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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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糖質制限食 補足

前回の続きの、ちょっと補足です。

 

ダイエットの食事については、本屋さんに行けば、たっくさん、本が出てますね。

よく、患者さんからも、どのダイエットがいいんですか?と聞かれますが、そんなの、はっきり言って、わかりません。

人それぞれです。

体質も、日常生活も、食事の好みも違うわけですから。

いろいろ試されて、自分に合ってるものを見つけるしかないわけです。

 

ただ、その際の注意事項です。

 

一体、誰が書いているのか?

医者なのか、管理栄養士なのか、料理研究家なのか、はたまた、なんかわけわからん自称なんとか、みたいな流行の人なのか、ということです。

まずね、私の独断と偏見ですが、わけわからん、流行本は止めておきましょう。

あと、料理研究家(ピンキリですけどね~)のダイエット本も。

その人が管理栄養士の免許をお持ちでしたら、また話は違うと思いますが。。

 

ダイエットは、科学なので、科学的根拠に基づいていないと、痩せません。

しかも、少しでも、効率的に、安全に、健康に、というのであれば、科学の力を借りなければ、効率悪いわ、すぐにリバウンドして、よけい太るを繰り返すわ、と体、ボロボロになるだけです。

楽しむための、料理本であれば、料理研究家や流行の人の料理本を読まれて、楽しまれたらいいと思いますが、それで痩せる!と思っていたら、痩せても、体ボロボロとか、すぐにリバウンド、とか、ホント、ロクなこと、ありません。

そういう人の本って、極端なことも多いんですよね~。

昔ながらの、バランスよく食べる、というのは、確かに正しい食事ですが、それだけで痩せる、というのは、大変なkとは、皆さん、ご経験済みでしょう。

バナナだけ食べる、とか、リンゴだけ食べる、とか、○○ダイエットとか、巻くだけダイエット、とか、そういう、単一の、一見らくちんみたいなことを言っているダイエットって、若い人なら、短期で痩せることは可能ですが、ホントに、えげつないリバウンドが待っています。(あるいは、逆に、全然効かなくて、太るか、体壊すか、生理止まるか。。。)

極端なことをした反動があ必ずやってきます。人間の体は、そうそうごまかせませんからね~。

(生姜を食事に取り入れる、というダイエットはいいと思いますが、生姜だけ食べるのではなく、冷え症改善・血行促進目的で、料理の時に、混ぜていく方法です。

冷え症が多い女性にとっては、とてもいいと思いますが、これだけですぐに痩せる、というのは、ちょっと難しいです。。。時間は、人にもよりますが、かなりかかうんじゃないでしょうか。冷え症が原因で、むくんで太ってるように見えてただけ、という方は、まだ早いほうだと思いますが。。体は健康になると思いますけどね。)

 

まあ、それでも、、若い人は、30代前半までくらいなら、(その時点で、ちょっとぽっちゃりくらいのレベルなら)選ぶダイエットによっては、生理後にやると、2~3キロくらいは、ちょっと頑張れば、痩せられると思います。

ただ、ホントに難しいのは、その維持で、結局リバウンドして、元に戻って、またダイエットして、と繰り返しますが、若いうちはまだいいんですけどね、30代後半~40歳過ぎると、代謝が落ちて、ホントに、同じやり方しても、痩せません。

従来からの王道(正しい食事:従来からのカロリー制限 ダイエットの見本のような、健康的なバランスのよい食事 と運動です。)に戻って、やっていくかですが、これも40歳過ぎると、えらく時間がかかります。また、こういうことができるクセがついていれば、太らないわけで、クセがついていないから、太っちゃったわけで。。。。

そのクセを、40歳過ぎてから、一からつけていく、って、かなり大変ですよね。

 

TVやマスコミが悪いんですが、間違った情報(あるいは、正しい情報を、あまり流さない)が氾濫していて、正しい本を読んだら、目からウロコのことって、結構多いです。

 

管理栄養士さんや医者の場合、まあ、一応、その人なりの、学んできた医学と栄養学をべースに、今までの経験も併せて、ダイエット本を書いておられるんだと思います。

(これも、ピンキリですけどね。あやしい人は、医者であろうと、何であろうと、あやしいです。。。確かに、肩書ではないんですけど。。)

資格がないとダメなのか!と怒らないでください。

資格があると、その専門の業界にいるということなので、その方面の最新の情報が入ってくるわけです。

その最新さや情報量は、やはり、一般の方(料理研究家も含む)では、ちょっと難しいと思います。

ネットで世界中の論文は、誰でも検索しようと思えばできますし、図書館に行けば、閲覧もできると思います。

でも、そういうのって、見れるようになるのって、実は、発見から、かなり時間がかかっているわけです。

一番早いのって、学会発表ですかね、やっぱり。

ホントにスゴイ発見とかなら、学会で、その人も、世間に公表したいでしょう。

どっかから、漏れてしまったら、そのネタ、パクられてしまいますからね~。

まして、今の世の中、ダイエット関係の、ホントにすごい発見となると、企業と共同研究とか、企業に持ち込むとか、かなりのお金も関わってきますし、どういう学会で発表して、その後、どこの医学雑誌に載せるのかで、信頼度(ハクをつけるようなものでしょうか。)も違ってきます。

医学なんて、どんどん進歩しますから、ちょっと前までは当たり前だったことが、いきなり逆になることも、これ、有り得るんですよ~。科学って、スゴイし、ちょっと恐ろしいです。

 

本屋さんには、アピールするのがうまい人って、いますから、大した知識もないのに、結構極端に言い切って、人気になっているドクターの本とかもあるでしょうが、そういうのって、半信半疑にしておかないと。。

(アピールがうまいから、素人の人が読んでも、一見、何がウソで、何がホントかは、内容では、見抜けないのかもしれませんね。私は、あやしいドクターの本は読まないので、実際の中身は知りません。わからないので、お勧めは、もちろんしません。

でも、売れてるようで、本屋さんで、店頭山積みになってることって、今までも、いろんな流行った本で、たくさんありましたね。)

 

私が、ちょっと前にはまっていたダイエットは、伊達友美さん(管理栄養士さんです)の本で、この本を読んで、ダイエットのずっと我慢して、食べたら罪悪感を感じて、でも食べ過ぎて、という悪循環から、救ってくれた本です。

(読まれた方は、ご飯やお肉って、食べていいんだ!と、救われた気がしませんでしたか?食べて罪悪感を感じるって、すっごいストレスでした。

それを救ってくださっただけ、伊達さん、ホントにありがとうございます。)

ただ、私は、食べ過ぎに拍車がかかってしまって、家中の油は、全部いいものに変えましたが、体にいいものをたっくさん食べて、3キロ太ってしまいました。。。

私には、向いていなかった、ということです。

 

ていうか、どの本でもそうですが、その本の中で、書いてあることを守らないと、痩せないのは当たり前で、私は、食べていいなりのルールがあるのに、それを守らず、食べてばかりいたので、太るのは当たり前でした。

 

患者さんでも、スキンケアを指導しても、自己流にアレンジというか、変えてしまう方がいらっしゃいます。

それが正しいほうなら、いいんですが、なぜか間違ったほうに、取り入れる方がいて、なんで???となるわけです(結果、お肌は、いつまでたってもキレイにならないわけです)。

ところどころチョイスしても、全部がつながって、関係していた場合は、抜き出しても意味ないんですよね~。それがわかってないのに、抜き出すから、効くわけないんです。

 

ダイエットだと、やはりチョイスした場合、それが正しい方向なら、痩せていくでしょうが、間違ったほうなら、体を壊したり、全然痩せなかったりしてしまいます。

 

糖質制限ダイエットは、とりあえず白澤先生と江部先生のご本は、私は、いいと思いますし、読んでみる価値は大いにあると思いますが、それ以外のドクターの、糖質制限食は、知りませんので、お勧めもできません。

また、糖質制限食は、やっていい人とダメな人がいます。

「ダイエット」というからには、まず検診でもひっかからない健康な方であれば、おそらく問題ないと思いますが、病気で通院中の方は主治医のドクターと相談(特に、糖尿病の方)しないと、反って、健康被害が起こります。

勝手に、聞きかじって試すのではなく、ホントに糖質制限をされる場合は、必ず、先に、お二人のうちの、どちらかの本を読んでから、されてくださいね。

(腎臓が悪い人は、これは絶対やったらダメです。まあ、腎臓のなんの病気かにもよりますが、とにかく持病をお持ちの方は、主治医の先生と、必ず相談してくださいね。)

 

この糖質制限食にも、基本、すっごい簡単に言うと、炭水化物以外なら、なにを食べてもいいんですが、カロリー制限は必要ありません。

でも、中には、糖質もカロリーも制限しないと、痩せない人もいますので、やはり人それぞれなんですね。

(詳細は、本を読んでください。)

このダイエット方法は、炭水化物が大好きで、炭水化物を食べ過ぎて、そのせいで太っている人のためのダイエットです。

だから、もともと、あまり炭水化物を取らない人がやっても、ダメなことがあります。

 

私は、昔、ゼニカル(食べた食事の、油を出す薬)を、結構飲んでいたことがあり、飲んでる間、ホントに痩せなくて、なんだ~、と思って止めた途端に、体重増えたんですけどね。。。現状維持をしてくれてたようです。。。

まあ、そこまで、油ものばかり取ってたわけじゃなく、ご飯が大好きなので、ゼニカルでは、痩せるところまでいかなかったわけです。

 

自分の食生活と、どうして太ってるのか、その原因を、ちゃんと自分で、客観視できることと、数ある本の中で、ある程度、見極めることができないと、間違った方向にいって、お金と時間がかかって、リバウンドしまくるだけなんですよね~。

自分で、ちゃんと考える力をつけましょう。

 

ようは、うまい話・楽な話はない、ということです。

必ず、何でもメリット・デメリットがあって、その中で、自分に合うものを選べる、という力をつける。

やってみないとわからないことも多いですが、その分にかけた時間とお金は、社旗勉強と思って、前向きに、次に進む!ということでしょうか。

何も考えずに、他力本願で、「いいと言われたから。。。」と流されてたら、どこまでも流れていってしまいますよ~。

 

カテゴリ:

医療