いや~、最近ブログをさぼっていてスミマセン。。
なんか、いろいろしていたら、時間がなくなってしまいました。
今日は、東京に来ています。
日本形成外科学会です。
今は、私は形成外科がしていませんし、手術をするわけではないので、直接は関係ないんですけど、光・レーザー・RF治療の有名な先生は、形成外科医であることもとても多く、形成外科学会で発表されることもとても多いんです。
セミナーや企業展示もありますから、日々、どんどん変わる美容医療(病気の医療もそうですが)、特に開業医だと、自分からそういうのに出ないと、本や学会誌くらいしか情報が入ってこないんですよね。
本や雑誌の情報って、とても時間がかかるので、かなり前の情報になってしまいます。
だから、形成外科学会の発表の中で、手術じゃない美容医療に関することを聴きに行くわけです。とても大事なんですよね~。いろんなエライ先生の、実際どうされているのか、とか、これはどうなん?ということが聴けるわけなので。
。。。と言っておいて、今日の、美容医療の非侵襲性のセクション、途中で寝てしまいました。。。ううう。。。何しに行ってんだか。。。いつも学会って、途中で意識が無くなっていることがあって、すっごい興味を持って聴いているのに、寝不足って、恐ろしいです。。(寝不足のせい?9
さて、ホテルの部屋に帰ってきたら、TVで「ホンマでっか?!TV」をやっていて、またまた、まぶたの筋肉を鍛える筋トレなんてものを紹介されていました。
理論上は、可能かもしれませんが、大半の方は、(やっているおおたわさんもそうでしたが)、眉毛が動いて、おでこにシワが寄ってしまいます。
おでこの皮膚を折りたたむわけです。
そんなこと、一生懸命やっていると、おでこシワだらけになりますよ。
何度も言いますが、顔の筋トレ・顔筋体操は止めてくださいね。シワが嫌なら。
シワが気にならない人は、いくらでもどうぞ。
シワを気にしている患者さんに、美容医療をちゃんとやっているドクターで、顔の筋トレを勧めるものはまずいないでしょう。
だって、シワの治療で、筋トレを止めさせるボトックス注射をするのに、アンタが筋トレしてどうする?!って話でしょ?
そんなこと、美容医療しているドクターで言ったら、笑い者です。
例えば、ものまねタレントのコロッケさんのように、とか、俳優さんで、顔の筋肉を、自由自在に使いたい、とか、それは、話が全然別です。
そういう方は、筋トレしていないと、急に動かせと言っても、動きません。
でも、シワがイヤなんでしょ?
何度も言っていますが、顔は、筋肉と皮膚が一体化していますから、筋肉が動いたら、皮膚も折りたたまれるわけです。
アコーディオンカーテンのように、皮膚も折りたたまれ、シワは溝になって、深くなるだけなんですよ。
医者が言っていることは、なんでも正しいわけではなく、内科医(最初、精神科医とかでコメンテーターに出てませんでしたっけ?内科医でしたか?)で専門でもないのに、全国ネットで言う神経がわかりませんね。
そんなことで、上まぶたのタルミの予防になんかなるくらいなら、学会でとっくに言ってます。
そんなもので、どうしようもないから、手術になるわけで。。
基本、上まぶたの筋肉は、1回弱ってしまったら、鍛えるのは無理と思っておいたほうがいいです。
とにかく、予防なんです。
前から言っているように、絶対にこすらない!
アレルギーでこする人は、ちゃんと眼科受診して、診てもらってください。
ただのアレルギーなら、普通は点眼薬をさせば、落ち着くはずです。
それでも周りの皮膚がかゆいなら、皮膚科へどうぞ。
あと、アイメイクをする人も、絶対にこすらない!
専用のリムーバーで、優しく、こすらず、溶かして落とす、みたいな感じです。
(アイシャドウは、アイメイクじゃない、と思っている方がいるようで。。。アイメイクって、じゃあ、何?ってことですが。。。何度も言いますが、アイメイクは、純石けんでは落ちません。
質のいい(安物ではない。1000円以下のアイリムーバーで、いいものを私は知りません。)リムーバーを、使ってください、アイメイクをしたいなら。
お湯で落ちる奴なら、(ホントに落ちるなら)構いませんが。。。
優しく落としても、アイラインとか引く時に、まぶたを引っ張るのも、筋肉を弱らせています。
コンタクトレンズで、入れる時に、まぶたを引っ張るのも、そうなんですが、コンタクトは、仕方ないですよね。
なるべく、引っ張らずにできるなら、頑張ってみてください。(目の大きさで、無理なものは無理ですけどね。それは、もうあきらめましょう。)
コンタクトは、必要悪というか、仕方ないですけど、アイメイクは、要らないっちゃー要らんことなので、引っ張らずに済む方法を考えてみては?まぶたが下がるのがイヤなら。
例えば、柔らかいブラシで、アイシャドウを塗るだけ、とか。。リキッドで、引っ張らなくても済むものとか。。?
私は、あまり普段アイメイクをしないので、みなさんが、普段どれだけアイメイクを念入りにされているのか、想像もつきませんが。。。毎日毎日やり過ぎてると、ホントにロクでもないですよ。
ちなみに、ほんとに、まぶたが下がると、「眼瞼下垂」と言って、手術しかありません。
(注:皮膚だけたるんだのは、同じ眼瞼下垂でも、手術の内容が違います。)
筋肉が弱ってしまった分は、どうしようもないので、視界が悪くなって、危ないので、これは、保険が通ってます。(保険でやってくれる形成外科・眼科でするなら)
でも、皮膚だけなら、これは誰でも、老化でなりますから、これは通りません。
手術も、皮膚を切るだけで、筋肉を縮める必要はないので、「なんちゃって形成外科医」でも美容外科医でもできることはできるようです。
(仕上がりがキレイかどうかは別の話。)
筋肉がたるんでできた眼瞼下垂の本物は、まぶたの筋肉も触らないといけませんから、これは、「なんちゃって」ではできませんよ。そんな医者にしてもらったら、いけませんよ。
ご注意ください。
ついでに、TVで、その前に、「イデバエ」のことが出てましたが、久しぶりに言葉を聞きました。
3年以上前に、突然、美容医療のメニューとして出てきましたが、まだやっているクリニックがあったんですね。知りませんでした。
学会でもあんまり話題にもならないし、広まっていないと思っているんですが。。。
美容医療の中で、何年も経つのに市民権を得ていない、ということは、それなりに、何かあるんでしょう。
(よくあるのは、効かない、とか、効くけど患者さんの払う値段が高いわりには効果がもひとつ、とか。。副作用が多いとか。)
イデバエが実際どうなのかは知りません。
やろうとも思ったことがないから。
出てきた時に、ちょっと調べたけど(そん時も、いろんなやっているクリニックのHP観ましたけど、よくわからなかったような。。。)、何でしったっけ?もう記憶にないです。。スミマセン。。
ホントに良かったら、学会で、セミナーとか講演があるでしょ、と思っている間に、すっかり忘れてました。(話題にならないから。)
でも、実は、私が知らないだけで、美容医療で当たり前だったら、ごめんなさいね。
(市民権を得たものは、そのうち、誰かが、もっと打ち出してくるんですけどね。
学会発表だけでなく、論文とかにもなります。
全部の美容医療が、もちろん論文になるわけではないです。
肝斑のレーザートーニングも、まだ論文になっていないような。。気のせい?英語ならあると思いますが。日本語以外なら、だったような。。
日本語で出ていなくても、もう市民権を得ていますが、このレーザートーニングは、かなりクセものだと私は、思っています。
前にも書きましたが、これは、ホントに、ちゃんとしたクリニックでやってもらわないと(有名ならいいわけでは全くないです)、エライことになります。
お金払って、ひどくしてもらうようなものなんで、かなり注意が必要です。
そうそう、キュテラのレーザートーニングの機械が、今日、厚生労働省の認可を取った、とお聞きしました。(認可というのは、保険が通るのとは、また意味が違いますよ。)
何度も何度も書いていますが、TVや雑誌で言っているこを、鵜呑みにしないこと!
必ず反対意見も調べてから、実行してくださいね。なんでも、物事には二面性がありますから、何をしたいのか、どうしたいのか、で、選ぶ基準が変わります。
TVは、あくまでもバラエティで、教育番組ではないですから。
医師会や学会や厚生労働省主催で、やっている番組ではないのでね。
そこんとこ、お気を付けください。