昨日のトゥルースカルプの演題の写真を整理検討していた時に、ふくらはぎにトゥルスカをされている患者さんの脚を診ていて、これ以上、細くしたいなら、やっぱりボトックスだな、と思って眺めていた時の話です。
患者さんから、よくひざ下を細くしたい、とご相談いただきます。
私みたいに太いならともかく、細い方が大半で、学生の時に陸上していたとか、スポーツされていた方が多いんですが、スポーツを止めても、やっぱりふくらはぎの筋肉がもこっっと出てしまうのが、とても嫌、ということで、ボトックスをされます。
シシャモ脚というのでしょうか。
ホントに細い方が、確かに、ふくらはぎのところだけ、出ていると、やっぱり気になるのでしょう。
目立ちますものね、細いから余計に。
でも、あまりこの筋肉が目立っていないのに、脚が太い、と悩まれている方も多くて、見た目も、もちろんほっそりされていて、私からしたら、なんtね贅沢な悩み。。。と、ものすごく羨ましい話なんですが、ご本人は真剣です。
「でも、それだけ細いと、ほとんどのブーツは、履けるでしょう?」とお聞きすると、ブーツで履けなかったことはない、とのこと。
じゃあ、なんで?
セレクトショップで、細みのパンツとかを試着すると、ウエスト・腰に合わせて、履くと、ふくらはぎがちょっときつかったり、履けなかったり、ラインがキレイに出なかったりするそうです。
ふくらはぎに合わせると、腰とか他がぶかぶかになるそうです。
基本、セレクトショップの服は、若い子のサイズに合わせてあると私は思っているので、全く同じ体重であっても20代の子と30代の人では、体のラインが全然違うから、ある程度は仕方ないのかも、と申し上げて、ボトックスやらなくていいんじゃない?と言ってきました。
どこかで妥協しないと、うまく年齢を重ねていけませんからね。
かといって、妥協ばかりしていて、オバサンなのかオジサンなのか、判断つかなくなっても困りますし、体のラインに合わせて、服を買っていると、確かにどんどん大きいサイズになって、気が付いたら、えらいことに。。。となったら、確かに困りますから、着たい服に合わせて、努力をする、ということは、とても女性として、美意識が高くていいことなんですけどね。
でも、今、痩せている方の場合、ふくらはぎだけは、脂肪がそんなについているわけではないので、自分の努力では細くするのは、これ以上無理で、そしたら、医療、ということになりますね。
ふくらはぎが誇張されていないのに、ボトックスをして、筋肉を落として、結果筋力も弱らせてしまうのは、どうなのかな、と常々思っていました。
私の脚も、ボトックスをしたら、もう少し、細くなるのはわかっていますが、ただでさえ、筋肉が少ないのに、筋力を落としたら、ますます痩せにくくなったらどうしよう(ふくらはぎの筋肉は、それほど大きくないので、そこまで基礎代謝量を変えるほどではないと思いますが)、そもそも、痩せにくくなるとかそういう問題ではなく、脚が細くなって筋力が弱くなったら、私のこの重い体を、脚は支えられるのかしらん。。。むしろ、そっちのほうが問題ですよね。
でも、やっぱりしたいかな。。いや、でもな、と醒めぎ合う心の中なんですが。。
先日、そういうことを考えていた時に、気づいたのが、ブーツにしろ、海外ブランドの細みのパンツにしろ、欧米人は、履けるってことですよね?
サルトルのブーツを、伊勢丹で見た時に、「日本人用オリジナル」みたいに書いてあるのがあって、日本人に合わせて、ひざ下の長さを、少し短くしてあるようでした。
なんだ!そういうことか!
そこで、少し謎が解けたんですが、私がサルトルのブーツを初めて試着した時に、一応、はまったんですけど、ものすごくシワがよっていて、こんなに、サルトルって、シワよったっけ?というぐらい、足首まわりだけでなく、まるでシワを寄せているブーツか?というくらい、シワがよっていたんです。
店員さんに、「こんなにシワがよるものですか?」と聞いたら、膝のところまで、ちゃんとブーツの来ているから、合っています、みたいなことを言われて、そこで、一旦考えたらよかったんですが、別に急いでなかったので。
梅田阪急百貨店がリニューアルオープンして、まだ間もない時で、安売りしていたわけでもないのに、衝動買いしちゃったんですよね。
トゥルスカをあてて、ちょと履きやすくなって、あらためて気づきましたが、筒幅があっていないのに、無理やり脚を入れるから、シワがよりまくっていたんですね。
シワのところで、いっぱい皮を使うから、ひざ下の長さが、ちょうどになっていたようです。。。
無理やり作った巾着みたいに。。
欧米人は、日本人よりも体格がいいのに、ふくらはぎはそんなに細いわけ?
筋肉量が少ないってこと?
でも、大きな体を支えているのに、長さがあるから、全体としては、筋量が多いのか?
と思ってた時に、ふと、オリンピックメダリストの伊藤みどりさんのことを思い出しました。
外国人選手の中で、背があまり高くない、伊藤みどりさんは、結構目立っていて、また、一番太くみえてしまいます。
日本人としては、そんなことないんでしょうけど、欧米人と並ぶと、全然体格って、違いますものね。特に、昔は余計にそうでした。
女性で、初めて、4回転ジャンプされたんでしたっけ?
その時に、海外の報道が、ビバ!大根脚!みたいな、これだけ太い脚だから、女性でも4回転できるんだ!というものでした。
やっぱり、欧米人から見て、脚は太いんですかね。
人種別のDNAが、そうなっているんでしょうか。
欧米人の脚をみていると、そんなに、気にされているようには見えません。
(お金を使うところが違うんでしょうね)
そこまで、日本人は大根脚、みたいに言われるくらい、太いなら、ボトックス、ちょっとくらいなら、やってもいいんじゃない?という考えが新たに出てきました。
う~ん、どうなんでしょう。やっちゃって、いいですかね。。?
ふくらはぎボトックスは、やり過ぎると、ホントに膝とか、カクンっとなって、体を支えきれないというか、特に、階段を急いで降りていく時は、ホントに危ないです。
やりすぎず、ちょっとずつ慣らして、というのが理想だと私は思っています。
やりすぎになるのかどうか、実際やってみて、様子を診ていかないとわかりませんね。
今まで、ふくらはぎボトックスをお断りしていた患者さんは、これを機会に、もう一度、ご相談にどうぞ。
どっちがいいのか、一緒に、様子をみるしかないですね。
手始めに、私もやってみようかな。。。