プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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NEC_0047.JPGずっと以前から行きたかった「レストラン マエカワ」。http://www.gion-maekawa.jp/ 

やっと行くことができました。南座からすぐです。そのまま散歩していると、有名な巽橋があります。

こちらは、カウンターがメインのお店で、テーブル席は、一つ奥にあります。完全に個室になるし、お天気がいいと窓から外が眺められるので、とってもいい感じです。(見せてくださいました)

こちらのシェフは、京都で有名な、「祇園 おくむら」で働いておられたそうで、独立をされとかなり以前に聞いてお店のことは知っていたんですが、なかなか機会がなかったんですよね。

5年前におくむらさんに行って、お料理がおいしかったので、こちらのマエカワさんと「レストラン よねむら」さんのことを知りました。

残念ながら、よねむらさんに行ったことがないので、全部を比べるなんてできませんし、好みと用途の問題もありますが、お値段は、こちらのマエカワさんが、一番お得だと思います。(よねむらさんも、結構いい値段のはずです)

そういう意味でも、こちらのお店は、この中で、一番コストパフォーマンスはいいと思います。もちろん、中身であるお料理と、サービスとスタッフの方の雰囲気と全てから考えても、いいと思います。

ちなみに、ランチは、税・サービス料込みで、4200円です。この、「込み」っていうところが素晴らしい!別計算だと、アレッ?いくらだったっけ?となりますからね

(「匠 おくむら」にも行ってません。が、「匠 おくむら」がこの中でダントツに高いはず。。。)

なにより、マエカワさん、くつろげるんですね~。店内は、とてもスタイリッシュで、キレイでした。トイレもキレイ~♪ カウンターのいすが苦手と思われる方もいらっしゃいますが、こちらの椅子は、座り心地が良かったです。椅子もくつろげます。

サービスも、とても柔らかくて、おしつけがましくない、いい感じのサービスです。楽しいひと時もいただく、というお店です。入ってしばらくして、すぐに気付きました。このお店、アタリだ!。。にやり。。。超~らっき~♪ この頃、新規開拓の飲食店は、アタリが多いです!やるな!私!!

カウンターだからお店の方がよく気付くのは、あたり前、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、こういうことがサラリとできるお店って、最近減っているんですよね。高いお金を取っていても。。

 

(以前に行ったお店で、ワインをメニューから選ぶのに、どれがいいのかわからず、でも、ソムリエらしき方はいなくなってるし、料理を作っているスタッフの方が、注文を聞きに来られたので、どれがいいか聞いたら、どれも同じです、と言い切るんですね。一瞬、「はあ?」と何を言っているのか、わかりません。こんな種類をたくさん載せてて、同じわけねーだろ!と突っ込みたくなりましたが、載せているワインは、全てうちの料理に合います、という意味であえ取りましたが(多分、違います。だって、このお店、和洋折衷創作フレンチの草分けですから、お料理もホントに日本料理か、というお料理が出て来ましたから、全部に合うワイン選ぶなんて、どんだけの難題やねん、と素人の私でもわかります。

でも、この人に聞いても無駄だな、と適当な値段のワインをボトルで頼みました。どれも同じと言われたら、値段で選ぶしかありませんね。

でも、そういうお店ですからね、グラスが空でも、カウンターの中にいるシェフもソムリエもスタッフも誰も気づかず、結局自分達でグラスにつぐはめに。。ついでいても、知らんぷりです。

そのくせ、サービス料10%を取られたりしますから。。。そこまで、混んでるわけでもなかったんですが、店内は。。個室が忙しかったのか、それはわかりません。

そこのお店に行った時、ちょうど私たちの横に、いらっしゃったカップルの男性が、デザートの前に、シェフに名刺を出されて、名乗られて挨拶をされました。お料理がおいしかったので、一言お礼を、みたいな感じでした。全然イヤな言い方ではなくて、むしろウワサを聞いていたので、勉強させてもらいに来ましたって、いい感じでおっしゃってました。

その男性は、大阪の超有名な会席・割烹のミシュランを取られたお店の大将でした。名前が聞こえたから、思わず「えっ?!」と見てしまいましたから。(最初から最後まで、たっかい赤ワインを飲まれていて、お金持ちそ~!って感じですが、嫌味は全然なかったです)

そしたら、このお店のシェフは、ろくな挨拶もされずに、横にいたスタッフに、「知ってる?」と聞いて、スタッフが説明すると(この時は、まだミシュランはなかったです)、「ふ~ん、知らんわ。」と一言。。むっちゃ、失礼。。言い方もね。

私でも知っとるっちゅーねん!(京都のお店以外、あるいは自分のお店以外の勉強って、されないんでしょうか。。)

京都人のすっごい嫌な一面を目の当たりに見てしまいました。よく言われる、これが京都のイケズってヤツですか。

普通に挨拶したり、お礼を言ったりできひんのかな、この人は。。その横に、私ら普通の客もいて、話は丸聞こえで、もちろん大阪のその大将と連れのご婦人もお客さんのわけで。。その態度と言い方って、アチャチャ~です。

逆に、大阪のそこのお店のほうが、私にはポイントアップです。ミシュランが正しいとは思ってませんが、この大阪のお店が星を取るのはわかる気がします。で、このお店は、何年経っても、星が取れません(のはずです)。私は、サービス悪いもんな~、とミシュランの発表があるたびに思い出すんですが。。

こういう方が、一番えらいシェフですから、カウンター内は、スタッフの方も変にピリピリされていて、あまりいい雰囲気ではありません。いい意味の割烹のピシッとした緊張感、というのとは全然違います。

そりゃ、こんなお店、誰もワインもつがへんわな。。店の誰も、お客さんをもてなすっていう気持ちがあらへんね。そういう愛情がお料理にふりかかってるかどうかで、もっとおいしくなると言うのに。。残念なお店でした。(また、こういうお店は、常連さんには、態度が違うんでしょうね~。京都らしいですか。。)

ちなみに、夜だったので、サービス料も含めて、結構なお値段を取られました。。。そんなサービスしてもらってないけど。。コストパフォーマンスは、悪いな。。。あと、接待や大事な方を連れていくのは、同じことをされるとなると、ちょっとためらいますね。

それ以来、カウンターの割烹風の、和洋折衷創作フレンチってヤツには、少しトラウマがあって、あんまり近寄らなかったんです。元々、カウンターで料理されているのをずっと眺めているのは、ワクワクして大好きなんですけど。)

こちらのマエカワさんでは、そんなことは起こりません。みなさん、楽しそうに、お仕事されてますので、とってもいいです~。ランチでもディナーでも、おかしな緊張感は、いりません安心して、デートにも家族とも友達とも接待にも使えると思います。

シェフご自身がソムリエでいらっしゃるので(後から知りました)、ワインの銘柄は、私はちんぷんかんぷんですが、グラスでも各種数種類おいておられて、お料理に合わせて選んていただきました。

最初は、グラスシャンパンで、その後、白、で最後に赤と、1杯ずつ~♪

とてもおいしくて、どう言えばいいのかわかりませんが、ちょっと違う、いい感じのワイン達でした(伝わりませんよね。。。私もそう思います。個性的と言っていいのか、なんと言うのか。よくホテルのダイニングで、「今日のグラスワインのいくつか」みたいな、どこにでもある、まあ、おいしいワイン、悪く言えば、無難な感じ、というのでなく、まさに、選びました!って感じでした。

いろいろ説明してくださいましたが、品種以外の名前は、さっぱり憶えられません。白はシャルドネで、赤は、ピノノワールでした。

ワインって、やっぱり楽しくて、おいし~い!と改めて思わせてくれるそれぞれでした。

グラスだと、お料理に合わせて、いろいろ楽しめるので、私は、ボトルよりもグラスのほうが好きなんですが、お店によったら、グラスだと、あまりいいのは置いていないところもあって、無難な感じのものは置いておられますが、「おっ!これはただものではないっ!」と、思えるようなのって、やっぱりボトルになっちゃうんですよね。

グラスで、いいのが出てくると、絶対そのお店は当たり!です!!

この日のメニューは、

ホワイトアスパラガスのムース(桜エビの粉末がかかってるんですが、香りが離れて香ってきて、とってもおいしそうなニオイで、実際おいしかったです)

イイダコとグリーンアスパラガスに、ふきのとうとアンチョビとオリーブだったか?のソースがかかったヤツ(下にジャガイモと紫キャベツがいます)

ホタテのお料理と、スープは、エンドウマメだったっけ?メインは、バウムクーヘンを食べて育った豚(脂が甘いんだけど、くどくなくて、おいしいブタさんでした)を、一人用に小さいル・クルーゼに入ってのお料理でした。

牛刺しの炙りと生ウニののった一口ライス(写真のヤツです。スミマセン、ちょっとボケてますね。。)

デザート(チーズのムースにイチゴだったか。。。塩とオリーブオイルがかかってて、絶品でした)

お酒をたくさん飲むと、記憶がどんどん飛んでいきますね。おいしかったことだけは憶えてるんですが。。。詳しいメニューの名前を忘れてしまいました。

(写真も、おしゃべりするのと、食べるのとで、すっかり忘れてしまいました。。。気がついたら、手をつけてしまった後で。。。)

 

こういういいお店に行くたびに、思いますが、ホントにいいお店というのは、そこのオーナーシェフなり、店長さんの目が隅々まで行き届いていて、またスタッフもそれを理解して、同じ気持ちで働いておられますね。

目が行き届くとなると、どうしても小さめのお店になってしまうので、飲食店だと、8~10席くらいが限界になりますか。そういうお店は、みんな狙ってますから、早目の予約をお勧めします。

ちなみに、このマエカワさん、オンラインで、予約が取れるので、よってもラクチン、スムーズでした。

朝の9時半とかだと、まだお電話したら、いけないかな、とか実際繋がらないお店も多いですし、またお店の定休日に、予約したくなったら、翌日まで待たないといけませんから、このオンライン予約は、とりあえず予約を取るのに便利でした。

(いろいろ確認されたい時は、やはり電話のほうがいいと思いますが)

ディナーは、税・サービス料込みで、9500円ですから、品数も多いし、これはかなりお得かと。女性受け間違いなしです!次は、絶対夜に食べに行きま~す!

久しぶりに日焼け止めの重要性の続きです。

 

よく患者さんから言われるのが、「日焼け止めって、肌い悪いんでしょ?」「SPF50って、強すぎて、肌に悪いんでしょ?」ということです。

はっきり言って、それは今まで塗ってこられた日焼け止めの質が悪いか、自分に合っていないモノを塗っているか、どちらかです。

品質のよくないモノを塗れば、お肌に負担になるのは当たり前で、またどんなに高くて品質が良くても、自分に合っていなければ、お肌の調子が悪くなるのも、当たり前です。

どんなものでも一応構わないのですが、必ず自分に合うモノを使いましょう。

(ファンデや口紅は高いブランド物を使っているのに、日焼け止めは、ドラッグストアの298円とかのすっごい安物を使っている方とかがたまにいて、私からしたら、そのお金の使い方がよくわからないんですが、298円のファンデや口紅って、そういう方って、絶対買わないし、使わないと思うんですが、どうして日焼け止めだけ安物を使うんですかね~?

日焼け止めって、そんなに日陰者?

ずっと謎だったんですが、知人が言うには、ファンデや口紅というのは、女同士、トイレや更衣室で、人から見られるものなので、見栄を張るところだそうで、日焼け止めは人に見られないから、安いモノを使う、というらしいです。。。

人からどう思われるかよりも、自分の肌にいいモノを塗ってあげるほうが、よっぽど大切だと思うんですが、価値観が全く違うんですね~。

 

せめて、もう少し、高いのを買いませんか?

 

どんなモノが合うのかわからない、と言う方へ。

 

まず、塗って気持ち悪くないものです。

塗って気持ち悪い、ということは、体が止めて!と言っている信号だと、私は思います。

まあ、気持ち悪いモノを、誰も塗り直ししようなんて、思いませんし、使わなくなりますしね。

塗って気持ちいい、までいかなくても、これくらいなら、塗ってやろうかな~、塗りやすいや、と思えるモノを使ってください。

次に、塗っても、カサカサしない、乾燥しない、かゆくならない、ブツブツが出ない、これらの条件を満たすのは、絶対当たり前です。

このうち1個でもあれば、その時の貴女のお肌には、合っていない、と考えていいと思います。

そのうえで、SPF50を買うのか、30を探しているのか、ウォータープルーフなのか、汗に強いと言う程度でいいのか、まず、TPOというか、どういう場面で使うのか、から考えます。

紫外線吸収剤は入っていていいのか、ないほうがいいのか。

紫外線吸収剤でかぶれる方は、ないのを使わないといけませんが、かぶれない方が、わざわざ吸収剤の入っていないのを使わないといけない、ということはありません。

その入っていない商品が、気に入って使っておられるなら、構いませんが、吸収剤が入っているほうが、塗りやすかったり、紫外線カット効果が高かったりと、いいことがあります。

吸収剤が入っていても、合うヤツを塗れば、問題ないと思います。

 

後は、しっとりタイプか、さらさらがいいのか、などなど、それと塗り心地の好みですね。

(夏の湿度の高い外で使うなら、サラサラタイプでもいけるでしょうが、クーラーの効いている室内で、サラサラタイプを使うと、乾燥する方が続出するので、ご自分に合うのを使いましょう。

外用と、室内用に分けてもっておくと、使いやすいですが、使い分けがメンドクサイという方は、しっとりタイプを一つ用意されておくのが、一番お肌にはいいと思います。

しっとりタイプも、商品によって、感触はいろいろなので、試してみるしか、合うのを見つける方法はありません。)

SPF30くらいまでで、ウォータープルーフでなくてもいい日焼け止めは、クリニック専用の化粧品でなくても、デパートの化粧品売り場で探せば、お気に入りのメーカーでもあるかもしれません。

(7千円も1万円もする日焼け止めは、要らないんじゃない?とは思いますけど。

好きで塗られる分にはいいですが、塗り直しが必要ですから、量が結構いります。また、日焼け止めはケチって塗ると、効果が減ってしまいますから、ある程度気にせずたっぷり使おうと思えるモノのほうがおススメです。)

100均とかドラッグストアの店頭で安売り山盛りにされているような安物は、ダメですよ。あれは、誰でも続けてれば、お肌は荒れたり、痒くなると思いますよ。ガッサガサにもなりますしね。

そりゃ質は良くないでしょ。

だって、化粧水や乳液で、そこまで安いのって、あんまり皆さん使わないでしょ?それから考えたら、どれだけ質が良くないか、わかりそうなものだと思うんですけどね。。

私も使ったことがありますが、(夏の手や腕用に、昔買いました)しばらくしたら、カサカサになって、その後も使っていたら、痒く赤くなりました。早っ!こんなに早く負担になるとは思いませんでした。 

 

日焼け止めの大切さが、昔よりは注目されているので、各メーカーから、ここ数年、どんどん使いやすい日焼け止めを出してくれてますね。

毎年、進化というか、塗りやすく、便利なモノが出て来てると思います。

お気に入りのメーカーで、使いやすいモノがあれば、そういうので十分なんですが、デパートで売っている日焼け止めのほとんどは、ウォータープルーフではありませんから、要注意です。

汗をかいたら、もう効いていないと思ったほうがいい。

「これ、ウォータープルーフじゃないんですね?」と店員さんに尋ねると、「でも、かなり汗に強いから大丈夫ですよ!」と平気でウソをつきます。

手書きのポップにまで、「ウォータープルーフ!」みたいに勝手に書いていることもあって、「あれっ?これ、ウォータープルーフだったっけ?」と商品の表示を見ると、そんなことはどこにも書いていません。。

また、平気で、「12時間塗りなおさなくていい」とか大手ブランドでも平気でウソをつきますから、えげつないです。

自分の売上げのことしか考えてないし、あるいは、表示はなくても、本社から、そういうふうに営業をかけるように会社ぐるみで言われているのか(会社ぐるみだと私は勝手に思ってますが。。でないと、一社員が、そんな具体的な数字や、わざわざウソをポップにまで書くなんて、ちょっと考えにくいでしょう。。。

詐欺で、捕まえてほしいくらいです。

もうね、化粧品の販売員の人の言うことって、ホントろくなことないです。うまい話には、ウソがつきものですから、必ず商品のパッケージの表示(裏ですね)を見てください。必ず、買う前にね!

表示になければ、それは、「ウソ」です。ホントなら、表示に書いてあるはずですから。

(表示に書いたら、完全に会社ぐるみになるので、明らかな証拠になります。おかしなことをメーカーは、絶対書きません。ちゃんとしたところならね。)

販売員が口で言う分には、証拠は残らないし、ポップで書いてあったって、その社員が勝手にやったことで、会社は知りません、と言えるから、もう、ホントムチャクチャです。

化粧品会社の誰が何と言おうが、日焼け止めの塗り直しは、必要です!

もちろん、環境にもよりますけどね。

それがわかって、塗りなおしていないのは構いませんが、販売員(というか化粧品会社)は、いい加減過ぎ!

いつも言っていますが、やはり自分の身は自分で守らないと!

私も化粧品は大好きですが、いつも話は、半分以下で聞いています。販売員さんの、特にスキンケア関係の言うことなんて、かなりムチャクチャなことも多いので、ほぼ聞き流しですね。

(たまに、デパートに化粧品を買いにいって、なんかアンケート書かされる時に、「気になることはありませんか?」と聞かれたら、必ず、「ありません!」とはっきり言います。

だって、なんか言おうものなら、それに合わせて営業かけてこられて、時間が長くなるだけですからね。

ありません、と言えば、自分の欲しい商品のことだけで、すぐに終わります。

ある程度の値段を出せば、市販の化粧品の質なんて、そんなに変わりません。合うかどうかと、好みのの問題です。

化粧品は、うまく利用しないとね。

 

 

 

 

 

 

 

「ためしてガッテン!」毛穴編の続きになります。

実際の医療なら、どこまで毛穴の開きが改善できるのか、ということです。

うちのHPの毛穴のところhttp://www.aiko-hifuka-clinic.com/symptom/pore.html にも、簡単に書いていますが、今問題にしているのは、毛穴の開きですね。

(ニキビ跡の凹みレベルまでいくと、話が少し変わってくるので、あくまで毛穴の開きについての話を思ってください。ニキビ跡の場合は、凹みの大きさや深さや原因が全然変わってきますから。)

 

まず、グリシルグリシンシリーズは、やっぱり使ったほうがいいです。日々のお手入れは、大切です。皮脂の中の成分で、すり鉢状になってしまいますから、毎日皮脂は出てますものね。

そこに追加して、クリニックでできることは、やはり光・レーザー系で、ケミカルピーリングは、毛穴の汚れを掃除したりする分にはいいんですが、そんな詰まっていないけど、毛穴が開いている場合に、私は勧めてません。デメリットのほうが大きいことがありますから。

大人の女性は、たいてい乾燥肌がベースにあるので、めったにピーリングは勧めません。ピーリングって、確かに毛穴掃除してくれて、毛穴はキレイになりますから、汚れやすい方には、お肌の乾燥具合に合わせた強さで使ってもらいますが、私はあまり毛穴の開きには使いませんね~。

ケミカルピーリング(クリニックのね)は、確かに(微々ですが)コラーゲンを増やしてくれますが、なんか毛穴の開きに効く場合って、少数派だと思います。

ものすごい脂性で、そのせいで皮脂の中のオレイン酸もバンバン出てて、毛穴がどんどん開いていくような方だと、ピーリングでちょっと脂を減らす(というか乾燥させて)ことで、オレイン酸も減って、結果毛穴がマシになる、という場合かなと。

ほとんどの大人の女性は、乾燥肌・混合肌で、ピーリングをすることで乾燥が一気にひどくなりますから、ガッテンで言っておられた、「お肌を傷める」状態なわけです。その結果、余計に毛穴はひどくなるし(番組でもやっておられましたね)、お肌の荒れて反ってボロボロになるし、ツヤもなくなり、まあ、ひどいもんです。乾燥がひどくなるから、よけいに時間が経つと、皮脂がどんどん出て来ます。その結果、混合肌になるわけですが、また皮脂が嫌!脂っぽい!とピーリングをして、ボロボロになって、と負の連鎖に突入です。

全体にボ~っと赤くなって、洗顔後はすぐに化粧水とかつけないと、痛いくらい乾燥している、という悲しい状態になっていくわけです。

お肌も診ずに、ピーリングをバンバンやらせるようなクリニックは、アトピーみたいにならない限り(アトピーでもやるかもしれませんね)、ドクターも診てないし、そんなところのナースは、やったらいけない、とは考えもしないわけですから、ご自分で、なんかおかしい!と気付かれない限り、悪循環から脱出できません。誰も助けてくれません。お金取られて、肌ボロボロにされるだけです。

ピーリングはね、ホントにやっていい方と、ダメな方、やっていい方でも、やっていい時とダメな時、やる時でも適切な強さを選ぶ、というのが大事なので、誰でもクリニックのピーリングをバンバンやっていいわけではありません。

 

それじゃあ、私は何を使うかというと、一番多いのはジェネシスです。次にライムライトです。

まず、毛穴のアップを診て、どんな毛穴で、なにが原因で目立っているのか、を診断して、ジェネシスかライムライトかを選ぶわけです。より、メリットの多いほうからをお勧めします。

あと、患者さんに、両方説明して、こっちがしたい、となった場合に、私のおススメと違った場合、どうして私が最初に勧めないのかのデメリットを説明します。

それをご了承の上、お勧めじゃないほうをされるのは全然構いません。納得しない方(デメリットを受け入れない方)には、治療をお断りしますけどね。

しばらく、そのどちらかをやって、落ち着いたら、もう片方の気になっていたほうにチェンジされる方もいらっしゃいますし、ずっとそのまま気にいって、続ける方もいらっしゃいます。

お肌の状態も、どんどん変わって行きますからね~。

 

肌荒れの方がとても多いわけですが、そういう方の場合、顔全体が赤いので、下に肝斑が隠れていてもわかんないんですよね。

肝斑がもしあると、ライムライトのみ当てるということは私はやりませんから、肝斑にあててもよくて(ちょっと良くなる方もいます)、肌荒れ・赤みの炎症を抑えて、コラーゲンも増やして毛穴を引き締めるジェネシスから始めることを勧めてます。

やってるうちに、正しいスキンケアとジェネシスで、赤みが薄くなって、肝斑がないとわかれば、ライムライトのみに変えてもいいし、やっぱり肝斑かな、となったら、肝斑セットに変えてもいいし、ととりあえず状態を落ち着かせてくれるんですよ。

ジェネシスは、アトピーの方の美肌治療や痒みや赤みの炎症を抑えるのにも使いますから(自費です)、どんだ肌荒れにもやっていきます。安心して、お肌の弱い方も使えるわけです。むしろ、ジェネシスで元気に回復させてくれるような、早く落ち着くように手助けしてくれる感じでしょうか。

ガッテン流に言うと、お肌が傷んだせいで、毛穴が目立っていたのが、ジェネシスで肌荒れを改善してくれるのから、その結果毛穴の目立ちも改善する、というおまけもついてきます。

ジェネシスって、実はとっても素晴らしいレーザーなんです。(シミとタルミには効きませんけどね)

5年ほど前に、ジェネシスで学会発表をしたことがあって、毛穴の開きの改善度を測ったものです。

TVでやっていた目立つ毛穴の数を測ってくれる装置を使って、ジェネシスを2週間~1か月毎に、4回やった場合のデーターの集計をまとめました。

結果は、約20%改善(目立つ毛穴の数が20%減りました)でした。

ただ、集計しながら気付いたのは、かなり個人差があったのと、ジェネシスをやる間隔が、2週間~1か月と、人によってかなりまちまちだったので、ホントのジェネシスの効果がこれ!というわけではありません。

実感としては、ちゃんと通ってやれば、確かにもっといいな、という感じです。(マメに来られている方の結果が圧倒的に良かったので。まあ、そりゃそうですよね。)

 

今、うちで当てているジェネシスと、この発表の時にやっていたジェネシスとで、機械の設定が違いますから、今は、もっとバージョンアップしてると思っていただいて構いません。

 

データーでもそうでしたが、元の状態がひどい(毛穴が目立ち過ぎている)と、ビフォーアフターって、とってもわかりやすいんですが、元の状態がいいと、毛穴を無くすことはできませんから、美意識の高い方は、毛穴はちっとも変わってない、と思われます。(だから、最初に、「毛穴の診断と適応」というのが大事になるわけです。お金も時間もかかりますからね。)

それ以上は、毛穴は縮みませんよ、とご理解の上、治療をされると、他の付加価値の効果がありますから、美肌治療として、お手軽なアンチエイジングの治療として、喜ばれるんですけれど。。

 

化粧品のCMみたいな毛穴レスなんて、あれ、人間じゃありませんから!CGで加工されてますから!

光やレーザー治療をしたら、誰でもああなれる、と思っておられる方がたまにいて、まあ、悪徳美容クリニックの誇大広告が言い過ぎのせいなんですが、そりゃ無理ですよ、とお伝えします。

(過度な期待を抱く方は、治療をお断りしています。医療は、なんでもできると、つきつめていけば信じておられるので、話が全くかみ合いません。

そんなわけないでしょ?ということがわからないようです。こういう方は、老化が止められる、と思っておられるようですね。)

 

話を戻します。

毛穴は、茶色い色がついているんですが、その色がとても濃い方がいらっしゃって、スッピンになると、茶色く点々の目立つわけです。

そういう時は、ライムライトをすると、茶色に熱が入りますから、熱の力で、毛穴が少しキュっとなります。ライムライトも、コラーゲンを少し増やすので、すり鉢毛穴にも茶色がついていると、より熱が入って、効果的です。

ライムライトは、肌荒れがあんまりひどいと(炎症が強いと)、照射をお断りしたり、その部分を避けることがあります。ここがジェネシスと違うところです。

 

うちで、毛穴に使うメインの機器は、この二つです。(ホホならタイタンを足すこともありますが、毛穴だけのために足される方は、少ないです。シワもタルミも毛穴も、たくさん気になる時に、タイタンを足されます。)

クリニックによって、置いている機械も違うし、考え方も全然違うので、ご自分の目的と合った経過のモノをされるのが一番です。

 

ただ、ジェネシスにしろ、ライムライトにしろ、ある程度よくするのに回数も要りますし、あんまり間隔を空けちゃうと、変化がわからなかったりしますから、満足していない時に間隔を空けていくのは勧めてません。

やっていても楽しくないでしょうし。変化に気付いていて、わざと空けるのは、いいと思いますよ。エステ感覚で時間のある時だけする方もいらっしゃいます。

続けてやって、ある程度改善したからといって、そこで老化が止まるわけではなく、お肌は変化していきますから、どので維持したいのか、その方の価値感ですが、またどっかでやらないと、皮脂の中のオレイン酸で、広がって行きます。(お肌をやさしく扱い続けていて、皮脂が減っていけば、当分やらなくてもいいと思いますが。)

 

何の治療でもそうですが、「完治」は無理です。生きてる以上、変化もするし、老化も毎日進んでいきます。だからこそ、維持をしたい、改善したい、となると、メンテナンスが必要なんですね。

それが、毎日の正しいお手入れだったり、化粧品だったり、医薬品だったり、光・レーザー治療になるわけです。

今日洗顔して化粧水塗ったから、もう一生化粧水は塗らなくていいや、とはなりませんよね。それと同じことです。

 

昨日の続きです。

毛穴が詰まる話から、ニキビのお話をされてましたね。

番組中に出てきたのが、薬品名をアダパレンと言いますが、商品名は、ディフェリンゲル®と言います。

わざわざ名前が隠してありましたね。

NHKならではの配慮ですね。

一般のグッズとかだと、商品名を教えて欲しい時がありますが、まあ、今回は、必ず診察が必要な、市販はされていない薬ですから、皮膚科に受診されて、ニキビの画期的な薬が出たんでしょ?と聞かれたら、皮膚科医ならディフェリンゲル®のことだと気付きます。

これ以降、新しいニキビの薬って、保険で出せる分では出ていませんから。

 

毛穴の詰まりと、皮脂と乾燥のバランスから、今回大人ニキビの話が及んだんでしょうか。

いきなりディフェリンゲル®の登場だったので、「?」と思いましたが、番組のいいたいことは、何でも皮脂が悪いわけじゃない!皮脂が多いからなるわけではない!と言うことが言いたかったんですね。

 

さて、大人のニキビですが、できやすい場所は、中高生と違って、どんどん下に降りて来ますね。アゴ周りが多いのは多いです。もちろん、おでこや頬っぺたにもできますし、鼻にもできますが、圧倒的にアゴ周りに出きる方が増えるのも事実です。

いわゆるTゾーンの脂っぽいところではなく、Uゾーンのどちらかというと乾燥しているところにできるのが、大人のニキビの特徴と言われてましたね。

番組の中で、若い子と大人のニキビで、状況が違うから、ディフェリンゲル®は、乾燥肌の大人のニキビに塗ったら、副作用が出て、反って悪くなる場合を取り上げておられました。

 

ディフェリンゲル®って、簡単に言うと、ピーリング剤のきついヤツみたいなもんです。洗い流さないタイプの。

他のピーリング剤(クリニックのも、ホームケア用も)何でもそうですが、基本乾燥肌の方には向いていません。

(私は、乾燥肌の方には、処方もしないし、治療もお断りします。夏などの暑い日が続いていて、毛穴の汚れがたまっていて、お肌の乾燥が大丈夫な季節などに、その方に合わせたピーリングの強さ(弱さ)を選んで、ホームケアをしてもらう、ということはありますが、まだ今の季節でもなかなか処方しませんね。

一部、処方している方もいらっしゃいますが、もちろん毎日じゃないし、鼻だけとか、生理前の脂っぽい時だけ、とか、ご自分でちゃんと管理できる方のみ、処方しています。

管理したり、お肌の状況がわからない方に、ホームケアできるピーリング剤を

 

これは、そのドクターの好みですが、私は、ディフェリンゲル®を顔中塗らせて予防のための使い方は、患者さんには言いません。

ディフェリンが発売されてから、まだ、そこまで脂性の患者さんに出会ってない、というのが一つと、混合肌の方が実はとっても多くて、いわゆる高校生であっても、乾燥肌との混合肌で、そんな子が予防のために、ディフェリンゲル®を塗ると、副作用も軽くて済んだとかあるかもしれませんが、たいてい、赤むけ・皮向け・乾燥・刺激・痛みなどなど、副作用が我慢できずに止めたり、クリニックを変わったりする方が多いです。

その大半の方が、ディフェリンゲルの詳しい説明をしてもらってなくて、副作用がいきなり出たからビックリして、治療を中断したり、クリニックを変わったりされます。

私も、ディフェリンゲルを処方することは、時々ありますが、うちに来られる大人のニキビの方の場合、乾燥肌がベースに合って、なかなか使えなかったり、私自身がおススメしなかったりで、ニキビの方全員に出してるわけではありません。

じゃあ、大人のニキビは、どうするか、となると、クリニック専用の化粧品や自費の美容医療になってきます。

また、そういう患者さんの大半がひどいニキビ跡でも悩んでいらっしゃって、ニキビの治療だけしてニキビが落ち着いても、見た目はニキビ跡がひどすぎて、全然変わらない、となるのため、ニキビ跡も同時に治療していくほうが、見た目の改善は、全然違うし、早くキレイになります。

そういう治療をしていくのは、保険診療ではもちろんできませんし、ニキビの治療で、保険と自費を混ぜることは、混合診療と言って、今のところ禁止されてますから、うちは全て自費になります。

若いから絶対ディフェリンゲルが合う、という保証もないため、実際は使ってみないと、どれだけの副作用が出るのかもわからないですが、やっぱり若くても乾燥肌のある混合肌のある方の場合は、ちょっと難しいかも。。。

私は、基本どの方にも、予防で全体に塗るのではなくて、ニキビの部分のみに塗って、まず副作用を様子を見てください、とお願いしてます。広めに塗れる方は、なかなかいないんじゃないかな、というのが私の印象です。

顔中、カリフラワーみたいに、ニキビでボコボコで、全部が真っ赤かで、となったら、ディフェリンゲルの副作用のほうがまだマシなので、顔中予防も兼ねて塗っていきましょうか、となるかと思うんですが、うちに来られる患者さんの大半は、年齢に関わらず、乾燥肌がベースにあるので、難しいことが多いです。

やっぱり、その方のお肌の状態によっても違うし、ニキビ跡がどれだけ目立っているのかでも違うし、ニキビの数や種類によっても違うので、何でもディフェリン、というのでは、そりゃ、無理でしょう~、と思います。

皮膚科医も、100人いたら、みんな考え方は違うので、どの考え方でも、患者さんがキレイになって満足されればいいわけなんですが、自分の考え方とお肌に合ったドクターを探すのが一番大変かもしれません。

自費治療だと、ディフェリンだけにこだわるわけではありませんから、ニキビでお悩みの方は、一度診察にどうぞ。初診料が2100円かかりますが。保険とは違った治療があります。

ディフェリンゲルは画期的な薬ですが、万能ではありませんし、保険診療には限界があるので、ンキビしかないのに、いきなり自費から始める必要はありませんが、いろんな皮膚科で薬をいろいろもらって試したけど、うまく行かない、というのであれば、一度ご相談ください。

ただし、ニキビ跡は、保険で効く薬は一切ないし、ニキビとニキビ跡は、治療が全然変わってきますから、ニキビのご相談で来られたら、実は、ニキビ跡でした、ということもかなり多いです。

まあ、診てみないと、そりゃわかりません。

それと、ニキビの方は、洗顔を強くしたり、きつい化粧品を使ったりすることが多いですが、ガッテンでも言われてましたが、お肌は優しく、扱ってくださいね。

 

 

 

 

今回は、ホントは、日焼け止めの重要性の続きを書くつもりでしたが、今日の「ためしてガッテン!」が久しぶりに、お肌のことだったので、嬉しくて、書いちゃいます。

 

全部の回を毎回チェックしているわけではありませんが、観るたびに、ちゃんとした皮膚科医は、みんな考えてること、同じやんな~、ということです。

基本、ちまたのTVや雑誌で流行っている要らんことはせず、お肌を優しく扱う、こすらない!ということです。

今回もおっしゃってましたね。

 

さて、番組の中で、出てきた大手化粧品会社というのは、資生堂のことです。

毛穴がすり鉢状になっているのは、皮脂の中のオレイン酸であることを発見されたのが資生堂の研究所だったので、途中からすぐに、わかりました。

(NHKですからね、直接メーカーの名前は出されません。宣伝行為になってしまいますから。特定の企業だけを取りあげる場合は、そこの企業自体の取材の時くらいでしょうか。)

番組の中で、「漏斗状になった毛穴は、治せません」と言われてましたが、これは本当です。

「完治」させることはできません。

 

番組のなかで言われていたのは、漏斗状になった周りの環境を整えて、目立ちにくくさせましょう、という普段のスキンケアの話です。

肝斑やキメ・シワ・タルミ以外にも、毛穴の開きにも、優しく洗う、要らんことはしない、というのが、やはり一番大切なわけです。

(私の言う要らんことというのは、ゴシゴシ洗う、ブラシを使って洗う、何度も洗う、きつい(特に市販の)洗顔料で自己流で洗う、ということです。

そんなことをしても、皮脂は減りませんし、お肌を傷めるだけですからね。また、本当に必要な皮脂を、「過剰」と思いこまれて、きつい洗顔料(ピーリング系とか)を使って、余計ひどくされてる方が大勢いらっしゃいます。)

 

さて、じゃあ、ホントに広がってしまった毛穴は、スキンケアをするしかないのか?ということです。

ここからは、番組では言えない話になってきます。

 

うちでは、毛穴を気にされている方の場合、番組でも見ておられたように、ダーマスコピーという50倍でお肌を診るレンズがあるんですが、それを使って毛穴の状態を見ます。

毛穴が目立っている原因が、あの漏斗状に広がっているのか、汚れがつまっているのか、うぶ毛が濃いのか、毛穴に色(シミ)がついちゃっているのか、タルミ毛穴なのか、などなど、ということを見つけます。

複数の原因がある方もいらっしゃるし、他は全然目立ってないのに、どれかの状態が飛びぬけて目立っていることもあります。ホントに人それぞれです。

だから、美容クリニックに行っても、毛穴はピーリングですよ、このレーザーがいいですよ、と詳しい原因を探ってもいないのに、(肉眼の診察で、そこのドクターが原因を見抜いていれば、もちろんいいわけですが。。肉眼だけで状態を見抜くのは、視力が良くても無理でしょう。実際、パッと見た目の感じと50倍にして見た時に、アラ?こっちが目立ってるな、ということが多々ありますから。よほど、すり鉢状がクレーターみたいに大きければ肉眼でも見えますが、それは毛穴ではなくて、ニキビ跡とかの凹みだと思います。)お金を払って、適当に治療されても、まあ、効くわけないんですよ~。

運が良ければ、自分の毛穴の状況と治療がマッチすることもあるでしょうが、そんな運だめし、やりたくないですよね。数万円も払って。。

毛穴を治療される場合は、ちゃんと診てもらえるところで相談するのが、大事です。

 

さて、鼻~ホホの内側にかけて、毛穴が漏斗状になっている場合、(ガッテンでは、皮脂の量は関係ない、とはおっしゃってましたが、皮脂の多い部分で、毛穴の漏斗状が目立つのも、これ事実です。皮脂の少ない目の周りやホホの外側まで、毛穴が漏斗状に広がっている方って、あんまり見かけません。番組でおっしゃっていた刺激の頻度の問題も、もちろんあると思いますが、皮脂の多いところは、当然毛穴をすり鉢状にしてしまうオレイン酸も多いわけなので、いわゆる乾燥肌の方のほうが、オレイン酸の絶対量も少ないですから、毛穴の開きは目立ちません。

自己流のダメなお手入れ(ご本人はいいと思ってやれているお手入れ)をずっと一生懸命されてきて、そのせいで混合肌になって、毛穴はどんどん広がるし、肝斑にはなるわ、キメは荒れるわ、シワになるわ、と散々な目に自分から招いていく方もいらっしゃいますから、確かに、お肌をやさしく扱っていない方のほうが、混合肌になっていってしまう確率も多いかと思います。

うちに来られる混合肌の患者さんのほとんどが、なんか要らんことをされていて、お肌に負担になっていることが多いです。その場合は、まず要らんことを全部止めてもらって、優しく扱い、お肌に合わせた治療をしていく、化粧品を使う、ということをご提案しています。

 

そこで、資生堂の登場なわけです。

オレイン酸が原因と見つけられたわけですから、対策もされます。

それが、「グリシルグリシン」です。資生堂の研究所が見つけて名づけられたのか、詳しくは知りませんが、毛穴特許を取られていたと思いますが。

具体的には、クリニック用の化粧品シリーズ「ナビジョン」のGGシリーズが、このグリシルグリシンです。

毛穴のレプリカ(番組で毛穴がどれくらい漏斗状になっているか、模型みたいなのを見せておられたヤツです。)を使って、GGシリーズで良くなっていった資料も、見せていただきました。

専門的に、この漏斗状のところを、「角化異常」と言います。(もっと詳しくいうと、「不全角化」と言います。原因は、なにか炎症(=ダメージ)が起こってるのかな、と推測できます)

このGGが、角化異常を落ち着かせていってくれるわけです。

 

市販の毛穴用の化粧品にも、このグリシルグリシンは入っていると思いますが(せっかくの発見ですから、研究は有効に使われますので)、やっぱりクリニック専用化粧品であるナビジョンのほうが、そりゃいいでしょう~。だって、クリニックに来て、ドクターの診察を受けないと買えないわけですから。市販の誰でも買える、というのと訳が違います。

ドクターの診察なしで、初診でも買えるクリニックも、ひょっとしたらあるかもしれませんが、診察なしで買っても、グリシルグリシンの適応がある毛穴かどうか、診断してもらわないと、お金もったいないですよ。

 

ただ、私も患者さんに説明の時にも申し上げてますが、このGGシリーズを使ったからと言って、「完治」はしません。あくまで、開いた毛穴を閉じていくように、目立ちにくくさせてくれるもので、しかも皮脂は毎日出ますから、目立ちにくくなったから、とGGを使うのを止めてしまうと、戻ってしまいます。

日々の保湿のお手入れと同じで、GGで毛穴もお手入れをする、というあくまでメンテナンスです。毛穴が気になるなら、続ける、というわけです。皮脂が出続ける限り。

 

毎日は、GGエッセンスで、朝晩毛穴の気になるところに塗って、時々イオン導入で濃いのを入れたり、GGのマスクを週末とかに足したり、と、合わせ技です。

GGエッセンスに、どこまで追加していくのかは、やればやるほどいい状態が保てますが、その分お金がかかりますから、これはもう、その方の価値観です。

もちろんGGだけで良くなって、気に行っている方もいらっしゃれば、必ずマスクは時々するし、イオン導入もたまにする、という方もいらっしゃいます。効果の出具合も、持続時間も、人それぞれです。だって、その人によって、オレイン酸の量も違うでしょうからね。

 

NHKが、グリシルグリシンの化粧品を勧めるわけにはいきませんから、そういうお話はガッテンでもされません。

(ガッテンの趣旨は、やはりおうちで誰でもやればできること、あるいは、特殊な病院でないと受けられないような治療法の紹介ではなくて、自分で勝手に病気じゃないと思っていたけど、専門の病院を受診したら良くなる可能性が高い病気の紹介、だと思ってるんですが、どうでしょう。

特殊な、全国に数えるほどしかない施設でやっている治療や、自費治療をバンバン煽ったら、やっぱり良くないでしょう。TVの影響って、大きいですからね。ましてNHKですから。専門の病院なら、町内にはなくても、探せば、市内や県内の、それほど遠くないところに大体あると思うんですけどね。

ガッテンの病気の治療法の時でも、専門の病院に行ったほうがいい、といお話はされます。もちろん、保険診療です。具体的な薬の名前などを言われないのは、病院によって、使う薬が違ったり、症状に合わせて薬も色々変わるからです。薬の種類って、山ほどありますから。こんな薬、と漠然と言われるだけで、あとは、診察した専門医の判断に任せられて、TVが診察の邪魔をしないように、かなり配慮されてると思います。

民放みたいに、具体的なことを放送されないので、じれったいと思われる方もいらっしゃるでしょうが、ガッテンのほうが正しいと私は思います。

民放は特定のモノを煽りすぎです。スター登場!みたいに、特定の医療を魔法のように表現したりとやりすぎです。お金で動いている時もあるでしょうし。。鵜呑みにされてはいけません。)

 

話を戻します。

グりシルグリシンですが、私もエッセンスを毎日使ってます。私は、結構な脂性で、放っておくとかなり毛穴の開きが目立ってきます。でも、忙しい日が続くと、マスクまでしてられませんね。早く寝てしまいたい。。だから、そんな時は、エッセンスを塗るだけで、他はあまりしません。

(優しいスキンケアはしてますよ)。だって、睡眠のほうが私には大事だから。

要は、どこまで自分が気になるのか、です。そのために、他のなにかをどこまで犠牲にするのか、です。

犠牲になるのは、時間だったり、手間暇だったり、お金だったり、と色々です。毛穴の開きは、病気ではないですから、自分が気になるなら、やるしかありません。

 

グリシルグリシンを試してみたい方は、今ちょうどキャンペーンでジェネシスのレーザーとセットになったのもありますし、グリシルグリシンのマスクが1枚からお試ししていただけるようになりましたから、気軽に試すことができると思います。

ただ、やっぱり普段のお手入れに、GGエッセンスを使って、その上でマスクやイオン導入を足す、という形でないと、マスク1枚だけ、イオン導入1回だけ、というのでは、ちょっと効果はわからないと思います。

 

光やレーザー治療は、ご自分の毛穴に合わせた治療をちゃんと選ばれたら、効果はある程度ありますが、毛穴をなくすことはできませんし、お肌の変化や老化は止められませんから、いい状態になったとしても、また放っておくと、気になってくるわけです。

光・レーザー治療も、万能ではありませんから、こちらも化粧品と同じで、メンテナンスが必要で、どこまで目指すのか、どこで維持していきたいのか、で、かける費用も時間も変わってきます。これも人それぞれです。

 

何をするにしても、その辺のところを理解されていないと、お金かけたのに、時間かけたのに、元に戻っちゃった、意味なかった、となってしまうわけです。

うちでは、説明しても理解されていない方は、治療も(化粧品の販売もお断りすることがあります)お断りしますが、他院は、お金をくれるなら、どうぞどうぞ、良くなりますよ~、と適当にカウンセして治療をさせるところもありますから、自分でも、考えることをしないと、ホントにお金も時間ももったいないですよ。ウマすぎる話なんて、おかしいと思わないと。何にでもメリット・デメリットがありますから。

 

ガッテンでその後されていたアダパレンというニキビの薬の話は、次回に続きます。ガッテンは、ホントによく調べていらっしゃいますね。感心します。

かなり優秀なドクター軍団が、いろんなご提案をされているんでしょう。もちろん、プロデューサーや制作に関わっておられる方々が、いろんなところに、アンテナを貼っておられるからでしょうけど。ホントにいい番組です。

突然ですが、3月の雛祭りキャンペーンを追加します。対象期間は、本日3/6から3/31までです。

ライムライト・ジェネシス・タイタンをされる方で顔のシワのボトックスやエラのボトックス、顔のヒアルロン酸やレディエッセを、同時にされる場合、ボトックス・ヒアルロン酸・レディエッセの料金を、10%オフのキャンペーン価格にさせていただくことにしました。

光・レーザー治療をして、さらに、ボトックスやヒアル・レディエッセを顔に追加するとなると、かなりいい感じに、普通は変わります。

やはり、春はイベント事も増えますし、デビューの季節ですよね。

ホントは、ボトックスやヒアル・レディエッセのキャンペーンは、四月にするつもりでしたが、何人かの患者さんから、それではデビューに間に合わないとツッコミをいただき、それもそうだ、と急遽キャンペーン追加となりました。

昨日までに、レーザーとボトックスやヒアルロン酸などを同時にされた方には申し訳ありませんが、すみません、突然の思いつきです。

すっかりバタバタして忘れてましたが、3月は卒業式シーズンでしたね。4月のことしか考えていませんでした。

卒業式や謝恩会が一体いつごろなのか、全然わからないんですが、3月中旬から下旬の感覚でいるんですけれど。。。

まあ、そういうイベント前のお手入れと簡単な変身~っ!て、ヤツでしょうか。

ボトックスもヒアル・レディエッセにしろ、効果が出て落ち着けば、結構変わりますから、確かにプチ整形と人気になるのもわかります。そういう意味では、劇的です。

(万能ではないですよ。できないモノも、もちろんあります)

 

注射をされる患者さん全員の方に申し上げていますが、ホントに大事な用事の前日とか数日前とかには、顔の注射はしないほうがいいです。私の個人的な考えですけどね。

注射の後、針穴が、ピンク色に、プチっと盛り上がることが、ごく稀にあります。たいがい、すぐに消えますが、大事な用事の前に、そんなことで気をもむのってイヤじゃないですか?

それに、内出血の確率は、それほど大きなモノでなくても、やはり可能性はゼロではないので、かなりのカバーファンデやコンシーラーまで買って、準備万端だからやってください、とまで言われればお引き受けしますが、危険な賭けに出なくても。。。と私は思います。

 

顔に何を注射するのかにもよりますが、ボトックスなら、まず効果が出るのに、2,3日かかりますし、落ち着くのに約1週間かかります。

ヒアルロン酸やレディエッセは入れすぎなければ、やった直後でも、とても感じはいいでしょうが(入れた直後に、いい感じ、ということは、1~2週間で、減る分というのが必ずありますから、しばらくすると、再注入したほうが患者さんの満足度は上がります)、シワに入れた場合やちょっと入れ過ぎたかな、みたいな時であれば、こちらも1週間ほどで落ち着いて、自然になじんできますから、できれば1週間、よくを言えば2週間前までに、注射を済ませておくことが、私のおススメです。

何度もやっているから、と急に慌ててやっても、ほとんどの場合、問題ないとは思いますが、あくまで確率の問題です。何も絶対困ることは起こらない、なんて、あり得ません。

トラブルが起こる可能性がゼロではない以上(低かったとしても)、危険を冒すのはあまり勧めません。

(絶対内出血をしない、なんて、謳っている美容クリニックでの処置は、勧めません。比較的内出血が出にくい処置、と言っておられるなら、まだわかりますが、人間の体で、「絶対大丈夫」なんてあり得ませんから、そのまま信じて、困るのは貴女自身です。)

 

もし、うまくいかなかった場合、落ち着くまでに時間がかかりますから、止めておけばよかった(イベントに間に合わず、気にいらない状態で出席することになりますからね。下手すると、元の状態よりも、ひどい場合もあります)、とならないためにも、余裕を持って、準備するのも大切です。

光・レーザー治療も、絶対大丈夫ということはなく、何をどうあてるのか、イベントの大事さにもよるかもしれませんが、全く初めての処置は、直前は止めておきましょう。

何度もやって、経過もわかっている光・レーザー治療であれば、よほどのことはないとは思いますが、タイタンでむくみを取って小顔にするにしろ、ライムライトでシミを薄くするにしろ、ジェネシスでツヤを出すにしろ、やってから何日目が自分にとって、一番いい時、というのが人によって違いますからね。

それに、万が一、ということもありますから、自分の結婚式とかかなり重要度の高いイベントに備えての場合も、光・レーザー治療も1週間前後くらい前には終わらせておく方がいいのかもしれません。

(タイタンでむくみを取るくらいなら、2,3日までもいいと私は思いますが。私の場合は、顔がより小さくなるのは、2,3日から1週間くらいしてからなので、前日するよりも、やはり余裕を持ってやったほうが、より顔が小さく見えます。)

全く初めての場合(レーザーでも注射でも)、慌ててクリニックを探して、カウンセ・診察を受けて、なんか不安だったり、アレっ?と思っても、まあいいか、時間ないし、と流してしまって、治療を受けてしまった場合。。うまくいく場合もありますが、カモにされて、大した説明もないまま、吟味する間もなく、やってしまって、副作用を考えてませんでした、という患者さんも、やっぱりいらっしゃると思います。

(他院で初めてやって、2回目をうちに変わられた方がよくおっしゃるのが、最初のところでは、全然説明なんかなかった、やっと意味がわかった、という方がかなり大勢いらっしゃいます。それだけ、あまり説明も聞くことなく、初めてだから、そういうものなのかな、と思ったまま、されてしまう方が多いということです。

時間がたって、なんか違う気がする、2回目はもうちょっと調べたほうがいいのかな、と調べてみたら、1回目は、やっぱりアカンっぽくない?と気付かれるわけです。)

焦ってる時って、副作用やリスクなどの都合の悪いことはあまり考えずに、いいことだけ考えてやっちゃいますもんね。

 

久しぶりでTVで出てきた女優さんとかが、ホントに久しぶりのドラマとかで、顔がおかしくなってて、慌ててやりすぎはったのかな。。。と思って観ることがあります。

やった後に、しばらくおいて、自分も、おかしくないかなと考えるとか、日にち薬で自然になじむのを今しばらく待つとか、やっぱりそういうことって、絶対あったほうが、より自然で私はいいと思います。

(まあ、あのやりすぎた顔が気にいっておられるのであれば、それはもう好みの問題ですが。。)

 

確かに、デビューするのに、光・レーザー治療をして、注入系を(やりすぎなければ)さらに足せば、かなりの部分をカバーしてくれますから、見違えるように若々しくはなると思います。

1回でどこまで良くなるのかは、その方のお肌や状態によっても全く変わってきます。

さすがに注入系を足すと、劇的に変わる方も出て来ますが、ピカピカのお肌などのスキンケア系を求めるなら、回数と時間が必要です。そういう意味でも、直前よりは、できればせめて数カ月前、よくを言えば半年以上前から考えておくのが一番理想です。(結婚式とかね)

それでも、時間もないし、とりあえずなにか1回受けるなら、エステよりは全然いいでしょう、医療ですから。

それに、なにかあれば、医療では薬が使えますから、なにかあっても、アフターケアがちゃんとしているところなら、その場で薬ももらえて、すぐに対処してくれるでしょう。

エステは、そうはいきません。エステの場合、少しでも隠そうとしますから、中々クリニックに行くように言われず、わけわからんクリーム(もちろん、薬ではないですよ)を塗られて、さらに悪化して、収集がつかなくなってからやっと皮膚科に紹介、みたいな、恐ろしいことがあったりします。はっきり言って、皮膚科にはそういう患者さんが、よく来られます。さっさと皮膚科に連れていってもらっていれば、ここまで悪化しなくて済んだのに。。。ということが多いわけです。

すぐに皮膚科に行くように言ってくれたエステは、良心的だと思ってください。

よほど、慣れ親しんで、いつも使ってるクリームを使って、いつものエステを、直前にする、というのは、まだいけるかもしれませんが、新しいことは、エステでは絶対やらないこと!

ブライダルエステを直前にやって、かぶれる方というのが、結構多く皮膚科に来られます。顔そり・アロママッサージ・ピーリングやパックなどなど。。なんでもかぶれる可能性やお肌を傷める可能性は、あるわけです。

ブライダル前の美容になにかしたい、と言って来られる方って、結構いらっしゃいますが、どっかのエステのブライダルプランと、うちのブライダルプランとを比べる方がいらっしゃいます。

聞いてみたら、エステもそこそこいいお金を取られるわけです。

たいした金額の差でないなら、そりゃ断然美容医療ですが(確実ですからね。医学的に実証されているものですから)、ライムライト何回でシミが全部消えるとか、いくら出せば、ここまでキレイになりますよ、なんて、悪徳商法まがいのことは言いません。

でも、エステって、お金欲しさに、何でも言うだけ言いますからね、エステの人は、これだけ出せばキレイになれるって、言った、と患者さんは、そのまま真に受けてます。

「アホちゃう?もったいな~。そんなわけないやん。」と心の中で思います。今時、ネットで調べれば、エステが効果なんてないこと自体、たくさん書いてあると思うんですけどね。。そもそも、エステって、効果を言ったらいけませんしね。

(効果・効能を言っていいのは、医療だけです。エステなんて、なんの国家資格もない一般人がやっていることですから、そんな人達が効果の出るなにかを使って、お客さんの顔や体を触るって、恐ろしいと思いませんか?だから、効果の出るもので、触ったらいけないように、法律で規制されているわけです。)

ご本人に、心の声のまま、アホちゃう?とは言いはしませんが、若干ニュアンスを変えて、もう一度、エステと医療の違いを説明をします。

その場合でも、値段を比べられたりされて、エステをされる方も、ごくたまにいらっしゃいます。お金の問題で、少しでも安いほうと言われるなら、こちらが口をはさむことではありません。

(でもまあ、金額的に、ケタが違う、というレベルなら、もうどうしようもないですが、ほんの数千円や1万2万くらいまでの差でも、「安いほうがいい」というなら、これも仕方ないですね。)

 

体のリラクゼーションが目的なら、エステで、もちろんいいんです。結婚式前って、忙しくて疲れますしね。医療って、リラクゼーションをするところではありませんから。

 

でも、顔をキレイにするとか、白くするとか、シワを減らすとか、それって、医療でないと無理だし、ということを、エステの営業トークをそのまま信じてエステを選ぶ方は、もうどうしようもないですね。

まして、敏感肌やアトピー体質というなら、なおさらエステはダメでしょう~。

そういう方は、ご自分で、「エステにこれだけお金をかけたのに、全然キレイになってへんけど。。。?」と気付かれるまで、何を言っても無駄ですね~。

 

一通りの説明をして、それでもエステがいいという方は止めません。

その場合、うちでの治療はお断りしてます(ホントに今のエステって、ロクでもないことをするところが多いので、顔を変に触られると治療に差し障りが出ますから、うちで触る以上、他では触らないようにしてもらってます。何かあった時に、一体なんでそうなったのか、全くわけわかんなくなるからです。)。

あんまりその場で、そこのエステの悪口言ったり、何度も説得したって、私が無理やり営業をかけてるようになりますから、まあ、説明するにしても2回くらいまでですかね。患者さんのほうか聞いて来られたら、その都度毎回言いますが、聞いてもこられてないのに、何度もエステはダメですよ、医療でないと!なんて、言いませんから、こちらから頼みこんでやっていただくことでもないので、エステと効果を比べる方自体、引き留めはしませんね~。私とは縁のない方です。

ご本人の意思で、やりたい、と思ってやっていただく、というのが、治療をお引き受けする場合の条件です。いくつかの治療の提案はしますし、向いていないとか適応がない場合はもちろんお断りしますし、先にこっちをやったほうがいいと思います、ということはいいますが、最終的に決められるのは、お金を払う患者さんなので、ご本人が決断していただきます。

(ごくたまに、「何をしたいのかわからないので、先生(私)のおっしゃるおススメの治療をやります!」という方がいらっしゃって、まあ、そこまで信じていただいて、それは嬉しい限りですが、そういう方に限って、顔中トラブルがたくさんあって、どの治療とかよりも、全部やんっ!全部せなアカンやんっ!っていうレベルのことがあり、じゃあ全部されるのかというと、その分お金がかかるわけで、結局されないわけで。。。じゃあ、これからしてみられては?とおススメすると、「あ、それは別に気にしてませんから、いりません。」って。。。どやねん?。。。まあ、患者さんの中では、やりたい治療はある程度は決まっているわけです。決まっているのに、何をしたいのかわからない、とどうして言われるのかは、はっきり言ってよくわかりません。。。謎です。。???

あと、ホントに、「全くわからない!」という方がいらっしゃいます。その場合は、パッと見た第一印象で、目立つものから治療されては?と順に説明していくんですが、とりあえず、シンデレラのように、パ~っとキレイに変えてください!みたいなご希望です。

こういう方は、医療を魔法みたいに思っていることもかなり多いでの、説明は一通りしますが、結果お断りすることもあります。説明した上で、理解もされ、ご自身もスキンケアを頑張るなどされるのであれば、治療をお受けしてます。

(この場合、ホントにタイタンからジェネシス・ライムライト・イオン導入までのフルコースでされる方と、予算の都合で、ライムライトだけ、とかジェネシスだけ、とか、ケースバイケースです。患者さんのいうところの、「パ~っとキレイ」という漠然とした基準がわかりませんから、一つの治療で、どこまで満足されるのか、それは経過をみないとわかりません。そういうことも含めて理解されませんと、治療はお受けいたしません。)

ちなみに、タイタン・ジェネシス・ライムライト・イオン導入とフルコースをされたところで、一般人が、いきなり女優さんやモデルさんのようになれるわけではありません。その人なりの綺麗さは手に入りますが。。

 

エステも美容医療も、全くやったことのない方からしたら、両方の違いも、実際のところどうなのか、ということもわからないんだと思います。エステのなんの根拠もない営業トークを怪しいと思わない方は、美容医療にも過度な期待をされることもあるので、色々ご自分で体験していって、情報を増やしていくしかないですね。

 

エステと医療の違いがわかっている方には、光・レーザー治療と注入系の組合わせは、デビューのためにされるのにはいいと思います。費用対効果は、一番です。ただし、リスクもできる限界も、ちゃんと聞いてくださいね。

 

3月は、まだ紫外線の量は、マシですが、それでも2月よりは、着実に増えていってますし、また少し暖かくなってくるので、外に出る機会が増えるんですよね。知らず知らずに日焼けしてい。。。ということが、じつはかなり恐ろしいわけです。油断しますからね。

4月に入ると、もう夏と同じくらいの紫外線と思って過ごすほうが、絶対いいわけです。

シミのカウンセに来られた方全員にお話していますが、毎日毎日シミはせっせと作られています。老化が止められないのと同じで、シミを作るのを止めることはできません。日焼け止めを塗りまくったとしてもゼロは無理かも。。と思います。まあ、地下室で、何年もひきこもったら、シミが新しくできるのは、かなりゼロに近づけられることと思いますが。。。

(紫外線がイヤだからと、家にいる時に、遮光カーテンを引いて暮らす方がいらっしゃいます。

これは、絶対止めてください。

お日様の光はちゃんと浴びないと、いつが朝で昼で夜か、わからなくなってしまって、体内時計がおかしくなります。日の光を浴びないことで、うつ病にかかりやすくなる要因にもなるそうで、紫外線ゼロの生活というのは、それはそれで、健康に支障が出るわけです。

紫外線は、確かに老化の面から言えば、要らないものですが、老化のi一番困る顔は、しっかり日焼け止めでガードして、首やデコルテ・手も老化がイヤなら日焼け止めを塗る、体は服で隠す、というのが基本です。

でも、服にしたって、黒っぽくない服も夏だって着ます(薄い色の服は、紫外線を通しますから)、首や手やデコルテなんて(脚もかな)、顔ほどは塗り直しはしないでしょ?

それだけで、多分体に必要な紫外線は取れてると思いますよ。

頭皮の隙間からも紫外線は当たりますし、宇宙人みたいに全身紫外線カットババア(失礼)みたいな恰好をして暮らさない限り、必要な分は取れてると思います。

まあ、紫外線カットババアも、ホントにババアと言われる年齢の方がされているわけではなく、わりと若い方もされていて、オシャレとか見た目は全く無視で、周りの人が引いてしまって、道行く人みんなして振り返るような恰好で、いつも外に出る女性のことを、こう呼ばせていただきます。

ステキに紫外線をカットできるように、服やスカーフ・帽子や日傘などで、涼しそうに、うまく紫外線をカットされている方って、うちの患者さんには多いんですけどね。

夏の手袋も、こうはめたら素敵だな、とか暑苦しく見えないように、ちゃんと工夫されてるんですよね。服との組み合わせのバランスというか、いい感じなんです。もちろん、服とかで隠れないところは、きちんと日焼け止めを塗っておられます。

それに引き替え、紫外線カットババアの痛いところは、日焼け止めは塗らずに、サングラスとサンバイザーを顔の全面に完全に降ろしちゃってて、溶接作業中っか!と突っ込みたくなりますし、夏でも長い手袋をされてるんですが、なんかちょっと他の服とのバランスも悪くて、長袖長ズボンみたいに、全身新興宗教みたいに覆われるわけですか、またその全身覆っている布が、明るい色で、それ、紫外線通ってますよ。。。みたいな。。。できたら、私は、あまりマネはしたくないかな。。。まあ、ステキには見えないわけです。

あんまり、こういう方は、うちの患者さんにはいらっしゃいませんが、ごくたま~に、新規で来られて、ギョッとするときがあって、ご本人は、紫外線カットしてる気満々で。。。でも、実際は、カットできてなくて、努力意味なし、という悲しい結果に。。。う~ん、惜しいっ!というか、全然惜しくなくて、痛いっ!んですが。。。

もちろん、ご本人には、その恰好が、紫外線カットの概念から言って、イケてないことのダメだしはさせていただいて、正しいムダのない努力の方法をアドバイスはさせていただきいてますが、聞く耳を持たない方は仕方ないです。その方の人生ですからね~。私は困りませんし、正しい日焼け止めをされていないと、シミの治療はお断りするだけですから。

女性の恰好って、ホントに難しいですよね。

日焼け止めを塗らずにサンバイザーで顔を全部覆っても、隙間からいくらでも紫外線は入ってきてますから、ご本人は気が済んでいるでしょうが、実際防いではいないわけです。

こういう方は、マスクもされるんですよね。でも、分厚い布で、しかも黒とかの濃い色でマスクをつくらないと、残念ながら、その白やピンクの紙のマスクは、紫外線を通しまくりです。。。

また、そういう方は、家の中では、全く日焼け止めも塗らずに、1日中過ごすという、家の中で紫外線を浴びまくるという本末転倒なことをされるわけです。

近所の笑いモノになってるというのに、ご本人は、い~っぱい紫外線を浴びてるという、可哀想な結果に。。。不憫ですね。。

ごくたまーに、ホントに家も遮光カーテン、日焼け止めの塗り直しもバッチリ、全身黒で、ホントに隙間なく埋め尽くして、黒い新興宗教か、という方がいらっしゃって、もしここまで来ると、ちょっとやり過ぎです、とこちらが止めないと、健康を害しますけどね。

まあ、普通頑張っている方でも、時たま塗り直しを忘れることなんて、人間だれでもありますから、塗りなおすクセさえついていて、それでたまに塗らない分には、全然OKだし、私は、それで十分だと思います。

私も、忙しい日は、塗り直しができないことも、もちろんありますからね。

でも、その場合、どれだけ浴びたのか、どれだけ塗り直しができていないのかもわかっているわけで、シミの予備軍がこれくらいあるのかな、ということも覚悟するわけです。

(シミの治療のライムライトをする時に、ピッと光が当たった感じで、どれくらいシミが溜まっているのかわかりますから、そういう時は無理せずに、シミの予備軍を減らすことに重点を置きます。)

お肌に当たった紫外線の量を、かならずお肌は覚えているわけです。せっせとシミの予備軍を貯め込んでいくわけで、そして、何カ月・何年かしたら、ポンポンと確実に目で見えるシミになって復讐をとげるわけです。

シミは、いろんなダメージからお肌を守ってくれる防御反応の結果ですから、シミがイヤなら、自分でダメージから守ってあげて、防御反応が働かなくて済むようにしてあげないと。

(だから、日焼け止めを塗るわけです。)

 

また、日焼け止めにも種類があって、SPF50なのか、30なのか、18や20なのか、ウォータープルーフなのか、そうでないのか、TPOに合わせた使い分けが必要です。

汗かくときに、汗に強くないのを塗ったら、すぐに流れてしまいます。日本の夏の湿度は、ハンパないので、ひどい時は、10~15分くらいで、ダーっと汗が流れてきませんか?

15分おきに、塗り直しなんてできないし、やってられないでしょう~?

だから、そういう時は、汗に強いタイプかウォータープルーフか、でないとダメなわけです。

 

もう3月ですが、こないだまでの2月や冬の間は、紫外線が弱いのは弱い季節です。アウトドアとかされない限り、まあ、そう汗をかくこともないと思います。

こんな真冬に、ウォータープルーフまではいらないでしょうし、私は、SPF50をほぼ年中使ってますが、家やオフィスくらいの生活圏内であれば、SPF30でも全然いいと思います。

(生活している環境によったら、50ではなくて、30を塗ったことで、塗り直しの回数が変わるということはあり得ると思います)

でも、真夏であっても、車と建物の移動のみで、全く汗をかかない、という方、建物の中でしか過ごさない、という方、冷房が効いていたら、まあ汗かきませんよね。

そんな時に、ウォータープルーフを塗る必要はないです。むしろ、エアコンで乾燥する方が心配なので、しっとり保湿タイプのものを塗るほうが大切です。

どういう環境にいるのか、というのは、ご本人にしかわからないわけなので、人まかせにはできないわけです。

窓側(紫外線の量の多いところ)なのかどうかで、日焼け止めの強さや塗り直す間隔を変えてあげる、というのも一つの方法ですが、何種類も持ち歩いたり、用意するのも大変は大変ですから、ある程度万能の日焼け止めがあれば、一つで事足りるわけです。

例えば、SFP50で(ということは、PA+++でもあるわけです)、ウォータープルーフまでいかなくても汗には強くて、しっとりしていて、塗り心地が気にいっていて塗りやすい、みたいなものがあればいいわけです。

SPF30(ということは、大概PA++でしょう。SPF30で、PA+++という商品は、皆無とはいいませんが、そう中々売っていません。)でも、もちろん構わないわけですが、30で、汗に強いという日焼け止めが、これもないとはいいませんが、ちょっと探すのに苦労するでしょう。

大体、デパートなどで売っている化粧品会社の日焼け止めは、ウォータープルーフでもなく、汗にも強くありません。一部、比較的汗に強いのかな?と思わせるような商品もありますが、表示がないので、真偽はわかりません。

SPF50の、かなり塗りやすいモノがおととしくらいから、発売されてきただけ、まだマシです。

カウンターの販売員さんは、「結構汗にも強いから、大丈夫ですよ!」と売るためには、どこにもそんなことは表示もされていないのに、詐欺まがいの販売をします。でも、市販の化粧品で、「ウォータープルーフ」とか「汗に強い」という表示が、パッケージのどこにも書いていなければ、それは、強くない、ということです。

自分が塗った印象で、なんかくずれにくいな、と思っていても、日焼け止めは、ファンデと違って、崩れているかどうか、という表面上の見た目と、まだ紫外線から守ってくれているのか、という機能の分は、全然別です。

全く崩れていなくても、紫外線吸収剤というのが、完全に紫外線を吸収してしまえば、見た目が塗りたてのようでも、意味ないわけです。

これが、日焼け止めの恐いところで、だから、一定の時間が経ったら、塗り直しが、見た目と関係なく必要になるわけです。  は

→続きます

私でも塗り直しをされる患者さんのほとんどの方がそうですが、塗り直しをする、と決めておられる方は、パウダーファンデとかの粉系ファンデ(おしろい含む)・フェーズパウダーは、使われません。

ファンデは、クリームやリキッドにしておいて、そのうえからフェースパウダーもはたきません。

アイシャドウやチークは、そのまま粉をブラシで取って、べたべたの上から塗ってます。

(意外と、ちゃんと塗れていて、困りません。モノにもよるかもしれませんが。

でも、アイラインをペンシルで引く方とかは、油分で滑って、塗りにくいかもしれません。にじみやすかったりもするかもしれませんね。)

粉系って、最近すごくいいのもありますが、所詮、粉は粉です。

特に、冬とか乾燥の季節だと、小ジワに入り込んで、余計老けてみせるし、せっかくのお肌の水分・油分も粉が吸っちゃいますから、ますます乾燥ジワを増やすだけで、乾燥肌の方は全然のらないし、うまくいかないことって、多くないですか?

メーカーや種類、あるいは、その日の肌の調子によって、大丈夫な時もあると思いますが、何でも塗り直す時に、どっかに粉は残ってますから、それとダマになって、ヨレやすい、汚くなる、というのはよくあると思います。

私も脂性ですから、毛穴とかを目立ちにくくさせるフェースパウダーみたいなのを、若い時はかなり買って試しましたが、脂性は脂性で、毛穴のところに、粉が溜まって、あれはあれで、余計目立って、げげ~っ!みたいなことって、多かったです。

小じわにも毛穴にも、粉が一度入り込んだら、いくら上から重ねても、ひどくなるばかりで、手におえないことって、何度もありませんでしたか?

(ああいう時は、乳液やクリームなどの油分を上から塗ると、油同士ファンデも溶けて、ティッシュオフすると、ダマになった分とかは、かなり取れてくれます。

ティッシュオフするときは、絶対こするんじゃなくて、上から優しく押さえるだけにしてくださいね。)

今、私がパウダリーファンデを使うのって、仕事の後の夜に出かけるのに、ちょっと化粧直しに使う(めったに使いませんが)とか、もう塗り直しはしないな~、という時くらいですね。

しかも、全然パウダリーファンデを使ってないので、今あるのは、もう3~4年経っているクレ・ドポーのヤツで、開封して、こんなに経ってるけど、大丈夫かな、、、と思いながらも使ってます。

無くなったら、もうきっとパウダーは買わないかな~。家にも、使ってないフェースパウダーが山ほど。。。腐ってないかしら。。?いや、もう腐ってるかも。。?!

でも、ほとんど使う機会がないので、買い直しもしていません。いいか悪いかは別として。。。

写真を取る時とか、短時間勝負!って言う時は、確かにお粉を足せば、よほどの乾燥肌でない限り、一瞬キレイに見せてくれますが(だから、メーキャップアーティストの方は、必ず粉を使われますね)、1日中過ごしていく上で、しかも塗り直していくわけですから、それから考えると、粉はかなりの邪魔だと思います。

 

時々、患者さんで、日焼け止めの塗り直しをしてます、という方がいらっしゃって、よくよく聞いてみると、SPF表示のある粉をブラシで、はたく(塗るって、いうのかな。。。)ことをしてるそうです。

私には、あんな粉自体にSPF50の効果があるのかなんて、はなはだ疑問です。

日焼け止めのSPF値を測る時なんて、どのメーカーも、普段私たちからは考えられないくらいの、てんこもりを塗って測定してます。ものすごく分厚く塗るわけです。

見た目も真っ白に近いですよ。だって、伸ばしてないですから。

(それだけ、塗らないと、その化粧品のSPF値に到達してないわけです。普段は、もっと薄く塗ってますから、SPF50と書いてあっても、50では、実は全然ないわけです。)

あれほどのクリームを持ってしても、あの分厚さがいるのに、粉をブラシではたいて、一体どこにそんな紫外線をカットする成分が大量にあるというのでしょう。

そんなパウダーはたいても、皮膚、分厚くなんかなりませんからね。しかも顔に粉をのせると言っても、顔は地面と垂直にありますから、上からいくらのせたって、てんこもりにはできないでしょう~。重力がありますから、下に落ちるだけで、皮膚にくっついている分なんて、どれほどだというのでしょう。なんか、クリームとか濡れているものがないと。クリームがあっても、そこにくっつく分って、たかが知れてます。

しかも、化粧ハゲハゲのお肌って、自分の皮脂くらいしかありませんから、そこにくっつく粉なんて、微量です。まあ、それで、SPF50に匹敵するくらい、紫外線をカットなんて、理論上あり得ないと思いますね。

はたして、メーカーは、一体どうやって、SPF値を測定したのか、ちゃんと表示してほしいですね。

(買ってしまって、おかしいな。。。思う方は、国民生活センター(消費者センター)に聞いてみてください。おそらく、似たようなクレームはあるような気がします。以前にもありましたが、日焼け止めの強さの不当表示が相次いで、全然表示と違う化粧品が続出して、30のほうが50よりも強かったり、とか粗悪品がたくさんありました。その後、少しマシになりましたが、今世の中に出ている化粧品全てがちゃんとしているなんて、まあ、ないでしょう。)

粉が好きで使っておられる分には、好みですから、いいと思いますが、日焼け止め効果は、そのまま信じてたら、多分困るのはご自分です。

(また、あの付属のブラシを何度も何度も使って、肌へ刺激になって、赤くなっている方も、何人か診ました。

化粧の時に、使うブラシは、絶対チクチクするものはダメですよ。それって、「刺激」しているってことですから。化粧ブラシでも、すっごい柔らかくて気持ちいいのがありますよね。ずっと撫でててほしいような。。そういうのを使いましょう。

安物もダメだし、どんなに高くて、有名なメーカーでも、自分が気持ち良くないモノは、体が「止めて!」と言っている信号ですから、ちゃんと聞いてあげましょう。

良いブラシって、1万も2万もするわけでなし。1000円以内では買えないかもしれませんが、数千円も出さなくても、普通にいいのは売っていると思います。

もちろん、ブラシフェチの方は、いくらでも高いのをどうぞ。

毎日使うもの(たまにであっても)ですから、お肌の健康と、ちょっとケチることと、どっちが大事ですか?ということです。

 

化粧品会社も、コットンを使って化粧水や乳液を減らすことだけ考えるんじゃなくて、もっと日焼け止めの重要性をバンバン宣伝して、日焼け止めをもっと売る努力をしてほしいものです。

日焼け止めは、1年中いるし、建物の中にいてても、窓からカーテン・ブラインドをすり抜けて、紫外線は入ってきてますから、部屋の中にいてても、必要ですよ~、とガンガン宣伝すれば、そうなのか、と買ってくれる方も増えるので、化粧品会社にとっても悪い話ではないのに、怠慢ですね~。

前にも何度も書きましたが、患者さんの中には、化粧品カウンターの方が、1日1回でいいんですよ~、とか塗り直しはいらないというから、塗り直しが必要なんて、知らなかった、とおっしゃる方が結構いらっしゃいます。

化粧品会社が、間違ったことを教えるな!と言いたい!

そこで、塗り直しを言えば、もっと日焼け止めを塗ってくれて、また買ってくれるというのに。

どうしてでしょうね~。

(これは、消費者が塗り直し自体がメンドクサイと思ってるので、メンドクサイことを企業側からは提案しません。塗り直しはいりませんよ、という企業の商品に、消費費者が流れてしまうからです。

ちゃんとしたメーカーは、パッケージに、塗り直しをするように表示がちゃんとあります。)

そういう患者さんの中には、そうと知っていたら、ちゃんと塗り直ししたのに、とおっしゃる方も、実は結構いらっしゃいます。

化粧品会社の責任って、やっぱりあるんじゃないでしょうか。→まだ続きます

 

 

 

最近あまり日焼け止めやスキンケアの話を書いていませんでした。

初診で来られる患者さん方が皆さんおっしゃるのが、「いろいろ検索していて、やっとこちらにたどり着きました~」ということです。

検索の仕方によっては、すぐにたどり着く方と、ものすご~く周り回って来られる方がいらっしゃるようで。。。すみません、広告もしてませんし、SEO対策でしたっけ?何もしていないので、検索単語によっては、たどり着きにくのかもしれません。

 

以前から、このブログを読んでいただいている方や、お通いいただいている方は、ご存知でいらっしゃいますが、最近読み始めた方は、まだまだご存知ないのが日焼け止めの大事さ!です。

自分に合う日焼け止めというのは、まさに、親友以上の存在で、もうそれなしには、生きていけないくらい(生きていけますが)大切な大切なものなんです。

 

今日肝斑で受診された方が、「家にいる時は、日焼け止めは塗っていません。。。出かける時だけです」と言われました。

あら、私のブログに書くのが足らないかしら。。。まだまだ、ご存知ない方が多いってことですね。

 

まず、日焼け止めは、毎日塗るのは、これ美容皮膚科の常識です。

1年中、季節関係なく、曇りはもちろんのこと、雨の日でも台風の日でも。(家や命に関わるような災害の時は、塗ってる場合ではないですよ。どっちが大事か、という話です。)

夜以外は、全て、です。

朝起きて、顔を洗って、基礎化粧品をつけたら、最後に日焼け止めを、基礎化粧品として、もう塗ってしまうわけです。後から塗ろうとするから、めんどくさくなるので、一緒に塗るわけです。

休みの日に、顔を洗う前に、庭の水やりを私はすることがありますが、まだ洗っていないベタベタの顔に、日焼け止めをベタベタとさらに塗って、水やりをして、その後シャワーを浴びる時に、どうせ一緒に顔を洗いますから、ぐちゃぐちゃに気持ち悪かろうが、構いません。とにかく紫外線をカットすることが大切なわけですから。

 

そして、あまり初診の方がご存知ないのが、日焼け止めの塗り直しです。

お化粧直しもされない方も大勢いらっしゃいます。化粧直しは、お好みでいいと思うんですが、私もファンデの化粧直しって、あんまりしません。

濃いお化粧(ファンデ厚塗りとかの)をされている方で、化粧直しも、絶対ちゃんとする!という方は、それが日焼け止めでなくても、ファンデが少し紫外線をカットしてくれますから、化粧直しを全然しない方よりは、人生トータルで見た時の、浴びてしまった紫外線量は、全然違うでしょうね。

そこまで濃いファンデを塗る方は、化粧直しも前に、下地として、日焼け止めを塗られると、実はとってもお肌にとっていいわけです。

まあ、いくらファンデを厚く塗ったとしても、日焼け止めを塗ることを思えば、紫外線のカット効果は全然違うと思います。ファンデーションで、SPF50っていうのもあまりないですからね。

 

お化粧直しをしないという方、その場合、朝したメイクなんて、どうせお昼にはかなり取れてきてるじゃないですか。だったら、どうせその上から塗り重ねたって、なにか困ることがありますか?

ファンデ塗りたてのところに、日焼け止めを重ねたら、そりゃ、メイクはむちゃくちゃになると思いますが、もうほとんど取れてるんだから、別に支障はないと思いますよ。

私たちは、雑誌やTVの影響で、わかわからんことがたくさん刷り込まれてて、既成概念にとらわれてることがとても多いです。

これも何度もブログでも言ってますが、患者さんで、「顔を洗わずに塗っても(塗り重ねても)いいんですか?」と聞かれることがあります。

どこにも顔を洗ってから塗り直せ、とも書いてないし、夏用の日焼け止めでも、ちゃんとしたメーカーでも、「2時間毎に塗り重ねてください」「汗で流れたら、塗り直してください」とは書いていますが、どこにも「洗ってから」なんて、書いていません。

海に行って、腕とかに日焼け止めを何度も塗り直すのに、いちいちシャワー室に行って、洗いませんよね。

どうして、腕や体は直接塗ってるのに、顔だけ洗わなきゃいけないんですか?ということです。

雑誌とかの間違った情報(大半がそうかもしれません。)をそのまま、どんどん受け入れていたら、エライことになって、自分が困るだけですから、「なんでそうなの?」「ホントにそうなの?」と、自分でちゃんと考えないと、大量にある情報に振り回されるだけです。その結果、無駄なお金をどんどん使って(時間もね)、老化は、ますます進んでいく、という、悲しい結果が待っています。

ちゃんと自分でも考えないと。

その上で、クリニックで相談するとか、化粧品を買うのは、もう少し待ってみるとか。。

ホントに、雑誌がいうほど、化粧品が万能だったら、美容皮膚科というクリニック自体、いらないわけで、美容整形の手術と、化粧品だけで、やっていけるはずです。でもいけるはずないんですから。

だって、たかが化粧品で、医薬品ではありませんからね。目的が根本的に違います。

有名な月刊誌も、週刊誌も、私からしたら、どっちも医学的な信憑性というのは変わりません。

ある一部分を強調して、不安を煽っていたり、医学的な監修もせずに、適当にライターの方が書いていたり、まあ、ひどいもんです。

以前に、そういう取材を受けたことがありますから、マスコミのいい加減さというのは、よくわかります。

どっから手直ししていいのか、全くわからないくらい、ひどいもんで、その横に、私の顔を載せて、「今回お話を伺った先生」とか書くのは、ホントに止めてください、と思いました。

週刊誌の書いてることって、一体皆さんどこまで信用されてるんでしょう。まあ、出版社も訴えられないように、言葉尻はぼかしてたり、決定的なことは匂わすだけで、はっきりとは断言してなかったりする記事も多いですが、見出しとか、一見飛びつかせておいて、よく読んだら中身が全くない、ウワサにもなっていないんじゃない?というような内容だったり。。。一種の娯楽と思って、読むのはいいと思いますが、週刊誌の情報が全て正しい真実と思って、一体どこまでの方が信じてるんでしょう。

月刊誌であっても、同じことです。

美容皮膚科医が監修しているわけでもなく、エステと化粧品会社がスポンサーですから、スポンサーの困ることは絶対書かないでしょ~。

そんなこと、大昔からわかりきってることです。

言葉巧みに書く雑誌も悪いですが、そんなのに真剣に付き合ってたら、体もお金も(お肌も)持ちません。

適当に、流さないと!自分でちゃんと考えないと!

真実かどうかを調べるまでは大変でしょうが、ちょっとネットを調べたら、化粧品の悪い面もたくさん載っているサイトもありますし、反対意見も必ず見つかるはずです。

両方の考え方を知ってから、判断する、というのが一番わかりやすいかと思います。

それに、多分雑誌を作っている方々も、「たかが雑誌なんだから、そこまで絶対的に信じるのは止めてほしい。医学書じゃないんだから。」と思っていらっしゃるんじゃないでしょうか。

雑誌って、昔から、そういうもんでしょ?読者もわかってあげて買わないと。

そういう垂れ流しの情報があるから、いろんなモノが実際売れて、経済が回っていきます。出版業界も潤ったら、次に、ホントにいい本を出版してくれるかもしれません。

出版社って、いろんな分野の本や雑誌を出してますからね。お金は回ってます。

私も時間があれば、目を通しますが、ふ~ん、と思って眺めてます(あちゃ~、の時ももちろんありますけどね。)。

バブル世代って、マニュアルとかがすごく流行った時代で、雑誌でも、今年の流行はコレで、絶対買わないと!みたいに、踊らされた時代って、ありましたよね。

まあ、ファッションは、信じて服を買ったところで、お金がかかるだけで、それほど害はないですが、煽るだけ煽られて、そのまま信じて、結構ファッションにお金を使ってしまった経験ってないですか?

「着やせテク」とか「モテメイク」「モテファッション」などなど、のせられて、マネしたけど、全然自分には合わなかったり、こんなはずでは。。。みたいなことって、なかったですか?

で、結局、自分の好みに合うものに落ち着きませんか?適度に流行を取り入れるのは楽しいですか、自分に合ってないと、いくら最先端でも楽しくないですよね。スキンケアも化粧品も同じです。

雑誌は、あくまでも情報誌で、来月になれば、また全然違う情報が載ってくるわけで、教科書みたいに残していくものではないですよね。

すっごく気に入った記事だけ、残しておく、というのはあるでしょうが、雑誌全部を残していたら、大変でしょう~。だって、毎月、言っていること、コロコロ変わりますからね。ひどい時は、真逆の記事、平気で載せてますから。

スポンサー次第で、記事の内容もどんどん変わります。その辺は、資本主義の原理をわかってあげないと。

医学的に正しいことだけ、雑誌に載せても、日本医師会の番組みたいに、お堅いだけで、ちっとも楽しくないから、(それに難しいし)雑誌も売れませんよね。

必要悪とかいうレベルではなくて、あくまで娯楽なんですから、サラッと流してください。

教科書とは違うわけですから、いい加減、雑誌をそのまま真に受けるのは止めましょう。そういう雑誌は、基本、情報の垂れ流しなので、今の流行りというか、こういうことをしてる人たちはいるんだな~、と、それこそ他人事のように眺めるだけにしておいてください。

有名な皮膚科の先生が出版した本を、まだ信じるというなら、また話は違ってきます。

あくまで、書いて監修しているのは、皮膚科医ですから、あんまりおかしなことを書いて出版すると、業界であまり相手にされなくなりますからね。その辺は、慎重だと思いますよ。

(有名ならいいというものでもないですけどね。TVに出てて有名でも、中身の全くない、あやしいドクターはいますので。またそういう方も、本を出版されますから、そういう中から選ぶのは、確かに難しいかもしれません。でも、少なくとも、雑誌ではないので。

自分でちゃんと考えない方は、カウンセしてても、この人、絶対詐欺にあいやすいやろな~、と思うことがあります。

中には、もう実際エステや美容外科で高額な出費をされている方もいらっしゃって、さらにその中には、それだけ高額を使って、なんかおかしいと気づかれて、うちにたどりついた方もいらっしゃいます。

でも、中にはまだ気づかれていない方もいて、私が悪人だったら、この人終わってるで。。。と思います。

(たいてい、そういう方は、理解もされずに、回数や金額にこだわるだけなので、結果うちでの治療はお断りしますけどね。)

 

話がだいぶそれてしまいました。

あまりに、TVや雑誌の記事を真剣に信じてる方が、時々いて、実際お肌がエライことになっているので、脱線してしまいました。

日焼け止めの必要性の話は、また次回に続きます。