足していたら、わざわざ追加する必要はありませんが)
まあ、すぐに変化が見られる(ボトックスは、2・3日かかりますが)のが、注入剤系のいいところですね。プチ整形と言われる所以でしょう。
イベントの前とかには、とてもいいと思いますが(できれば2週間前までにやっておくのが安全です)、今後ずっとプチ整形だけでやっていくとなると、お金がかかって仕方ないです。
注射しても、老化を止めているわけではないですから。コストパフォーマンスが悪い、とは言いませんが、根本的な治療ではないため、長期的に見れば、経済効率は悪いかと思います。
私の一番のおススメは、やはり光・レーザー治療の、お肌のメンテナンスとスキンケアで、時々、何かあれば、こういうプチ整形を足してあげる、というのが、一番自然で、キレイかな~、と思ってます。
好みは人それぞれですけどね。
何事もやりすぎず、自然に。
ガンガンやって、人形みたいに、シワもタルミも全く無くして!、という方は、うちの治療には向いていません。
そういう方は、ガンガンやってくれるドクターをお探しください。
自分の好みに合うクリニックを選びましょう。