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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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目元のシワの治療(医療編)

ホームケアだけでは満足できない方、ある程度の確実な効果(コラーゲンを実際に増やす)を欲しい方は、やはり医療を組み合わせるしか方法がありません。

ホームケアのいくらクリニック専用化粧品と言え、限界はもちろんあるわけです。

もちろん、医療だからと言って、シワが完璧になるなるわけではなく、あくまでマシに改善させるというレベルです。

どこまで改善してマシになるのか。。。それは、その方の老化のスピードにも寄りますし、どこまで医療にお金と時間を割くのか、ということでも変わって行きます。

老化はずっと続きますから、うまく長く(って、死ぬまで一生ですから)付き合っていかないとね。

 

さて、医療ですが、

目元のシワで、うちのメインは、やはり光・レーザー治療です。

タイタンとジェネシスになります。

ただ、どちらも骨の無いところ(眼球の上)の皮膚に、光をあてることはできません。目を守らないといけないからです。

ジェネシスは、皮膚の浅いところまでしかレーザーが届かないので(タイタンに比べると)、タイタンに比べると、コラーゲンの増やす程度は弱いんですが、目元は皮膚が薄いので、ジェネシスもとてもいいと思います。

ですが、まつ毛にあたると、毛が飛んでしまいますから、完全にまつ毛を保護するところまで、ゴーグルでカバーします。

エクステなどが長すぎると、他の方よりもカバーが大きくなりますから、せっかくの目元に、レーザーがあてられません。

できる方は、まつ毛を保護して、できるギリギリのところまでレーザーをあてていきます。

(完全に骨のない柔らかいところには、あてられません)

 

でも、もっと目の際のシワもチリメンジワも、全部気になりますよね。

そこで、タイタンです。

タイタンの光は、まっすぐではなくて、少し広がって光が届きますから、目の下の骨のところにあてても、少し内側に届きます。

目元を気にされている方は、うちではタイタンをされることが圧倒的に多いです。

上まぶたには、あてることはできませんが、上まぶたも年々たるんできますよね。

タイタンで、おでこにしっかりあてることで、上まぶたを引っ張り上げる効果がありますが、それでも足りなくて、もっと上げたい、あるいは、下まぶたも、もっと光をたくさんあてたい、という方には、オプションで、普通のタイタンに、目元をさらに追加(プラス¥10.500)というのもあります。

でも、普通のタイタンでいいと思いますよ。普通のタイタンで、しばらく様子を見られたらいいと思います。

50~60代の方で、目元だけかなり老けている印象の方(目元にだけ、とっても小ジワが多いとか)で、普通のタイタンもしたけど、もっと早くなんとかしたい、という場合に、追加されることはあります。

顔のタイタンの場合だと、1~2か月間隔で通われる方もいらっしゃいますし、気になった時だけ、単発で、あるいは少し続けてやる、という方もりいらっしゃいますし、人それぞれです。

でも、目元を気にされている場合は、いきなり変わるわけではないので(タイタンがむくみは即座にとってくれると言っても、目元はあまり関係ないかと。。)、やはり数回(1~2か月毎に)は続けられたほうがいいと思います。

もちろん、1度して、気にならなくなったら、する必要はありません。また気になった時にされればいいと思います。

 

目元の笑いジワが固定してしまったり、笑いジワが気になる、というのであればボトックスをするしかありません。

筋肉が動く度に、シワがよって、どんどん深く刻まれていくので、少しでも刻まれないように、動きを止めるわけです。

もう、ついてしまった笑いジワは、ボトックスだけで、無くすということは難しいですが、それ以上深くしないということがとても大切です。

ただ、目尻は、あまりボトックスを広範囲にやりすぎると、不自然な感じになると思うんです。

笑った時に、少し目尻にス~っと上側にシワは出たほうがいいかなと思います。

キレイな女優さんで、目尻のシワの少ない方の笑顔をよく見ておいてください。

ああいう感じの笑顔なら、40代50代でも、自然でいいと私は思うんですが。。。

笑っても、全く目尻にシワがよらない方がいらっしゃって、(女優さんでも、素人の方でも)

あれは、ボトックスを目尻の上側にも注射しているんだと思いますが(目元だけでなく、ホホ側にまで打つ方もいらっしゃいます。)、あれは、私は勧めません。

ちょっと、やっぱり不自然でしょう。。

まあ、好みの問題なので、そういうのが好きな方は、そういう顔のドクターにしてもらう(全然シワのよらない、表情の変わらないドクターって、いますよね。いるんです。)ほうがいいと思います。

自分は、そういう顔にしてなくても、患者さんのお好みであれば、(私も、患者さんにする場合はありますが)、不自然なのにな。。と思いながらしますから、不自然さの中に、少しでも自然さを残そうと、ボトックスを打っちゃうかもしれません。少なくとも、私はそうかな。

むちゃな量はいれないし(そんな大した量じゃなくても、結構止まりますけど。打つ場所ですかね、やっぱり。)、ホホ側には頼まれても入れません。

その方の笑いジワの大きさや範囲にもよりますが、少し注射しておくと、シワが浅くで済んで、自然に若々しいと思いますよ。

深くさせないための予防も兼ねて、ですね。

 

笑ってもいないのに、顔を動かしてもいないのに、シワが残ってるところ、完全にシワは定着してしまっている場合ですね。

光やレーザーで、時間をかけて浅くしていく、という方法も確かにいいんですが、シワが深すぎたり、光治療の効果を待っていられない場合、ヒアルロン酸注射をする、と言う方法があります。

ヒアルロン酸は、シワのミゾを浅くするような感じです。少し浅くすることで、目立たなくする、以前よりは改善させる、という方法です。

完全にシワがなくなるわけではありません。

かなり目立たなくなることも、シワとヒアルロン酸の粒の大きさやシワの深さなどによって、ドンピシャに合った場合、もちろんありますが、絶対ではありません。

あくまで、浅くして、より目立ちにくくさせる、と思っておかれたほうがいいです。

ただ、目元のシワは、細かいことも多く、細かすぎると、ヒアルロン酸の粒のほうが大きすぎることもあり、シワにより、ヒアルロン酸を選ばないといけません。

うちだと、テオシアルのファーストライン®かグローバルアクション®をご用意してます。

目元は、ファーストライン®を使うことが多いです。

(あくまで、シワ用です。)

シワに1本、1本、入れていくわけです。

グローバルアクションだと、シワにも、他の場所にもいろいろ使えることがあるので、グローバルアクションを買って、残りを他にも使う、というのもありですが(うちは、1本買い取りなので)、

目元のシワの深さや大きさにもよりますが、シワの大きさに合っていない場合(特に、少し粒のほうが大きかった場合)、ミミズ腫れみたいにしばらく見えることもあるので、(しばらくしたら、たいていなじむとは思いますが、人によったら、結構時間がかかることがあります)小さい粒のほうが無難かな。。と思います。

ヒアルロン酸の選び方は、メーカーも使う種類も、ドクターによって、かなり好みがありますから、私と全然違うドクターも、もちろんいるわけで、私のやり方が絶対正しい、というわけではありません。

実際、シワを診てみないと、わからないので、診察後に、全然違う話をすることもあるかもしれません。

ただ、ファーストライン®でも粒のほうが大きいな。。というシワには、うちではヒアルロン酸は、希望されても入れません。

ヒアルロン酸って、多少の腫れ・内出血の可能性があります。特に、目元は血管も多いし、血が出ても押さえにくいので、内出血の可能性は、他の場所よりは高いと思います。

そういうリスクを覚悟されたうえで、ヒアルロン酸をする、というのは、とてもお気軽で、時間もかかるものではありませんが、メイクみたいなものとお考えください。

2週間後に、大事な用事があって、なんとか間に合わせたい!という時であれば、選択肢の一つにもなりますが、一生のアンチエイジングのために、となると、ヒアルロン酸を注射しても、老化が止まるわけではないので、費用対効果をどう考えるか、です。

ヒアルロン酸は、吸収して無くなってしまうので、無くなって、気になったらまた入れる、ということを繰り返していると、トータルで見ると、割高になるかと。。。

老化と一生つきあう、という面からみると、経済的には、一番負担じゃないのかな、と私は考えます。

(どんなシワか、にもよりますけどね)

だから、プチ整形と言われてしまうわけですが。

同じお金をかけるなら、私は、光やレーザーで、根本的な自分のコラーゲンをちゃんと増やしておいて、そのうえで、気になるなら、ヒアルロン酸などを考える、というのが理想でしょうか。

1年にどれくらいのお金をかけるのか、その費用で、どこまでのことをしたいのか、ということでも、おススメはもちろん変わりますけどね。

 

何の治療をされるにしろ、ご自分がどうしたいのか、どこまでお金をかけるのか、かけていくのか、どこらへんで、維持したいのか、あるいは目指すのか。。

そういうことがはっきりしていると、治療の選択が簡単になります。

あれもこれもしたいけど、お金がない、あるいは無理してお金使っちゃった、と悩む前に、できることから始めて、様子を見られてはいかがでしょうか。

実際、どれもやってみないと、本当に自分に合っているのか、考え方と効果も予想通りなのか、ということも、わかりませんからね。

 

 

 

 

カテゴリ:

医療