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    柴 亜伊子
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「ハジメ」に行ってきました

大阪の超有名フレンチレストラン「ハジメ」、ご存知ですか?

関西のミシュランが始まる前から、ずっと「ハジメ」に行きたくて、でも、なかなか行く機会もなくて。。。

(この時点で、2か月待ちとウワサされていました。)

ちょうど、その後くらいに、初めてのミシュランで、いきなり三ツ星を取られたので、ますます予約が取りにくくなり、現在に至っていました。

今回、「ハジメ」の予約が取れたら、連れてってもらえる、ということになり、ダメ元で電話をしてみると、なんと予約が取れたのです!

なんて、ラッキー♡

お電話をする前に、いくらだったかな、と調べてみると、お値段、値上がりされていたんですね。。

前までは、ランチもあって、ランチはかなりお得な、5000円台でしたっけ7000円台でしたっけ?

夜は、1人¥15.750でした。

このお値段で、ムチャクチャうまいらしいので、そりゃ、予約は取れないでしょう。。

こちらは、予約確認の電話もかけられるし、キャンセル料が発生します。

(うち、そっくりですね。

初診の方には、キャンセル料は発生しませんが、当キャンは、今後の予約は当日のみとさせていただく、という予約規制をかけます。)

やっぱり、ミシュランとって、評判になると、日本中(世界中?)からいろんなお客さんが来ますから、ドタキャン・無断キャンセルが多いんでしょう。

キャンセル料も踏み倒す輩もいるでしょうから、堪りませんよね。

お一人のシェフがメインで作っておられるところは、提供できる人数に限りがありますから、(オオバコのお店ではないので)

まして、フレンチですから、営業時間は1回転しかしないでしょう。

食べログとか見てたら、夜の一流のフレンチに行って、水(注:ミネラルウォーターではない)だけ飲んでる人もいて、高いとか、値段の割に高い、接客がどうのこうの、と文句を言っている人がいて、なんか悲しくなりますね。

車で来ているなら、お酒を飲まないのもわかりますが、なにかワンドリンク頼むのが、夜のレストランでは当たり前ですし、お酒が無理なら、ミネラルウォーターくらい頼むものです。有料であっても。

それも含めての、飲食代金ですから、そういう当たり前のことをせずに、肩身の狭い思いをするのは、当たり前でしょう。

もとより、フレンチとかは、ワインと一緒に食べることを前提に、塩分とか調節されている可能性が高いと思います。

お酒を飲まれない方は、調節してくださる場合もあるかもしれませんが、定食屋に来てるんじゃないんだから、と思います。

アルコール度数の低いお酒もあるわけですから、せめて1杯くらい、乾杯の時には、車じゃないなら頼みましょう。

レストランは、どこでもそうですが、料理だけではそれほど、利益は出ていません。

材料費と手間暇を思えば、純利益はとても少ないはずです。

ちゃんとしているところなら、どこのお店でも。

(ちゃんとしていないところは、バイトに、冷凍食品を適当に上げさせて、材料もロクなものを使わず、全てテキト~で、利益を上げようとしますが、たいていまずいので、流行らなくて、潰れていきますよね。そういうものです。)

だから、存続してほしいお店・好きなお店では、なるべくドリンクをなんでもいいですから、頼んであげましょう。

さて、話を「ハジメ」に戻します。

値上げ後のお値段ですが、一人¥26.250でした。。。(ランチも同じです。)

・・・・ヒョエ~っ!

でも、「ハジメ」だから仕方ないか、と思いました。

今までが安すぎたんだと思います。(行ったことないので、確かめたわけではありませんが。)

(後日談ですが、よく「ハジメ」に行っていた方からの情報で、やっぱり無断キャンセルなどがあって、全て材料を捨てていらしたそうです。その分も含めて、一人分の料金を多少値上げしないと、やっていけないんだと思います。)

ちゃんと真剣に料理を手間暇かけて作って、行きたい!というお客さんを断って予約を取っているわけですから、無断キャンセルをするような冷やかしのような人には来てほしくないんだと思います。そうなると、どうしても値段を上げるしかありません(と、思います。)

(ちなみに、このハジメの予約を取った同じ日に、うちの初診料も上げました。ハジメさんに、私も勇気づけられました。ありがとう、ハジメさん!)

今回連れて行ってくれる人は、ミシュランの発表前に「ハジメ」に行った人で、値段を聞いてビックリしてましたが。。。

(今年のミシュランで、なんと星が三つから二つに落ちたんですね。それを心配されてました。初めて三つの時に行ったそうなので。)

予約の時に、服装のこと(男性は必ずジャケット着用です)、キャンセルのこと、予約確認電話のこと(確認できないと予約がなくなります)、また以前に行ったことがあれば、料理内容がかぶるといけないので、行ったことのある人は名前を聞かれて、どんな料理を出したのか、調べられるようです。

この徹底ぶりはスゴイですね。トラブルを事前に回避できるように、ということでしょう。

(うちの、予約の取り方と似ています。)

どんな方に、どんな料理を出したのか、全て、記録を残しておられるわけですよね。多分。

(フォアグラ料理にしても、いろんな調理法があるようで、二回目とかだと、前回と違う調理法に変えられると聞いてました)

さて、ハジメの予約時間の15分前に到着です。

見た目は、全くレストランに見えません。

素敵でオシャレな会員制の美容室?バー?みたいな感じで、看板もとてもシンプルで、これは知らないと見落としますね。

中に入ろうとすると、スタッフの方が、さ~っと出てきて、「ようこそ」とドアを開けてくださいます。

中は、全くの別空間で、極上のホテルのような、大人なバーのような、どう表現していいんだか。。

照明は暗めで、イメージは、洞窟というか、穴蔵というか、胎内の中というか、なんか落ち着きますね。

お手洗いも、レジ前のソファの置いてある空間も素晴らしい!

各テーブルの間も、すごく距離が置いてあるので、他のテーブルの話声とか全く気になりません。

中は、ジャズ(だったと思います。。)が小さ目に流れていて、別世界ですね~。

サーブされるスタッフは、皆さん、スーツを着ておられて、会員制のホテルのようです。

どのスタッフの方も、笑顔が素敵で、とても気持ちいい接客をされます。

とっても、接遇の勉強になりました。

これが、ハジメさんの目指している世界なんですね。素敵です~♪

メニューを持ってきてくださり、説明をしてくださいます。

テーマは、「地球」と「自然」ですかね。

自然の恩恵を受けているから、おいしいものがたくさん食べられるので、感謝の晩餐、というところでしょうか。

お料理が、メニューに載っているだけで、11品(!)出てきます。

(実際、一つのメニューが、2皿になって出てきたり、メニューにないお皿が2品出てきて、ものすごい料理の数にビックリしました。)

料理に合わせて、ワインをグラスで出してくださるセットがあり、グラスの量も選べます。

9杯でてくるコースになっています。

(乾杯というか、食前酒~2皿目までは、別に頼みます。)

ソムリエールの方と相談して、1杯50ミリリットル(裏メニューのようです)にしていただきました。

ワイン1杯は、確かにお高めです。リッツ並みです。(しかも、安いグラスワインはありません。)

でも、飲んでみて、納得。

料理に合わせて、とてもいいワインやシャンパンを提供してくださってます。

私は、ワイン好きですが、名前は全然覚えられません。どれくらいにランクのワインかわかりませんが、多分、かなり売値を押さえて、提供してくださってるような気がします。

(9杯のうち、私でも知っているような、超有名ワインも出てきて、スゴイ!と思いました。また、9杯すべて、どれもムチャクチャおいしい~♪ うち1杯は、日本酒の大吟醸が出てきて、これまたウマいっ!お料理にも、とても合いました。

純米大吟醸だと、ワインと同じ感覚ですものね。香りもとてもいいので、日本酒も大好きです。)

ちなみに、ハジメ内では、カメラ・ケータイ(もちろんタバコも)、全て禁止です。

「ハジメの世界をお楽しみください」とのことです。

ブロガーの人で、連れ同士全然話さず、ずっと写真撮ってるだけの人っていますよね。しかも、延々と写真、みたいな。

料理が覚めるだろっ!と、私は常々、思ってました。

温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに、というのが、私のポリシーです。

(だから、アッ!と言う間に食べてしまうので、もうちょっと味わうように、最近心がけています。それでも、ハジメでは、早く食べ過ぎたようで、前に来ていたカップルに、追いついてしました。。。女性の食べるスピードではないようで。。。押さえたつもりだったんですけど。。)

ハジメのお料理は、ものすごくたくさんの食材が使われています。この日は、53品、と言っておられたかな。。

(一度、ハジメの冷蔵庫を見てみたいものです。)

これだけの食材を日本中と世界中から仕入れていたら、そりゃ、高いのもうなづけます。

また、どのお料理も、意表をつくウヒョー!というお料理で、見た目からは、一体、これはどうなっているんや。。と何度、声に出したことか。。

噛んだ時の触感も楽しめるように、と、いろんな触感があって、これもまた音と噛む感じで、お料理がとても楽しめました。

しかも、どれも、食べたことのない味で、どう表現していいんだか。。。とりあえず、信じられないくらいおいしい、としか、いいようがないです。

しかも、これは、他のレストランでは、味わえないし、マネできないな、と思わせる、初めての体験でした。

一番期待していたのが、「地球」というテーマのお皿です。100種類以上の野菜とハーブ(お豆とかも)のサラダ、というんでしょうか。。。ミッシェル・ブラス直伝のガルグイユというお料理をハジメさんが、さらにアレンジされたものです。

実は、北海道のミッシェル・ブラスで、このガルグイユをいただいたことがあるんですが、その時は、キレイ~♪というくらいしか感想はありませんでした(おいしかったですよ、もちろん)。

ハジメのは、感動!ですね~。

いろんなソースと、いろんな食材が合わさっている(私が混ぜちゃうから)というのに、とってもおいしいでんす。しかも、いろんな味がして!

信じられません。

タップリありますが、大半が生野菜とハーブですからいくらでも食べられます~♡ ウフフ♡

(両隣のテーブルの女性陣は、多いのか、ちょっと持て余し気味。。。もったいない!。。私、食べ過ぎ。。?)

パンもね、こちらは凝っていて、多分、吹田の「ル・シュクレクール」のはず。

無茶苦茶おいしい~♪

糖質制限なんて、言っていれません!食べなきゃ!!食べるぞ!食べたぞ!ワインも料理も進みます~。料理に合わせて、亜パンがそれぞれ焼かれているのです。パンは、この日は3種類でした。

(またしても、両隣女性陣は、パンを残してます!食えっつ=のっ!!と思って眺めてました。)

デザートだけで3皿出ました。(お茶と一緒に出る焼き菓子も含めて。)

もう、おなか、パンパンです。食べ過ぎです。当たり前です~。

なのに、食後酒までいただいてしまいました。だって、ホントに、何を食べても飲んでもおいしいから~。

結論:

これは、¥26.250 します。その価値がありますし、それだけ、取らないといけないと思います。

ミシュランはバカです。

しょ~もないレストランに星を上げたりして、やっぱりミシュランは信用しちゃいけませんね。

でも、ミシュランが星を二つに下げてくれたおかげで、ミシュランの三ツ星だから、というお客さんは減って、予約が取りやすくなって良かったのかもしれません。

また、一生懸命働いて、お金を貯めて、ハジメに行くぞ~!行きたいぞ~!頑張ります!私!

(食べ物のためなら、努力を惜しみません!)

帰りに、「女性の方に」とお土産をいただきました。

自家製のプリンです。ラズベリーソースです。

NEC_0112.JPGもちろん、これも絶品でした。ラズベリーの凍結乾燥?したような、チップがついていて、これをかけて、いただきます。

使い捨てのスプーンまで、オシャレで、流線形がキレイで、ハジメさんの美への追及を感じます。

素晴らしい空間とひと時でした。ありがとうございます。

おいしいものを食べている時は、本当に幸せです。生きてて良かった。

(ちなみに、連れは、前食べたお料理は忘れてしまっていて、今回、どれも初めて食べる味、と言っていました。味が落ちたとは全く感じず、やっぱりミシュランは信じてはいけない、とお互い大きくうなづきました。)

カテゴリ:

おいしかったもの