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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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今日の「ホンマでっか?!TV」

またどこから突っ込んでいいんだか、の「ホンマでっか?!TV」でしたが、良識あるみなさんは、バラエティの一環だと思ってみていらっしゃることと思います。

 

まあ、今日の一言です。

あの森先生でしたっけ?

まいどながら、ムチャクチャですが、笑いが取れるから、TVとしてはいいんでしょう。

 

ただ、夏に紫外線を浴びまくったから、熱いお風呂に入る、というのは、意味ないですよ。

 

慶応大学の論文の実物も読んでいないですけど、番組で、森先生が言っていたのは、先に、熱いお風呂に入って、紫外線を浴びた場合であって、紫外線を浴びた後で、熱いお風呂に入っても、逆ですから、ダメですよ。

皮膚科医から言わせてもらうと、熱いお風呂に入ったら、皮膚、乾燥して、それこそカサカサのシワシワになっちゃいます。

なにしてんだか。。

 

私も大学にいた時、HSP(ヒートショックプロテイン)と紫外線の研究をさせられていたので、ストレス(紫外線や熱など)を単独でかけた場合と、重ねた場合とでは、重ねたほうが、細胞へのストレスが軽減された、という実験はしていましたし、この研究をしている研究者は、周知の事実だと思います。

もちろん、このストレスというのは、強すぎたら、ダメなんですよね~。細胞のダメージがひどくなりすぎて、修復されません。死んでしまいます。破壊されてしまうか。

その程度が重要なところですが。

 

皮膚の細胞は置いといたとしても、武田先生がおっしゃっていたように、熱いお風呂というのは、心臓に悪いですからね。体に悪いことは、皮膚にも悪いですよ。

皮膚を運営しているのは、体ですから。

 

真冬であれば、少々熱めのお風呂に入っても気持ちいいかもしれませんが、急激な温度上昇というのは、ホントに、心臓に悪いですから、ゆっくり、温まる、ゆっくり温度を上げていく、無理のない程度に、というのが理想ではないでしょうか。

 

紫外線をなかったことになんて、できないんですから、そんなことより、心を入れ替えて、今からでもちゃんと日焼け止めを塗ってください。

心臓に負担かけるより、ずっといいです。王道です。

これから、乾燥してくる季節本格化しているのに、そんな熱いお風呂に入ったら、よけい、痒く、カサカサになっちゃいますよ。

それこそ、お肌に、とても悪いです。

 

湯冷めしない程度に、心臓に負担をかけないように、半身浴はOKですが、胸まで熱いお湯につかるのは、とても、しんどいので、止めておきましょう。

 

あと、サーマクールをあてたからといって、番組で言っていたどの小顔にはなりませんよ。。

誇張しすぎです。。。

 

確かに、サーマクールやタイタンは、小顔目的で治療として使いますが、骨格は変えられないし、手術でできるフェイスリフトみたいにはならないし、脂肪を減らすわけではありません。

引き締めを行うわけですが、引き締まると言っても、限界があります。

お肉を焼いたら、縮みますよね?

あそこまで縮んだら、完全に焦げてますからダメですけど、あそこまで火傷させない程度に、熱の力で、引き締めていくわけです。

サーマクールは、かなりの瘢痕化を起こしますから、(時間が経てば、瘢痕も柔らかく戻るそうですが)、私は、タイタンのほうが好きです。

タイタンは、なにより、むくみを飛ばしますから、むくみやすい方は、即効性があります。

むくみを取ったところで、どうせまたむくみますが、繰り返し、定期的にされている方はむくみに負けない、しっかりした皮膚になっていかれるので、お肌が元気な印象が続く、疲れてるように見えなくなった、と、よく患者さんから言われます。

 

小顔になりたい、という方が、一度どんなのかしてみたいと思ってされるのはかまいませんが、番組で言っていた、あのインパクトのまま、真に受けると、、ちょっと、ウソやん?!ってなると思います。

顔が大きく見える原因は、タルミだけではありません。

骨格(骨)や筋肉、脂肪など、いろいろ複雑にからんできますからね。

サーマやタイタンだけで、解決できるものではありません。

あんな、手でギューとしたイメージになる、みたいなのは、ホントに言い過ぎなので、真に受けないように。。

クリニックによっても、値段も違いますからね。

もちろん、照射方法も違うので、クリニック(ドクター)によって、効果(結果)も、全然違います。

前にも書きましたが、サーマは、大昔のから、最新のまで、種類もいろいろで、さらに、最新であっても、何発打ってもらうのかで、料金が全然違います。

そこんとこ、比べないと、安い!と思って、受けに行くと、エライことになりますから、ご注意ください。

 

サーマかタイタンか、は、ドクターの好みによります。

どっちがより優れていると、一言で決着がつくものではありません。

患者さんの、好みももちろんありますしね。

 

TVは、TVなので、なんでも、真に受けないこと。

それが一番大事ですよ。

 

 

 

 

カテゴリ:

医療