最近、ビタミンDって、どうなんですか?と数人の患者さんに聞かれました。
TVかなんかで、やりましたかね。
ビタミンDは、去年にあった、いくつかの学会や研究会でも、(一部の)ガン予防やアンチエイジングに効果あり、との発表があり、どのビタミン剤もそうですが、体にはいいと思います。
ただ、ビタミンDの過剰摂取は、ダメですけれどね。
取りすぎても、吸収されずに、おしっことかで出てしまうビタミンと、ずっと体の中に蓄積していくものと、種類によって違いますからね。
なんでも、どんどん取れば、いい、というものではないです。
確かにいいんですが、こういうビタミン剤にしろ、サプリにしろ、どこまで飲むか、なんですね。
うちで取扱いのある、医療用サプリは、何かしら、ある程度の効果が実証されているものだけを、取り扱っています。なんでもかんでも、取り扱ったら、飲むにしたって、キリないですからね。
学会で、発表を聴いた時に、私はまだいいや、と思ったのが、正直な気持ちです。
今ね、これ以上、もうサプリを増やしたくないというか。。。
今、飲んでるだけでも、まず、アスタリール®(アスタキサンチン)、ラエンネック®(プラセンタ)、パントガール®(育毛サプリ)、ビタミンB群 ビタミンB12 ビタミンC ビタミンE ビオチン(ビタミンH) コエンザイムQ10 亜鉛 アリナミン です。たまに、EPAも飲みます。
その日の体調によっても、飲む量や、めんどくさい時は、飲まないのもあったり、日によって違いますが、まあ、結構な量です。種類も。
ここに、さらに、ビタミンDを足すのは、今は、めんどくさいし、まだいいや~、っていう感じです。
飲みたい方は、もちろん飲まれたらいいですが、私が飲んでるサプリに比べて、そこまでビタミンDだけが、特別に優れているわけではないので、サプリを飲む時に、大切なことは、サプリに、何を求めているのか、です。
たくさんある中から、いくつか選んでいくわけですから、どれかひとつ、と思っていらっしゃる場合、多くの中から、いきなりビタミンDを選ばれると、????とは思いますけど。。。
女性は、閉経後、骨がもろくなります。骨粗鬆症という病気になりやすくなるわけです。
日本の女性の平均閉経年齢が、50歳と言われているそうで、私は去年の人間ドッグで、骨量を測ってもらいましたが、正常でした。
閉経したら、あるいは、骨量が減ってきたら、私は飲もうかな、と思ってます。
もちろん、患者さんで、閉経後、気になる、という方が何人か出てこられたら、入荷を考えますが、閉経後骨粗鬆症は、ちゃんと保険が通りますから、美容クリニックで、自費でサプリを購入しなくても、ちゃんと病院で(診断されれば)もらえます。
閉経後、あるいは、骨のもろさや量が気になる方は、病院で調べてもらって、異常があれば、病院で薬として、もらってください。それが一番です。
若い方の場合、総合ビタミン剤とかで取られてもいいと思いますが、サプリはあくまで健康補助食品なので、例え医療用のビタミン剤を摂ったとしても、それだけで、体の栄養がすべて賄えるわけではありません。
基本は、普段の食事です。バランスよく、まんべんなく、食べる、ということです。そのうえで、摂りにくい成分を、サプリにちょこっと助けてもらう、というスタンスでないと、飲んだサプリ全部が吸収しているわけではないですから、サプリに頼りすぎる方が、たまにいらっしゃいますが、あくまで薬ではないので、(薬くらい効果があったとしても)、そういう考え方は、私は危険だと思います。
なので、サプリに、過大な期待を持ちすぎている方の場合は、処方をお断りすることもありますが。まあ、そんな害のあるサプリは置いていませんから、どうしても買う!というなら、止めはしませんが、過大な期待に応えるものでは全くありませんが、いいんですね?と念を押します。それでもいいなら、出します、というスタンスです。
サプリって、あくまで、補助ですからね。
これだけ飲んだら済む、というものではないのです。他力本願で済むものなんて、世の中、ほとんどありませんから。