医師会の親睦旅行で、先週の土曜日、あの有名な、俵屋旅館に泊まってきました。
旅行のお知らせが来たときに、泊まるところが、あの俵屋さんだと知り、これは、絶対行かなくては!とすぐさま申込みました。
泊まったお部屋は、私たち女性陣は、2回の孔雀の間です。
男性の先生方は、4部屋に3人ずつ、いろいろなお部屋(泉・翠・冨士・栄)に分かれてお泊りです。俵屋さんは、各お部屋は、すべて趣きが違って、それぞれの個性があります。毎年、一部屋ずつ、改装されているそうです。
こちら、孔雀のお座敷から見える窓の風景なんですが、2階でもちゃんとお庭が見えるんです。
1階の屋根の上に土を持って、草がいい感じで、植栽されていて、毎日、俵屋の男衆さんがお手入れされているそうです。スゴイ!
(俵屋さんのスゴイところは、プロの集団である、職人さんが大勢いて、支えておられるところなんでしょうか。)
すっごく明るい!
1階のお部屋も見せていただきました。1階の分、2階よりも、少し暗いですが、お庭に直接出られるようになっていて、土間がそれぞれあり、今度泊まるなら、絶対1階がいいな~。
(川端康成が座って小説を書いた椅子、というのに、座らせていただきました。いい感じの空間でした。これは、フデ、進むわ~。というか、ここで昼寝したい)
着いた時に、お茶とわらびもちを出してくださり、このわらびもちが絶品でした。
このわらびもちは、ギャラリー遊形(俵屋さんプロデュースのカフェです。雑貨の販売とイートインカフェがあるそうで、まだ行ったことないです。)さんで出しておられる、わらびもち・お煎茶のセット(しめて2000円なり~)という代物ではないでしょうか。。。おかわり、ほしい。。。
こちらは、部屋のお風呂です。いわゆる大浴場というものが、ないはず。。(お宿の方に確認したわけではありませんが。。)
チェックインの時間に合わせて、お風呂のお湯がナミナミと張られて、ちょうどいいお湯加減にしてくださってました。スバラシイ!
ヒノキでしたか?なんだかとてもいい匂い。。。
お湯の沸かし直しはできませんが、同じ素材で、フタがあり、これでピッチリフタをすると、全然冷めないんです。
夏だから、というのもあるでしょうが、翌朝でも全然温かくて、ぬるくないんです。熱いお湯を少し足せば、それで十分でした。スバラシイ!
また、俵屋さんの、あの有名な石けんがいい香りがして、それだけでも、お風呂場はいい香りに包まれます。幸せ~♡
浴槽は、一人も入れば、もういっぱいですが、お湯がもったいないくらい、なみなみとあるところに、体を沈めると、なんだかとても、いい感じ~。
お部屋もそうですが、なんだかとってもほっこりします。
日本旅館は時々泊まりますが、空間がいい、というか、日本人に生まれて良かった、という感じを甦らせてくれる感覚です。
広くないお風呂ですが、なんかいいんですよね~。
床の間には、掛け軸が飾ってあるんですが、江戸初期のものだそうで、掛け軸、調度品、ふすまや欄干など、節々に時代を感じさせるものがあり、懐かしいような中に、きっと恐ろしく高い調度品(値段のつかないものもあるのかも。。。)に囲まれていると、「ザ・京都」という感じで、落ち着きます~。
(子連れは、絶対ダメだと思いますよ。私の個人的感想ですけど。。)
その床の間の反対側に、飾り棚があって、下に扉があるので、開けてみると、中からTVが出てきました!ビックリ!
また、この戸には、祇園祭の絵が描いてあって、素敵です~。細かいわ~。
江戸時代を思わせるものの中に、要所要所近代的で、あの大きな窓の外側には、布のロールカーテンが、電動で、上げ下げできるようになっていて、ビックリしました。
夕食です。他の写真はぼけてしまい、途中から、バッテリーがなくなり、ダメダメでした。。。
(実は、宴会に、宮川町から、舞妓さんと芸妓さんがいらっしゃって、延々と続いたのでした。その様子は、次回に。)
すごく印象に残るとか、すっごい御馳走!という感じではなく、いい素材を、調理されているという感じです。淡々と、お料理は、進んでいきます。
一見、どこにでもある日本料理に見えますが、このでしゃばらなさ、というのが、多分、俵屋さんの魅力では。。?
お出しがとてもおいしく、もちろん、すべてのお料理がおいしくて、安心して、優しい、リラックスできるお料理です。非日常の中の、おもいっきり手のかかったお料理ですね~。素晴らしい!
京都の人は、「京料理」という、料理ジャンルを嫌いますよね。だって、京都で食べるものは、なんでも京料理でしょう~。
でも、確かに、和食は、京都が一番かなあ~、と思わせてくれるお料理でした。
(京都人には、慣れ親しんだ塩の量とか、一番合うんでしょうね。お出しと素材の味勝負!っていう感じですか。)
朝、朝食前の、いい時間に、お目覚めのジュース(しぼりたて。むちゃくちゃおいしい!)を、キレイなグラスで持ってきてくださり、その後、お煎茶と梅干を持ってきてくださいました。いいですね~。朝の梅干、とってもおいしい~。
これに、湯豆腐が、ヒノキかしら、木の桶で温められながら、前に置いてあります。
そこに、温かいおつゆもセットされていて、好きなだけいただきます。
このおつゆのお出しが、また絶品で、お豆腐は、平野のお豆腐です。
隣に座ってらしたグルメの先生が、「この豆腐、平野の?」と言われたのに、ビックリ!
(女将さんが、そうです、とおっしゃってました。東京のお客さんは、平野のお豆腐を買って帰るそうです、東京まで。。確かに、京都のお豆腐って、他府県に行くと、あまり食べられないかも。。同じような味がなかなかないような。。。)
いわゆる、日本旅館によくある、品数の多い朝ご飯ではなく、シンプルな、朝ご飯なんですが、魚がぐじの半身が出たのには、ビックリ!
ぐじで、しかも半身!京都ですね~。なんて、贅沢なのかしら。。。そんな贅沢したことないわ~。
浅漬けがたっぷりついているんですが、いくらでも入ります。
せっかく糖質制限しているのに、ご飯食べちゃったやん~。
(おかわりは、さすがに止めました)
実は、夜の宴会が結構長くて、そのあと、二次会(俵屋さんは、他のお客さんもいらっしゃるので、騒げるのは、9時まで(だったかな。。)だそうで)、に、特別に、ゆかたのまま、タクシーに乗って、みんなで、行ってしまい、12時過ぎに帰ってきて、もう翌朝なので、あまりお部屋を堪能する時間がありませんでした。ライブラリーも。
ここはね、同性や友人と来るのではなく、恋人や夫婦で、しっぽり、静かに、のんびりと過ごすお宿ですね。ホントに、静かで、京都の街中とは思えません。別の空間でした。
お忍びの方も多いようですし。
際立って、どう、ということではなく、さりげなく、でしゃばらず、素晴らしい!という印象でしょうか。
確かにお値段は、結構しますが、この特別な空間を間借りするなら、仕方ないな、と思いました。
このさりげなさ、を感じるには、お料理も含めて、泊まったほうがいいと思います。
主役は、お客さん、という感じでしょうか。
(できれば、お昼は、俵屋さんのお弁当(天むす、食べたかった。。。)か、点邑さん(俵屋さんプロデュースの天ぷら屋さんです)で、いただくのが、理想ですよね。トータルで、思いっきり、お金かかりますが。。。)
スタッフの方、みなさん、笑顔が素晴らしいです!万全の態勢で、おもてなしをされているのがわかります。宿中に、いい雰囲気がね、漂ってました。
サービスもすべてさりげなく、あら、いつの間に?みたいな。。。こちらも、気を遣わなくていいので、とても楽~。
日本旅館って、仲居さんとかに、気を使うことってないですか?それがないんですね~。
ああ~、もっと堪能したかった!→続く