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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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色黒の方の日焼け止めの塗り直し

日焼け止めの塗り直し、というか塗り重ねですが、みなさん、何回くらいされていますか?

日焼け止めのことは、今までにもたびたび書いてきましたし、ブログ内で、「日焼け止め」で検索していただいたら、たくさん出てくると思います。

でも、このブログで書いていることって、一般的な話であって、個々のお肌を診て、言った話ではありません。

なので、実際、直接お肌を診させてもらって、その方の肌色や肌質や紫外線との感受性や、普段いらっしゃる環境やどんなシミがあって、どうしていきたいのか、で、塗り直しの回数の目安は多少変わってきます。

すっごい簡単に言うと、例えば、色白でそばかすしかないような方と、色黒で、肝斑もあって、濃いシミも薄いシミも、めちゃくちゃある方とでは、回数は変わると私は思います。

 

もちろん、色白のそばかすの方が、日焼け止めをちゃんと塗り直ししていたら、もっと早く、安全にそばかすはどんどん取れていきますから、お金も時間もかけたくないなら、とにかく、塗り直しをすることです。

 

でも、色黒の方は、仮に、同じように塗っていても、シミの予備軍の溜まり方が違うというか、すぐに、全体が黒くなるんですよね。

ライムライトのパワーを上げると、そのたくさんあるシミの予備軍に、たくさん反応して、熱が出て、火傷してしまうんですよね~。

ここが、色白の方と違うところ。。。

色白の方でも、火傷のリスクはありますが、リスクは、よほどのムチャをしない限り、高いものではありません。

色黒の患者さんで、何度も塗り直しをされていて、ライムライトも結構マメに通って、私よりも色白になっている方って、実際、いらっしゃいます。

長く通っていらっしゃるから、私よりも、ライムライトのパワーも強くて、元々色黒だったことも、すっかり忘れていたんですが、ちょうどその話になって、「色黒でしたっけ?」みたいになった時、「そうですよ、ほら。」と腕を見せられたら、結構黒くて。。

腕にも塗っていらっしゃいますが、顔ほど塗り直しをされているわけではないので、腕は、少し焼けてしまうんですが、色黒になりやすいから、黒くなっちゃうんです。

(街中で、です。スポーツやアウトドアされているわけではありません。)

でも、その患者さんのことを考えれば、人間、肌質は変えられないけど、見た目は努力で変えられるよね~、ということです。

やれば、できる!

 

色黒の方は、やっぱり人一倍、日焼け止めは努力されないと、お金と時間ばかりかかってしまいます。

ご本人がそれでいいなら、構わないんですけど。。。

シミと地肌の色によったら、構わないから、と言われても、限度がありますから、ライムライトがあてられないくらい黒いと、いくらライムライトと言えども、私は断ることがあります。

まあ、どのレベルで我慢するか、ですけどね。高望みも絶対無理でしょう。

 

肌質・環境によっては、合う日焼け止めがなかなか見つからなかったり、塗り直ししたくてもできないこともあるでしょう。

私も、患者さんを待たせてまで、自分の日焼け止めの塗り直しは、しませんから。

そういう中で、できる範囲でちゃんと頑張ってされている方は、それなりに、ゆっくりでも効果が出るし、遅い場合もありますが、ご理解いただいている場合は、全然OKで、ウェルカム!です。

ライムライトができなくても、他に白くする方法がないか、一緒にできることを考えましょう、と励ましたくなりますね。

でも、何回言っても、他力本願の、塗れる環境にあるのに、塗らない方の場合、美容医療を甘く考えすぎですからね。

こんな方に火傷なんか万が一させたら、エライことになりますからね。

(理解していないから、日焼け止めを何回言っても塗らないわけで。。。)

そんな方に、私もリスクをかけて治療をするのはイヤですね~。

ライムライトのパワーを上げていくときは、結構気を使います。命がけ、というほどではありませんが、それなりに、悩みます。上げ過ぎてなかったかな、問題なかったかな、と、モヤモヤと気になることもあります。

 

なので、患者さんが本気じゃないのに、どうして、私だけが本気出して親身になりますかってーのっ!!

低いパワーでいける場合はまだしも、すぐに治療にも限界がありますし、こういう方は、やっぱりホントに理解していないので、その内、治療を断ります。

理解もしておらず、私の勧めるスキンケアもせず、でもライムライトをあてたい、という方は、他のクリニックに行けばいいと思います。というか、行ってください。

お金さえ出せば、いくらでもなんでもやってくれるクリニックは、山ほどあるというのに。。。

行くクリニック、間違ってますよ~。うちに来たら、ダメですよ~!!

夏の間、あまり外に出ない、という方もいらっしゃいます。

出たくなければそれでもいいんですが(暑いですしね)、出たいのに我慢している方。

これは、止めてください、外に出ましょう、と促します。

私は、患者さんに、塗る日焼け止めが環境とTPOにちゃんと合っていれば(もちろん、日焼け止めの質も良くないとダメですし、なにより、ご自身の肌に合っていないとダメですけどね。)、そして、ちゃんと環境に合わせて塗り直しをしていれば、スキューバーダイビングをしようが、毎日ゴルフに行こうが、毎日畑に行こうが、お好きにされてください、と言っています。

 

トライアスロンが趣味、という患者さんがいらっしゃって、肝斑がおありでした。

トライアスロンの練習も毎日結構、ジョギングか自転車でトレーニングもされていますし、よく大会に出られます。

で、日焼け止めの塗るクセは、ついておられませんでした。

なので、トレーニング中や大会の間、日焼け止めが塗れるとは思わなかったので、ライムライトを含めた肝斑セットを止めておいたら?と最初、お勧めしました。

できることからやってみては?効果がどこまで出るのか、わからないけど、スキンケアはまず基本だし、とお話ししましたが、ご本人が、ちゃんと塗るから、とおっしゃって、治療が始まりました。

実際、この方は、トライアスロンの当日であっても、日焼け止めをちゃんともって、休憩の時にちゃんと塗り直ししている、とおっしゃってました。

で、実際、塗っておられるんだと思います。

だって、どんどん良くなっていったので。

 

逆に、色黒の方で、あまりちゃんと塗られないので、(まあ、塗っていないわけではないんですが、その方の肌質などトータルで考えると、全然足りませんよ、と何度も言っている方です)、効果も、ものすごくゆっくりしか良くならなかったですが、ライムライトを当てたら、直後、パッと白くなります。

これは、ただのくすみが取れただけなんですけど、毎回毎回、そうなるので、そんなにくすみやすいのか。。。と、じゃあ、ナビジョンのDRシリーズもいいのかも、と思っていた矢先。

肝斑セット、やっと6回目にして、私から文句を言われないくらい、ちゃんと塗れるようになれたようです。

そしたら!

肌が、ものすごく白くなっていらっしゃいました。。

くすみじゃなかったんですね。。。

ただ、日焼け止めが足りなくて、色黒が進んだだけでした。。。あああ・・・。もったいない。。。

(今は、ちゃんと塗っておられますけどね。お金、もったいないでしょ。)

 

いろんな色黒さんがいらっしゃるので、似たような肌質でも、ご本人の頑張り具合は様々です。

 

全体を黒くさせるのは、UVAのほうですから、窓からも服を通しても、曇りでも、腫れの日とほぼ同じように、紫外線は届いている、とおもってください。

お金と時間をかけたくないなら、ね。

色黒の方が、ホントに頑張って、色白まで行かなくとも、普通の肌色になったら、とてもわかりやすく、見違えるようになりますから、そういう意味で言えば、お互い大変な分、灌漑深いものがあります。ちょっとした感動ー!です。

だから、色黒の方は、塗ってもどうせ黒くなるから、なんて、あきらめたりせず、頑張ってください。

すぐ黒くなる方も、ちゃんと塗っていたら、キレイなキャラメル色~ミルクキャラメル色になりますから、それはそれで、キレイですよ。均一感さえ出せれば、こっちのものです。

だから、ホントに頑張ってください。

 

 

カテゴリ:

スキンケア, 化粧品