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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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アイプチの弊害

アイプチって、もう、女性にとっては当たり前のようですね。

電車の中でも、平気で、アイプチをする若い女性(20代前半)を何人も見ました。

友達としゃべりながら、一人でも、もうなんでもOKなんですね。アイメイクの一部なんですね。。。

 

私が中高生の時は、「アイプチをしている」というのは、絶対恥ずかしいことで、人前でするなんて、考えられないことで、している子は、陰口を言われてました。

「あの子、アイプチしてんねんえ~。」

 

。。。?

最初、言われた時、何のことか全然意味がわからなくて、話についていけませんでした。

しばらくして二重にしているんだと、わかりました。

それくらい、一重の人が、二重にするのは、まさに「整形」と呼ばれることであり、手術ではなくても、同じことでした。

 

まあ、簡単に言うと、一人だけ、ズルして、ズルい、という妬みもあるんでしょうね。

日本人というのは、少数派は、嫌われますからね。

(当時、アイプチをしている人は、少数派でしたから。。。もっといたのかもしれませんが、絶対秘密の行為でしたから、内緒でしていた人はたくさんいたのかも。。)

 

でも、今では、女性の必須アイテムですかね。

ちょっと前に、朝、「おはよう朝日」で、ティーンの女の子に、一番大事な化粧品て、何?と聞くアンケートで、TVだというのに、平気で、「アイプチ」と言っている子が、何人かいて、ギョーテン!です。

。。。TVで言えることなんだ。。。顔出ししてんのに。。。

 

若い子だけでなく、30代、40代も、それ以上にも、当たり前なんでしょうか。

一度、一重の人が、手術もしないで、アイプチに手を出したら、それこそ止められませんよね。

一生やり続けるんでしょうね。。

 

皮膚科には、アイプチのノリでかぶれる个も、結構来ます。

かぶれが治るまで、アイプチはもちろんできないし、かぶれが治っても、またやったら同じことの繰り返しなので、再開を勧める皮膚科医は、まあいないでしょう。

そんなにのに、ステロイドを塗り続けて、かぶれとアイプチを繰り返しても、まぶたはどんどんおかしくなるだけですからね。

 

かぶれてまでやる人も、かぶれなくても、やり続ける人も、私は、そこまでずっとするなら、それは、もう整形と同じですから、そんなに二重になりたいんだったら、さっさと、二重の手術をすればいいのに、と思います。

格安クリニックは、ダメですが、ちゃんとしたクリニックで手術してもらう分には、それほど危ない手術でもないし、すぐに終わります。

(腫れますけどね。内出血も、少し出るでしょう。)

あそこまで毎日アイプチしてるのに、手術をしない理由は、私には、わかりません。怖いから?整形だから?

 

整形の概念も、もう違うのかもしれませんね。

 

手術は怖いからしたくない、という方へ。

毎日毎日、上まぶたをいじっているわけで、場合によっては、何回もまぶたを押したり、やり直したりしてるわけですよね?

その後も、ノリを剥がしたり、またいじるんですよね?

 

まぶたは、触れば触るほど、老化が早くなるんです。

アレルギーでまぶたを擦っちゃう人、アイメイクで、まぶたを擦る人(アイメイクをするときも、落とす時も)、コンタクトで上まぶたをひっぱたりする人、などなど、毎日毎日、上まぶたに、摩擦と刺激があると、老化が早くなります。

アイプチも、やり方にもよるかもしれませんけど、あの変な二股の棒で、まぶたを押すという行為を毎日していたら、擦っていることと同じじゃないのかな?

 

「眼瞼下垂」って、ご存知ですか?

 

年をとっていくと、上まぶたがどんどん、下に下がってきて、垂れ目っぽくなってきますよね。

ああなると、老けて見えますよね。

女優さんとかは、50代60代でも、上まぶたは、弛んでなくて、皆さん、キレイな二重で、ぱっちりしている目元なので、若々しく見えますよね。

 

この「眼瞼下垂」も、完全に、まぶたを持ち上げる筋肉が伸びちゃって、これは加齢によるもので、誰でも遅かれ早かれ、なるわけです。

こうなると、もう手術をするしかないんです。

しかも、皮膚だけ切り取っても、筋肉の手術をしないと、意味ないんです。

「眼瞼下垂症」専門の形成外科医(眼科でもしてくれるところはありますが)に、「加齢性の眼瞼下垂症」と診断されれば、保険でやっているところであれば、保険でしてくれます。

(自費でされているところもあるので、ちゃんと確認しましょうね。)

 

筋肉の問題ではなくて、皮膚だけが上から下がってきているのであれば、筋肉は触らなくていいので、皮膚だけ、切り取ればいいわけです。

 

もしくは、うちであれば、タイタンをおでこにしっかりあてるとか、眉毛周りの皮膚にしっかりあてて、皮膚を引き締めるとかすれば、ある程度、まぶたがパッチリします。

https://www.aiko-hifuka-clinic.net/2010/08/post-40.html

↑  この時のブログでも書いているので、よろしければ、どうぞご参考に。

これなら、ダウンタイムも一切なしで、すぐにメイクもできるし、痛くないし、人にばれないし、とてもオススメです。

どこまで上がるのかは、やってみないとわかりませんが、最初、手術で皮膚を切り取らないと、と言っていた患者さんで、続けてやっておられて、手術がいらなくなった方もいらっしゃいます。(かなりの回数、、いりましたけどね。

 

ところが、本当の「眼瞼下垂症」だと、筋肉の問題がありますから、タイタンだけではやっぱり無理だと思います。

最終的には、手術がいるんじゃないのかな。。?

 

手術は誰でも、そりゃやりたくないと思います。

特に、眼瞼下垂症の手術は、上まぶたを絶対切りますから、腫れが引くのはかなりかかるので、長いお休みが取れないと、人には、ちょっとばれるかなと。。

 

そうならないために、「加齢性」の変化なんて、遅いにこしたことありません。

 

とにかく、上まぶたは、絶対こすらないこと!(まぶた以外もそうですが、上まぶたは、一番擦ったらダメなところです。)

目の周りのマッサージなんて、もってのほか!

そんなことを勧める美容皮膚科医・美容外科医は、勉強不足です。あるいは、下垂させておいて、手術してお金を儲ける気かもしれません。

アイメイクは専用のリムーバーで、ちゃんと擦らず、落としましょう。

 

それでもアイプチをしたい方は、悪いことは言わないので、下垂する前に、二重の手術をしたほうがいいんじゃないですか?

整形を推奨しているわけではありませんが、やっている結果は、同じだし、眼瞼下垂になったら、手術はしないと、視界が見えづらくなって、危ないんです。

(だから、保険が通るんですけどね。)

筋肉を触る手術は、皮膚だけ触るよりも腫れるし、内出血も出やすいので、どうせ手術するなら、簡単なほうが絶対いいですよ。

 

とりあえず、アイプチは止めませんか?

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医療