先日の美容外科学会のランチョンセミナーでご講演のあった、リデンシティーのことをずっと書こうと思っているんですが、ちょうど、今月号の美STで、目元おヒアルの治療が特集されていたので、さきにちょっと、普通のヒアルロン酸のお話です。
目元って、(目の下側の話ですが)、一番皮膚が薄いので、普通のヒアルロン酸を入れると、ボコボコになりやすいんですよね。
1本の線のシワに、ヒアルを入れるだけなら、普通のヒアルロン酸の、粒の小さいヤツを、入れます。
こんなことは、美容医療では常識なので、わざわざ患者さんから、この粒でお願いします!なんて言わなくていいです。粒のある程度の好みは、ドクターによって違うかもしれませんが。。。
問題は、粒の大きさやメーカーなどの問題ではなく、ちゃんと診てくれて、処置をしてくれるのかどうか、というクリニック選びです。
診察もそうですが、目元は大変デリケートな場所なので、チャチャッと短時間で終わらせるクリニックでは、処置は勧めません。(自然に、格安クリニックとかは、除外されていきます。薄利多売のクリニックで、時間をかけてもらえるわけがないので。)
一番目元(目の下)のご相談で多いのは、やはり凹みですね。
元々、目の下は、骨のないところとの段差で、凹みが多少なりともあります。
骨格とか脂肪のつき方・老化のスピードなどによって、目立ち具合が違います。(それを、どこまで気にするのかも、個人の好みですが。。。)
そういうところに入れるのは、やはりものすごく柔らかいヒアルロン酸でないと、ボコボコが目立ってしまいます。
そこで、目元のヒアルロン酸と言えば、「エセリスソフト」です。
これは、もう何年も前から有名で、目元にヒアルロン酸を入れることにこだわっているクリニックでは、当たり前のように使われいます。
最近出たものではないわけです。
(美STでは、なんか、急に出てきた、新医療みたいな感じで取り上げられていたように感じるのは、私だけでしょうか。。)
私も、目の下に入れるなら、断然エセリスソフトだと思います。
(うちでは、取り扱っていませんが。。)
もちろん、エセリスでも、数日間は、ちょっと凹凸が出ると思いますよ。
他のヒアルよりも、かなりマシだと思ってください。
ただ、吸収がスゴイ早いと思います。
目の下に入れて、ボコボコになりにくいヒアルは、たいていそうですね。
大体、1か月、よくもって、2か月って感じでしょうか。。。個人差はあると思いますが。。
前にも書きましたし、患者さんにもよく申し上げてますが、ボリュームアップをしたかったら、光・レーザ治療では無理なわけです。
やはり、ボリュームの欲しいところに、何かを入れてやらないと。
そうなると、一般的に、ヒアルやレディエッセの注入系になるわけです。(あと、PPPですかね。)
残念ながら、目元にレディエッセは、絶対入れてはいけないので、ヒアルが必然的に選ばれます。
(クリニックnよったら、PPPかな。)
私は、基本、ダウンタイムの出る治療って、あんまりやりたくないんですが、やはり注射系でないと、無理な治療というのがあって、そういう意味では、目元の凹み(クマと呼ぶ方もいらっしゃいますね。でも、どんなクマでも、ヒアルがいいわけではないですよ。クマの種類を見極めないと。)も、注射中心でしょうか。。
うちでも、そういう方って、実は結構多くて、でも、あまり勧めていなかったんですけど。美STで特集されるってことは、お悩みの方が多いってことですよね~。
(また、いつものうように、あんまり副作用もなく、むっちゃ簡単みたいに、特集されていましたが、そんな魔法はないので、細心の注意を払っても、内出血や腫れは、出てしまうこともあります。確率は、そう高くないとは思いますが、出てしまった方からしたら、100%で出たわけで、確率もクソもないわけです。
大事な用事の直前には、私は、注射系は勧めません。
特に、シワや凹みにヒアルを入れる場合は、なじんで落ち着くまで、できれば1週間、よくを言えば2週間くらい余裕を持ってされるほうがいいと思います。
私も(うちでも)、そろそろ考えないといけないでしょうか。
う~ん。。まあ、患者さんが、ちゃんとデメリットを理解された上で、される分にはいいと思うんですけどね。
次回、リデンシティーの話をしますので、それと合わせて、考えておきます。
この二つ以外のメーカーにも、もちろん目元に使うヒアルはあります。ドクターの好みもあるので、絶対これでないと!と決めつけるのもよくないです。
それぞれに、特徴や使い道が、ちょっとずつ違ったりしますから、どれが一番!となるものではないです。
エセリスが多いのは多いですが。。