今、通院中の肝斑の方で、私が勧めていない化粧品を使っていらっしゃる方は、ほとんどいらっしゃらないはず。。と思います。
その方の使っている化粧品を、自宅まで行って確認したわけではありませんから、証拠はありませんが、おかしな化粧品を使って、お肌に刺激があると、要は肝斑が良くなってこないわけですから、気づくわけです。
最初に、こういうのはダメですよ、止めないと肝斑は絶対に良くならないし、肝斑治療は受けませんよ、と言っているにも関わらず、言われたことは忘れてしまった、とか、自分のことだと思っていなかった、などなど、ろくでもない化粧品を使っている方というのは、肝斑は良くはならないわけです。
全然良くならなかったら、まあ、すぐに気づくわけですが、他院やエステで、わけわからんことをされて、肝斑が悪化して濃くなってしまった方などは、普通の肝斑よりもかなり余計に時間と回数(もちろんお金も)がかかるわけですから、気づくのに時間がかかります。
ご本人は、まさか自分が肌に悪いことをしているとは思っていないので、確認しても気づけないこともあります。
(そのまさに、悪いものを使っていること自体を、当たり前すぎて、忘れていらっしゃるのか、なんかよくわかりませんが、使っているものをお聞きしても、全然話に出てこないんです。。確認しようがないことが、たまにあります。)
あるいは、良くなったり、悪くなったり、変な波があって、紫外線の影響かな、ホルモンの影響かな。。?と様子を診ていても、やっぱり絶対おかしい!というので、かなり回数をやってから、発覚する(申告される)、ということも、まれにあります。
そういう方の中には、確認して、「ろくでもない化粧品」と発覚したから、「勧めませんよ」「もう止めておいてくださいね」と言ったにも関わらず、止めない、という方がいて。。。
そんなにその化粧品を使いたいなら、3万円も払って、肝斑セットをやったらダメだと思うんですが、(効くわけがないので。ろくでもない化粧品で刺激をするから、炎症が起こって、肝斑を悪化させているというのに。)、そのたかが数千円の化粧品を止めずに、(もったいないから、と言って)、3万円の処置代を、わざわざ払うという、もっともっとないことをされるわけです。
うちに寄付してくださっているんですね。ありがとうございます。
まあ、本末転倒ですね。
「ろくでもない化粧品」を使っていないとしたら、いくら言っても、日焼け止めの塗り方がおかしいとか(環境とTPOに合っていないものを使っている、自分の肌に合っていないものを使っている、質の悪いものを使っている→これは、「ろくでもない化粧品」でしたね、塗り直す回数が足らない、など)、洗顔の仕方や化粧品の塗り方など、なんかおかしなことをしていることがあります。
影で、おかしなことをしていることも、ごくまれに。。。
ま、ご本人が悪気がなくて、すぐに、そのおかしなことを止めてくださったら、治療に時間と回数とお金が余計にかかっただけで、理解しておられるなら、構わないんですが、悪気はないけど、理解もしてない、という方がごくまれにいらっしゃいます。
こういう方は、何度注意しても同じで、3万円さえ払って治療をしていれば良くなる、という他力本願なので、治療を断わらないといけません。
まずは、スキンケアだけ、理解できるまでやってもらう、と。理解できたら、またうちの肝斑治療をされてもいいと思いますが。。
理解できたのなら、ね。
通院中の方の場合、最初の診察・カウンセリングで、やってはいけないことを説明した後、理解した上でやりたいとおっしゃったから、治療を受けているわけです。
でも、初診で、最初から、肝斑のスキンケア相談のみ、という方が、時々いらっしゃいます。
いろいろな事情があって、今はうちの肝斑治療はできなくて(あるいは、やるつもりがない)、でも、スキンケアはやりたい、という方です。
こういう方は、予約の電話で、HPやブログを読んで、私の勧める通りにやっている、とかかんとか言われる方がいらっしゃいます。
ちょこっとだけ見た、という方も多いですが、しっかり大事なところは一応全部見たようなことをおっしゃる方も多いです。
ブログに共感して、ぜひスキンケア相談を受けたい、という方です。
ところが!
こういう方の中に、実際来られて、よくよく話を聞いてみると、全然ブログ通りのことはやってなくて、「はあ~?」と、一体どこのブログを読んだというんですか?と聞きたくなるくらい。。
(ブログを実践されている方は、あまり電話では、そういうことは言われません。ブログを読んで、くらいにはおっしゃいますが、熱心にすごく言われる、ということは、あまりないです。
時々、そういう方で、ホントにスキンケアも相談しなくていいんじゃない?とそのまま続行で止めることは何もない、という、ホントにブログをちゃんと実行してくださっている方もいらっしゃいますが。)
まあ、ブログを読んでも実践されていない方の中には、今までやっていたスキンケアを止めるタイミングがわからないのか、診察を受けてからやろうと思っていた、という先延ばしタイプの方もいらっしゃいます。
わかっているなら、さっさと始めておいたら、もっと早く良くなっているのに、と思いますが、まあ、その日から頑張る!と言われるなら、仕方ないです。患者さんがそれでいいなら。
でも、ブログを読んでも、「ろくでもない化粧品」を止めない方というのが、その中で、たま~に来られます。
読んで理解できなかった(頭が悪いから)、というのではなく、ホントに、読んだけど止める気がない、という方です。
はっきり言って、こういう方は、根本的に、私と考え方が違いますから、うちに来ても意味ないと思うんですけどね。。。なんで、来られますかね。。? よくわかりません。。
読んでいなくて、知らないなら仕方ないですよね。診察で止めてください、と言ったらいいわけです。
理解できない方の場合、素直でお金があったら、うちで化粧品を買われますし、素直に止めておられます。理解できないから、指示はとりあえず守ります、という方です。
少数派ですが、こういう方は、きっちり指示は守られるので、結構、早く良くなる気がします。
理解できなくて、お金もあまりない場合は、市販の化粧品の中で、自分で探さないといけないわけで、シンプルなものを見つけて買うことができたとして、日常生活で、どれだけ刺激なく過ごすことができるか、にかかっています。こっから先は、患者さんの理解度にかかっています。患者さん次第です。
(お金ないなら、肝斑セットする前に、スキンケアを徹底的に習得するほうが先だと思うんですけど。。理解できていないから、すぐ他力本願にいっちゃうわけなんですね。。)
ブログを読んで、ブログに書いてある意味はわかったが、どうして止めないといけないのか、わからない、という方。だから、そのまま続けている方。自分ではわかっているつもりで、自己流のアレンジをしている方。
こういう方は、うちに来ては、ダメですよ。
化粧品やスキンケアや日焼け止めの塗り直しとかに全くこだわらない、よその美容クリニックに行かないと。
そういうところなら、好きなようにお肌扱っても、何も言われないし、お金さえ払えば、いくらでもなんでもやってくれますよ。
(綺麗になるかどうかは知りませんが。)
ま、そういうことをしているから、顔中、ひどい肝斑になっているんだと私は思ってます。
ホルモンバランスで肝斑がどうしても出てしまう場合、というのはありますが、そういう場合は、あまり顔中に肝斑は出ないし、肝斑も、顔の中で、汚い濃淡があって、いろんなシミも混ざって、とか、肝斑の出方が全然違います。
スキンケアをしたところで、ホルモンバランスによる肝斑の部分は残るかもしれませんが、いろんな原因が合わさっている方がほとんどです。
たいていは、スキンケアがおかしくて、肝斑を悪化拡大させていることが多いです。
こういう方が使っている化粧品の一例(集約した共通点)をお教えしましょう。
具体的な商品名は上げてもキリがありません。
メーカーそのものが怪しいこともあるし、メーカーは悪くなくても、そのブランド、あるいは、そのブランドの中の、これ、というように、全部が悪いわけではないこともあります。
ま、怪しいメーカーのものは、もう全部が信用できませんし、商品全てがうさんくさいので、(全成分表示を見たところで)、一切止めてもらってますけど。
①ネット販売中心のベンチャー企業の化粧品
②コスメショップみたいなところでしか取扱いのないベンチャー企業の化粧品
この①②は、探せば、まともな化粧品があるのかもしれません。
ベンチャーが悪いわけではホントはないと思います。
でも、私は未だかって、そんなもので、まともなものを見たことがないです
まともなものを使っている方は、多分、肌トラブルもなくて、うちに来る必要もないんじゃないかな。。
ベンチャーの化粧品を見る機会って、顔中おかしな肝斑の方が使っていて、初めて、その化粧品の名前を知るくらいで、私の日常生活の中で、あまり出てきません。
ひどい肝斑の方が使っているのが、ベンチャーだった、というわけです。
で、肝心の患者さんは、どうして、そのマイナーであるはずのベンチャー企業の化粧品を見つけたというと、ネットの怪しい広告や、検索(お金を払えばいくらでも上位にランキングができます)、あやしいコスメショップの店員が勧めた(マージンもらっているんじゃないんですか?)、などなどです。
その化粧品のHPを見ると、むちゃくちゃあやしい!
あまりにも書くのもバカバカしいので、どう具体的にあやしいのか、なんてことは書きませんが。。。
この怪しさを、怪しいと思わない方は、やっぱりうちでは無理だと確信します。
というか、美容医療はやっぱりやったらダメだと思いますね。カモがネギしょってますから。。。
③化粧品の口コミサイトで、上位にランキングされていた、あるいは、なんとか大賞受賞!、あるいは、なんとか大賞1位!
④IKKOさんおススメ! IKKOさんが選んだ○○!
もういい加減にしましょう、という感じです。詳しいことが知りたい方は、今までも、
散々、こういうのは、ダメと言ってきました。ブログを見直してみてください。
⑤会員制の化粧品(というか、ネットワークビジネスのもの、ねずみ講のもの、マルチ商法のもの。会員制でも、こういう類ではないものは違うのかもしれません。私が知らないだけで。50代前後の方に、とても多いですね。こういう系統の化粧品。)
化粧品の会社ではないでしょう?どうして、お金関係の被害者の会があるんでしょ
う。。しかも、その化粧品の名前を検索すると、すぐにそういうところがヒットします。
ヒットするようなところのは止めておきましょう。 おかしくないですか?
その企業の目的が、どうしても女性のキレイを目指す、とは、私には思えません。
⑥あやしいエステで、しつこい勧誘で買わされたもの。
あやしいところが売っているものなんて、信用できますか?私なら、しないな~。
⑦全てに共通していますが、なんか心そそるような、つい買ってしまいたくなるような、キャッチコピーがでかでかと下品に宣伝されているもの。
化粧品本体にも、HPにも。
「下品」と書くと、主観の問題ですから、「上品」と思う人もいるかもしれません。
大きく書いてあったり、何度も繰り返し書いてあったり、ようは、印象だけ、インパクトで買わせようとするものです。
お手軽感であったり、すっごい効く!(ような印象を与えるもの。効くわけないのに。)、なんて、言葉に飛びつくから、顔中、肝斑なんですよ。
最近は、こういうあやしい化粧品のHPも、あまりにも下品だとバレるので、ちゃんとしたところのHP風に、どんどん変えてきてますね。見る人が見たら、すぐにわかりますけどね。
だって、書いてあることが根拠ないことだらけだし、もっともらしく書いてあるけど、それがどうした、ってことばかりだったり、矛盾だらけで、怪しさがそこかしこに痕跡が残っています。
その怪しさがわからないなら、普通の化粧品を買えば?と思いますけど、こういう人に限って、デパートとかでは買わないんですよね~。(お金はあるのに)よくわかりませんね。。。
今上げたのは、ほんの一例です。
この①~⑦に該当する、患者さんが使っていた、クレンジング、もしくは洗顔フォーム(あるいは両方)の全てに、ピーリングに該当する成分が入っていました。
基礎化粧品にも、入っている場合もあるし、アルコールがてんこもり入っていることもありました。
刺激だらけ、です。
もちろん、この中には、いわゆる、「オーガニック風」「自然派化粧品」ってやつも、多々ありました。(合成界面活性剤もアルコールも、てんこもりです。)
だから、顔中、えげつない肝斑なんですよ。
ただの、水とグリセリンの混ぜ物に、高額な値段が付いているものもありました。
(自分で作ったら、1000円以内で作れると思いますけど。)
これなら、成分としては、肝斑を悪化はさせないでしょうけど、ホントに、ものすごい値段、ついてましたよ。
カモですよ、カモ!
自己流にアレンジされる方は、アレンジした時点で、私と考え方が違います。
(そういう方は、180度くらい、実は違うんですよ。ご本人は、全く気付いていないところが、残念なんですが。。。
人工衛星や宇宙船って、宇宙だと、たった1度違っただけで、二度と地球には帰ってこられないそうです。軌道修正ができればいいですが、燃料切れだと修正できませんから、一生、宇宙をさまようんだそうです。)
だから、うちには来ないでください。私の思う、「キレイ」と根本的に違いますから。よそに行ってくださいね。
肝斑(シミも含む)以外の治療は、そこまでスキンケアを徹底しなくても、まあ火傷することはないし、悪化もそうそうありません。
患者さんが満足されているなら、止めはしませんが(副作用は効果の限界など、理解を全くしていない方は基本、断りますけどね)、肝斑だけは全然別物です。
そんな簡単なものではありません。
肝斑を甘く見たら、いけません。
学会でも、大変だ、大変だ、と肝斑専門でやっておられるドクター方が、毎日、日々精進して治療に取りくんでいるというのに。。
医学的な知識と経験があっても、肝斑治療というのは大変で、まだ、「これが正解」というのが出ていません。
各ドクターの考え方で、治療に取り組んで、少しでも早く良くしようと、長くいい状態を保てるようにしようと、四苦八苦しているんです。
自己アレンジしている限り、良くなるわけ、ないんですよ、悪化させることはあっても。
とにかく、刺激を止めることですが、私は、肝斑の悪化の原因を大きく占めるもののひとつが、「ろくでもない化粧品」だと確信しています。