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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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日焼け止めは、肌に悪いのか?①

よく患者さんから、「日焼け止めは、肌に悪いんでしょ?だから塗らないほうがいいんでしょう?」「だから、塗っていないんですけど」ということを聞かれます。

 

患者さんの言うところの、「肌に悪い」という言い方をするなら、肌の塗るものの大半は、何でも肌に悪い可能性があります。

「肌に悪い」というなら、化粧品のほとんどは、肌に悪いでしょう。界面活性剤が入っていますからね。

病院でもらう塗り薬でも、界面活性剤の代わりに、乳化剤というものが入っていて、合成界面活性剤よりはマシですが、「肌に悪い」というなら、「悪い」でしょう。

 

そんなことを言いだすと、それこそ、石けんで顔を洗って、ワセリンだけ塗っとけ!って話です。

化粧品でかぶれて皮膚科を受診された方であれば、一度は経験がおありでしょう。

特に、年配の男の先生の皮膚科に受診したりすると、ホントに、ワセリン以外塗るな!と言われたことないですか?

いまどきの女性で、まあ、そのまま言うことをきく方は、ほとんどいません。数日くらいなら、我慢する方もいらっしゃいますけどね。ずっと続ける方は、皆無とは言いませんが、圧倒的な少数派でしょうね~。

 

私も、アトピーのひどい方は、化粧品かぶれのひどい方には、しばらく化粧品は一切止めて、ワセリン系の軟膏基剤のものくらいしか勧めないことがあります。

クリーム系は、極力さけて、ヒルドイドソフトくらいなら出すこともありますが、たいていワセリン基剤のベタベタするヤツです。

だって、一番肌への刺激が少ないからです。

それは、界面活性剤(あるいは乳化剤)が入っていないから。

 

皮膚科医で、ちょっと考えれば、そんなことは当たり前の話で、女性の肌が、化粧品で、実はとても荒れている、というのはわかっていることです。

あまり化粧品を使っていない男性の肌のほうが、界面活性に荒らされていない分、お肌がキレイだったりするんです。

(子供のお肌がそうですね。だから、子供に早いうちから、化粧品なんて、使わせるものじゃないんですよ。せいぜいお子様リップクリームくらいで。)

 

でも、女性に、全部化粧品止めなさい、と言ったところで、誰も聞きません。

でも、クレンジングだけ止めさせるっていうのは簡単なんですね。

基礎化粧品やファンーションは、そのまま使っていていいので、クレンジングの代わりに、純石けんを使ってもらう、という話です。

(クレンジングの話で、何度もお話しましたよね。)

 

患者さんご本人が、「前に、日焼け止めを使って、お肌にぶつぶつができたから」とか「ガサガサになった」とか、そういう経験があるなら、まだ「日焼け止めは肌に悪いんでしょ?」と言われる気持ちもわかります。

ただこれは、ご自分に合っていない日焼け止めを使われるからです。

 

「何塗っても、合わないんです~。」と言われるので、よくよく聞いてみると、使ったのは、レブロンとかクリニークとか、外資系のものばかりで、それは、日本人用のメーカーと比べたら、中身違うんじゃないですか?という話です。

もちろん、レブロンでもクリニークでも外資系でも、ホントに合っているなら、どこのを使ってもいいんですが、そういう外資系のを使って合わない、という方に限って、アトピーだったり、超敏感肌だったり、なんでやねんっ?!と突っ込みどころ満載だったりします。

 

また、国産である、資生堂であっても、海用の、ゴールドのアネッサを、冷房の効いた屋内で、これまた乾燥肌の方が使っていたり、60代の方が、ゴルフで、2時間毎に塗り直しして、ガサガサになっていたり、とTPOがムチャクチャです。

外資であろうと、国産であろうと、TPOが間違っていれば、仮に、それが1万2万しようが、全くムダなわけで、肌にも負担になるのは当たり前なんです。

 

患者さんは、確かに素人ですから、正しい日焼け止めが選べなかったり、日焼け止めなら、何を塗っても同じで(質が)、SPFがきついほうがいいと思って、ついつい、アネッサのゴールドを、50代や60代でも使いたくなるのは、仕方ないです。

だって、ドラッグストアに、そうそうSPF50で、ウォータープルーフって、売っていませんし、デパートで売っている日焼け止めの90%以上がウォータープルーフではありませんから、クリニックにこないと、そうそう質のいい、汗に強い日焼け止めは、見かけないと思います。

 

まず、使う環境とTPOに合っているのか、(汗をかくかもしれないのか、SPF/PA値は、低すぎないか)

自分に合っている(気持ち悪くない、かゆくならない、カサカサしない、ぶつぶつがでない、乾燥しない・乾燥肌の人は、しっとりタイプを使わないと、ダメでしょう~)というのが、大事ですが、それと同時に、日焼け止め自体の「質」ですね。

高いからいい質、安いから中身も安物、と絶対言えるわけではありませんが、ある程度、化粧品ていうのは、質と価格が相関していると思ったほうがいいです。

そりゃ、ドラッグストア店頭山盛りの、298円のものが、デパートで売っているのと、質が同じわけないでしょう。

塗った時の、気持ちよさ、というか、不快感がまるで違います。

 

だからと言って、6千円も8千円もするもの、まして、1万円以上超える日焼け止めはいらないと思います。

そうなってくると、合っていれば、絶対ダメ!とは言いませんが、ケチって、少量を無理やり伸ばして使う方もいらっしゃいますし、(擦っちゃうので、よくないです)、擦らず、たっぷり使ったとしても、いらん成分(アンチエイジングや美白の)が入っているおかげで、かぶれたり、赤くなったり、しみたりする方が多いです。

せっかく高いお金を払って、お肌に負担をかけるわけです。

 

また、そういうことを、化粧品の販売員が煽って、売っていることがあり(向こうも商売ですからね)、またこれがタチが悪い。

 

先日来られた患者さん、いつも使っている化粧品の販売員から、「日焼け止めは、肌に負担になるけど、これなら大丈夫」と言われて、買ったそうです。

サンプルのミニチューブを持ってきてくださったんですが、「なんとかかんとか デイプロテクト」と書いてあるから、、まあ、日焼け止めではあるんでしょうが、どこにも、SPF/PA値が書いていないんです。

いくらサンプルとはいえ、日本の企業では考えられないことで、「表示がない」といことは、「SPFを測定していないから書けない」、あるいは、「数値が低すぎて、書けない」のどちらかになるはずなんですが。。。。

そういう数値も書いていないのに、「日焼け止め」と言って、売るな!と思いますが、まあ、サンプルだからかな、と患者さんと話して、家に帰って、表示を見てみます、とおっしゃってました。

ちなみに、こちらは、フランス製の、超=お高いブランドです。

おかしいな、と思って、ネットで、そこのHPを確認しました。

「サン プロテクト」のページを見ても、SPF50やSPF30とちゃんと表示がありますが、患者さんが持っていたものと、パッケージも名前も違います。

(店員が、「日焼け止めは肌に負担になるから、」と言って、自分のとこも売ってるやん!と、おかしな話です。じゃあ、それを買いたい、というお客さんに、この店員は、「これは、肌に負担になりますから」と売るんですかね?)

あれっ?違うな~、と思って、他のページに、日焼け止めらしきものがあるようには、HP上、わからなかったんですが、どう考えても、基礎化粧品のページでしょうから、「アンチエイジング」のページを見てみると、ありました!!

なんど、1本¥38,325円(50ml)!!!

外資系のアンチエイジング系は、ホントムチャクチャですね。

こんなのに、こんな大金払うなら、肝斑セット1回するほうが、よっぽどいいでしょう~。(当たり前ですが。。)

しかも、この会社の最悪なのは、これまた、どこにもSPF PA値の表示がHPになく、(本体見本にも)、そのくせ、「8時間効果持続」と、ムチャクチャぼかして書いてあって、何が一体、8時間やねんっ!!と突っ込みまくりです。

どうやって、「8時間」という数値をはじき出したのか、根拠もデーターも書いていないし、これらが全部英語、あるいはフランス語で書いてある本社のHPなら、勝手にすればいいと思いますが、(フランスやアメリカでは、化粧品に関する考え方も違うし、日本の厚生労働省の管轄外ですからね。他国のことまで、知りません。)

日本語で、日本支社のページに、書いちゃいかんでしょう~。これ、消費者庁、OKなんですかね?紛らわい表現は、今、かなり規制対象になっていて、(消費者が損をするので、詐欺まがいの表現は止めろ、ということです)、なんで、これ、通りますか、っていうか、普通、こういう一応大手は、自分たちで、日本のルールに沿って、広告(HPも)を作るはずなんですけどね。

この企業、ダメですね。わざとかしら。。。?

しかも、これ、(当たり前と言えば当たり前なんですが)、ウォータープルーフではありません。汗をかいたら、流れるわけです。

 

可哀想な患者さんは、ジムによくいかれるそうで、(ジムは、明るくて、紫外線入りまくりです。しかも、汗だくで、頑張っておられます。)、この店員のおかげで、汗をかいたら、流れる、このバカ高い日焼け止めもどきを、一生懸命塗っておられました。。。

この苦労は、水の泡かな、と。。。時間もお肌もお金ももったいない、という3重苦です。

 

ホントに、店員というのはいい加減で、このお客さんなら、高いこちらを買うだろうと、踏んで、普通の日焼け止めを勧めずに(肌に負担になる、と言って)結局売っているのも、自称日焼け止めで、中身は、もどきで、最低ですね。

 

化粧品を売っている方は、わかっておられる思いますが、ウソついて売ったりしたら、もう二度とそのお客さんは戻ってこないですよ。そこのメーカーごと、信用は地に落ちます。貴女の心無い営業のせいで、そのブランドそのものがイヤになるわけです。

ちゃんと営業していたら、日焼け止めはよそで買っても、保湿はここのを続けえるわ、となったかもしれないのに、バカだな~と思います。

まして、もともとがバカ高い基礎化粧品なわけですから、医者からからくりを明かされて、その後も、そんな高い化粧品を使い続ける方は、ごく少数派です。

だって、保湿と日焼け止めなら、そんなにお金かかりませんからね、その分、光やレーザー治療に回すほうが、よほど費用対効果がいいですからね。

因果応報ですね。

 

「汗に強い」「ウォータープルーフ」と、パッケージに表示がなければ、汗をかいたら、流れて、効果はありません。

店員は、いくらでもウソつきますからね、「以外に強いんですよ」とわけわからんことを言います。

どこに、その証拠があるのか。そんなものはないです。だって、本社が言っていないだから(表示がない、ということは、そういうことです)。

今の季節、「汗かいたら、流れて効果がないから塗り直ししてくださいね。」「汗かく時には、向いていませんよ」と言って、売ってくれる店員が、一体日本に何人いるんでしょう。

(こんなこと言ったら、売れませんからね。誰も言いません。ウソばかり言って、1本でも多く買わせようとします。)

汗かかない環境で過ごす、なら構いませんけどね、この猛暑、屋内だけで過ごす、移動は車にすぐ乗るから、ホントに汗をかかない、という生活ならありでしょうけど、ちょっと、四条通り歩くだけでも、止まったら、汗ふきだしてきませんか?

いつ流れてもいいように、私は、真冬以外は、ウォータープルーフや汗に強いタイプです。

(わざと、というよりも、塗りやすいものを使っているので、真冬でもよほどのことがない限り、気にならないので、そのまま、夏を同じものを使っています。)

 

 

 

次回は、もう少し、日焼け止めの話をさらに突っ込んで、お話します。

 

 

 

カテゴリ:

化粧品, 医療