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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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学会ネタは、また少しお休みして、よく問い合わせのある、ダイエットのお話をしておきます。

 

ちょっと前に、私が新しく始めた、今度こそいい!と自信を持って言えるダイエットが、これなんです!!

 

抗加齢学会という、肌だけでなく、体全体の健康と、いつまでも若々しく元気で、(外見だけでなく、中身もね)という学会があるんですが、毎年、そこで言われているいる、老化を遅らせる方法というのは、決まっています。

①紫外線カット(お日様には、ちゃんと浴びないといけませんよ。老化の気になるところは、日焼け止めを塗り直したり、服で隠したり)

②抗酸化(抗酸化サプリ(たとえば、アスタリール®)を摂ったり、抗酸化美容液(たとえば、アスタリズム®)を塗ったり、とか。もちろん、食生活がまず一番ですけどね。)

その次に来るのが、③抗糖化 です。

簡単に言うと、糖質を控える、ということです。

若い方や、30~40代、50代でも、メタボでもなく、体も健康で、スタイルもいいなら、③の抗糖化を、ものすっごいしなくてもいいと、私は思います。

それよりは、まず、①と②を、ちゃんと守るクセをつけて、(タバコは、ものすごい活性酸素が出て、酸化を進めて、老化を早めるので、タバコを吸っている人は、まずタバコを減らしましょう。止められるなら、止めるのが一番です。)、③の抗糖化は、それからでいいと思うんですよね~。

 

患者さんで、日焼け止めも塗らずに、シミを消すサプリをくれ、とか、体に悪いことたくさんしておきながら、なかったことにするサプリをくれ、とか、本末転倒です。

どうしても、できないから、せめて何かできることだけでも、とわかっていて、できることならやりたい、というなら、まあ、されたらいいですが、お金はいくらあっても足りませんし、かけただけのことは、全く回収できません。それでいいなら、どうぞ。

ただ、シミとかをなかったことにするサプリなんて、そんな都合のいいものはないので、そういう方は、お断りしますが。。

 

さて、この抗糖化、です。

学会では、ここ最近、この話題で持ちきりで、というか、普通に老化を遅らせて、健康に生きていくなら、この抗糖化は避けられない話となっています。

ようは、糖質が、血管を傷つける原因になったり、糖化が進むと、肥満などメタボの原因をかなりつくってしまいますから、糖質を制限していこう、という話なんです。

 

ある程度の年齢が行ったら、太るのはダメ!とずっと言われていて、もう論文で出ているんですが、かろしー制限したおサルさんのほうが、若々しく見た目も中身も元気だったんです。(体型もね)

そして、ダイエットの方法なんですが、カロリー制限食よりも、糖質制限食にしたほうが、これが痩せるんですよね~。これも、ちゃんとしたデーターが出て、もうわかっているんことなんです。

 

昨日、たまたまTVで、白澤卓二先生が、糖質制限食の話をされているのを観て、半信半疑の方がいらっしゃったら、と思い、断言します!

白澤卓二先生のおっしゃることは、TVであっても、信じて大丈夫だと思いますっ!

抗加齢学会でも、必ず講師として、ご講演をされますし、ご本も何冊か判読しましたがいつもとってもタメになり、感謝しております。

どういう食事がいいのか、具体的に書いてある書物が多いので、一般の方でも簡単に、日常生活に取り込めます。

 

糖質制限をしたら、絶対に痩せることはわかっていたんですが、私は、ご飯が大好きで、パンやパスタは、なくても、生きていけますが、ご飯なしで生きていくなんて、もう、考えられないっ!!このダイエットだけは、最後の砦にしよう、と隅っこに追いやっていたんですね。やる気が全くなかったというか。。。

5~6年前に、空腹時に、手が震えて、血糖値が下がっているな~、と自分で感じたら、なにか食べて、ごまかしていたんですが、一度、その時の血糖値を測ったら、120あったんです。。。(正常値は、100ありませんかね。普通は、90台くらいかな。)

。。。120って。。。と、周りで、大笑いされました。

毎回でもないんですが、ごくたま~に、空腹時に、手が震えるような、ヤバい!ヤバい!と自分で、少し前ブレがわかるんですが、120もあったもんだから、「低血糖発作だっ!」と騒ぎ立てたところで、誰も信じてくれません。

(今から考えると、この時点で、ある意味、ヤバいわけです。)

その後も、たま~に、血糖値が下がってるのが自分でもわかるので、砂糖や飴なめたり、ジュースを飲んだり、乗り切ってきました。

ならない日のほうが、圧倒的に多いのは多いんですが。。。

2年前に、久しぶりに、手の震えが来たので、血糖値を測ってみたら、なんと、45!

。。。45って。。。

ちなみに、健康な普通の人は、絶対50はあります。まあ、60以上に保てるようにできてるわけです。人間の体は。できないということは、これ、おかしいんです。

血中の糖分が無くなっても(使っちゃって)、肝臓にたまっている分もありますし、それを使っちゃったとして、体中に脂肪が有り余るほどついてるわけですから、この脂肪から、いくらでも糖新生(糖分を作り出すこと)ができるわけです、普通なら。。だから、ちゃんと食事をしないと、痩せていくわけなんですけどね。貯まる脂肪もなくなるわけなので。

 

ようは、120の時もそうですが、私が食べ過ぎで、血糖値がかなり高いとことで維持されていて、下がってしまったら、120くらいでも、脳が、「低いで!低いで~!なんか食べや~!!」と命令していたわけです。

(いや、命令していたのは、私ですね。)

そして、この45、になるということは、糖新生がうまくできないので、(たまにでしたけどね。)、低血糖になってしまったわけです。

この糖新生がうまくできないということは、これは、ほっておくと、もうダメなわけで、病気です。

完全な食べ過ぎ、ということで。。。

このままだと、私、絶対、メタボどころか、糖尿病になるわ。。。

(しかも、空腹時というのは、ホントはダイエッターにとっては、楽しむべき大切な時間なのに、(脂肪が燃えてくれるから)低血糖になるもんだから、そのたびに、ジュース飲んだり、砂糖食べたりなんて、してたら、痩せるわけないじゃんっ!!と、っちょっと腹立たしかったです。。。。)

危機感はあったものの、健康診断では、糖尿病ではないし、(軽度肥満ではありますが。。)、まあ、まだいいか~、とゆるゆるでした。

 

ところだが、今年のゴールデンウィーク、食っちゃ寝、食っちゃ寝、を繰り返し、ワインとピザと高カロリーな食事が続き、体重は、史上最高を更新してしまい、このままでは、家中の服が着られなくなる!(買い直しにも、お金がかかるわけで。。着られなくなった服も、ごっちゃりあるわけで。。。)と、さすがに、人生で、一番、焦りました。今までで、年齢もいってるわけで、どんどん痩せにくくなるわけです。

そこで、最後の砦である、糖質制限ダイエットに踏み切ったわけです。

ちょうど、本屋さんに行くと、「京都の名医がおしえる「やせる食べ方」ー美食で満腹ダイエット」という、本をみかけました。

著者は、京都の高雄病院の江部康二先生です。

京都に高雄病院という有名な病院があるんですが、(すみません、詳しくは知りません。)、この病院を知ったきっかけも、実は偶然で。。

また、これ、京都に、「菓子職人」http://www.kashishokunin.co.jpという、ケーキ屋さんがあるんですが、なんとこちらは、糖質ゼロのチョコだったり、糖質低めのチーズケーキやお菓子があったりと、ダイエッターには夢のようなお菓子屋さんなんです。

こちらを患者さんから教えていただいて、お店に行ったことはないんですが、いつか行きたいな~、とHPをチェックしていました。

そこに、高雄病院が出てきたんです。糖質制限に取り組んでいる、糖尿病に力を入れておられる病院、ということを知りました。

 

この江部先生のご本は、ホントに目からうろこで!!

私は、今まで、おなかが減ると(血糖値が下がると)、仕事とかして何かに夢中になっている時はいいんですが、仕事が終わって、リラックスしていると、もう、おなか空いたのが我慢できなくて、気が狂ったように、バクバク食べないと(また早食い。。。)気が済まなくて、食べる順番が大事なことはわかっていても、そんな時に、野菜からたべるなんて無理で、一口くらいは食べますが、すぐにご飯とおかずに行ってました。(血糖値を上げるために。。)

 

この江部先生の本では、糖質制限さえすれば、普通の人は、カロリーは、全く気にしなくていいんです。

お肉もお魚も、チーズも、生クリームも、油もの(油の種類は選ばないといけませんよ)も、もちろん野菜も、なんとお酒も!OKなんです。

炭水化物(ご飯、うどん、パスタ、パンなど) じゃがいも かぼちゃ 果物などなど、糖質を制限さえすれば、自由におなかいっぱい食べられるんです!

運動も、必要ではありません、(そりゃ、したほうがいいには決まってますよ。)

晩酌は、ビール・梅酒・カクテル日本酒など糖質の入ったものはダメですが、焼酎・ウィスキー・ブランデーなど、ワインも少々(糖質少な目の。辛口ということです)ならOK!

晩酌しながら、おかずをたくさん食べる、というやり方です。

 

これがね、全然つらくないんですっ!!

(お酒飲まない方は、ちょっとつらいかも。。)

居酒屋が理想的のようです。

パンやパスタを食べなければ、フレンチやイタリアンも、全然OK!

(中華のアンの食べ過ぎは、注意だそうです。あと、和食も、かなりお砂糖を使われるてるそうで。。メニューによりますが。)

どこまでの制限をするのか、スーパーにするのか、スタンダードにするのか、みたいに、細かいことは、本を買って、読まれてください。

いろいろな料理本もでていて、 かなり買っちゃいました。(眺めてたら、ダイエット用の食事とは思えませんよ!だって、とんかつもOKですから!)

 

最初ね、これ、結構、きつめにやったら、2キロちょい痩せました。1週間くらいで。

お昼に、玄米ご飯は食べてますが、それでも痩せました。

その後は、オーレリーもケーキもちょこちょこ食べたし、家でも、ちょこちょこと糖質を食べましたから、一進一退ではありますが、それでも、おなかいっぱい食べてるのに、ちょこっとずつ痩せてるんです。スゴイ!!

 

なにより、糖質をかなり制限していますから、たぶん、血糖値は、そんなに上がらず、ずっと低いまま。。。(低すぎるわけでもなく。多分)

低めの正常値で、ず~っといることに体が慣れたみたいで、今までみたいな、血糖値が下がったら、気が狂ったように食べたくなる、ということも、全くなくなり、

(実は、これ、糖質の中毒症状だったんですね。白澤先生おっしゃるところの。ああ。。。恐ろしい。。)

なんか、普通の健康な人に、やっとなれた、という感じです。

これ以上、痩せていくのには、さらにもっと時間をかけて、糖質制限も注意しないと。

(ちょっと食べ過ぎかな、糖質。。たま~に食べる白ごはんの、おいしいこと!!普通の卵焼きとソーセージと、チリメン山椒とお漬物を食べただけで、むちゃうま!でした。やっぱり、糖質って、すべての料理の、「うまみ」であり、「贅沢なごちそう」なわけなんですね~。)

 

ちょっと安心しました。私は、これで、もう糖尿病には、ならなくて済むんじゃないかな、と。

 

私と同じく、「ご飯大好き!」で、ダイエットなんて無理!と思っていらっしゃる方、一度、江部先生のご本を読まれてください。

糖質制限をどこまでするのか、ランクもあります。いきなり無理はしなくていいんです。

騙されたと思って、やってみてください。

糖質の中毒から、抜け出せたら、それだけでめっけものです。

今まで、痩せてる人が、ちょっと食べたら、「もう、おなかいっぱ~い。」と言うのを聞いて、ずっとウソつけ!と心の中で、ツッコんでいたんですが、自分が糖質制限してみて、やっとこの意味がわかりました。

糖質をちょっと取るとね、すぐに血糖値が上がりますから、おなかが確かに、すぐにいっぱいになったように、感じます。

(脳から、命令が出るわけです。)

これか~。ウソじゃなかったんですね。申し訳ありません。

ホントに、このダイエット法は、アンチエイジングとしてもいいので、痩せてる方は、もっと痩せちゃうので、やらなくていいですが、痩せてない方は、一度、本を読んでみてください。

これは、食いしんぼの方には、受け入れやすいダイエットだと思います。