はっきり言って、サプリやイオン導入に、そこまでの効果や効能というのはありません。
最近、サプリやイオン導入に、過大な期待をして、カウンセ・処置(処方)希望という方が、何人か続いていて、「???」の連続です。
何のために、それがしたいのか(飲みたいのか)、その目的を聞くと、少なくも、その目的のためなら、サプリやイオン導入は、第一選択肢ではないですよ、むしろ、下から数えるほうが早い、いや、一番最後に、お金に余裕があるなら、追加されては?というくらいのものであるのに、どこで、そんな勘違いをしてきたのか、そんな思ってるようは効果を期待するのは止めておいてください、ということが続いています。
どうしてなんでしょう。。。謎です。
雑誌やTVで、また煽ったんでしょうか。それとも、どっかの美容クリニックが、すっごく効果があるように、宣伝していたんでしょうか。。。
どちらも、あくまでも、本来の(第一選択であるはずの)治療をしていて、それの補助する役割に過ぎません。
所詮、医療用とは言っても、サプリはサプリだし、イオン導入はイオン導入なんです。
サプリは薬じゃないし、(だから、副作用もほとんどないし、長期間、あるいは一生、飲めるんですが)、イオン導入は、光・レーザー治療と、全く治療目的というか、治療の中においての役割が全く違うというか。。。もう、どっから突っ込んでいいのか。。。
そういうことを分かった上で、サプリ大好きで、どんどん日常生活に取り入れるというのは、全然構わないですし、むしろ、アンチエイジングや美肌を志すものとしては、基本中の基本、と言ってもいいくらいの、当たり前のことかもしれません。
私からしたら、「サプリを飲んでる日常」というのは、とても当たり前のことで、飲んでいないから悪いとかいうものではなく、日常生活の中の、個人の好みによるものですが、自分も含めて、当たり前にしている人たちがいる、というのものです。「食品添加物は、あまり摂らないようにしています」という感覚と似ていると思います。
薬ではありませんから、飲んだからと言って、何日で効いてくる、とか、これだけの効果が期待できる、というわけでは全くなく、もともと、サプリは、「健康補助食品」であり、健康をサポートしてくれるものです。
医療用のサプリの中でも、たとえば、ヒトプラセンタ(ラエンネックP.O.®)とか、パントガール®(女性の頭髪の育毛用サプリ)やアスタリール®(富士化学工業のアスタキサンチンのサプリです。他のメーカーのものではいけません。)などは、かなり特殊です。
特に、頭の毛の育毛の女性用なんて、他に飲んでもらう薬もhとんどありませんし、パントガール®は、確かに、世界初の女性用育毛サプリとなります。
こういう場合は、パントガール®は、治療の中でも、第一選択肢に入ってきます。
(ただし、育毛は、あくまで、年齢の変化で生じる、薄毛対策であって、病気で脱毛になった・薄毛になった場合は、もちろん第一選択ではありません。まず、薬です。)
NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)は、現在治療薬がなく、患者さん(現場の医師も含めて)は大変困っていると聞きましたが、アスタリール®は、効果が実証されているらしく、(どこまで改善するのかは、ちゃんと聞きませんでしたが)飲む価値はかなりあるようです。
プラセンタの内服も、更年期障害で、ホントはホルモン療法をやりたいけど、理由があって投与できない時に、けっこういい、という発表をされているのを学会で聴きました。わりと良い結果を出しておられ、副作用もないに近いわけですから、飲むのはとてもいいと思います。
ただ、これらの例は、かなり特殊で、たとえば、ニキビや吹き出ものの治療の第一選択肢は、医療において、サプリではないわけです。
(皮膚科では、「吹き出もの」という、病気はありません。世間一般の人が、勝手に、ニキビや湿疹や皮膚炎のことを「吹き出もの」と呼んでるだけです。50代でも、ニキビは出ます。)
第一選択肢は、まず診断と、その症状の程度を判断して、薬や、何らかの処置をしていくわけなので、まずそのもの自身を診ないと、なにも始りません。
(またこういう過信している方に限って、診察時には、その肝心のニキビや吹き出ものは出ていないわけです。診断もつけられませんから、対処もできません。)
ニキビや湿疹・皮膚炎で、サプリ(ビタミン剤も含めて)を勧めるのは、私は、最後のほうです。(なにをどうしたいのか、で、サプリが上位に来ることもありますが、ちょっと特殊な例です。個人個人によっても、違います。)
なぜ優先順位が最後のほうかというと、コストパフォーマンスが悪いから。
その割に、当分の間、ずっと続けていくわけですから、なんやかやで維持にお金がかかるわけです。
「サプリ1カ月分」単独で見れば、すごい高いものではありませんが、あまり効果の優先順位の低いものに、どれだけお金がかけられますか?という話なわけです。
だから、お金に余裕のある方は、そりゃ飲んだほうがいいと思いますし、治療のサポートはしてくれるでしょうが、何割くらい助けてるのか、どくれらい、足すことで改善したのか、なんて、わからないわけです。
まして、美肌目的で使う医療用のサプリなんて、うちで扱ってるだけでも、何種類もあるのに、どこまで手を出しますか?という話です。
美肌の基本のサプリと言えば、まずビタミン剤は各種押さえるというのがセオリーでしょうし、それもどこまで手を出すのか。。。
ビタミンB・C・Eに始って、ビタミンBも細かく分かれてきます。そこに、コエンザイムQ10(ビタミンQと呼ばれてます)やビタミンH(ビオチン)や亜鉛、などなど。。。毎月かなりのお金がかかります。
すっごい効くわけでもないものに、ひと月の予算が限られてるとしたら、あなたはどこまで投資しますか?
とりあえず、ビタミンB・C・Eの基本を押さえますか?でも、これって、スタートであって、終わりじゃあないですよ。サプリなんてね、キリないんですよ。しかも、維持費は、地味なようで、結構かかります。
サプリは、食べ物と同じで、どこまで贅沢に、足していくか、です。飲んでる方からしたら、基本ですが、治療だ!と思っては、ほとんど飲んでいないと思います。食事を摂る感覚と同じです。体にいい栄養を、ついでに効率よく足しておこう、という感覚です。
サプリを飲んでいないから、ひどくなったんだ、飲んでいたら予防ができる、なんて、過信しすぎてる方は、かなり危ないと私は思います。あやしい水を、「神の水」とか言って買わせる新興宗教と同じです。
もう一度言いますが、サプリは所詮サプリです。それだけ飲んだから、どうこう、そんな言えるものではありません。
特殊な場合を除き、まずやらなきゃいけない治療や日常生活の改善があるのに、それにはフタをして、無視して、サプリにだけ頼る、というのは、本末転倒で、そんなことをしていたら、おかしな人に身ぐるみはがされるだけなんですけどね。。。
根本的な治療の方向性が間違っているというか、ずれてるというか、次元が違うというか、少なくとも、私とは、考え方が違います。
(だから、話は、いつまでたっても並行線というか、混じることはありません。物別れに終わります。
サプリで、そこまで害のあるもは、取り扱っていませんから、それでも欲しいと言われるなら、出しますけど、過大な期待は止めて置いて下さい、と釘を指します。
私の考える「キレイ」と、彼女たちの「キレイ」は、違うんでしょう。相入れません。優先順位の低い治療(治療と呼ぶのかすら、わかりませんが)を、最初から選ぶ、という、考え方、説明を聞いてもなおかつ、まだ選ぼうとする思い込み、かなり危ないと私は思います。)
どうして、サプリ崇拝者(サプリ好きレベルではなく、崇拝です)みたいな人が、うちに相談にくるのか、よくわからない今日この頃です。
(また、こういう人に限って、最初に、「わからないから、先生のお薦めを」と言っておいて、人のアドバイスは、全く無視で、全然関係ないサプリを欲しいと言いだします。
「わからないから、お薦めを」と言っておいて、もう最初から、「このサプリを買う」と決めているわけです。
なんで、その悩みで、そのサプリなわけ??みたいな感じです。何がしたいのか、よくわかりません。。それなら、最初から正直に、「このサプリが気になる」と言われれば、また話は全然違ってくるわけですが、そういうのを恥ずかしいと思っているのか、私には、ホントに理解できません。
たかがサプリですから、飲みたかったら、飲んだらいいんですよ。
ただ、それなら、「ひと月の予算が決まってるから、買えない」と言いつつ、「?」のサプリを欲しがるのは、止めたほうがいいと思います。それこそ、無駄使いです。
体に影響がないなら、どうしても買うというなら、売りますが、うちで買わなくてもいいんじゃない?というのが正直な気持ちです。「?」と思っている商品は、サプリであれ化粧品であれ、私は売りたくないですね。
サプリ専門みたいな、サロン?クリニック?が、おそらくどこかに(京都でもあるかな?東京だと、絶対あるんですが。)あると思うんですが、サプリ崇拝者の方は、そういうところに行ったほうがいいです。
私は、サプリは好きだし、かなりの種類を飲んでいますが、崇拝者ではありませんし、依存もしていません。食べ物と同じで、健康と肌のために、ただ、続けられるなら続けたいな、と思って、飲んでるだけです。
ただし、お金が続くなら、です。お金がない時に、サプリにお金は回しません。まあ、その時に何が気になっているか、にもよりますが。。限られた予算であれば、確実に効くものに、お金を回します。
女性に多いんですが、(すみません、独断と偏見です)、「相談に乗ってほしいんだけど、これこれ、どう思う?」と言われて、自分の意見を言ったら、「私は違うと思う!」と言われた経験ないですか?相談に乗ってほしいんではなくて、ただ、愚痴を聞いたり、そのまま自分が思っていたことを肯定してほしいだけなんですよね。その人のためを思って、反対意見を言ったところで、逆に、「冷たい」とか「ひどい」と言われたことってないですか?じゃあ、聞くなよって話ですよね。
男性だと、「相談」は会議であり、お互いの意見の交換であり、理詰めなわけで、女性だと、感情論であり、正しいかどうかなんて、関係ないわけで、自分ととにかく可哀そうに、と受け止めてくれれば、それでよくて、正解を求めてるわけではない、というのを聞いたことがあります。
すみませんが、私には、そういう回りくどいのはわからないので、欲しいなら、これが欲しい、とはっきり言ってもらったほうが助かります。はっきり言ってくれれば、その人に、(私から診た)お薦めなのかどうか、をお答えしますので。同じ意見なら、買って下さい。でも、反対なら、違うところで買ったほうがいいと思います。
それだけサプリも信じて飲めば、サプリもさぞ、本望でしょう。そして、プラセボ効果で、本領以上の効果を発揮するかもしれませんが、そんなの一時的で、長く続けると、プラセボの魔法は消えてしまうわけです。お金と一緒に。。。
日焼け止めの塗り直しもしていない人が、「シミを薄くするサプリ・シミを消すサプリ」なんて、飲んだって効かないし、また、そんなサプリ、ありません。
体のために、ビタミンCを飲む、というなら、反対しませんが、日焼け止めも塗る気もない人が、「ビタミンCで、シミを減らしたい」と言われても、意味ないですよ、ときっぱり言います。
(日焼け止め塗り直し推進委員会(今、勝手に作りました。肝斑撲滅推進委員会も勝手に作ってます)の委員長の私に向かって、日焼け止めを塗らないで、シミを消せ、薄くしろ、とは~。これだけ、ブログで書いても、まだ、私の活動が足りませんかね?!だから、日焼け止めの塗るつもりがない(過去は仕方ないとして、今後も)人が、うちに来てしまうんでしょうか。。?)
他力本願なんて、サプリに一番求めてはいけないことです。薬じゃないんだから。
薬にしたって、どんなに強い抗生物質を飲んだところで、本人の免疫力が弱かったら、効かないわけです。本人の免疫力をあくまで手助けして、サポートしてくれるものなんです。
サプリを初めとした、化学薬品すべてが嫌いな方というのも、いらっしゃって、そういう方は、食事重視されますが、食事だけで栄養素を摂ろうとされます。サプリにも添加物が含まれているし、自然のものだけで作られているわけではないことも多いので、サプリ反対派の科学者も実際、おられます。ただ、食事だけで、その成分を摂るのには限界があるので、私は、ちゃんとそのサプリの効果・効能・限界を分かった上で、摂ることは、とてもいいことだと信じています。
全く期待するな、となると、じゃあ、どうして飲むの?となりますから、期待はしてもいいんですが、過信しない、ということです。理解していない方は、何であれ、自費治療は向きません。理解していないのに、お金だけかけても、「あれだけ、お金と時間をかけたのに、なんだったんだろう。。」と空しくなるだけです。高い社会勉強です。社会勉強も、わかって投資(浪費?)するのと、わからずにするのとでは、総額が全然変わってきます。
大きなお世話でしょうが、理解していない人の社会勉強には、反対する派(断固阻止派?)です。
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