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    柴 亜伊子
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日焼け止めの選ぶ基準

アメリカの皮膚科学会より、日焼け止めを選び役立つ基準が発表されました。

よろしければ、どうぞご参考に。

http://www.aad.org/stories-and-news/news-releases/sunscreen-101-dermatologists-answer-burning-questions-about-sunscreens

もちろん、英語ですが、ネットの翻訳機能を使えば、日本語にしてくれますが、無茶苦茶変な日本語でした。。。

いいたいことは、なんとなくわかりますが、全然わからないところも。。

 

m3.com という、医療専門向けのサイトがあるんですが、そちらで紹介されていました。

そこで簡単にまとめてくれてある分を引用させていただきます。

(会員制のサイトですので、医療関係者でないと閲覧できませんので、抜粋とさせていただきます。)

 

「何度も使えるタイプの日焼け止めがベスト。広い波長域のUV(紫外線)を防ぎ、SPF(紫外線防御指数)は30以上で、耐水性のものを選んでほしい」と皮膚科医Henry W. Lim氏は述べている。

 ポイントとしては、(1)SPF 30で紫外線は97%遮断される。SPFが高くても100%遮断はできないので、屋外等では2時間おきに塗り直したい(2)6カ月未満の乳児は直射日光下を避け、日焼け止めは使わないのが理想。6カ月以上の子どもには肌に優しい成分のものを選んで使用可能(3)日焼け止め成分の毒性や健康への害の懸念より、日焼け止め使用による皮膚癌予防の利点の方が上回る(4)スプレー式は吸い込まないよう、顔や口周りに使わないことや使用時の風向きに注意が必要。

 日焼け止めにはUV防止効果の高いものから、子どもの皮膚に合った成分を含むものまで様々。家族全員にとって最適な日焼け止めを選ぶと同時に、肌の露出を避ける服装やサングラスの着用、日陰利用などの他のUV対策を併用することをAADは推奨している。また、どの日焼け止めにしても、製品表示にあるUV防止効果を得るには、たっぷりしっかり塗ることが大事である。」

 

どういう環境にいるのか、肌質によっても、話は違ってきますが、ひとつの基準と思っていただいたらいいと思いますよ。

 

補足ですが(m3.comには書いていませんでしたが)、スプレー式の日焼け止めが、ちゃんと塗れていない可能性がある、ということも一部言われていて、FDAが、口などからスプレー式の日焼け止めを吸入してしまった場合の健康被害を調査されているそうです。

 

ちなみに、私は、スプレー式の日焼け止めは、一切、認めていません。

質が悪いものが圧倒的に多く、仮に質が良かったとしても、規定量(表示されているSPF値やPA値を満たすための量)を塗るのに、何分、同じ場所に噴霧するっちゅーねん!と思います。

例えば、指や手で塗る時に、結構、盛り上がるくらいの量を取ってますよね。

それをスプレーで同じだけの量を出そうと思ったら、何分、スプレーします?

それとも、微量でいいくらい、スプレー式のは濃いってこと?(多分、そんなことはないと思いますけど。)

スプレー式で、「同じ場所に、何分以上は噴霧してください」なんて、表示のある物なんて、見たことがありません。

(仮にあったとしても、またこういうことを書くと、ネットで、そういう表示のある、偽物が出回ったりするんでしょうね。。。誰が調べてん?ホンマでっか~?そんな怪しいところの商品を、よく信じれますね。私は、信じません。)

 

今、TVで宣伝しているスプレー式の日焼け止め、去年なんて、女優さんに、髪の毛にまでスプレーさせて、「髪の毛まで?!」みたいな、言葉で締めくくっていて、まるで髪の毛にも使えるような、髪の毛にもスプレーしないといけないかのような印象を与えてました。ところが、商品のパッケージの裏側を見ると、「髪の毛には使用できません」とか書いてあって、なんじゃそりゃ~?!

アクドイと思いませんか?このメーカー?

あんなのこそ、消費者庁は、ちゃんと注意勧告しろよ!と思いますね。大手メーカーのくせに、あんなCMって。。。かなりひどいかな、と。インパクトがあれば、それでいいんでしょうか。。。

(今年は、表示が髪の毛にも使えます、と変更されていました。

中身が変わったのか、実験で証明されたのかわかりません。

でも、「同じ場所に何分以上スプレーしてください」などの目安の表示は、私がちょっと前に見に行った時には、なしでした。

こういうメーカーの日焼け止めを、私は信用しませんね。

星の数ほど売っているのに、なんで、わざわざ、そんな怪しいものを使わな、アカンねん。。

(例えば、資生堂は、使用量の目安、というのが、大体のパッケージに書いてあるかと。。いくら状況によって違うとは言っても、量の目安は参考にしたいところですものね。

わからない場合は、大目に塗るしかないですね。

ムラムラになって困らない限り、大目に塗って、そんな困ることって、あまりないですから。

少なすぎて、足りないと困りますからね。

(もちろん、環境やTPO,ご自分の肌に合っていないと、ダメですよ。)

化粧品だけでなく、なんでもそうですが、お手軽で、便利そうなもの、って、基本ダメでしょ。

所詮、「お手軽」というメリット以外は、デメリットだらけであることが、圧倒的す。

食べ物でも、お手軽なもの(ファストフードやインスタント食品・冷凍食品などなど)って、体に悪かったり、まずかったり、妙~に高かったり。。。何を重要視するかですけど。

最近は、髪の毛用の日焼け止めスプレーも出ていますが、私は使っていませんし、患者さんにも、そこまでしなくていいと言っています。

むか~し、髪の毛に椿油を塗ると、紫外線カット効果(紫外線からの害から守るだけだったかな?)がある、と何かで読んだ記憶があるんですが、すみません、はっきり覚えていません。

私は、もともと、髪の毛に椿油を塗っていますから、夏でも冬でも同じです。

椿油は、酸化しにくいし、髪の毛を保護してくれますから、仮に紫外線カットと言えるほどの効果がなくても、お勧めです。

海やプールとかアウトドアとか、強い紫外線を浴びる時は、小さくまとめたり、それこそ帽子を被ったりして、紫外線にあたる面積を減らすのが、髪の場合は、一番いいかな、と思います。

頭皮は、強い紫外線を浴びる場合(アウトドアとか)は、日焼けしすぎると、頭の皮、剥けてしまいますものね。

私も経験が昔ありますが、フケみたいに見えて、自分で止めることもできないし、全部剥けるのを待つだけで、結構なストレス。。。

そういうのが心配な時は、帽子を被りましょう。

 

でも、街中などの日常生活であれば、そこまで頭皮の日焼けを気にしなくてもいいんじゃないですか?

体に必要な紫外線量というのもありますから。頭皮くらいは、紫外線を吸収させてあげてください。

 

 

 

 

カテゴリ:

スキンケア, 化粧品