プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

カレンダー

2012年3月
« 2月   4月 »
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

最近投稿した写真

ホーム > 化粧品 > クリニック専用化粧品



クリニック専用化粧品

クリニック専用化粧品のナビジョンは、製造しているのは、資生堂ですが、販売しているのは、岩城製薬という製薬会社です。

先日、岩城製薬の担当者の方からお聞きしたんですが、私のブログを読んでいただいている、どちらかのクリニックの奥様が、ナビジョンが欲しいから、岩城製薬に問い合わせをされたそうで。。。

ナビジョンは、クリニック専用化粧品ですから、院長であるご主人が、発注されれば、クリニックであるので、仕入れは可能なわけです。

でも、ちょっと考えてみてください。

どうして、クリニック専用化粧品なのか。。。?

普通の市販されている化粧品と、どう違うのか?

 

クリニック専用化粧品の場合、普通に考えて、診察・カウンセリングをするのは、ドクターです。だからこそ、メーカーは、安心して、きつい成分も配合することができるわけです。(責任は、販売したドクターにありますからね。)

(クリニックによっては、ドクターがあまり化粧品とか興味がなくて、ナースや受付などの、ドクター以外の女性スタッフにまかせているところもあるかもしれませんが。それは、ただのいい加減で、責任の所在は、院長であるドクターです。

ひどいところは、全く興味もなくて、勉強会にも参加しないし、クリニック用の説明書も読まずに、スタッフ任せのクリニックもるでしょう。患者さん側からは見抜けないかもしれませんが、そういうクリニックから買うこと自体も勧めませんけれど。)

市販の化粧品を、販売して、何を買っていいのかわからない時に説明して、お勧めを紹介してくれるのは、市販の場合は、カウンターのオネエサンですね。もちろん、一般の方です。化粧品のある程度の知識をお持ちではありますが、ドクターと比べて、皮膚の知識

薬剤の知識は、違うと思います。まあ、当たり前です。

そして、何より違うのが、クリニック専用化粧品の場合、やはり成分が市販品よりも強いのが入っていたり、その分の副作用があったり、と誰でも使える成分ではないことがあります。

それでも、売っていいのは、ドクターの責任で売ることができるからです。

患者さんの肌を診て、副作用の説明もし、合う合わないを判断した上で、使うことをおススメするわけです。

 

全てのクリニック専用化粧品が、副作用が市販品より強いというわけではありませんが、使い方にしても、自己流でしても、効きが悪かったりしますから、正しく使わないと、せっかくのモノも、もったいないわけです。

あと、クリニック専用化粧品だからと、期待がものすごく大き過ぎる方もいらっしゃって、あまりにも期待が大き過ぎると、使ってみても、がっかりすることもあるかもしれません。

(その化粧品について、正しく理解されていないから、層いう結果になるわけですが。。。。)

 

化粧品フリークと言いますか、化粧品マニアな患者さんって、結構いらっしゃいます。

ただ、そういう方の肌が、決してキレイではないことです。

きつい方がいいと思われている方がとても多く、まず年齢にあった化粧品を使っていらっしゃらないことと、なにより自分の肌に合った化粧品をつかっていらっしゃらないです。やり過ぎもしばしば。。。お金と時間をかけて、肌を痛めてるわけです。

そして、きつい化粧品独特の副作用で、全体にぼ~っと赤~い、キメもツヤのない肌をされてます。

アチャチャ~です。

 

ネットや化粧品会社から提供される資料だけでは、かなりの偏りと間違った情報が多過ぎて、反対派の意見も極端すぎたりと、何が正しくて何が間違っているのか、あれらの中から選んでいくのは、とても難しいと思います。

でも、ご自分では、かなり勉強されているので、お肌にいいと思って、ガンガンされていきます。

 

美容医療業界にドクターとしていますと、やはり裏事情というか、そういうことも知ってしまいますから、知識と経験と裏事情などから、ある程度の、ウソホントはわかるようになってきます。

 

ドクターも100人いたら、全員考え方が違いますから、どのドクターが正しくて、どれが間違っているわけではありません。

そのドクターなりの、信念で、この化粧品が、こういう方には合う、と思って、勧めてくれてるなら、実際使ってみるしか確認の方法はないわけですが。。

(だからこそ、いい加減なクリニックで買っても、自分のために選んでくれてるわけではなく、売上のために、勧めているだけですから、お金も時間も無駄なだけです。ヘタすると、高いお金と副作用に悩むことになります。)

 

うちのクリニックの場合だと、まずお肌を診せていただいて、その効果を、どこまで期待していいのか、メーカーが提供しているモニター写真も診てもらって(ある分だけですが)、どこまでしかできないのか、という説明と、あと、使い方と起こりうる副作用を説明します。

そのうえで、テスターがあるものは、まず使ってみて、使用感などを試していただいてから、それで気に入ったら、買ってください、とお願いしてます。

診察・カウンセを受けずに、うちでは、化粧品すら買えません。

どんなにいいと言われている化粧品でも、自分が毎日使うものですから、塗り心地が自分の好みでないと、不快感で、長続きしません。気持ちよく使える、ということが、化粧品に求められると私は考えます。

 

適応のない化粧品をいくら使っても、お金と時間の無駄使いです。

 

クリニック専用化粧品を、電話やネットで販売しているクリニックもあると聞いたことがあります。また、そのクリニックの奥様のように、院長であるご主人は、皮膚の専門でも興味があるわけでもないけど、入手可能な手段を使って、使うことは可能でしょうが、誰も、それが合うとも判断していないし、副作用の説明も受けてないし、効果的な使い方も教えてもらっていないわけです。

同じ値段を出して、買ったって、効果半減だと思うんですけど。。。ひどい時は、使い方を間違えて、副作用で赤くなったりとかもあるでしょう。

うまくいけば、ラッキーでしょうけれど。

特に、レチノール系やピーリング系は、間違った判断で、ひどくなる方が圧倒的に多いわけです。テスターも試せるなら、試したほうが絶対いいです!

 

正当な手段で購入されていない場合、自己責任はわかっているから、とおっしゃるでしょうが、合わなかった場合、本当の効果を知らずに、終わってしまうことが私は残念です。

お肌に合うことをお祈りいたします。

 

いくら、クリニック専用化粧品とはいえ、所詮化粧品は化粧品です。医薬品の塗り薬にしてもそうですが、ホームケア用は、やはりホームケアなわけです。光・レーザーー治療とは、そりゃ全然違うわけです。

そこまでの効果は、ありません。過度な期待も禁物です。説明を受けた上で、適応のあるものなら、市販のものを使うよりはいい、というスタンスで購入されるのがいいと思います。

 

カテゴリ:

化粧品