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    柴 亜伊子
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頭の薄毛・育毛治療②

以前のブログで、アスタキサンチンの育毛効果を書いたことを覚えていらっしゃるでしょうか?

アスタキサンチンの第一人者である、アスタリール株式会社(旧富士化学工業です。ちなみに、富士フィルムとは何の関係もありません。全くの別会社です。)のセミナーというか、発表会があった時に、ネズミの実験で、アスタキサンチンを塗ったほうは、毛がぼうぼうに生えてきて、人間の男性の薄毛も、アスタキサンチンを塗ったら、薄毛が改善した発表があった、とブログに以前書きました。

その発表を、私も、目の当りにして、自分のおでこの生え際に、顔に塗るついでに、アスタキサンチンをせっせと塗っていました。

それもブログで書きましたね。

その後、患者さんから、「その後、どうですか?」と何人かから聞かれました。

結果は、よくわからない、というのが本音です。

ちょっとマシになっているのかな、産毛がちょっと、ホントにちょっと太くなったのかな。。。白髪は減っていないけど、白髪が増えるのが止まっている気がする。。。という感じ程度で、はっきりと、「これは効いている!」と太鼓判を押せるくらいまでの実感はありませんでした。

(でも、今も、せっせと、顔に塗るついでに、生え際に塗っています。害があるものではないので。)

そこで、アスタリールの担当者の方に、ずばり聞いてみました。

その方も、頭に塗っているそうで、やっぱり、よくわからないそうで、でも、なんとなく、マシなのかな。。という程度だそうです。

でも、使っている患者さんの中には、やっぱり効いています、という方や、白髪がマシになった、という方がちらほらいらっしゃるそうです。

そうなってくると、あの学会やセミナーで見た実験結果と、かなりの差があるんで、そこも突っ込んで聞いてみると、

なんと!

あの実験のネズミ(正しくは、マウスです)、全員(全マウス)、オス!だそうです。

そして、もちろん、学会で発表されたAGAの薄毛の人間は、全員男性です。

女性と男性で、経過が違うということなんですね~。

だから、男性の方は、アスタキサンチン、頭に塗るのは、とてもいいと思います。

ただ、アスタキサンチンの商品は、飲むサプリも、塗る美容液も、必ず、アスタリール株式会社のものでないといけません。

それ以外の会社のは、と~っても薄かったり、するわけです。

あと、製薬会社なので、吸収率とかもちゃんとしている(はず)んです。

最近は、もともと化粧品会社でもないのに、アンチエイジングの化粧品を販売する会社や、製薬会社でもないのに、サプリメントを製造販売する世の中で、売れる!と思ったら、なんでもありです。

製薬会社でも、後発商品ばっかり作っている、名も知らない会社もたくさんあります。

まだ、医薬品(病院で処方するような)を作っている会社は、ちゃんとしていますが、ドラッグストアで売っているような製薬会社だと、かなり吸収率が悪かったりします。

同じ量飲んでも、全然吸収していないわけで、だから、効かないんです。

製薬会社でもそうなのに、もともと違うことをしていた会社で、開発製造する、というのは、かなり大変なことだと思います。

そういう中にも、いい会社というのはあるでしょうが、大多数は、テキト~な会社で、飲まないほうがいいんじゃない。。?という場合もあります。

(添加物で、肝臓などやられることもあるので。)

巷に、サプリ(薬もね)が山ほど売られていますが、学会でも言われるのは、飲むなら、必ず、出所のわかっているところのものを買って、飲みなさい、ということです。

(TVでCMしているから、ちゃんとしたサプリを売っているわけではありませんよ。もともと、その会社が、なんの会社だったのか、ちょっと調べればわかることです。ちゃんとした製薬会社のものを、同じ飲むなら、飲みましょう。)

ついでに、新しく取扱いを始めた「パントスチン®」のお話です。

こちらは、男性・女性、両方の方に有効と言われている脱毛・育毛治療剤で、塗り薬です。

加齢による脱毛・薄毛というのは、誰にでも、遅かれ早かれ、起こるんですが、遺伝性の脱毛というのがあって、まあ、簡単に言うと、テストステロン(男性ホルモン)が作る成分が、毛根に反応して、傷んでしまって、毛根が死んでしまうそうです。

毛根が弱っていても、まだ生きているうちに、再生させよう!という薬です。

細くて、色の薄い毛が、頭頂部や前頭部(女性は、前頭部に多いそうです)に見られてきたら、とりあえず、早く、治療を開始することが重要だそうです。

(毛根が死んでしまう前に)

どの段階が、加齢と判断して、どこまで毛が細くなったら、遺伝性と診るのか。。

かなり判断が難しいと思うんですが、ロゲイン®だけで、効果がもひとつ、とか、心配な方は、足してみるのもアリかな、と。。

これが、ドンピシャ!で合ったところで、復活させるのに、時間がかかりますから、辛抱強く、というのが大事なポイントです。

でも、ただ、心配だけして、何もせずに、抜け毛・薄毛の心配をするくらいなら、いいかな、と思います。

私は、ロゲインがあまりよくわからないので、(ひどくなるのは落ち着いているし、それでも、加齢性の変化はゆっくり来ているような気がするから。)ロゲインを使いつつ、他のもいろいろ試していました。

その中でも、いいな、と思ったのが、先日も治療を始めた、育毛メソセラピーです。

そのほかに、内緒で、とある薬を使って、ちょっとマシになりました。

細い毛がやや太くなったのと、生えてなかったところから、産毛が見えてきました。

(まあ、これは、休止期といって、休んでいた毛が減って、活動している成長期の毛が増えたんだと思います。)

この薬は、ちょっと患者さんには、渡せないかな。。。

まあ、血行促進なら、女性はロゲインで十分かと思います。

パントスチンは、血行促進ではなく、男性ホルモンから造られる成分に着目した、全く別の成分なので、併用可能です。

(ホルモン剤ではないですよ。)

私も、早速、始めています。

ベタベタしないので、夜でも朝でも、1日1回でいいのもラクだし、他のと併用しやすいです。

まあ、私は、これをさらに足して、ちょっと様子を見てみますね。

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医療