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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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私が推奨している純石けん(石けん素地100%。他の添加物一切なし。)による石けん洗顔ですが、ご使用になっておられるファンデや日焼け止めの種類によったら、かなり落ちない可能性があると思います。

ちょっと残っている時、あるいは、残っている感じがするくらいは、ほっておいたらいいんですが、それにどうしても慣れないとか、大量に残っている場合。

やっぱり無理なこともあるでしょう。

慣れない分には、もうこれは慣れていただくしかないわけですが、大量に残る、という方。

これは、洗い方が悪いか、使っている化粧品が悪いか、どちらか、あるいは両方か、です。

患者さんの中で、数人、こういう方がいらっしゃいます。

ということは、お会いしていない、このブログの読者の中にも、何割かいらっしゃるということですよね。

洗い方を変えて、使っている化粧品も変えて、というのが、ホントは正しい選択だと思うんですが、いくら口で言っても、わからない方はわかりませんね。

直接言わなくても(お会いしてなくても)、ブログを読んだだけで、早速実践されて、どんどんキレイな肌になっている方も大勢いらっしゃるというのに。

この違いが、なんなのか、私には、わかりません。

ブログを読もうと、直接言おうと、理解できない方は理解できない、あるいは、理解はしているけど、実践しない(聞き流しているのか、聞く気がないのか。。。そのくせ、指摘すると、「やり方がわからない。何を使っていいのかわからない。」と言います。

こういう方は、ホントは、高いお金を出して、美容医療をするべきではない、と私は常々思っています。

(スキンケアもできないのに、高いお金を出して美容医療をしても、キレイにならないどころか、反って負担になって、お金をかけて肌がひどくなる、ということが起こり得るからです。)

なので、こういう方で、うちで処置をされている方は、途中で治療をお断りしてます。

お金、無駄ですからね。

うちに寄付しているつもりでしたら、構いませんけど。

と言っても、そう言っても続けるので、(キレイになれない、とはっきり言っているのに、キレイになれる、と勝手に思って、でも、自分のやっている間違ったスキンケアは改めず、お金を払い続けて処置をしようとするから)、そんな肌を私は診たくないので、治療はお断りしています。

 

じゃあ、処置をしなくても、スキンケアはどうしたらいい?となるわけですが、そういう方に限って、これまたスキンケア指導を受けないんですよね。

困ったものです。

 

まあ、もう人の言うことを聞かない人のことは、もうほっておきましょう。

私には、もうどうしてあげることもできません。

でも、これを読んでいただいている、賢い読者の方でも、ちゃんとしているけど、ホントに困っている時って、あると思います。

例えば、たまに、アイメイクをするけど、専用リムーバーでかぶれる方とか(安物使ってかぶれる、というのは、論外ですよ、当たり前です。リムーバーは、ちゃんとデパートで買うか、ドラッグストアで買うなら、高いやつを。)、たまにしか使わないから、専用リムーバーは買うのはちょっと、という方。

あるいは、紫外線吸収剤の入っていない日焼け止め・ウォータープルーフの日焼け止めなどを使った後に、純石けんで洗顔したら、全然落ちないとか。

 

アネッサのウォータープルーフの日焼け止め、確かに、純石けんだけでは、ちょっと落ちにくいですよね。(それでも、残った分は、ほっておいてください。)

でも、南の島に行くとか、海やプールに行くとか、アウトドアをするとか、使わないといけない状況もあると思います。

最近のは、かなり落ちやすく改良されたはずですから、以前ほどではないと思いますけど。

1日に何度も塗り重ねた場合、乾燥肌の方は、特に、純石けんだけでは落ちにくいこともあると思います。

(化粧品は、油でできていますから、脂性の方のほうがメイクは落ちやすいのです。くずれやすい、とも言いますが。)

 

どうしても純石けんのみでは無理、という場合、私がおススメしているのは、クリニック専用のクレンジングソープ(クリニックで、洗顔時に使っていただいている、ホームケア用のやつです。クリニックに置いてあるのは、業務用で、脱脂力がホームケア用のよりも少々強くなっています。)ですが、最近は、それでも落ちない、落ちにくいということがあるようです。

 

どんな化粧品を使って、どうやって洗っているのか、というのが大切にはなってくるんですが、お肌の状況によっては、なかなか化粧品を変えられないこともあるでしょう。

そういう場合に、お勧めしているのが、椿オイルです。

オリーブオイルでもいいと思います。

イタリア人は、火傷でも肌あれでも、なんにでもオリーブオイルを塗ると聞いたことがあります。

オリーブオイルの場合は、使われるとしたら、ホントは、絞っただけのエクストラバージンオリーブオイルがいいと思いますが、肌用で売られているわけではないので、かなり気持ち悪いと思います。

(ドラッグストアでも、医療用のオリーブオイル、売っていますが、私は使ったことはないですね。

大学病院にいた時、アトピーのひどい方に、1度出したことがありますが、ベタベタして、患者さんに不評でした。)

日本人の場合は、オリーブオイルよりも、椿油のほうが、私は、日本人のDNAに合っているんじゃないかな、と思います。

(イタリア人にはオリーブオイル、というように。)

 

市販で売っている椿油の大半が、髪の毛用で、精製度が低いので、ちょっと独特のニオイがありますし、色もかなり黄色いし、かなりベタベタでして、これも気持ち悪いと思います。

大昔は、そんなのしかなかったですからね。

椿油は、皮脂と成分が似ていて、刺激が少ないと言われていて、アトピーの方で、クリーム基剤がなにも使えない時(しみたり、かゆくなったりで)、ワセリンか、椿油か、それくらいしか使えない、ということがあります。

「大島椿」っていう、椿油のメーカーをご存知ですか?

椿油と言えば、「大島椿」というくらい、ドラッグストアやスーパーでは当たり前のように置いてあると思います。

ここのメーカーは、ちゃんとした椿油で、まあ、安心して使ってもらえると思いますが(好みの問題ですかね)、見た目そっくりにしたパッケージで、値段も安くして売られている、椿油がありますが、あれは、全然モノが違います。(メーカーが違うので当たり前ですが。)

一度、患者さんが間違えて買ってしまって、(パッケージがそっくりだから)、ひどくかぶれたのを診たことがあります。

ああいう、わざと似せて作っているメーカーの商品って、ホントにろくでもないですね。

ちゃんと商品に自信があれば、そっくりに作る必要はなく、質も悪い分、値段も安く、消費者が間違えて買うのを狙っているような、メーカーが作る商品って、私は最低だと思いますが。

ちょっと質は落ちるけど、その分、お安くしていますよ、と、消費者にわかりやすくしておいて、消費者が好きなほうを選べる、とするのが、正攻法というものでしょう。

 

さて、その大島椿の商品も、店頭に並んでいるものは、大半が髪の毛用ですが、以前にもご紹介した、「アトピコ」というシリーズは、肌用です。

もっと精製度合いが高いので、無色透明で、ニオイもほとんどなく、もうちょっとさらっとした使い心地です。

アトピーの方は、かなりの広範囲に塗ることがあるので、あまりにもベタベタ過ぎたら、ちょっと塗るのも嫌になりますものね。

私は、これを髪の毛に使っていますし、髪の毛が乾燥しているという患者さん用に、仕入れいているものですが、もともと肌用ですから、お肌にもちろん使っていただいていいわけです。

これを、アイメイクリムーバーやメイク落としとして、使っていただくと、普通の商品であれば、キレイに落ちます。

ただ、ただの油ですから、市販のクレンジングオイルみたいに、そのあと、水で流しても、流れません。ベタベタのままです。ただの油ですから、水で大半がはじいてしまいます。

(市販のクレンジングオイルには、合成界面活性剤(乳化剤含む)が入っていますから、洗剤と同じです。メイク汚れだけでなく、お肌の大事な成分も洗剤で洗い流してしまうわけです。)

椿油の場合、そのあとに、純石けんで1度顔を洗っていただいたら、キレイに落ちます。

もし、油分が純石けんで落ちなかったら、どうせ椿油ですから、ほっておいたら構いません。皮脂とほぼ同じです。乾燥肌の方には、かえってちょうどいいかも。

まあ、純石けんで、ちゃんと洗い流れますけどね。

私もこの土曜日、医師会の総会があって、久しぶりにアイメイクをしましたが、落ちにくいマスカラもアイシャドウも、キレイに落ちました。落ちすぎたくらいです。

(洗いあがりが、いつもより、スッキリしたから。お肌の保湿成分の一部も流れちゃったかな。。?

いつもは、リムーバーを使いますが、今回は、使ってみました)

この椿油なら、余っても、普段のお肌の保湿剤として、髪の毛の保湿剤として、使えます。

1個あると、とても便利です。

ただ、欠点は(長所でもあるんですが)、皮脂に近い油なので、オレイン酸という油が入っています。

椿油だけでなく、エステとかで使われる油のほとんどに、このオレイン酸は入っています。

 

以前に、体にホットストーンマッサージをやりたい(メインは自分のために)と思った時に、どんな油を使うのがいいかな、と思って調べたことがありました。

オリーブオイル、ミネラルオイル、アーモンドオイル、ホホバオイル、ほとんどのメジャーな油には、ほぼ入っています。

入っていなかったのは、ある特殊な、とっても高~いオイルだけでした。

(また、そういう油はすっごい酸化しやすかったり、値段もべらぼうに高かったりします。)

マッサージで油を使う時、量をケチって使うと、必ず摩擦が起こります。

マッサージには、たっぷり使わないとね!

常々、患者さんにも申し上げていますが、この摩擦というのは、擦っていることと同じですから、絶対によくありません。

体の中で、擦っていい場所なんて、どこにもありません。踵ですら、ですよ。

 

話が飛びますが、去年、東京の改装が終わったホテルに、何度か泊まったことがあり、そこのスパエステ(超有名で、いいお値段も取られます)を受けたことがあり、(体のエステは、私も時々受けます)、そこのエステが、施術中、えらいオイルをケチって使うんですよ。摩擦起こりまくりで。。。少量のオイルで、肌を擦りますから、不快なこと極まりないです。。

何しよんねん、と残念に思っていたら、マッサージが終了して最後に、「今回は、アルガンオイルを使っているので、とってもお肌にいいんですよ。」ともったいぶって、言われました。

(ちなみに、アルガンオイルは、オレイン酸が多く、でも希少なオイルで、肌にもいいと言われていて、(証拠があるかどうかまでは知りません)、お値段自体もとても高いものです)

。。。だから、ケチったのか。。。

もともと、メニューには、アルガンオイルを使用、とかは書いていなくて、アルガンオイルに期待なんて、私はしていないし、そんなものを使って、ケチって摩擦を起こすくらいなら、一番安っいミネラルオイルでいいから、ドバドバ使って、摩擦なくやれっ!!と思いました。

勘違いエステ。。というか、エステティシャンの問題なのか、店長の指示なのか。。経費削減ですか。。オープン間もないと思うんですが。。

まあ、もう行きませんが。せっかく、立地とハードはいいのに、残念です。

 

話を戻します。

オレイン酸は、皮脂にも多く入っていて、そういう意味で、オレイン酸の多いオイルというのは、確かに刺激もなく、いいんでしょうが、ナビジョンの毛穴用化粧品のGGシリーズ、覚えていらっしゃいますか?

毛穴がすり鉢状に凹んでいく原因を、資生堂が、皮脂の中の不飽和脂肪酸である、オレイン酸が原因のひとつ、ということを発見して、それで誕生したのが、これを抑えてくれるグリシルグリシン配合化粧品です。

 

オーガニック化粧品が好きな患者さんで、敏感肌の方もそうですが、保湿剤として、ホホバオイルとかスクワランとか、たっぷり使っていらっしゃる方がいて、乾燥しているけど、毛穴の開きが気になるんです、とおっしゃるんですが、そりゃ、それだけ、オイル使っているからですよ、と。

オレイン酸をたっぷり塗るから、(まあ、塗り過ぎなんでしょうけど)、どんどん毛穴が広がっていきます。

オイルしか使えない(全ての界面活性剤・乳化剤含む化粧品・医薬品が使えない)方が、オイルを使うのは仕方ありませんが、

(何かで、保湿はしないといけないわけで、ワセリンが使えない・使いたくないなら、オイルしかありません) 

オイルを使うことで、毛穴を開かせる成分を使っているだけでなく、油は必ず酸化しますから、(皮脂もです)、酸化した油は、過酸化脂質といって、これまたお肌を痛めるわけです。

炎症を起こして、毛穴に色素沈着やトラブルを起こすこともあります。

 

オイルを使うしかない方は仕方ありませんが、別にオイルでなくても、他のもので代用できる方は、ヘタしたら、オイルの恩恵どころか、デメリットばかりが目立ってしまうことがあります。両刃の剣ですね。

やり過ぎ注意です。

 

たまに、エステでオイルマッサージをされて、体の毛穴が開くわけではありませんから、時々、エステでマッサージされる分には、気にされなくていいと思いますが、自分のところで、もしオイルマッサージをするなら、どうしようかな、と一旦躊躇しました。(保留中ですけど。)

 

なので、メイク落としやアイメイクリムーバーとして使われる時もやり過ぎ注意かな、と。。

そのあと、すぐに洗い流すわけなので、そんな一瞬使うくらい、全く問題ないと思いますが、なんでもやり過ぎる方もいるし、また勝手にアレンジしだす方もいるので、ブログには書きませんでした。(勝手にアレンジしてやる分には、自己責任ですよ。確信がないなら、悪化する可能性も考えて、勝手にやってくださいね。)

 

ひどいアトピーの方は、もともと皮脂がほとんど出ていないので、椿油を塗ったところで、まだまだ足りないかもしれない、という感じですから、毛穴が開くとか、油が酸化するとか、そんなことは言っていられないこともあります。

(と書くと、また勝手に、自称「ひどいアトピー」と思っている方がばんばん使いすぎて、何かなっても、私は責任持ちませんよ。

ちゃんとした皮膚科に受診したわけでもないのに、自分で、「わたしはひどいアトピーで~。」という方って、結構多くて、実際診ると、どこがアトピーやねんっ!と突っ込まないといけないこともあり、一体誰が診断しました~?ということも日常茶飯事。。

自称「アトピー」という方、ご注意ください。本当のアトピーを舐めてはいけません。

ひどいアトピーの方は、一般の化粧品なんて、そうそう使えませんから。

自称「ひどいアトピー」と言いつつ、おかしな化粧品やきっつい化粧品を平気で使っていて、なんやそれ?何がアトピー?ということがとても多いです。

「アトピー」と言えば、自分のお肌(自分自身が)がデリケートで繊細なんです、と思ってもらえる、と思っておられるんですかね。そういう方は。。。それを言って、一体何のメリットがあるのか。。よくわかりません。。。

まあ、このアトピコにご興味のある方は、処置中に、ご相談ください。

ただの化粧品ですから、どなたでも買えますが、せっかく買うなら、お肌診てもらってから買われるほうがいいかな、と思います。

使い方とかも含めて、ね。髪の毛も、使いすぎると、ベタベタに、ノリみたいに、髪の毛、へばりつきますしね。

 

洗い方については、次回に書きます。